「印鑑を作ろう」と思った時に最も悩むのがサイズ選びです。印鑑のサイズとは、印面の直径サイズのことを指します。印鑑サイズは、実印や銀行印、認印、訂正印、個人印、会社印といった種類によって違います。また、男女や立場によっても微妙にサイズ感が異なります。今回は、印鑑のサイズ選びの決定版をお届けします。
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ベテランGメン園川
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印鑑のサイズ種類
まず、一般的な印鑑サイズ種類について確認します。個人印の場合、6.0・6×5・10.5・12.0・13.5・15.0・16.5・18.0の8種で販売体制を整えているショップが多いようです。法人印の場合は、15.0・16.5・18.0・21.0・24.0の5サイズ展開の場合が多いでしょう。
さらに個人印のシャチハタでは、6.0・8.0・9.0・9.5・11・12が一般的ですが、シャチハタ風印鑑では7.0や10.0、10.5などサイズ展開も様々です。
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個人印のサイズ選び
まずは個人印のサイズ選びからご紹介します。個人印のサイズ選びのポイントは、以下の4つです。
- 印鑑種類に応じて選ぶ
- 男女で違う
- 文字数で違う
- 職場で使う認印
印鑑種類に応じて選ぶ
印鑑の種類には、訂正印・認印・銀行印・実印の4種があります。認印や訂正印では、朱肉を使うタイプの印鑑に加え、シャチハタタイプの印鑑も使われます。これらの印鑑種類に応じて、適切なサイズを選ぶことが大切。印鑑種類ごとのサイズは以下です。
- 訂正印:6mm・6×5mm(楕円)
- 認印:10.5mm・12mm
- 銀行印:12mm・13.5mm・15mm
- 実印:13.5mm・15mm・16.5mm・18mm
だいたい上記の範囲内におさまる印鑑なら、常識的です。印鑑ショップでも「認印」として販売されている印鑑サイズは、10.5か12の2種に限定されています。ショップ推奨のサイズを選んでおけば間違いないでしょう。
認印・銀行印・実印の大きさのバランスをとりたいなら、実印>銀行印>認印と、実印を最も大きいサイズの印鑑とします。実印は、個人の財産を管理する最も重要な印鑑です。印鑑サイズは、印鑑の重要度に呼応すると考えましょう。
また、認印や訂正印としてシャチハタもよく使われます。シャチハタも朱肉つきの印鑑に準じる大きさを選んでおくと安心です。
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男女で違う
どうしても印鑑サイズで「迷ってしまう…」という方は、人気のサイズを選んでもいいでしょう。印鑑サイズの人気度は、男女によっても違ってきます。印鑑種類ごとに男女別のおすすめサイズをご紹介します。
男性 | 女性 | |
訂正印 | どちらでもOK | どちらでもOK |
認印 | 10.5mm | 10.5mm |
銀行印 | 13.5mm | 12mm |
実印 | 15mm | 13.5mm |
銀行印・実印では男性のほうが女性よりも大き目のサイズを選ぶ傾向が強いでしょう。また、認印は男女関係なく10.5mmが一般的です。訂正印は使い勝手の良さに応じて、円形6mmか楕円形6×5mmを選びます。
文字数で違う
印鑑には一般的に男女で人気のサイズがありますが、文字数がとても多い場合、人気サイズにこだわるのはやめましょう。多くの印鑑ショップで推奨するサイズごとの限界文字数は以下です。
印鑑サイズ | 漢字・仮名 | アルファベット |
6mm | 3文字 | 5文字 |
6×5mm | 3文字 | 4文字 |
10.5mm | 3文字 | 5文字 |
12mm | 3文字 | 7文字 |
13.5mm | 4文字 | 8文字 |
15mm | 6文字 (2行or1行) | 12文字(2行)・8文字(1行) |
16.5mm | 8文字(2行or1行) | 12文字(2行or1行) |
18mm | 8文字(2行or1行) | 14文字(2行or1行) |
漢字や仮名よりもアルファベットのほうが画数が少ないため、少ないスペースに多くの文字数を入れられます。
職場で使う認印
個人印のサイズ選びで注意したいのが、職場で認印を使う場合です。特に誰が言い出した…というわけではありませんが、部下が上司よりも大きなサイズの認印を使うことはタブーとされます。とはいえ、認印の一般的なサイズは10.5mm。上司が10.5mmの認印を使っている場合は、部下という立場であっても10.5mm印鑑で大丈夫です。
出世度合いに応じて、10.5mm→12mmとサイズアップし、役員クラスになれば13.5mmの銀行印サイズでも問題ありません。
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ちなみに、職場ではシャチハタも簡易な認印としてよく使われます。シャチハタの場合は、10.5mmではなく9.5mmが最もポピュラーなサイズです。これは、シヤチハタから発売されている「ネーム9」のサイズ。職場で「シャチハタ用意して」と言われた場合は、「ネーム9」を購入すれば間違いないでしょう。
【シャチハタとは?】ネーム9と100均は違う!クイック10やブラザーネーム印も
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法人印のサイズ選び
法人印には以下の種類があります。
- 会社実印(登記印・代表者印・丸印)
- 会社銀行印
- 角印(社印・認印)
- 役職者印(会社認印・代表者印)
他にもゴム印などがありますが、今回は上記4種のサイズについてご説明します。
会社実印・会社銀行印・角印
まず、相互にサイズが関連し合うのが、会社実印と会社銀行印、角印です。特に会社実印と会社銀行印は、双方とも丸印なのでサイズに差をつけないと、間違って使ってしまう恐れがあります。会社実印>会社銀行印と、会社実印のほうが銀行印よりサイズが大きくなります。会社実印と会社銀行印のおすすめサイズは以下です。
- 会社実印:18mm・21mm
- 会社銀行印:16.5mm・18mm
会社実印には、「1cm以上3cm以内の正方形に収まるサイズ」という法務局の規定があります。ここにおさまるサイズであれば、どのサイズでも構いませんが、人気があるのは上記の18mmと21mmです。
角印とは、会社の認印のことで、会社実印や銀行印とは違い、四角い印面です。ただ、個人の認印とは違い、法的拘束力は高く、会社実印と同等の威力を発揮します。会社の重要な取引などで書類に捺印される印鑑のため、大き目サイズが人気です。角印のおすすめサイズは、21mmか24mm。会社実印より大き目を選ぶのがポイントです。
役職者印
役職者印とは、常務や支店長などある程度の役職を持つ方がもつ印鑑のことです。その会社にとって重要な役割を担う役職者が捺印することで角印と同等の効力を発揮する印鑑として認知されています。
役職者印には、特にサイズの規定はありません。が、一般的に会社実印や会社銀行印とは異なるサイズで、会社実印よりは小さいサイズを選びます。サイズとしては、15mmや16.5mm、18mmがおすすめです。
まとめ
- 【個人印】印鑑種類や文字数、男女、職場環境によって選ぶべきサイズが違う
- 【個人印】実印>銀行印>認印
- 【個人印】女性より男性のほうが大き目サイズ
- 【個人・認印】上司より小さいサイズを選ぶ
- 【法人印】角印>会社実印>会社銀行印
- 【法人印】会社実印>役職者印で、会社銀行印とも異なるサイズを選ぶ