新人Gメン及川
ベテランGメン園川
オペレーター 杏奈
業務用コピー機・複合機の価格相場
さっそくですが、業務用コピー機・複合機の価格相場がいくらなのか、機種や導入方法毎に解説します。
また、本体費用以外に発生する保守費用についても解説しますので、参考にしてみてください。
リース料金の相場:13,100円/月~
当サイト調べによる務用コピー機・複合機のリース料金の相場は13,100円/月〜。
ただし、導入する機種の性能によって以下のように変動します。
20枚機 |
30枚機 |
40枚機 |
50枚機 |
|
---|---|---|---|---|
リース料金相場 |
13,100円/月 |
16,300円/月 |
22,000円/月 |
23,000円/月 |
〇〇枚機とは
複合機が1分当たりに印刷できる枚数を表した呼び方。
1分間に20枚印刷できる複合機は「20枚機」、50枚印刷できるものは「50枚機」と呼ばれる。
業務用コピー機・複合機の導入方法で最もメジャーなのが「リース」です。支払い総額で見ると一括購入するよりも高くなるものの、毎月定額のリース料金を支払うことで複合機を利用できるため、初期投資額をおさえられるなどのメリットがあります。
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購入価格の相場:69万円〜
当サイト調べによる複合機・コピー機を一括購入する際の価格相場は69万円〜。
導入する機種の性能によって、以下のように変動します。
20枚機 |
30枚機 |
40枚機 |
50枚機 |
|
---|---|---|---|---|
本体価格相場 |
約69万円 |
約86万円 |
約116万円 |
約121万円 |
業務用コピー機・複合機を一括で購入する場合、本体価格分の初期費用が必要になります。ただし、リースのように利息が発生しないため、支払い総額で見ると一括購入の方が安くなるメリットがあります。
ちなみに、複合機の価格は各メーカーが「定価」や「標準価格」として明示していますが、実売価格はそれよりも安くなります。
「実際に何円で売るか」は、各販売店の判断で変わるのです。
よって、同じメーカーの同じ機種、同じオプションをつけた状態のコピー機・複合機でも、実際の販売価格に大きな開きが生じることはよくあります。
良心的な販売店なら、定価の7~8割程度の価格を提案されることが多いでしょう。
ただ、中には定価の9割、もしくは定価並みでしか売らないという販売店もあります。
レンタル価格の相場:23,500円/月
複合機・コピー機のレンタル価格相場=23,500円/月
※カラー500枚・モノクロ500枚の計1,000枚程度を印刷する場合
「複合機・コピー機をレンタルできる」事実を知らない方も多いかもしれません。
実際、複合機・コピー機の導入は、ほとんどがリースを選択されます。
リースよりも価格が割高になるので需要がそれほど多くないようで、そもそも取り扱っている販売店も少ないのが現状です。
ちなみにレンタルとリースの違いは
- 契約時に審査が必要ない
- 1カ月など短期利用ができる
などがあります。
リースにはないメリットがあるため、用途に合わせて比較検討するのが良いでしょう。
中古価格の相場:~20万円
中古複合機・コピー機の価格相場=20万円までが目安
年式やオプションによって変わりますが、中古コピー機の価格帯で最も多いのが15~20万円です。
中古の複合機は故障率が高いため、修理費を含めて考えると20万円までが購入の目安となります。
それ以上の価格になる場合は、新品をリース契約する方がおすすめです。
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【保守費用】カウンター料金の相場:カラー10円/枚・モノクロ1円/枚
カウンター料金とは、毎月の印刷枚数に応じて支払う費用のことです。「モノクロ〇〇円/枚、カラー〇〇円/枚」といったように、単価があらかじめ決められていて、毎月の印刷枚数をカウントして請求されます。
ちなみに、業務用コピー機・複合機の保守費用がここに含まれています。
また、カウンター料金には定価がありません。販売店やメーカーが自由に設定できます。
複合機・コピー機のカウンター料金相場=カラー10円/枚・モノクロ1円/枚
ただし、メーカーによってはバラつきがあります。
キヤノン |
富士フイルム |
リコー |
コニカミノルタ |
東芝 |
シャープ |
京セラ |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
