印鑑に開運効果を求める方は、意外と多いよう。しかし、開運印鑑と一口に言っても、日本発祥の吉相印や中国発祥の風水、そして古代エジプトから伝わったとされるパワーストーンを素材としたものなど、様々なものがあります。今回は「開運効果が高い印鑑がほしい」と願う方のために、開運印鑑について特集します。
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種類
まずは、開運印鑑の種類について説明します。開運印鑑は以下の3つの種類に分かれます。
- 吉相印
- 風水のカラー印鑑
- パワーストーン印鑑
吉相印
吉相印の歴史は比較的新しく、昭和に入ってから日本でさかんに吉相印が作られてきました。吉相印として認められるのは以下の条件に当てはまる印鑑です。
- 九星気学・八方位に基づいて作られたもの
- 象牙・水牛・柘のいずれかの印材のみ
- 書体は印相体もしくは篆書体のみ
- 完全手彫り
まず、姓名判断をして八方位から強調すべき運気を選びます。八方位とは、成功運・才能運・希望運・家族運・住居運・蓄財運・社交運・愛情運の8つの運を一つの円の中におさめたものです。例えば、姓名判断から「愛情運がイマイチ」と出れば印鑑右上部分に接する部分の文字を太くするなどして運気を調整します。
これらの作業は熟練の職人しかできず、字入れから彫りまで全て職人による手彫り作業となります。また、印材としては象牙・水牛・柘の3種しか使えないという決まりがあります。3種の中のどの印材が良いかということも、九星気学にて定めます。つまり、生まれ年によって使える印材が決まるということです。
さらに、書体にも制約があります。吉相印として最も効果が高いと言われるのが印相体(吉相体)と呼ばれる書体です。この書体は、中国古来の篆書体(てんしょたい)をもとにして昭和40年代に生み出されたもの。印面の円の中の八方に広がる形で、縁起の良い書体と言われます。
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風水のカラー印鑑
風水とは、中国にて4000年も前に発祥した「気の流れ」を重視した占術です。印鑑の世界では、主に風水学における「色」を意識します。風水において縁起が良いとされるカラーは以下の種類です。
色 | 意味 | 適した印材 |
黄 | 金運・変化 | イエロージェイド・シトリントパーズ・柘 |
金 | 金運・才能 | ゴールドチタン |
白 | 財運・人間関係・癒し | 象牙・オランダ水牛 |
紫 | 人間関係・気高さ | アメジスト |
ピンク | 恋愛・結婚・幸運 | ローズクォーツ |
橙 | 子宝・出発 | 琥珀 |
緑 | 健康・安全・才能 | 翡翠 |
赤 | 仕事・決断・健康 | アグニ・ルビー |
銀 | 才能・改革 | チタン |
青 | 清浄・冷静 | ラピスラズリ・ブルークォーツ・ブルー水晶 |
黒 | 格式高さ・威厳・秘密 | 黒水牛・ブラックチタン・オニキス |
それぞれの色に意味があります。例えば「金運を良くしたい」という願いがあるなら、黄色や金色、白といった金運や財運に関係してくるカラーを選ぶといいでしょう。
また、色ごとに適した印材も異なります。カラーが豊富な印材種類といえば、やはり天然石です。が、象牙などの動物角系素材や柘などの木材も、それぞれの色合いに当てはめることができます。
パワーストーン印鑑
美しい天然石に人知の及ばない何らかの力が秘められていると言われ始めた歴史は古く、古代のエジプトやマヤ文明などでも珍重されていたようです。ただ天然石のことを「パワーストーン」という名で呼んでいるのは日本のみ。日本にパワーストーン文化が根付いたのは、1980年代の後半からです。
比較的新しいもののように感じるパワーストーンですが、本来は歴史あるもの。悠久の歴史を感じるパワーストーンを印鑑に仕立てたいという方も多く、パワーストーン印鑑は人気です。特に人気のパワーストーン印鑑には、以下の種類があります。
種類 | 主な特徴 | 石にこめられたパワー |
水晶(クリスタル) |
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ローズクォーツ |
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シトリン(黄水晶) |
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ラピスラズリ |
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アメジスト(紫水晶) |
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タイガーアイ |
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白メノウ |
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翡翠 |
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アベンチュリン(インド翡翠) |
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ルビー |
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パワーストーン印鑑には多くの種類があります。パワーストーンとはつまり天然石のことです。硬さはありますが、落下などの衝撃には大変弱く、印面が欠けることも多いでしょう。スピリチュアルな世界ではパワーストーンが破損することを悪いこととは考えません。むしろ「自分の身代わりになってくれた」として、プラス思考で考えます。
