皆さんは印鑑をどこにどのように保管していますか?印鑑は自分の財産を管理するための重要なアイテムです。ぞんざいに扱うと、財産を失ってしまうかもしれません。印鑑の保管は、保護・防犯がキーワード。大切な印鑑を守るために保管方法について考えましょう。
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キズをつけない保管方法・場所
まずは印鑑を傷つけないための保管方法や保管場所について確認します。印鑑を傷つけないポイントは以下の2つです。
- ケースに入れる
- 冷暗所に保管する
ケースに入れる
印鑑は様々な素材でできています。中には、ちょとした衝撃で破損してしまう印鑑もあります。落下などの衝撃から印鑑を守るためにも、印鑑を保管する際には必ずケースに入れましょう。一つひとつの印鑑にケースがあれば、持ち運び時もストレスフリーです。
印鑑ケースにも様々な種類があります。できれば、下記のような印鑑ケースを準備しましょう。
- 印鑑のサイズに合ったもの
- 開閉しやすいもの
- 保護力が高い素材でできたもの
印鑑ケースは、雑貨屋や文具店などでも購入できますが、できれば印鑑のことをよく理解している印鑑ショップでの購入をおすすめします。印鑑ショップが推奨する印鑑ケースなら、印鑑をしっかり保護してくれるので安心です。
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冷暗所に保管する
特に柘や水牛、象牙など自然素材・動物素材を印材として使用している印鑑は、保管場所に留意しましょう。自然素材・動物素材の印鑑は、以下の条件下では変形してしまう恐れがあります。
- 湿度が高い
- 乾燥が酷い
- 温度が高い
- 直射日光が当たる
また、急激な温度変化や湿度の変化などにも弱いため、注意が必要です。温度変化や湿度の変化が少ない冷暗所に保管することで、印材のひび割れや印面の変化を防ぎましょう。
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防犯上の保管方法・場所
印鑑の中でも実印と銀行印に関しては、防犯上、保管場所や方法について注意しないといけません。実印と銀行印とに分けて解説します。
実印
実印とは、役所へ印鑑登録した、自分の財産を管理するために使う印鑑のことです。家や土地を買う、車を買う、などという時に、実印を使用します。実印は印鑑の中でも最も重要です。そのため保管にもかなり気を使う必要があります。
実印を保管する際には、下記のものとは一緒にしないことが大切です。
- 印鑑登録カード
- 印鑑登録証明書
- 不動産関連の証書類
- 手形・小切手
- 身分証
実印は、印鑑登録証明書とともに使うことによってはじめて威力を発揮します。家や土地などの重要な契約場面では、実印だけではなく、必ず印鑑登録証明書が必要。つまり、実印と印鑑登録証明書を一緒に保管しておくと、盗まれた時に悪用されるリスクが高いということです。
印鑑登録証明書を発行するには、印鑑登録カードが必要です。そして、印鑑登録カードさえあれば実印の登録者本人でなくとも、役所で印鑑登録証明書の発行手続きをすることができます。印鑑登録カードと実印を共に保管しており、両方とも盗まれた場合は、かなりの高確率で実印を悪用されてしまいます。
ただ、印鑑登録証明書を発行するには、書類に実印所有者の氏名・住所・生年月日を記載しないといけません。印鑑登録カードには、それらの情報は記載されていませんが、今の時代、情報はあふれています。どこで犯人が情報を得るか分かりません。実印と印鑑登録カードを共に保管することは、ハイリスクなことという認識を持ちましょう。
ちなみに、身分証を実印・印鑑登録カードとともに保管するのは絶対にやめてください。身分証には氏名・住所・生年月日が記載されています。また、家や土地の権利書など不動産関連の重要証書や、手形・小切手などを実印と一緒に保管するのもやめましょう。
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銀行印
銀行印とは、金融機関の預貯金口座に紐づけされている印鑑のことです。銀行印を紛失すると、預貯金を簡単にごっそりと引き出されてしまう可能性があります。銀行印とともに保管してはいけないものは、通帳です。
銀行が預金者以外に預貯金の払い戻しをしてしまった場合、銀行の過失となり、預貯金を補填してもらえることがあります。ただそれは、預金者側に過失がない場合に限ります。そして、銀行印と預貯金通帳を一緒の場所で保管しておくことは、預金者側の過失とみなされます。つまり預貯金を盗まれたとしても、一切の補償はないということです。
ちなみに銀行印だけではなく、銀行印の印影を確認できる書類と通帳を一緒に保管するのも、預金者側の過失とみなされます。もちろん、保管場所も大事。他人の目につきやすい場所に安易に置いておくという保管方法では、過失があるとみなされても仕方ありません。
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貸金庫
大切な実印や銀行印をどこに保管したらいいのか迷った場合は、銀行の貸金庫がおすすめです。銀行の貸金庫のセキュリティレベルは、個人住宅の金庫内よりも格段に上。銀行の貸金庫なら、盗まれるリスクはほぼゼロに近いと言えます。
ただし、銀行の貸金庫を使うには、費用がかかります。また、貸金庫を借りられるかどうかの審査基準もあるため、全ての人におすすめの方法とは言えません。貸金庫が気になる方は、最寄りの銀行に直接問い合わせしてみましょう。
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まとめ
- 印鑑は、ケースに入れて冷暗所に保管する
- 実印は、印鑑登録カード・印鑑登録証明書・身分証・不動産関連書類・手形・小切手とは別に保管する
- 銀行印は、通帳とは別に保管する
- 心配なら、貸金庫利用検討を