カラー |
12円/枚 |
12円/枚 |
12円/枚 |
12円/枚 |
12円/枚 |
10円/枚 |
7円/枚 |
モノクロ |
1.2円/枚 |
1.2円/枚 |
1.2円/枚 |
1.2円/枚 |
1.2円/枚 |
1.0円/枚 |
0.7円/枚 |
カウンター保守を導入した場合、印刷枚数が多くなればなるほど料金が加算されていきます。
そのためカウンター料金をいかにおさえるかが、トータルでのランニングコストをおさえるポイントです。
業務用複合機・コピー機の価格を実例で比較
業務用複合機・コピー機の価格相場を解説してきました。ただ、今回解説したのはあくまでも目安です。もちろん、実際は相場よりも安く導入できたケースや、高く導入したケースがあります。
以下では、業種・従業員数・利用枚数が異なる6社の導入価格の実例をご紹介します。
【6社の実例】コピー機・複合機とカウンター料金の価格
A社 |
B社 |
C社 |
D社 |
E社 |
F社 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
業種 |
不動産業 |
デザイン会社 |
学習塾 |
保険代行業 |
卸売り会社 |
保険代理店 |
地域 |
東京都 |
京都府 |
埼玉県 |
和歌山県 |
愛知県 |
大阪府 |
従業員数 |
10名 |
2名 |
3名 |
5名 |
200名 |
3名 |
月間印刷枚数 |
モノクロ2,000枚 カラー200枚 |
モノクロ1,000枚 カラー50枚 |
モノクロ2,000枚 カラー100枚 |
モノクロ100枚、カラー2,000枚 |
モノクロ4,000枚 カラー500枚 |
カラー・モノクロあわせて300枚程度 |
使用機種 |
シャープ MX-2310F |
|||||
イメージ画像 |
||||||
月間トータルコスト |
13,400円/月 |
20,500円/月 |
14,300円/月 |
17,000円/月 |
21,000円/月 |
12,000円/月 |
本体価格 |
60万円 |
80万円 |
65万円 |
65万円 |
65万円 |
63万円 |
カウンター料金 |
モノクロ0.6円 カラー6円 |
モノクロ1.2円 カラー12円 |
モノクロ1.1円 カラー11円 |
モノクロ0.7円 カラー7円 |
モノクロ1円 カラー10円 |
モノクロ1.2円 カラー12円 |
※価格はリース契約、カウンター保守の場合
複合機の費用は、本体価格と保守費用の2種類からなります。
上記の6社はいずれも複合機本体は「リース契約」、保守契約は「カウンター契約」とした内容です。
リース契約:複合機本体を毎月の賃料(リース料金)を払って借りる契約のこと
カウンター契約:保守契約のひとつで、毎月の印刷料金を支払うことでメンテナンスや修理が受けられる
E社の例では、リース料金は安いものの、印刷枚数が多いため毎月のコストは20,000円を超えています。
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
オペレーター 杏奈
コピー機・複合機の価格は販売店によって異なる
オペレーター 杏奈
まぁ、こんなもんかな?うちはメーカー系だから、本体はもう少し安く売ることも多いけど。利益より販売台数を優先するので、最初から定価の60%オフで持って行くこともあるね。
(複合機メーカーの営業マン:40代)
うちは販売店で、カウンター料金を抜いてない(メーカーとお客さんが直接契約)から、本体価格はもう少し高いですね。本体で利益を出さないと仕方がないので…。
(複合機販売店の営業マン:30代)
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
カウンター料金はコピー機・複合機の本体価格が影響する
オペレーター 杏奈
うちは本体を安くしてカウンター料金で儲ける狙いだから、こんなに安い単価にはしてないなぁ…。1円10円で契約できているお客さんなんて、そんなに多くはないはずだよ。
(複合機メーカーの営業マン:40代)
うちのカウンター料金はこんなもんです。ゼロックスやキャノンなら、もう少し高いですが、それ以外のメーカーなら1円10円くらいで契約してますよ。
(複合機販売店の営業マン:30代)
ベテランGメン園川
新人Gメン及川
業務用コピー機・複合機の価格を決める5つの要因
業務用のコピー機・複合機の価格は、スペックやメーカーなど5つの要因によって左右されます。
以下で詳しく解説します。
本体のスペック
