みんなの電子署名とGMOサインを徹底比較!価格・機能性・セキュリティはどっちが優秀?

みんなの電子署名とGMOサインを徹底比較!価格・機能性・セキュリティはどっちが優秀?
「みんなの電子署名」はサービス終了
2024年12月をもって、「みんなの電子署名」はサービスを終了しています。この記事は、2024年2月時点の情報です。詳しくはこちら
みんなの電子署名とGMOサイン、どっちがええんやろか。うーん、悩むところやな…ブツブツ…

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

及川さん、どうしたんですか?珍しく真面目な顔して考え込んでいますね。
誰がいつもアホみたいな顔やねん!ワシかて真面目な顔する時くらいあるわ!電子契約サービスを導入するにあたって、みんなの電子署名とGMOサインのどっちがええかで悩んどるんや!

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

なるほどです。みんなの電子署名は基本料金無料で使えますし、かなりおすすめです。しかし、GMOサインも業界屈指の法的効力を持った電子署名を使えるなど、魅力的なサービスですよね。
うちみたいな中小企業にはどっちがええか、いろいろ比較しとるんやけど…違いがイマイチ分からへんのや。

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

分かりました。それでは、みんなの電子署名とGMOサインを機能や価格などの面から徹底比較してみましょう。どのような企業におすすめかも解説します!

「みんなの電子署名」とGMOサインを徹底比較!

みんなの電子署名とGMOサインを徹底比較

みんなの電子署名とGMOサインを徹底比較します。比較ポイントは以下の6つです。

  1. 価格
  2. 機能
  3. セキュリティ
  4. 法的効力
  5. 導入コスト
  6. アフターサービス

 

【価格比較】みんなの電子署名が安い

価格ではみんなの電子署名に軍配が上がります。業界初の月額基本料金無料が強みです。とはいえ、GMOサインも業界平均価格よりは安くなります。

GMOサインの契約印&実印プランでは、2種類の電子署名を利用できます。

GMOサインの2種類の電子署名

契約印タイプ=一般的な電子署名。紙媒体の契約でいう契約印レベルの効力。

実印タイプ=電子証明書を伴った高度電子署名。紙媒体の契約でいう実印レベルの効力。

どちらの電子署名を使用するかで送信費用が異なります。

 

▼【みんなの電子署名とGMOサイン】価格比較表

みんなの電子署名 GMOサイン
お試しフリープラン 契約印&実印プラン
月額基本料金 0円 0円 9,680円
1送信あたり費用 0円 0円(5文書/月)

110円(契約印タイプ

330円(実印タイプ)

電子証明書発行料 8,800円(1枚目無料)
文書保管料(1年未満) 0円 0円 0円
文書保管料(1年以上) 11円/1文書/月 0円 0円

※価格は税込

 

みんなの電子署名でかかる費用は、2年目以降の文書保管料のみです。50文書単位で月額550円が加算されていきます。100文書なら月額1,100円、150文書なら1,550円…という感じです。

ん?電子証明書発行料っちゅうのは何や?

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

通常、電子証明書は第3者機関に発行してもらいます。GMOサインでは、同じGMOインターネットグループの「GMOグローバルサイン」が電子証明書を発行します。そのため、1年間につき1枚は無料発行してもらえるのです。
それは嬉しい特典やな!しかし、みんなの電子署名が基本料金無料や言うても、実際どれくらいお得なんかイメージできへんわ…

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

では、実際に1か月に10文書ずつ署名・保管したとして、7年間でどれくらいの価格差になるか見てみましょう!7年間というのは、電子帳簿保存法で定められた文書保存期間です。

 

【みんなの電子署名とGMOサイン】10文書/月の場合の積算価格比較 

みんなの電子署名
GMOサイン
契約印タイプ 実印タイプ
1年目 0円 129,360円 155,760円
2年目 11,550円 129,360円 155,760円
3年目 33,550円 129,360円 155,760円
4年目 49,500円 129,360円 155,760円
5年目 65,450円 129,360円 155,760円
6年目 80,850円 129,360円 155,760円
7年目 90,750円 129,360円 155,760円
7年間の合計 331,650円 905,520円 1,090,320円

※価格は税込

※GMOサインは、10送信/月した場合の料金で比較

 

月に10文書くらいなら、みんなの電子署名の方が7年間で50万円〜60万円も節約できるっちゅうわけやな。

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

そうなんです!みんなの電子署名、お得ですよねー!
ん?ちょい待ちーや!文書の保管を自社でやれば完全無料になるんちゃうんか!?

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

さすがナニワの商売人!そこに気づくとは!

