柘(つげ)の印鑑の寿命は短い⁉ 手入れ次第で耐久性アップ!薩摩本柘&御蔵本柘も

柘(つげ)の印鑑の寿命は短い⁉ 手入れ次第で耐久性アップ!薩摩本柘&御蔵本柘も

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比較的安価に手に入ることから人気がある柘(つげ)印鑑。でも「柘の印鑑は寿命が短い」と言われます。また、柘には薩摩本柘(さつまほんつげ)や柘と書いて「あかね」と呼ばれる印材、さらに御蔵本柘(みくらほんつげ)など種類があります。今回は、手入れ次第で耐久性がアップするという柘印鑑を特集します。

新人GメンKEICHI

俺の嫁さんが銀行印作りたい言うてるんやけど、なんか柘(つげ)の印鑑がええっちゅうて聞かんのやけど、柘印鑑ってどうなん?やっぱり木製やけん、当然、寿命は短いんよな?
う~ん、そうですね…。使い方にもよりますが、やはり柘印鑑は寿命が短めではあります。まずは柘印鑑とは一体どんなものなのか、良い点と悪い点それぞれを挙げてみましょう。

ベテランGメン園川

 

 

柘(つげ)印鑑とは?

柘(つげ)は、木材の中では繊維が密で硬いため、古くから印材として利用されています。柘印鑑には以下のような長所があります。

 

柘印鑑のメリット

  • 捺印性が高い
  • 安価
  • 木製ならではの温かさがある
  • 吉相印

 

柘印鑑の捺印性の高さは、繊維の細かさゆえです。朱肉が印面に馴染みやすく、美しい印影を得られます。また、柘印鑑にはいくつか種類がありますが、一般的に安価です。柘は昭和40年代に日本で誕生した吉相印のうちの一つであり、開運効果がある印鑑としても知られています。

一方、柘印鑑には以下のようなデメリットもあります。

 

柘印鑑のデメリット

  • 乾燥・湿度・衝撃に弱い
  • 耐摩耗性も低い
  • 最高級品は価格が高い

 

木製の中では比較的耐久性が高いと言われる柘ですが、やはり木製であることには変わりありません。そのため、乾燥や湿気、衝撃には弱いので気を付けましょう。

特に朱肉の印面の染み込みには注意します。朱肉の油によってボロボロと印面が崩れてしまいます。また、柘にはいくつか種類がありますが、最高級品になると1本数万円かかるものもあります。

 

新人GメンKEICHI

うちの嫁さん、たぶん「吉相印」いうところに惹かれとるんやと思うわ~。あと値段な。印面がボロボロになるんは…やっぱアカンやろ。却下やな、柘印鑑は!
う~ん、でも奥様は柘印鑑がいいとおっしゃっているんですよね?耐久性が気になるかもしれませんが、手入れ次第で寿命を延ばすことは可能と言われているんですよ。

ベテランGメン園川

 

 

手入れで柘印鑑の寿命を延ばす

柘印鑑の寿命は短いと言われますが、手入れ次第で印鑑の寿命を延ばすことは可能です。日常のメンテナンスから、手入れの注意事項まで確認しましょう。

 

ティッシュで朱肉を拭き取る

メンテナンスというと難しく感じるかもしれませんが、柘に限らずどんな印鑑でも基本は一つ。

 

捺印後にティッシュなどで朱肉を拭き取ること

 

とにかく印面に朱肉を残さないことが大切です。捺印後にティッシュや柔らかい布などに印面を押し付け、ゆっくりと丁寧に朱肉を拭き取りましょう。

この時、乱暴に拭き取ると、印面を傷つける恐れがあります。特に柘は繊細な素材。ごしごしと強く拭きとってしまうと、印面が欠けてしまうかもしれませんので気を付けてください。

 

隙間の朱肉もオフ

さらに柘印材の場合は、文字と文字の間に入り込んだ隙間の朱肉にも注意しなければなりません。ほんの少し印面に残った朱肉の油でも、染み込むことにより印面をボロボロにしていく可能性があります。隙間の朱肉をオフするために、以下の2種類のアイテムをおすすめします。

 

朱肉オフにおすすめアイテム

  • ソフトな歯ブラシ
  • 輪ゴム

 

まず王道なのは、歯ブラシで印面の隙間に入り込んだ朱肉をかきだす方法です。印面を傷つけないよう、かなりソフトな歯ブラシを使うのがポイントです。歯ブラシでかきだした汚れは、ティッシュや古布でキレイに拭き取りましょう。

