プリンターの選び方~どんなプリンターを選べば良い?

プリンターの選び方~どんなプリンターを選べば良い?

プリンターを選ぶポイントは?

様々なタイプの機種が次々に発売されているプリンター。そこで今回はプリンターの選び方を考えてみようと思います。家庭やオフィスなどプリンターを使う場所、使用目的などによって『選んだ方が良いプリンター』のタイプは異なります。様々なタイプのプリンターが販売されているので、それぞれの特徴を理解して、目的に合ったプリンターを見極めるようにしましょう。

①用途でプリンターを選ぶ!

プリンターは使用する目的や主に使う機能によって、ベストなタイプが異なります。用途と購入したプリンターの機能がマッチしていないと、物足りなさや不便さを感じてしまうので、主にどんなことをしたいのか?を考えながら、各タイプの特徴を確認してみましょう。

印刷がメインなら単機能プリンター

単機能プリンターはFAXやコピー、スキャンなどの機能がなく、プリント機能に特化したシンプルなタイプのプリンターです。 コストパフォーマンス重視の低価格帯モデルなら1万円以下(モノクロ、A4サイズまで)、高機能・高画質タイプのモデルなら20万円以上と本体価格の幅は広いですが、基本的には3万円台~10万円前後の商品が多く、2018年の7月19日に発売されるEPSONの新機種も単機能プリンターなら2万円台~(参考価格)購入することが可能です。今回は一例として、EPSONの新機種「ビジネスインクジェットLモデル」のラインナップから、プリンターのタイプをチェックしていきます。

☆2018年7月19日発売のEPSON新商品:ビジネスインクジェットLモデル

購入時から大量印刷可能なインクを同梱し、低印刷コストと高い耐久性でストレスのない印刷を可能にしたプリンター。ビジネスで求められる印刷スピードも兼ね備えています。また、導入コストを抑えたい方に向けて、新規のビジネスインクジェットプリンター、A4モノクロモデル2機種も同時発売されます。

 

単機能プリンターは黄色の列 ビジネスインクジェットLモデル ビジネスインクジェットプリンター
カラー  モノクロ モノクロカウンター料金 モノクロ モノクロカウンター料金 モノクロ モノクロカウンター料金 モノクロ モノクロカウンター料金
型番 PX-M886FL PX-M381FL PX-S381L PX-M380F PX-S380
ランニングコスト カラー 約2.0円
モノクロ 約0.8円 約0.6円 約0.6円 1.8円 1.8円
印刷スピード カラー 約24枚/1分間
モノクロ 約24枚/1分間 約24枚/1分間 約24枚/1分間 約24枚/1分間 約24枚/1分間
FAX・コピー・スキャン
対応サイズ A4 A4 A4 A4 A4
参考価格 109,980円 89,980円 79,980円 34,980円 24,980円

※耐久性は全て共通で15万ページまたは5年のいずれか早く達した場合、寿命になります。

上記のEPSON新商品は、インクジェットプリンターですが、単機能プリンターにはインクジェットプリンターとレーザープリンターがあります。その違いについては、もう少し後で…。

FAX、コピー、スキャナーも使いたいなら複合機

プリント機能に特化したタイプが単機能プリンターなら、FAX・コピー・スキャナー付きのタイプは多機能プリンターで、一般的には『複合機』や『プリンター複合機』と呼ばれます。業務用のコピー機も『複合機』と呼ばれていますが、細かい性能に違いはあるものの、本質的にはほぼ同じ。業務用複合機は大型、プリンター複合機は小型と覚えておけば良いでしょう。

複合機は、印刷以外にもコピーやスキャナーの機能を1台に備えたプリンターで、FAXが付いている機種もあります。多機能が一台にまとまることで、コンパクトになるため小さなスペースで収まります。また、プリンター、コピー、FAXなど各機器を別々に置くよりも消費電力が安くなるので経済的です。