【みんなの電子署名を完全無料で使う方法】

文書をみんなの電子署名のサーバーではなく、自社サーバーなどに移して保管する

この方法を使えば、何年使おうが完全無料です。

ただし、電子文書の保存方法は複雑です。電子帳簿保存法に準拠した管理方法が義務付けられていたり、万一の流出リスクにも備えておかなければなりません。

みんなの電子署名では、電子帳簿保存法に対応した検索機能に加え、文書の暗号化保存・長期署名の自動更新など管理体制も充実しています。

会社の内部統制が厳しい場合は、みんなの電子署名で保管する方がおすすめです。

 

【機能比較】みんなの電子署名は機能制限なし

みんなの電子署名は、月額基本料金無料にもかかわらず機能制限がありません。

GMOサインでは、オプションパックの契約をしなければ使えない機能があります。みんなの電子署名では全ての機能を無料で利用できます。

 

みんなの電子署名とGMOサインの機能比較表

みんなの電子署名
GMOサイン
お試しフリープラン 契約印&実印プラン
ユーザー数 無制限 1

無制限

送信件数 無制限 5文書/月 無制限
認定タイムスタンプ
ワークフロー設定
ワンタイムパスワード
手書きサイン

 

GMOサインでは手書きサインの登録ができます。契約相手企業が手書きサインにこだわる伝統的な企業の場合などは、重宝される機能でしょう。

 

【セキュリティ比較】みんなの電子署名とGMOサインは互角

セキュリティ面においては互角。どちらも電子契約に求められるセキュリティレベルの基準をクリアしているといえます。

また、両社とも第3者機関から定期的にセキュリティ診断を受けています。安心して利用することができるでしょう。

 

みんなの電子署名とGMOサインのセキュリティ比較表

みんなの電子署名 GMOサイン
Firewall
Web Application Firewall
保存ファイルの暗号化
バックアップ
ワンタイムパスワード

 

どちらも安全に利用できそうや!違いはGMOサインのワンタイムパスワードがオプションという点くらいやな…。これは追加料金がかかるっちゅうことか?

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

いえ、追加料金(オプションパックの契約)は必要ありません。ただ、「トラスト・ログイン by GMO」など外部サービスへの登録が必要です。その手間を考えれば、ワンタイムパスワードが標準装備されている「みんなの電子署名」がやや優勢かもしれませんね。

 

【法的効力比較】GMOサイン「高度電子署名」が圧倒

GMOサインの高度電子署名は、電子署名の中でも最高レベルの法的効力を持ちます。

電子署名は本人性の認証プロセスの違いにより、立会人型当事者型の2種類に分けられます。

立会人型=電子契約サービス会社が本人性の担保・契約の正統性を証明するもの

当事者型=契約の当事者同士が電子証明書を準備し、本人性を担保するもの

当事者型の電子署名の方が本人性の担保が厳格なため、法的効力は高いとされます。

 

【みんなの電子署名とGMOサイン】法的効力の比較表

みんなの電子署名
GMOサイン
契約印タイプ 実印タイプ
電子署名の種類 立会人型 立会人型 当事者型
本人性の証明
法的効力

 

当事者型の電子署名のほうが法的効力が高いっちゅうのは知らんかったわ!ほな、「みんなの電子署名」みたいな立会人型は、民事訴訟になった時に証拠にならんっちゅうことかいな?

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

最新の政府の見解によると、一定の条件を満たしていれば立会人型も法的効力を持つとされています。ただ、立会人型の法的効力に関しては、まだまだ曖昧な部分も多いです。金額の大きな契約にはGMOサインの高度電子署名を使う方が確実でしょう。

 

【導入コスト比較】みんなの電子署名は導入スピード最速

みんなの電子署名のアカウント発行はたった数分で完了し、すぐに利用開始できます。

GMOサインの契約印・実印プランでは、電子証明書の申請手続きが必要です。そのため、利用開始まで最長3日ほど時間がかかる場合があります。

 

▼みんなの電子署名とGMOサインの導入比較表

みんなの電子署名
GMOサイン
お試しフリープラン 契約印&実印プラン
アカウント発行に要する時間 数分 数分 〜3日
クレジットカード情報 or 銀行口座情報 不要
契約相手企業のシステム導入 不要 ※不要

※契約相手企業も高度電子署名をする場合は、GMOサインの契約が必要。

 

GMOサインの方は取引先に導入してもらわんでも電子署名できるんか!それはええな!

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

ただし、契約相手企業様も高度電子署名をする場合は導入が必要です。GMOサインにはハイブリッド署名という他社には無いサービスがあるので、うまく活用すると良いですよ。
なんやそのカッコよさげな電子署名は!?

新人Gメン及川

GMOサインのハイブリッド署名とは?

自社は実印タイプの高度電子署名でコーポレート・ガバナンスを強化しつつ、契約相手企業には負担の少ない契約印タイプで署名してもらう方法。

 

なるほど!GMOサインのハイブリッド署名なら、取引先に導入をお願いしなくても高度電子署名ができるわけですね。

ベテランGメン園川

みんなの電子署名の場合も、登録が数分で完了するなら取引先にもお願いしやすいわな。「社長!登録2分で済みまっせ!」で万事OKや。

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

そうですね。契約相手企業様の負担が少ないのも、みんなの電子署名のメリットです!

