【電子契約の料金相場比較】代表的な電子契約サービスの平均価格は何円?契約件数ごとの目安

【電子契約の料金相場比較】代表的な電子契約サービスの平均価格は何円?契約件数ごとの目安
ワシの会社でもとうとう電子契約サービスを導入しようかと思うんやけど…、ホンマに月額1万円ぐらいでかまへんの?

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

ん?及川さんの会社って月間100件ぐらい契約あるんですよね?月額1万円はさすがに安すぎですね。だいたいどの電子契約サービスでも、契約数に応じて従量課金がありますので、支払総額は月額基本料だけではないんですよ。
そうなんや!騙されるとこやったわ!ほんなら、だいたいワシの会社でどのぐらいの費用がかかりそうか、教えてや!

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

了解しました。今回は、代表的な電子契約サービス業者の料金を比較して、電子契約の料金相場を出しますね。

オペレーター 杏奈

園川さん、電子契約サービスは、契約数が増えるほど費用がかかってきますよね。契約件数ごとの相場目安もお伝えします!

 

電子契約サービスの料金制度とは?

料金相場比較の前に、電子契約サービスの料金制度について解説します。多くの電子契約サービスでは、以下のような料金制度を導入しています。

 

【電子契約サービスの料金制度】

初期費用+月額基本料金+従量課金(1送信ごとに110円など)+オプション費用

 

このうち、初期費用に関しては不要というところも多く、中には従量課金も不要というサービスもあります。今回、比較する3社の料金制度を確認します。

▼3社の料金制度

GMOサイン クラウドサイン ドキュサイン
初期費用 0円 0円 0円
月額基本料金 0円・9,680円・9,680円以上のプランもあり 0円・11,000円・22,000円・110,000円 10ドル・25ドル・40ドル・40ドル以上のプランもあり
従量課金
  • 契約印タイプ(立会人型):110円/1送信
  • 実印タイプ(当事者型):330円/1送信

※電子証明書は年間1通まで無料・2通目以降は別途8,800円必要

220円/1送信 無料
オプション費用 要問合せ 要問合せ 要問合せ

※ドキュサインは年間一括払いプランを掲載

 

たった3社を比較しとるだけやのに…業者によってこんなに料金制度って違うもんなんか⁉ こんだけ違うと比較し辛いよな…。

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

そうですね。各社、特色のあるプランを展開したうえで、それに応じた料金システムを展開しています。

オペレーター 杏奈

では次に、月の契約件数に応じた電子契約サービスの料金相場についてご紹介します。

 

電子契約サービスの料金相場比較

電子契約の料金相場を比較

今回は、代表的な電子契約サービスとして以下の3社の料金を参考に相場を計算します。

  • GMOサイン
  • クラウドサイン
  • ドキュサイン(※1ドル=104円として仮に計算)

なお、ユーザー数は契約件数ごとに適宜設定することとします。

 

【月10件未満:ユーザー数は1名】0円が相場

まず月に10件未満の契約しか結ばないという場合で、ユーザー数は1名程度なら、各社の無料プランで充分です。よって、料金相場は0円になります。

月10件の契約でユーザー数1名いうたら…「個人事業主」やな。社長一人で頑張っとるいうとこなら、無料で電子契約導入できるかもしれんっちゅうことやな。

新人Gメン及川

▼3社の最安プラン詳細

GMOサイン クラウドサイン ドキュサイン
月額基本料 0円 0円 10ドル(※1,040円程度)
従量課金 0円 0円 0円
ユーザー数 1 1 1
署名の制限数/月 5 5 5
その他
  • 契約印タイプのみ
  • 手書きサインOK
  • 長期署名・認定タイムスタンプ
  • Adobe認定証明書
  • アクセスコード認証
  • 文書検索
  • 電子署名+タイムスタンプ
  • 高度な認証リクエスト機能
  • モバイルアプリ
契約数が少ないんなら、無料で使える電子契約サービスで充分なんやな!

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

はい!無料で使える電子契約サービスについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参照してください。

 

無料電子契約サービスを徹底比較!おすすめの0円フリー電子契約を紹介

 

