中小企業や個人事業主の間でプチ流行の兆しが出ているレンタルプリンターサービス、中規模以上の会社ではどうなのでしょうか。インク使い放題岩城代表にお話しを伺いました。
– 規模のある程度大きい法人でも運用しているケースはありますか?
A. 従業員数2,000人を超える企業や、店舗が20を超えるような企業でも運用して頂いていますよ。業種は製薬会社、ドラッグストア、学習塾、スーパーマーケット、冠婚葬祭の店舗、健康食品の会社さんなど様々です。
– 部門導入からスタートするケースが多いですか?
A. その通りですね、まずは一部の部署や店舗でパイロット的にスタートし、その後他の部署に拡げていくというケースが多いですし、我々としてもそういうスタートの仕方をおすすめしています。
– 規模が大きいことによる運用の難しさはありますか?
A. 社員さんが多いからといって特別難しいことはありません。ただし、その店舗が所属する本部のシステムが影響していたり、本社サーバーから印刷物を出力しないといけないなど、システム的に複雑になっているようなところでは、稀にではありますが対応出来ない場合もあります。
– インク使い放題さんはシステム関連にはかなりお強いイメージですが。
A. 我々は元々ITの専門家ですのでそういった対応も得意ではありますが、外部ではいかんともし難い問題が大企業さんにはあったりもします。。
– システム以外に、問題になるケースは?
A. これは企業規模に関わらないのですが、印刷枚数があまりに多いところでは、故障とまでは行かなくても印刷の品質が落ちてしまいますね。ある設備会社さんでは、3ヶ月に1度くらいのペースで月に1~2万枚のチラシを一気に印刷される会社さんがあるのですが、徐々にかすれなどが出て品質が落ちて来ます。これだけ短期間に大量に印刷するとお客さん側でヘッドクリーニングなどをしても回復しない段階の消耗なので、そうなったら新品と交換しています。
– かすれが出れば新しい機械が来るので、お客さん側としては全くストレスなく運用出来ているんですね。
A. そうですね、うちとしては儲けが少ないのでちょっと困るんですが(笑)お客さんはものすごくコスト削減出来ているので喜んでもらっています。ただし、印刷枚数が多すぎると思わぬ故障などでお客さんにもお手間をおかけしてしまうことがあるので、月間1万枚以上印刷する予定があるお客さんには、もう一台導入されることをおすすめしています。
– やはり大企業特有の問題点というのはそれほど無い?
A. そうですね、むしろデザイン会社さんなどの方が特殊な要求がある場合が多いですね。好みの赤の発色が出ないとか、トンボ(紙を裁断する際の余白部分)を切りたいのでA3の一回り大きいサイズで印刷したい、などです。
それから、国内には、高級メーカーのプリンター以外は何となく不安というお客さんもいらっしゃいまして、これを「キャノン・エプソン信仰」とよんでいます(笑)が、そういった方もいらっしゃいます。
– レンタルプリンターは圧倒的な低価格なので、超高品質ではないと思いますが、その点で問題は?
A. かなり長期で保管しておく必要があるごく一部の書類、例えば不動産の契約書や権利書などの非常に重要な書類に関してはレーザーで印刷しておいた方が無難でしょう。逆に、このように非常に重要な書類というのはそれほど多くないわけです。
税務署に出す書類にしても、裁判所に出す書類にしても、インクジェットで十分なんです。
– どうでも良い書類にお金をかけて印刷する必要は無いですね。
A. 社内の会議資料は裏表2枚とじのモノクロで印刷しているという会社も多いですが、印刷し放題サービスならカラーで印刷出来ておまけにコストも半分以下ですから。
なので、既に複合機をリースで契約されているお客様には、重要な1割の印刷だけ既存のレーザーで、それ以外の印刷はレンタルプリンターでという運用をおすすめしていますが、これで印刷コストは半分以下になります。
– 企業の大小に関わらず、必要な印刷レベルに応じた使い分けが必要ですね、ありがとうございました!
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文責:コピー機Gメン 運営責任者 河合