 

【アフターサービス比較】GMOサインは手厚い人的サポートあり

GMOサインは、契約後のアフターサービスが充実しています。

  • 動画コンテンツ(機能別チュートリアルなど)
  • 電話 or 有人チャットサポート(平日10:00〜18:00)
  • ウェビナー(導入者向けに初級〜機能活用編まで)

 

電子署名の多くは、契約相手企業にもシステム導入してもらう必要があります。GMOサインのようにアフターサポートが手厚い方が、相手企業にも安心しておすすめできます。

一方、「みんなの電子署名」のサポートは、今のところ平日のメール対応のみ。2021年2月にスタートしたばかりのサービスです。これからサポート体制が整うことを期待しましょう。

 

【GMOサイン or みんなの電子署名】企業規模別のおすすめ度

最後に、GMOサインとみんなの電子署名のどちらがおすすめなのか、企業規模別に解説します。

 

大企業はメイン=GMOサイン・サブ=みんなの電子署名

大企業はメインにGMOサイン、サブでみんなの電子署名がおすすめです。

大企業ともなれば、1つの契約で動く金額が大きいうえにコーポレート・ガバナンスも厳しくなります。当事者型の電子署名が利用できるGMOサインを選択する方が良いでしょう。

立会人型の「みんなの電子署名」では、大企業のニーズの全ては満たせない可能性があります。

とはいえ、基本料金無料の「みんなの電子署名」を使わない手はありません。

稟議書・社員向け誓約書など、社内のやり取りにも便利です。みんなの電子署名もサブ的に活用すれば、経費削減につなげることができるでしょう。

 

中小企業はGMOサインがおすすめ

毎月の契約数が100を超えるような中小企業には、GMOサインがおすすめです。

電子帳簿保存法で定められている7年間の文書保管を考えた場合、トータルの費用はGMOサインの方が抑えられます。

 

【みんなの電子署名とGMOサイン】100文書/月の場合の積算価格比較 

みんなの電子署名
GMOサイン(契約印タイプ) GMOサイン(実印タイプ)
1年目 0円 248,160円 512,160円
2年目 85,800円 248,160円 512,160円
3年目 244,200円 248,160円 512,160円
4年目 402,600円 248,160円 512,160円
5年目 561,000円 248,160円 512,160円
6年目 719,400円 248,160円 512,160円
7年目 877,800円 248,160円 512,160円
7年間の合計 2,890,800円 1,737,120円 3,585,120円

※価格は税込

※GMOサインは、100送信/月で計算

 

オペレーター 杏奈

契約の全てが実印タイプ(電子証明書付きの高度電子署名)ということはありません。契約印タイプと実印タイプの電子署名を併用したとして、GMOサインの7年間の合計費用は200万円〜250万円以内におさまるのではないでしょうか。
契約数が多い場合、なんぼ基本料金無料の「みんなの電子署名」とはいえ、最終的に費用が高くなってしまうこともあるっちゅうわけか。

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

そうなんです。みんなの電子署名の場合、保管文書数が1,000を超えたあたりから、保管料金がGMOサインの月額基本料金を上回ります。自社の契約数に応じてコストを抑えられるサービスを選択すると良いですね。
他にもどんな電子契約サービスがあるか知りたい方は、おすすめ電子契約サービスの紹介記事も参考にしてください。

ベテランGメン園川

 

個人事業主・フリーランスは「みんなの電子署名」で決まり!

個人事業主やフリーランスには、みんなの電子署名が断然おすすめです。

個人事業主やフリーランスは、できる限り固定費を抑えたいもの。月額費用のかかる電子署名には縁がないと思っていた方でも、みんなの電子署名なら基本料金無料で利用できます。

文書を手元で保管すれば、完全無料での利用も可能です。みんなの電子署名は、個人事業主やフリーランスの心強い味方になってくれるでしょう。

 

小規模事業者には「みんなの電子署名」がおすすめ

月の契約数が10程度の小規模事業者は、基本料金無料のみんなの電子署名がおすすめです。

小規模事業者であっても、月の契約数が10を超える場合もあります。5文書/月の制限があるGMOサインのお試しフリープランでは対応できません。

また、小規模事業者同士の契約では、契約相手企業が電子署名システムを導入していないことも考えられます。導入コストの低いみんなの電子署名なら、相手企業の理解も得やすいでしょう。

ただし、みんなの電子署名は2年目から文書保管費用がかかります。月の契約数が確実に5以下であれば、GMOサインのお試しフリープランを積極的に使用すると良いでしょう。

 

まとめ

  • 価格比較:みんなの電子署名が安い
  • 機能比較:みんなの電子署名は制限なしで使える
  • セキュリティ比較:セキュリティレベルは両社互角
  • 法的効力比較:GMOサイン「高度電子署名」が圧倒
  • 導入コスト比較:みんなの電子署名の導入スピードが最速
  • アフターサポート比較:GMOサインが手厚い
  • 個人事業主・フリーランス向け:みんなの電子署名
  • 小規模事業者向け:みんなの電子署名
  • 中小企業向け:GMOサイン
  • 大企業向け:メイン=GMOサイン、サブ=みんなの電子署名

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