【月10件程度:ユーザー数は3名程度】月額1.1万円程度が相場

月10件程度の契約があり、ユーザー数は3名程度なら、電子契約サービスの料金相場は、月額1.1万円程度です。代表的な3社の電子契約料金プランを比較します。

▼3社の料金プラン詳細

GMOサイン クラウドサイン ドキュサイン
月額基本料 9,680円 11,000円 75ドル(※7,800円程度)
従量課金 1,100円~ 2,200円 0円
ユーザー数 無制限 無制限 3
署名の制限数/月 無制限 無制限 常識的な数
その他
  • 契約印タイプ・実印タイプ
  • 手書きサインOK
  • 長期署名・認定タイムスタンプ
  • Adobe認定証明書
  • アクセスコード認証
  • 文書検索
  • 差し込み文書一括送信
  • アドレス帳
  • 閲覧制限
  • ユーザーグループ管理
  • 役割・権限設定
  • 文書情報項目設定
  • 操作ログ管理
  • 電子署名+タイムスタンプ
  • 高度な認証リクエスト機能
  • テンプレート作成管理
  • チーム管理
  • API連携
  • モバイルアプリ
  • リマインダーと通知
  • パーソナライズされたブランド設定
  • コメント機能

 

 

このプランも3社でえらい違いがあるな。同じプランでも、GMOサインは使える機能が豊富やで!

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

そうですね。月10件程度の契約数でも充分な機能性を担保したいなら、GMOサインかクラウドサインがおすすめですよ。GMOサインとクラウドサインの比較については、以下の記事を参照してください。

 

【電子契約】GMOサインとクラウドサインを徹底比較!どちらがおすすめ?

 

 

一番安いんはドキュサインやな。でも、あとの2社と比べると制限がいろいろあるみたいやし、機能面でも劣りそうやな。

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

はい、今回、一応3ユーザー設定で料金出していますが、ドキュサインの場合、1ユーザーならこの3分の1の月額料金で利用可能です。ドキュサインは1ユーザーごとに料金設定される仕組みなので。

 

【月50件:ユーザー数は3~5名程度】月額2.8万円相当が相場

月に50件程度の契約があり、3~5名程度で管理したい場合は、月額2.8万円相当が相場です。代表的な電子契約サービス3社の料金を比較します。

▼3社の料金プラン詳細

GMOサイン クラウドサイン ドキュサイン
月額基本料 9,680円 11,000円 120ドル(※12,480円程度)
従量課金 5,500円~ 11,000円 0円
ユーザー数 無制限 無制限 3 ※5名以上利用は要問合せ
署名の制限数/月 無制限 無制限 常識的な数
その他
  • 契約印タイプ・実印タイプ
  • 手書きサインOK
  • 長期署名・認定タイムスタンプ
  • Adobe認定証明書
  • アクセスコード認証
  • 文書検索
  • 差し込み文書一括送信
  • アドレス帳
  • 閲覧制限
  • ユーザーグループ管理
  • 役割・権限設定
  • 文書情報項目設定
  • 操作ログ管理
  • 電子署名+タイムスタンプ
  • 高度な認証リクエスト機能
  • テンプレート作成管理
  • チーム管理
  • API連携
  • モバイルアプリ
  • リマインダーと通知
  • パーソナライズされたブランド設定
  • コメント機能
  • 支払い機能
  • 高度なフィールド
  • 署名者の添付資料
  • 一括送信機能

※価格は税込

GMOサインの場合、基本的にワンプランなので、月10件程度の場合と同等の月額料金です。契約印レベルなら110円/1送信、実印レベルなら330円/1送信と従量課金されるため、月50件の契約なら、月額基本料の9,680円+従量課金5,500円~=15,180円~が必要です。

実印レベルの契約を多数交わす場合は、さらに課金されます。例えば、月に3件ほど実印レベルの契約を交わし、残り47件を契約印レベルの契約とすると…33,440円(税込)ほど必要という計算になります(※電子証明書を3枚発行する場合)。

クラウドサインでは、GMOサインの契約印レベルの電子署名しか用意されていないため、月50件の契約なら月額基本料11,000円+従量課金11,000円=22,000円となります。

ドキュサインでは、3名までのプランの詳細は公式HPに掲載されていますが、5名以上のユーザーの料金に関しては問い合わせが必要です。3名までの利用なら、120ドル(※12,480円相当)。

ただし、クラウドサインに標準で付いているAPI連携や、GMOサインにある権限設定などはドキュサインにはありません。さらに上のプランの契約が必要です。

 

新人Gメン及川

API連携とか承認権限設定とか難しいやん!ワシにも分かるように説明してくれへん?
権限設定とは、利用するユーザーごとに役割や権限を設定できる機能です。権限のない人が不正に契約をしたり、誤って文書を破棄したりするリスクを排除できます。API連携については、下記を確認してください。

ベテランGメン園川

 

API連携とは?