これでも取れない朱肉の汚れが気になるなら、輪ゴムを使ってもいいでしょう。人差し指に巻き付けた輪ゴムを優しく印面にこすりつけてみましょう。摩擦によって細かい朱肉の汚れもオフできます。

 

水洗いは禁止

柘は湿気に弱く、水を吸い込むと膨らみます。そのため、水洗いは絶対に厳禁!もし柘印鑑を水洗いしてしまった場合、乾燥させるとひび割れや欠けが起こる可能性が高く、また印影も大きく変形するでしょう。

ベテランGメン園川

柘印鑑の場合、使う度にいかに朱肉をオフできるかが、長寿命か短寿命になるかの分かれ道です。
なるほどな~、かなり面倒くさいけど、メンテナンスさえしっかりしとけば、ある程度は長持ちするんやな。

新人GメンKEICHI

ベテランGメン園川

そうですね。ただやはり、頻繁に印鑑を使うという方には柘印鑑はあまりおすすめしません。使う頻度が少なければそれだけ朱肉を付ける機会も少ないということですから、長持ちしますよ。
うん…まあそうやろな。嫁さんはマメやから、大事に使うかもな。それほど頻繁に使うわけでもないやろし…。どうせならちゃんとした柘印鑑を買うてやりたいんやけど、柘印鑑にはたくさん種類があるんかいな?

新人GメンKEICHI

ベテランGメン園川

はい、大きく3種類ほどに分かれますね。それぞれの特徴をご説明します。

 

 

種類は3つ!薩摩本柘や御蔵本柘とは?

柘印鑑には、大きく下記の3種類があります。

 

  • 柘(あかね)
  • 薩摩本柘(さつまほんつげ)
  • 御蔵本柘(みくらほんつげ)

 

柘(つげ)と柘(あかね)の違いや、薩摩本柘・御蔵本柘といったブランド印材についてご紹介します。

 

 

柘(つげ)と柘(あかね)の違い

柘と書いて「つげ」と呼ぶものと「あかね」と呼ぶものとがあります。かなり紛らわしい表記ですね。この2つは当然別物です。柘(つげ)と柘(あかね)には以下の違いがあります。

 

  • 柘(つげ)…薩摩地方で栽培された薩摩本柘(さつまほんつげ)であることが多い
  • 柘(あかね)…海外から輸入されたアカネ・柘(つげ)とは全く別の木材

 

海外製のあかねには、「外国産」もしくは原産国を表記し、名称も「あかね」としなければならないという取り決めは、公正取引委員会によって定められています。しかし実際には、柘(つげ)と表記されているにも関わらず、稀に海外製の「あかね」である印鑑も紛れています。

これは、数年前まで海外製の柘(あかね)も柘(つげ)として販売されていたという名残からくるものです。そういった商品には、注意書きで「当社の柘(つげ)は、あかねを使っています」と記されていたり、「柘(つげ)のことを別名あかねとも呼びます」と書かれていたりします。

国産の柘のほうが、海外製のアカネよりも繊維が密で耐久性に勝ると言われます。

 

柘(つげ)は表記が紛らわしい!柘(あかね)なのか薩摩本柘なのか、細部まで確認することが大切。

 

 

薩摩本柘(さつまほんつげ)

薩摩本柘とは、鹿児島で栽培されている柘(つげ)のことです。薩摩本柘は、柘の中では最も繊維が密で硬いという特徴を持ち、木材の中では最高の印材と言えます。

薩摩本柘は、メイドインジャパンらしく、ほんの少しのシミがある場合でも流通させないというポリシーをもって生産されています。安心して購入できる印材の一つです。海外の柘よりも薩摩地方の柘のほうが成長が遅く、その分、繊維の詰まりは密になります。

薩摩本柘として市場に出るまでにだいたい15~20年ほどかかるのが一般的です。薩摩本柘は一時期、供給が追い付かないという状況がありました。今は徐々に増産体制を整えつつありますが、最高ランクとなると生産量は少ないため、価格も高くなります。

 

御蔵本柘(みくらほんつげ)

御蔵本柘とは、伊豆七島の一つである御蔵島で自生する柘のことです。御蔵本柘は薩摩本柘よりも高級。印鑑になると1本数万円という値段がつけられます。御蔵本柘の特徴は以下です。

 

御蔵本柘の特徴

  • 栽培ではなく、自生したもの
  • 樹齢70~100年もの
  • 繊維がより密

 

まず薩摩本柘は栽培制度が整いつつありますが、御蔵本柘は栽培されているわけではなく自生したものを使います。そのため印鑑に使える絶対数が少ないという状況があります。

また、薩摩本柘は15~20年で出荷できますが、御蔵本柘は印材になるまでに70~100年もの時間がかかっています。御蔵島の気候は薩摩地方ほど温暖ではないため、柘の成長が非常に遅く、ゆえに御蔵本柘のほうが薩摩本柘よりも繊維は密。つまり、御蔵本柘は薩摩本柘よりもより堅牢である可能性が高いということです。