コピー機・複合機の価格を決める最も大きな要因の一つは、本体のスペックです。
特に「印刷速度」は複合機・コピー機の価格に大きく影響し、20枚機と30枚機とでは、本体価格で約20万円ほどの開きが出ます。
印刷速度/分 |
20枚機 |
30枚機 |
40枚機 |
50枚機 |
---|---|---|---|---|
月の印刷枚数 |
1,000~3,000枚 |
3,000~6,000枚 |
6,000~10,000枚 |
10,000枚~20,000枚 |
本体価格相場 |
約69万円 |
約86万円 |
約116万円 |
約121万円 |
リース料金相場 |
13,100円/月 |
16,300円/月 |
22,000円/月 |
23,000円/月 |
低速機は価格が安いですが、月間の印刷枚数が6,000枚であるのに20枚機を導入すると、業務効率が下がってしまいます。
必要な印刷速度を確保しつつ、無駄にハイスピードな機種を選ばないようにしましょう。
また印刷速度のほかにも以下の要因が、コピー機・複合機の価格に影響します。
価格に影響するコピー機・複合機のスペック
- カラー or モノクロ
- A3 or A4
- 自動両面印刷
- FAX
- その他、オプション
メーカーによる価格差
ほぼ同じスペック・印刷速度の機種であっても、A社とB社のコピー機に数十万円の価格差が生まれることがあります。
メーカー間の価格差はかなり大きいため、費用をおさえたいならメーカー選びも重要です。
上記のメーカーの中でも特に価格が安いと言えるのは、以下の2社です。
複合機・コピー機の価格が安いメーカー2社
1位 京セラ
2位 シャープ
京セラとシャープのコピー機・複合機の価格がどのぐらい安いのかを35枚機で比較します
メーカー | 商品名 | 参考価格※ | 印刷速度 | タイプ |
---|---|---|---|---|
富士ゼロックス | Apeos C3570 | 1,338,000円 | 35枚/分 | A3カラー |
キャノン | iR-ADV DX C3835F | 1,080,000円 | 35枚/分 | A3カラー |
シャープ | BP-40C36 | 1,035,000円 | 36枚/分 | A3カラー |
東芝 | e-STUDIO3515AC | 1,014,000円 | 35枚/分 | A3カラー |
コニカミノルタ | bizhub C360 i | 960,000円 | 36枚/分 | A3カラー |
リコー | IM C3500 | 894,000円 | 35枚/分 | A3カラー |
京セラ | TASKalfa 3554ci | 729,000円 | 35枚/分 | A3カラー |
※参考価格は実際の販売価格とは異なります。なお、シャープと富士フイルム(ゼロックス)は上記価格よりも安い金額でのご提案が可能です。
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
オペレーター 杏奈
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リース料率の差
コピー機をリースで契約すると、本体価格にリース料率(利息のようなもの)を掛けた金額を毎月支払います。
料率はコピー機を導入する企業の経営状況なども考慮して決められるので、多少の違いが生じます。
また、契約期間によっても料率は異なります。
一般的なコピー機・複合機リースの料率
- 3年(正式には3.5年)のリース期間→3.1~3.2%
- 4年のリース期間→2.5%~2.6%
- 5年のリース期間→1.9%~2.0%
- 6年のリース期間→1.6%~1.7%
- 7年のリース期間→1.3%~1.4%
契約期間が短いと料率は高く、契約期間が長いと料率は低くなりますが、支払期間が長くなるため、一概に「どちらが総額で安くなる」とは言えません。
総額でどのくらいの支払いになるか計算して、導入を決めましょう。
カウンター料金
複合機・コピー機を使用するうえで切り離して考えられないのが「カウンター料金」です。
以下で、2つの見積もり例を比較してみます。
使用条件
月間印刷枚数:カラー1,000枚・モノクロ2,000枚
30枚機導入希望
【販売店:A社】
月額リース料金(5年):15,200円/月
リース料金の5年間の総額:912,000円
カウンター料金:カラー10円・モノクロ1.0円
【販売店:B社】
月額リース料金(5年):13,800円/月
リース料金の5年間の総額:828,000円
カウンター料金:カラー15円・モノクロ1.5円