APIとは「Application Programming Interface」の略で、簡単に説明すると「アプリ同士を繋げてさらに便利に使えるようにし、両方のアプリにとってWin-Winの状態を生み出すもの」です。

例えば、電子契約システムと自社で既に使用している文書管理システムをAPI連携すれば、既存の文書管理システム上で作成した契約書が自動的に電子契約システムにアップロードされる仕組みを構築できます。また、契約締結後の契約書も、電子契約システムから既存の文書管理システムに自動で渡されるので、一連の業務管理が容易になります。

 

新人Gメン及川

なるほど!API連携すれば、他のいろんなシステムと連携して業務の効率化ができるっちゅうことやな!便利な機能やで。

ベテランGメン園川

ちなみに、GMOサインではAPI連携はオプション扱いになります。逆に、クラウドサインでGMOサインにある権限設定を使いたいなら、さらに上の月額11万円プランの申し込みが必要です。
月50件程度の契約を抱える規模の企業やったら、管理面・セキュリティ面を強化するためにも標準プランにオプションつけなあかんのちゃう??相場が月額2.8万円っちゅうのは安く言い過ぎやろ。

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

う~ん、まあそうですね。ただ、電子契約サービス導入時には、だいたいこのぐらいの金額から始める場合が多くてですね…徐々に自社に合うプランに変更していく、オプションを追加して使いやすいようカスタマイズしていく、という企業様が多いですね。
なるほどな。ほんなら、コスト抑えるには標準プランでも豊富な機能が用意されとるGMOサインを選ぶのが良さそうやな

新人Gメン及川

 

 

 

【月100件以上:ユーザー数は10名以上】月額11万円以上~

月100件以上の契約があり、10名以上で管理したい場合は、電子契約サービスに最低月11万円程度は必要です。

3社の料金プラン詳細

GMOサイン クラウドサイン ドキュサイン
月額基本料 要問合せ 110,000円 要問合せ
従量課金 要問合せ 22,000円 要問合せ
ユーザー数 無制限 無制限 要問合せ
署名の制限数/月 無制限 無制限 要問合せ
その他
  • 契約印タイプ・実印タイプ
  • 手書きサインOK
  • 長期署名・認定タイムスタンプ
  • Adobe認定証明書
  • アクセスコード認証
  • 文書検索
  • 差し込み文書一括送信
  • アドレス帳
  • 閲覧制限
  • ユーザーグループ管理
  • 役割・権限設定
  • 文書情報項目設定
  • 操作ログ管理
  • オプション追加(API連携・セキュリティ強化・独自ワークフローの設定など)
  • 電子署名+タイムスタンプ
  • 高度な認証リクエスト機能
  • テンプレート作成管理
  • チーム管理
  • API連携
  • アカウント登録制限
  • IPアドレス制限
  • 承認権限設定
  • 高度な管理機能
  • SSO機能
  • 電話サポート
  • モバイルアプリ
  • リマインダーと通知
  • パーソナライズされたブランド設定
  • コメント機能
  • 支払い機能
  • 高度なフィールド
  • 署名者の添付資料
  • 一括送信機能
  • インテグレーション
  • コネクタ
  • API
  • SSO
  • サポート
  • 埋め込み署名
  • 管理者・ユーザー管理
  • 高度なブランド設定
  • 使用制限のカスタマイズなど

 

ベテランGメン園川

一応、相場ということで11万円という金額をだしましが…正直、このレベルになると企業によってそれぞれ必要な機能が異なるため、とにかく問い合わせないと分かりません!
なんやねん!結局、分からんのかい!

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

まあまあ…及川さん!とりあえず、クラウドサインだけは金額確定しているので、クラウドサインを基盤に考えるといいですよ。

 

【月100件以上:ユーザー数10名以上】電子契約サービス検討方法手順

  1. クラウドサインの月11万円プラン詳細を熟読
  2. GMOサイン資料請求&ドキュサインへ問い合わせ
  3. 3社の料金比較
  4. 不要な機能&不足している機能を精査し、もう一度各社へ問い合わせ
  5. 機能性と料金内容、使い勝手の良さを比較し、決定

 

なるほど…とりあえず、クラウドサインの11万円プランと他社の料金がどうかっちゅう比較をせなあかんのやな。

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

各社、問合せ&資料請求は無料です。各社の営業マンと話を詰めるうちに、自社にとって本当に必要な機能は何か、また不要な機能は何かが分かってきますよ。

 

まとめ

  • 電子契約サービスの料金=初期費用+月額基本料金+従量課金(1送信ごとに110円など)+オプション費用
  • 【月10件未満:ユーザー数1名】料金相場=0円/月
  • 【月10件程度:ユーザー数3名】料金相場=1.1万円/月
  • 【月50件程度:ユーザー数3~5名】料金相場=2.8万円/月
  • 【月100件以上:ユーザー数10名以上】料金相場=11万円以上/月

 

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