新人GメンKEICHI

御蔵本柘…興味はあったけど、数万円って…。
そうですね、御蔵本柘は付加価値が値段にも反映されていると思いますよ。なので…おすすめはやはり薩摩本柘です。

ベテランGメン園川

新人GメンKEICHI

薩摩本柘印鑑やったら値段はどのぐらいなん?
はい、それでは気になる相場についてお伝えしますね。

ベテランGメン園川

 

 

気になる相場は?

それでは次に、柘(つげ)印鑑の気になる相場を確認します。薩摩本柘と柘(あかね)の実印15mmサイズの相場は以下が目安となります。

 

  • 薩摩本柘…5,000円~6,000円
  • 柘(あかね)…2,000円~3,000円

 

まず薩摩本柘の実印15mmサイズの相場は、5,000円~6,000円程度です。特に良質な薩摩本柘を使用していたり、全て手彫りで仕上げていたりすると、1万円を超える価格のものもあります。逆に、2,000円台などの破格と言える価格帯で薩摩本柘印鑑を販売するショップも存在します。

柘(あかね)は、流通量が安定しているため、薩摩本柘よりもはるかに安価な価格帯で販売されています。加工の仕方次第では、1万円を超えるショップもありますが、稀です。

 

新人GメンKEICHI

ふんふん…薩摩本柘なら手が出るな。薩摩本柘印鑑買うならココがおすすめっていうショップとかは…?
はい、いくつかありますのでご紹介しますね。

ベテランGメン園川

 

おすすめのショップ

それでは最後に、質の良い薩摩本柘印鑑を販売しているおすすめのショップを3つほどご紹介します。

 

ハンコヤドットコム

ハンコヤドットコムでは、柘(あかね)の扱いはなく、高品質の薩摩本柘のみを印材として扱います。ハンコヤドットコム内の実印人気ランキングで薩摩本柘は堂々の3位にランクイン。人気の理由は、安さと保証です。

15mm実印サイズで4,280円と相場を割り込む価格帯でありながらも、30年保証が付帯します。30年保証があれば印面が摩耗した場合も安心ですが、犯罪防止の観点から全く同じ印影にすることはできません。実印や銀行印の場合は、彫り直すより再度別の印鑑を購入するほうがいいでしょう。

ハンコヤドットコム公式はこちら!

ハンコヤドットコムの口コミ評判

 

ハンコヤドットコムの口コミ・評判は?実印購入者の満足度高い!人気の秘密は30年保証にあり

 

はんこ良品

はんこ良品は、薩摩本柘でしかも無垢素材のものを印材として採用しています。無垢材ということは何も加工を加えていないということです。無垢材だからこその美しい柘(つげ)の木目を味わえます。また、無垢の薩摩本柘は使い込むほどに艶が出ます。経年変化ではなく経年「劣化」と揶揄され気味の柘(つげ)ですが、はんこ良品の薩摩本柘印鑑なら美しい経年変化を楽しめます。

ただし価格は若干高め。実印15mmサイズで13,090円(税込)です。はんこ良品では、手書きの印影もオプションで選べます。印鑑にこだわりたい方におすすめのショップです。

 

印鑑の匠ドットコム

印鑑の匠ドットコムでは、薩摩本柘以外に柘(あかね)も取扱いがあります。薩摩本柘と柘(あかね)を明確に分けて販売しているため、品質詐称の心配はありません。

しかも、高級と言われる薩摩本柘の実印15mm印鑑の価格は、2,480円(税込)と安価です。柘(あかね)はさらに安く、同サイズで1,290円(税込)という価格。「柘の印鑑が欲しいけど予算が厳しい」という方は、印鑑の匠ドットコムがおすすめです。

 

印鑑の匠ドットコムの口コミ評判

 

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まとめ

 

  • 柘(つげ)印鑑のメリットは、捺印性・温かさ・安価・吉相印
  • 柘印鑑のデメリットは、耐久性の低さ・最高級品の価格の高さ
  • 柘印鑑の寿命は、手入れ次第で延ばせる
  • 柘には柘(あかね)と薩摩本柘・御蔵本柘の3種がある
  • 柘(あかね)は、海外製で薩摩本柘の性質によく似た素材で安価
  • 薩摩本柘は、鹿児島県産の柘(つげ)で高品質
  • 御蔵本柘は、1本数万円する最高級品

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