こちらもEPSONの新商品でチェックしてみましょう。

複合機はピンクの列 ビジネスインクジェットLモデル ビジネスインクジェットプリンター
カラー  モノクロ モノクロカウンター料金 モノクロ モノクロカウンター料金 モノクロ モノクロカウンター料金 モノクロ モノクロカウンター料金
型番 PX-M886FL PX-M381FL PX-S381L PX-M380F PX-S380
ランニングコスト カラー 約2.0円
モノクロ 約0.8円 約0.6円 約0.6円 1.8円 1.8円
印刷スピード カラー 約24枚/1分間
モノクロ 約24枚/1分間 約24枚/1分間 約24枚/1分間 約24枚/1分間 約24枚/1分間
FAX・コピー・スキャン
対応サイズ A4 A4 A4 A4 A4
参考価格 109,980円 89,980円 79,980円 34,980円 24,980円

なお、複合機にもインクジェットプリンターとレーザープリンターがあります。

写真だけをプリントするならコンパクトフォトプリンター

写真のプリントに特化したコンパクトサイズのプリンターで、パソコンを必要としません。プリントのサイズはL版や2L版など写真用の大きさや葉書きサイズが多く、本体も小さいので簡単に持ち運びができます。携帯やデジカメのメモリーカードから印刷することができ、機種によっては年賀状を作成できるタイプもあります。

②印刷方式でプリンターを選ぶ!

プリンターには、主に2つの印刷方式があります。利用目的に合った印刷方式のプリンターを選ぶことで満足度が高まります。まずは家庭用プリンターに多いインクジェットプリンターから紹介します。

写真などの印刷にも最適なインクジェットプリンター

レンタルで取り扱っているプリンターはインクジェットプリンターが大半で、以下のような特徴があります。

☑写真の印刷にもオススメ
☑コンパクトな機種が多いため設置スペースに場所を取らない
☑本体価格が安く消費電力も低い
☑スタンバイ状態から1枚目を印刷するまでのスピードは速い
☑インクカートリッジが小さいため交換回数が多くなり、インク代が掛かってしまう
☑1枚1枚の印刷速度は遅い機種が多い

インクジェットプリンターは、直接インクを用紙に吹き付ける印刷方式のプリンターです。高精細な印刷が可能なので写真や年賀状などの印刷にも最適です。しかし、本体価格や電気代を抑えることはできますが、印刷枚数が多いとインク代が掛かってしまい、コストが高くなってしまうことが多々あります(※だからこそ定額印刷し放題がオススメ)。また、スタンバイ状態から1枚目を印刷するまでの時間をファーストスピードと言いますが、ファーストスピードは速い機種が多いものの、1枚1枚の印刷速度は遅い機種が多いため、日常的に大量の印刷を行う場合は高速機を選ばないと、ストレスを感じるかもしれません。

インクカートリッジやインクにも種類があります。それぞれの特徴を理解することで、プリンターを選ぶ際の参考になります。
インクカートリッジとインクの種類 
カートリッジ:独立型インク 出典:日本HP なくなった色だけ交換することができるインクカートリッジ。 特定の色を頻繁に使う印刷が多い場合や写真印刷が多い場合に適しています。
カートリッジ:一体型インク 出典:日本HP 黒とカラーのインクがセットになったインクカートリッジ。インク詰まりが起こってもカートリッジを交換すれば解消するのでメンテナンスが簡単。印刷頻度が少ない方やモノクロ印刷が多い方に適しています。
インク:顔料インク 出典:日経トレンディネット 水に溶けることなく、色素が粒子のまま残るインク。 耐水性に優れるため滲みにくく、さらに光にも強く退色しにくいことから保存に向いているインクと言えます。 また、ブラックインクなら普通紙でも滲みを抑えるので、文書の印刷にも向いています。
インク:染料インク 出典:日経トレンディネット 水に溶け、紙の繊維質に浸透する色素を使ったインク。 色の再現性に優れ、光沢や発色性が高いため写真などを綺麗にプリントしますが、乾きにくく水に滲みやすい欠点も…。レンタルプリンターでは染料インクを使用している会社が多いですが、ビジネスシーンで使うことを考慮して、顔料インクにこだわっている会社もあります。

なお、EPSONの新商品5機種は「ビジネスインクジェットLモデル」「ビジネスインクジェットプリンター」の名前からも分かる通り、全てインクジェットプリンターで、インクは全カラー顔料インク、カートリッジは独立型(カラー対応機種)です。ファーストスピードはカラーで5.3秒、モノクロで4.8秒と速いので、対面業務でもお客様を待たせることはありません。

文字の印刷や大量印刷に最適なレーザープリンター

レンタルプリンターの多くはインクジェットプリンターですが、なかにはレーザープリンターを取り扱っている会社もあります。レーザープリンターの主な特徴は以下の通りです。

