【業務用エアコンの掃除・クリーニング料金相場】フィルター清掃1,000円、全体洗浄4万円が目安

  • 公開日:2020年02月19日
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数年前まで、業務用エアコン販売会社で施工管理士として空調設備の保守・販売を行っていた加藤と申します。ダイキン、三菱重工、三菱電機、パナソニック等のメーカーを扱ってきたから書ける独自の評価で各メーカーをご紹介出来ればと思います。

 

業務用エアコンの清掃価格の相場

エアコンの掃除が大事なのは分かるけど、5台も10台もやってられんわ~。

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

清掃は電気代だけでなく寿命にも影響する大切な作業です。手が回らなければ専門業者を利用しましょう!

業務用エアコンの清掃箇所としてフィルターやドレンパン、ファンなど複数個所が挙げられます。

一番清掃しやすいフィルターでも使用頻度の高い夏・冬であれば1~2週間に1回の清掃が望ましいとされ、長く放置してしまうと電気代がかさんだりカビや詰まりなど不具合が発生したりといったリスクが生じてしまいます。

「清掃を怠った時に掛かるリスクを避け、電気代も抑えたい」「複数台のエアコンを利用する為、清掃の手間がかかりすぎる」といった方には清掃業者の利用がおすすめです。

 

 

【清掃箇所別】業務用エアコンの掃除費用相場

 

フィルター洗浄

費用相場 1枚当たり500~1,500円程度
対象 業務用エアコン全般の室内機側フィルター

 

☑作業内容

業務用エアコン室内機の温冷風吹き出し口側に取り付けられているフィルターを対象に、高圧洗浄機を用いた洗浄作業を行います。清掃目安として3~4か月に1度、年4回程度と考えれば良いでしょう。

作業工程としてはフィルターの取り外し・屋外での洗浄・乾燥・取り付けの4つとなり、10台程度であれば半日から1日で作業終了となります。

 

フィルター交換

費用相場

1枚当たり1,000~2,000円
一巻き(約50枚分)10,000~50,000円程度
対象 耐油用、厨房用業務用エアコン、業務用エアコン外気取り入れ口などのフィルター

業務用エアコンを【格安】で掃除する

 

☑作業内容

厨房用や外気を使用する業務用エアコンには防塵や耐油機能を持つ「フィレドンフィルター」が使用されており、これを定期的に交換することでエアコンの機能性を持続させることが可能となります。

交換目安はフィルター清掃と同様に3~4か月に一度となりますが、使用状況により2か月に1度など短期間での交換を要する場合も考えられます。作業工程としてはフィルターの取り外し、交換、取り付けのみ。

 

乾燥の工程がない分、作業時間はフィルター清掃よりも短くなります。

 

 

全体清掃

費用相場 1台当たり30,000~50,000円程度
対象 室内機:パネル(外装)、ファン、フィルター、ドレンパン(排水受け)、熱交換器
室外機:パネル(外装)、ファン、アルミフィン、熱交換器

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☑作業内容

室内・外機共に分解し、部品ごとに洗浄を行います。

清掃目安は3~4か月に一度です。熱交換器やファン、アルミフィンは個人での清掃が難しい箇所ですが、ほこりが溜まりやすくカビの発生も多い箇所ですので夏場だけでも清掃しておくことをお勧めします。

作業工程としては分解、清掃、取り付けが挙げられ、清掃業者によっては抗菌処理や防カビ処理などをオプションとしてすすめられる場合があります。

 

抗菌・防カビ処理

費用相場 1台当たり10,000~20,000円程度
対象 業務用エアコン全般の熱交換器、ファン、アルミフィン

 

☑作業内容

特殊な薬剤を用いて菌が発生しないようコーティングを施します。作業目安期間はありませんが、全体清掃後のオプションとして利用される場合が多く見られました。

作業工程としては薬剤の塗布のみとなりますが、ファンの取り外しや汚れ防止用養生シートの取り付けなどにより作業時間は数時間程度かかります。

 

 

清掃費用の事例の紹介

 

例1:エアコン室内機10台のフィルター洗浄

費用相場:10,000~20,000円程度

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▼参考スケジュール

 

9:00~10:00 室内機下に養生シートを取り付け、フィルターを取り外す
10:00~11:00 フィルターを屋外へ運び出し、高圧洗浄機を用いて洗浄する
11:00~14:00 フィルターを乾燥させる
14:00~15:00 フィルターを取りつけ直す

 

 

例2:エアコン5台の全体清掃

費用相場:150,000~250,000円程度

▼参考スケジュール

 

9:00~10:00 室内機下に養生シート尾を取り付け、室内・外機とも各部品を取り外す
10:00~12:00 室内ファン・フィルター清掃、ドレンパン清掃
13:00~14:00 熱交換器清掃、(室内機)各部品の取り付け

14:00~15:00

室外ファン・アルミフィン・熱交換器清掃
15:00~15:30 (室外機)各部品取り付け
15:30~16:30 パネル清掃、清掃作業後動作確認

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費用を安くする方法

清掃費用を抑えるポイントとして「清掃作業箇所によって業者を変える事」と「使用者自身で清掃すること」の2点が挙げられます。

オペレーター 杏奈

フィルター清掃も全体清掃もまとめて同じ業者に依頼すればいいのでは??

一口に清掃業者といっても大規模な大手企業から地域に根差した小規模な企業まで様々な清掃業者がありますが、フィルター洗浄や交換などは特別高度な技術を要せず、どの企業もある程度一定の水準で清掃が行われます。抗菌処理などのオプションを利用しないのであれば、より多くの企業からいくつか見積もりを取り、一番安い企業に依頼すると清掃費用を抑える事が可能です。

 

全体清掃では熱交換器の清掃に使用する薬剤や分解、組み立てなど比較的複雑な作業が行われますので、メーカー代理店や大手企業などへ依頼することをお勧めします。

定期的に清掃を行う事で清掃業者の作業依頼を少なくする事も効果的です。

フィルター清掃を個人で行われる方は多いと思いますが、ファンやドレンパンも個人で清掃しやすい箇所ですのでフィルター清掃時に合わせて行う事をお勧めします。

 

「室内ファンは円筒型の物が主流で取り外しづらい」という事が難点で清掃業者へ依頼される方が多く見られましたが、定期的に掃除機でほこりを吸い込むだけでも清掃を依頼する機会の削減に繋がります。