【クラウドサイン v.s. みんなの電子署名】徹底比較!どっちが安い?機能性は?セキュリティは?

【クラウドサイン v.s. みんなの電子署名】徹底比較!どっちが安い?機能性は?セキュリティは?
「みんなの電子署名」はサービス終了
2024年12月をもって、「みんなの電子署名」はサービスを終了しています。この記事は、2024年2月時点の情報です。詳しくはこちら
2021年2月リリース、ベクターの「みんなの電子署名」てホンマ、小規模事業者の救世主よな。基本料無料で、めっちゃ安いし。今までクラウドサインの無料プラン使いよったけど、乗り換え決定や!

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

ですよね~!「みんなの電子署名」なら無制限で契約作成できますし、絶対お得ですよ。

ベテランGメン園川

待ってください!うちみたいな中小企業だと、乗り換えるのホントに迷うんですけど…。及川さんはいいですよ。社員3名の会社ですもんね。
うちは300名規模の会社で、毎月の契約数もまあまああるんですよ。それでも、「みんなの電子署名」のほうが得なのか…。

オペレーター 杏奈

なるほど!園川さんのような企業様は多いかもしれませんね。今回は、電子契約サービス大手クラウドサインと、新進気鋭のベクター「みんなの電子署名」の2つを徹底比較します。どちらが安いのか、機能性やセキュリティは大丈夫なのか、チェックしましょう。

 

クラウドサインと「みんなの電子署名」を徹底比較

クラウドサインとみんなの電子署名を徹底比較

クラウドサインとみんなの電子署名を徹底比較します。比較ポイントは、以下の4つです。

  1. 価格
  2. 機能
  3. セキュリティ
  4. 評判

 

【価格比較】「みんなの電子署名」が安い

ベクターの「みんなの電子署名」は、基本料無料が売り。クラウドサインよりどのぐらい安いのか、比較します。「みんなの電子署名」はワンプランのみ。クラウドサインは3プラン用意されています。

▼クラウドサインとみんなの電子署名の価格比較表

みんなの電子署名 クラウドサイン
スタンダード スタンダードプラス ビジネス
月額基本料金 0円 11,000円 22,000円 110,000円
1送信あたり費用 0円 220円 220円 220円 
文書保管料(1年以内) 0円 0円 0円 0円
文書保管料(1年以上) 11円/1文書/月 0円 0円 0円

※価格は税込

「みんなの電子署名」では、月額基本料金はかかりません。「みんなの電子署名」でかかってくる費用は、2年目以降の文書保管費用のみ。50文書ごとに毎月550円課金されるシステムとなっており、100文書になると1,100円/月必要です。

うん…。なんとなく、みんなの電子署名のほうが安いんかな?とは思うけど、実際にどのぐらいの価格差になるんやろ?

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

それでは、実際に1年、2年…と使用した際の価格差を比較しましょう。

電子帳簿保存法では、7年間の文書保存を義務付けられています。今回は、毎月10文書を保存しなければならない場合に発生する価格を比較します。

▼【クラウドサインとみんなの電子署名】10文書/月保管した場合の積算価格比較

みんなの電子署名 クラウドサイン
スタンダード スタンダードプラス ビジネス
1年目 0円 158,400円 323,400円 1,346,400円
2年目 11,000円 158,400円 323,400円 1,346,400円
3年目 33,550円 158,400円 323,400円 1,346,400円
4年目 49,500円 158,400円 323,400円 1,346,400円
5年目 65,450円  158,400円 323,400円 1,346,400円
6年目 80,850円  158,400円 323,400円 1,346,400円
7年目 90,750円  158,400円 323,400円 1,346,400円
7年間の合計  331,650円 1,108,800円  2,263,800円  9,424,800円

※価格は税込み

なんやねん!この価格差は!えげつな!

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

でしょ~。毎月10文書程度の契約書を保管するなら、「みんなの電子署名」がお得ですよ。

オペレーター 杏奈

しかもですね、「みんなの電子署名」を完全無料で使うという裏技も存在します。
またまた~!それは無いやろ。ベクターさんも商売でやってはるんやで?完全無料にしたら儲からんやん?