☑文字の大量印刷におすすめ
☑印刷速度が速い
☑インクも安いものが多いためランニングコストを抑えられる
☑色や画像の再現性はやや劣る
☑本体価格やトナー代など初期費用はインクジェットより高い
☑インクジェットほど小型ではない機種が多い

トナーと呼ばれる粉を静電気で紙に付着させる印刷方法のプリンターです。トナーの入ったカートリッジをセットして使用します。印刷速度が速くインクも比較的リーズナブルなので、印刷枚数が多いオフィス向けのプリンターとして人気があります。一方、家庭や個人事業主など印刷枚数があまり多くない場合は、インクジェットプリンターの方が主流です。

③機能の特徴を比べる!

ここまでのおさらいです。

・単機能プリンター or 複合機(多機能プリンター)を決める
・インクジェットプリンター or レーザープリンターを決める
・インクジェットの場合はカートリッジやインクについても考えておく
※ただしレンタルの場合は機種が限られているので、カートリッジやインクは予め決まっています。

どんな機種が良いのか?をイメージできたら、次に機能面で比較してみましょう。EPSONの新機種では機能面に大きな差が見られなかったので、ウルトラプリントがレンタルを行っているプリンターの一部を抜粋してみます。

★ウルトラプリント:取り扱い機種(一例)

製品名 UP-C-A4P UP-B-A4 UP-E-A3P UP-B-A3 UP-O-A3 UP-RL-A4
プリンター/複合機 プリンター 複合機 プリンター 複合機 複合機 プリンター
インクジェット/レーザー インクジェット インクジェット インクジェット インクジェット レーザー レーザー
最大サイズ A4 A4 A3 A3 A3 A4
印刷速度 カラー15枚/分

白黒23枚/分

カラー18枚/分

白黒20枚/分

カラー24枚/分

白黒24枚/分

カラー20枚/分

白黒22枚/分

35枚/分 カラー20枚/分

白黒20枚/分

給紙枚数 500枚 150枚 250枚 500枚 2,060枚 250枚
解像度 2,400dpi*1,200dpi 6,000dpi*1,200dpi 4,800dpi*1,200dpi 6,000dpi*1,200dpi 600dpi*600dpi 9,600dpi*600dpi
ネットワーク 有線・無線LAN 有線・無線LAN 有線・無線LAN 有線・無線LAN 有線・無線LAN 有線

※全てカラー  対応で、インクは4色独立型インクです。

解像度とは?
○○dpiの○○に入っている数字が大きいほど高精細な印刷が可能です。印刷の解像度は、一般的に1インチ(2.54cm)内に印刷できる点の数を表し、単位はdpi=Dot per Inchです。dpiが高ければ高いだけ、キメ細かい印刷物に仕上がります。例えば2,400×1,200dpiの解像度の場合、横2,400dpi×縦1,200dpiの印刷が可能です。ただし、印刷する用紙サイズによって画質が低くなる場合があります。

解像度は写真などをプリントしない限り、そんなに気にしなくても良い項目です(逆に写真のプリントが多い場合は注目した方が良い項目です)。書類などの文書を印刷する場合は、プリンターがカラー対応  or モノクロ モノクロカウンター料金 限定なのか、用紙サイズは最大A4までor A3も可なのか、を最初に確認し、それから印刷速度や給紙枚数などを比べましょう。

無線LAN対応とは? 
無線LAN(Wi-Fi)に対応しているプリンターを選ぶと、パソコンから離れた場所でも印刷ができます。パソコンと配線を繋がなくても良いので、見た目がスッキリすることはもちろん、設置場所も自由に選べるようになります。また、複数のパソコンや通信機器で1台のプリンターを共有することができ、スマホやタブレットからもメールを送信するだけで、見ている写真やWebページを簡単に印刷することができます。

※無線LANに対応しているプリンターを選ぶ際は、プリンターの設置場所がWi-Fi  の圏外になっていないか?必ず事前に確認して下さい。また、Wi-Fiに障害が起きた場合は復旧までプリンター機能が使えなくなります。

このようにプリンターは使う用途や欲しい機能によって選ぶタイプが変わります。それぞれの特徴を理解して目的に合う最適なプリンターを選びましょう。

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