【天然石の印鑑の価格とデメリット】パワーストーンは開運・風水が気になる方におすすめ
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開運印鑑の効果はウソ or ホント⁉
開運印鑑のことを信じている方もいれば、全く信じていない方もいます。果たして、開運印鑑は本当に効果があるのでしょうか?両者の意見を比較し、考察します。
「ウソ」派の意見
まず「開運印鑑なんてウソ」という意見は以下です。
- そもそも吉相印は、昭和に入ってから生み出されたもので、印鑑業者の商法以外の何物でもない
- (吉相印派からの意見)そもそも柘・象牙・水牛以外は凶なので、パワーストーンはダメ
- 高い開運印鑑を購入させられたけど、特に何の変化もなく後悔している
- 開運印鑑を買ったのに、不幸になったという人を知っている
- そもそもスピリチュアルなものに全く興味がない
まず、そもそも吉相印自体を否とする意見は、数は少ないですが印鑑業者からも挙がっています。実際、吉相印は昭和40年代に生み出された日本独自のものであるというのは真実です。当時、「開運印鑑」として売り出したところ人気に火がつきました。しかも「開運」と名付けて売ると、普通の印鑑よりも高く売れます。印鑑の歴史を知る人からみれば、開運印鑑=インチキという印象しかないのは当然です。
また、面白いのが吉相印を推し気味に販売している業者からは、パワーストーンなどの印材を否定する声が挙がっているということです。吉相印派からみると、パワーストーンは凶相。ただ、歴史をみると、パワーストーンのほうがはるか昔の太古から人々に愛され、必要とされてきた素材です。
さらに、実際に自分が開運印鑑を購入して何の変化もなかったという方や、開運印鑑を買ったのにかえって不幸になってしまったという例を知っているという方は、開運印鑑に否定的な立場をとります。スピリチュアルなものに全く興味がないという方も、もちろん開運印鑑には否定的でしょう。
「ホント」派の意見
一方、純粋に開運印鑑を信じる方が多いのもまた事実です。開運印鑑を良しとする方の主な意見を参照しましょう。
- 吉相印を購入してから、仕事がうまくいくようになり、貯金も増えた
- 歴史ある吉相印で開運したい
- 開運印鑑を持っているだけで幸せな気分になる
- 就職する子供のために、運を開ける印鑑を用意したかった
- 新築するにあたって、厄災を受けないように開運印鑑を用意した
日本では昭和40年代から吉相印が流布。そのため多くの印鑑ショップで普通に吉相印が販売されています。そういった吉相印を購入した方の中には、「運が上向いた」と感じている方も多いよう。もちろん、全員がそういう意見ではありませんが、「吉相印を購入したからこそ、幸せが舞い込んだ」と感じている方もいるのは事実です。
そして吉相印のことを「歴史ある印鑑」だと信じている方も一定数存在します。これはもちろん、事実誤認です。また、開運印鑑を持っているだけで安心したり、幸せな気分になったりするという方もいます。
開運印鑑を購入するタイミングは、家を新築したり、子供が誕生したり、就職したりといった人生の節目が多いようです。頑張り時にパワーをくれる存在として、開運印鑑は私たちに寄り添ってくれています。
購入すべきか否か
結局のところ、開運印鑑を購入すべきかどうかは、購入者自身の考え方次第です。当たり前のことですが、開運印鑑を購入しただけで幸せになれるという人はいません。開運印鑑で運を開くことができる方の考え方の例としては、以下のようなものが挙げられます。
- 今から頑張りたいことがある!開運印鑑で運気を上昇させたい
- 丁寧に作られたモノを持つのが好き
- 好きなパワーストーンがある!印鑑を眺めていると幸せな気分になる
例えば、「就職活動を頑張らないといけない」「起業予定がある」「家を建てる」など人生において何らかの節目に立っており、これから何らかの努力をする予定…という方には、開運印鑑はおすすめです。
開運印鑑の中でも吉相印は、熟練職人によって丁寧に手彫りされています。「丁寧に作られた印鑑を大切に使う」という姿勢をもてば、幸せが舞い込まないはずがありません。
また、単純に「パワーストーンが好き」という方にも、開運印鑑は適しています。好きという気持ちを大切に生きることで、人生にとって大切なものを見失わずに済みます。
逆に、開運印鑑をあまりおすすめできない方の考え方の特徴は以下です。
- 開運印鑑なんてそもそも信じていない
- 開運印鑑に使われる印材や書体が気に入らない
- 開運印鑑の値段の高さが納得できない
- 開運印鑑で不幸になった人を知っていて、かえって怖い…
- 開運印鑑さえあれば、人生が好転すると信じている
開運印鑑は、スピリチュアルなものです。そもそもスピリチュアルな考え方が嫌いという方には、不向きです。また、開運印鑑の書体・印材・値段などが気に入らないという場合も、マイナスの思考に陥る可能性が高いと言えます。気に入らないのに我慢して開運印鑑を購入する必要はありません。開運印鑑に嫌なイメージや、暗いイメージを持つという方も避けたほうがいいでしょう。
そして最も注意すべきは、開運印鑑に過度な期待を抱いている方です。開運印鑑さえ購入したら、何の努力をしなくても幸せになれるという考えでは、間違いなく不幸になります。開運印鑑はあくまで、私たちの勇気ある一歩を支えてくれる伴奏者。行動するのは自分自身ということを忘れないことが大切です。
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まとめ
- 開運印鑑の種類は、吉相印・風水・パワーストーンの3つ
- 【開運印鑑がおすすめなタイプ】開運印鑑を信じている人・努力できる人
- 【開運印鑑が不要なタイプ】開運印鑑を信じていない人・努力できない人