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

いえいえ。ベクターは太っ腹ですよ。

【みんなの電子署名を完全無料で使う方法】

契約書を「みんなの電子署名」サーバー上に保管せず、自社サーバーなどに移して保管する

みんなの電子署名でかかってくる費用は、「2年目以降の文書保管料のみ」。文書をみんなの電子署名で保管しない場合、2年使おうが10年使おうが…とにかく永遠に無料で使い続けることができます。

コレは、スゴイな!まあ、契約書が多い企業やと、面倒くさくてやらんかもしれんけど…。契約書が月に数件しかない業者やったら、こまめにダウンロードして自社サーバーへ移しといたらええな。

新人Gメン及川

 

【機能性比較】「みんなの電子署名」は制限もフリー

クラウドサインとみんなの電子署名の機能性を比較します。

▼クラウドサインとみんなの電子署名の機能比較表

みんなの電子署名 クラウドサイン
スタンダード スタンダードプラス ビジネス
ユーザー数 無制限 無制限 無制限 無制限
送信件数 無制限 無制限 無制限 無制限
電子署名
認定タイムスタンプ
ワークフロー設定
ワンタイムパスワード

クラウドサインとみんなの電子署名の機能性で、大きく異なるのがワークフロー設定です。みんなの電子署名では、管理権限の設定や承認グループ設定、署名グループ設定などが標準装備されていますが、クラウドサインでは月額11万円のビジネスプランにしか装備されていません。

オペレーター 杏奈

みんなの電子署名の機能性について気になる方は、まず使ってみてください。みんなの電子署名の場合、1年目は完全無料です。1年じっくり試して、他の電子契約サービスと比較してみるといいですよ。

【セキュリティ比較】クラウドサインが優秀

セキュリティに関しては、どちらも互角…と言いたいところですが、老舗クラウドサインは既にISO 27001(ISMS)を取得済みであり、さらに商業・法人登記のオンライン申請に使える電子契約サービスとして法務省より認定を受けています。

よって、セキュリティ面に関してはクラウドサインが頭一つ上、と言えます。

ただし、みんなの電子署名のセキュリティがダメというわけではありません。みんなの電子署名のセキュリティ基準は厳格であり、第3社機関であるセキュリティ診断会社によるサポートも導入済みです。

▼クラウドサインとみんなの電子署名のセキュリティ比較表

みんなの電子署名 クラウドサイン
暗号化通信
Firewall 
IDS/IPS
 Web Application Firewall
保存ファイルの暗号化
バックアップ
ワンタイムパスワード
ISO 27001(ISMS)
商業・法人登記のオンライン申請

【レビュー比較】老舗クラウドサインが圧倒

みんなの電子署名は、2021年2月にリリースされた電子契約サービスです。そのため、レビュー数はゼロ。レビューを比較するという土俵にも立っていません。ゆえに、レビュー比較するなら、老舗のクラウドサインの圧勝です。

ベテランGメン園川

クラウドサインのレビュー内容が気になる方は、以下の記事を参考にしてください。

【クラウドサインの評判・レビュー】デメリットや問題点があるってホント⁉

また、みんなの電子署名のユーザー数はまだまだ少なく、他社と共有する際には相手方の確認も必要です。1年間は完全無料で使える電子契約サービスなので、お試しでお互いに使ってみるのもおすすめです。

 

企業規模別「みんなの電子署名」おすすめ度

それでは最後に、企業規模別にみたとき、クラウドサインとみんなの電子署名のどちらがおすすめなのか、解説します。

小規模事業者には「みんなの電子署名」がおすすめ

SOHOや小規模事業者には、「みんなの電子署名」がおすすめです。毎月10契約程度の場合、全ての文書を保管したとしても、クラウドサインより安く利用できます。

ただ、毎月5契約程度という場合は、クラウドサインのフリープランを選んだほうがいいでしょう。クラウドサインには毎月5件までという制限つきですが、完全無料のフリープランが用意されています。

【クラウドサインのフリープラン】

  • 送信数:5件/月まで
  • ユーザー数:1名まで
  • 電子署名:あり

クラウドサインのフリープランの場合、文書保存費用は不要。文書の保存期間も設定されていません。契約相手によっては、クラウドサインでの契約締結を望まれることも多いでしょう。クラウドサインのフリープランも積極的に利用されることをおすすめします。

 