月額・総額のリース料金だけみると、B社のほうが圧倒的に安く、お得です。
しかし、カウンター料金はA社のほうが安くなっています。
B社は相場に比べてカラーは5円、モノクロは0.5円高い価格設定です。
5円と0.5円の価格差を、5年間の総額でみると、大きな違いになります。
A社:5年間の複合機費用=1,632,000円
B社:5年間の複合機費用=1,908,000円
2社の差額=276,000円
カウンター料金はコピー機・複合機の本体価格に直接影響するわけではありません。
しかしコピー機・複合機を導入すると、毎月本体価格(リース料)+カウンター料金を支払うことになるため、2つの総額で考える必要があります。
コピー機・複合機を導入する際は、リース料金が安いからと飛びつかず、必ずカウンター料金も確認しましょう。
販売店の交渉力
業務用コピー機・複合機の価格は、販売店によってかなり差があります。
コピー機・複合機の価格も市場に出回る様々な商品と同様、割引率は販売店によって大きく異なります。
すべては販売店のメーカーに対する交渉力の差です。
交渉力がある販売店なら、もともとの仕入れ値が安くなるため、ユーザーにも安く卸せます。
コピー機Gメンでは、価格交渉力のある販売店としか提携しておりません。
よって、コピー機Gメンで見積もりをとっていただければ底値に近い金額でのご提示が可能です(※底値をお約束するものではありません)。
業務用の複合機・コピー機を安く買う4つの方法
最後に、業務用複合機・コピー機を安く買う4つのコツをお伝えします。
相場・底値を知る
業務用複合機・コピー機を安く買うために最も重要なのは、複合機・コピー機の価格相場や底値を知ることです。
複合機・コピー機の価格はまだまだ不透明な部分があります。中には悪徳業者も紛れており、そうとは知らずに相場よりもかなり高い金額で導入してしまうケースが後を絶ちません。
妥当な金額で導入するためにも、価格相場や底値を知っておくことは非常に重要なのです。
コピー機Gメンでは複合機・コピー機の価格相場をオープンにすることで「損をする」ユーザーを一人でも減らそうと奮闘しております。
本記事や以下の記事を参考にしていただき、まずは複合機・コピー機の価格に関する知識をつけていきましょう。
相見積もりを取る
複合機・コピー機導入の際は、複数の販売店から相見積もりをとりましょう。
相見積もりには以下のメリットがあります。
- 販売店と価格交渉がしやすくなる
- 相場より高い価格での契約を避けられる
同じ機種でも販売店によって、価格に差がつくことがあるため、相見積もりを取ることで損することを回避できます。
総額で考える
見積もりでは必ず、リース料金とカウンター料金の総額を確認しましょう。
コピー機・複合機の見積もり確認ポイント
- 月額と総額のリース料金
- カウンター料金(最低利用料金も確認)
- リース料金総額+カウンター料金の総額
※カウンター料金の総額については、だいたいの月間印刷枚数を想定して計算しましょう。
オペレーター 杏奈
同じメーカーのコピー機を使い続けない
コピー機・複合機の入れ替え時は、ほかのメーカーに乗り換えることで、価格が安くなる可能性があります。
複合機業界では古くから、メーカーがほかの販売店からの提案を許さないという慣習があります。
たとえば、すでにキヤノンの複合機を販売店A社を通して利用している場合。
リース契約が終了するタイミングで、販売店B社からキヤノンの違う複合機をリースしたいと思っても、断られてしまうことが多くあります。
リース契約の終了時には使い慣れたメーカーの新しい機種を希望する方も多いでしょう。
しかしほかの代理店と相見積もりをとって安いところへ乗り換える、というやり方ができないため、同じ販売店と付き合い続ける必要があります。
「慣れている」以外に同じメーカーの複合機を使い続ける理由がないのなら、入れ替え時にほかのメーカーのコピー機・複合機を導入するのが良いでしょう。
【まとめ】お問合せはコピー機Gメンまで!
業務用コピー機・複合機の価格相場
- コピー機・複合機の本体価格は印刷速度で変わる
- 中古のコピー機・複合機の価格は20万円が目安
- カウンター料金の相場は、モノクロ1円・カラー10円
業務用コピー機・複合機の価格を決める5つの要因
- 本体のスペック
- メーカー
- リース料金
- カウンター料金
- 販売店の交渉力
業務用コピー機・複合機を安く買う4つの方法
- 価格の相場・底値を知る
- 相見積もりをとる
- 総額で考える
- 同じメーカーのコピー機・複合機を使い続けない