中小企業は、月の契約数や契約相手に応じて決定を

中小企業の場合も、価格で選ぶなら「みんなの電子署名」がおすすめです。が、月の契約数が100を超える場合、クラウドサインの方が安くなります。取引で競合他社に負けないよう、価格だけでなく、求めるセキュリティレベルに応じて決めるのがおすすめです。

オペレーター 杏奈

例えば、月の契約数=30契約で、その30契約全てをみんなの電子署名サーバー内で保存する必要がある場合、一体いくらかかるのか計算します。

▼【クラウドサインとみんなの電子署名】30文書/月保管した場合の積算価格比較

みんなの電子署名 クラウドサイン
スタンダード スタンダードプラス ビジネス
1年目 0円 211,200円 343,200円 1,399,200円
2年目 26,400円 211,200円 343,200円 1,399,200円
3年目 67,650円 211,200円 343,200円 1,399,200円
4年目 123,200円 211,200円 343,200円 1,399,200円
5年目 171,050円  211,200円 343,200円 1,399,200円
6年目 218,350円  211,200円 343,200円 1,399,200円
7年目 266,200円  211,200円 343,200円 1,399,200円
7年間の合計  872,850円 1,478,400円  2,402,400円  9,794,400円

※価格は税込み

新人Gメン及川

30文書/月保管ぐらいやったら、「みんなの電子署名」が圧倒的に安いな。もうちょい、保管文書数が多い場合は、どうなんやろ?

オペレーター 杏奈

そうですね。だいたい100文書/月が目安になるかと思います。

▼【クラウドサインとみんなの電子署名】100文書/月保管した場合の積算価格比較

みんなの電子署名 クラウドサイン
スタンダード スタンダードプラス ビジネス
1年目 0円 396,000円 528,000円 1,584,000円
2年目 85,800円 396,000円 528,000円 1,584,000円
3年目 244,200円 396,000円 528,000円 1,584,000円
4年目 405,900円 396,000円 528,000円 1,584,000円
5年目 561,000円  396,000円 528,000円 1,584,000円
6年目 719,400円 396,000円 528,000円 1,584,000円
7年目 877,800円  396,000円 528,000円 1,584,000円
7年間の合計 2,890,800円 2,772,000円  3,696,000円  11,088,000円

※価格は税込み

ほほ~。100文書/月ぐらい契約数がある企業やったら、クラウドサインのベーシックプランのほうが安いんやな。

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

価格だけ比較すると、そうなんですが…、100文書/月も契約があるような企業様の場合、クラウドサインのベーシックプランだとスペック不足です。できれば、クラウドサインのビジネスプランを検討されたほうがいいかと。
ビジネスプランて…7年間で1,000万円超えやん⁉高すぎへん?

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

でしたら、クラウドサインのベーシックプラン並みの機能を備えている「みんなの電子署名」がお得ですね。価格で選ぶなら、ですけど・・・。

オペレーター 杏奈

クラウドサインのビジネスプランの場合、様々なサポート力が魅力ですからね。今のところ、「みんなの電子署名」ではクラウドサインのビジネスプランのような手厚い人的サポートは入らない模様なので…。

 

大企業:メイン=クラウドサイン。サブ利用なら「みんなの電子署名」も

月当たりの契約書の数がかなり多くなる大企業の場合は、クラウドサインのビジネスプランをおすすめします。クラウドサインのビジネスプランなら、自社に合った電子契約のプランニング提案を受けられます。

クラウドサインは多くの企業が選択している電子契約サービスです。クライアントとの折衝もクラウドサインなら、スムーズに進むでしょう。

ただ、「みんなの電子署名」は、クラウドサインよりもはるかに安価な電子契約サービスシステムです。「みんなの電子署名」では、対外的な契約だけでなく、稟議書など社内でやりとりする書類への署名の使い勝手も上々。クラウドサインと「みんなの電子署名」両方を上手く使い分けて、経費削減を図るといいでしょう。

 

まとめ

  • 価格比較:「みんなの電子署名」が安い
  • 機能比較:「みんなの電子署名」は制限無しで使える
  • セキュリティ比較:クラウドサインが優秀
  • レビュー比較:クラウドサインが圧倒
  • SOHO・小規模事業者向け=「みんなの電子署名」
  • 中小企業向け=クラウドサイン
  • 大企業向け=クラウドサインのビジネスプラン&「みんなの電子署名」併用

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