「耐久性が低いメーカーは●●です」全複合機メーカー修理経験者が語るメーカーごとの特徴

「耐久性が低いメーカーは●●です」全複合機メーカー修理経験者が語るメーカーごとの特徴

中古複合機の修理に20年間携わっているAさんに複合機メーカーごとの耐久性についてインタビューしました。このページはインタビューのテキスト版で、動画は以下からご覧ください。

 

 

複合機の中身なんてどのメーカーも大差無いと思ってたけど、結構違ってるんやな・・・。

新人Gメン及川

 

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ーー(コピー機Gメン河合)中古複合機の修理業務は何年くらいやられているんですか?

中古機の販売と修理を20年ほどやっています。

 

ーー今まで扱ったことないメーカーってありますか?

扱ったことが無いメーカーは無いですね。

 

ーーOKIも含めて?

有ります。でも、OKIは最近扱わないですね。売れないので・・・(笑)

 

ーー品質が良いと思うメーカーはどこですか?

ダントツでゼロックス、今の富士フイルムですね。

 

ーーシリーズによって差があったりもしますか?

ゼロックス時代から一貫して良いですね。

 

ーー良いと思うポイントってどういうとこなんですか?

まずは色の再現度です。それから、壊れにくいですね。当社の社内用の複合機は富士ゼロックスを使っていますが、もう10年近く前に発売された「DocuCentre-Ⅳ C2263」を使ってるんですよ。

 

製品名 DocuCentre-IV C2263 
外観
メーカー 富士ゼロックス
発売時期 2013~2018年
特徴 小〜中規模オフィス向けのA3カラー複合機

 

ーー2013~2018年頃に販売されていた廉価版ですよね。

そうなんです。悪くなればドラムなどは変えますが、全く問題ありません。ただ、富士フイルムは壊れてしまうと1番厄介なメーカーでも有ります。

 

ーー修理がしにくい?

そうですね。中古屋はメーカーから部品を提供されないので独自に仕入れる必要があるのですが、パーツもなかなか入手しづらいメーカーです。

 

ーー各メーカーで部品自体のクオリティには差が有るものですか?

有ります。富士フイルムの部品っていうのは、それ自体の精度が高いですね。

 

ーーどのあたりで違いが出るんですか?

複合機って結構ゴム部品を使ってるんですが、ゴム部品の劣化があんまりないですね。

 

ーー例えばどんな部品ですか?

ドラムの中にブレードっていうものがあるんです。細長いゴムのパーツで、余分なトナーをこそぎ落とすパーツです。

 

複合機のブレード
ブレード 【引用】ニッタ化工品 公式サイト

富士フイルムはブレードの精度が良くてあまり硬化しないですね。

 

ーー他のメーカーは硬くなっていったり?

硬くなって、掻き取れずに黒い線が出たりします。

 

ーー逆に、ちょっとチープな感じのメーカーってありますか?

シャープです!

 

ーー即答でしたね(笑)

シャープは本当に、ブレードが弱すぎますね。だから当社も中古のシャープが売れた時はゴム部品ほぼ全部交換してますね。

 

ーー全部交換ですか・・・。

ゴムなので、使わない状態でも経年劣化しますから。

 

ーーブレード以外もやっぱり弱かったりしますか?

そうですね、色の再現度もイマイチですね。キヤノンから変えたお客さんがおられるのですが「シャープはもう勘弁してくれ」と言われています。

 

ーーやはり印刷物の色味ですか。

そうです。OA機器ではない中古ビジネスをしている会社でしたが、発色にかなり不満があったみたいです。

 

ーー新品で言うと京セラってカウンター料金がすごく安いので品質も悪いのかなと思っていましたが、どうなんですか?

京セラの最近のシリーズは結構良いですよ。1番最後の数字が3シリーズとか4シリーズとか。

 

ーー主力機で言うとTASKalfa 2553ci、2554ciのことですね。

 

製品名 外観 メーカー 発売時期 特徴
TASKalfa 2553ci A3カラー 京セラ 2019~2021年頃 京セラ3シリーズ。従来機より画質や操作性が改善され、中古業界でも「3シリーズから良くなった」と評価されることが多い。カウンター料金の安さも特徴。
TASKalfa 2554ci A3カラー 京セラ 2021年~ 京セラ4シリーズ。UI刷新やセキュリティ強化が入り、3シリーズよりさらに完成度が上がった世代。立ち上がりの速さや低ランニングコストが強み。

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これ結構いいですね。他のメンテナンス担当からの評価も高いです。

 

ーー逆にそれ以前のシリーズは?

数字の最後が2までのシリーズは全然ダメでしたね。

 

ーー2016年発売の2552ciシリーズですね。3シリーズ以降でなぜ大きく変わったんでしょうね。

それは・・・わかりません!

 

ーー富士フイルムの次で言うとどこが良いですか?

リコーですね。

 

ーーリコーは色の再現度がそこまで高くないかなと思ってました。

富士フイルムほどではありませんが、比較的良いと思います。シャープとかに比べてですね(笑)。あとは故障の頻度も少ないですね。

ただ、動かさずに放置の期間が長くなるとドラムの中にあるスポンジが朽ちてくることが多いです。

 

ーー当社のメーカー比較特集ではキヤノンやコニカミノルタも高品質な評価をしていますが、どうですか?

その2社も比較的高品質という評価で同感です。

 

ーー色の再現度と故障のしにくさは、ある程度相関してる様子ですね。

確かに、そう感じるところはありますね。

 

 

修理がしやすい&しにくいメーカーは?

 

ーーもし中古複合機の修理事業をやるならおすすめのメーカーってありますか?

キヤノンですね。定着器なんか誰でも変えれるような感じで、修理ではなく交換で済ませやすいのでドライバーだけ使えれば誰でも出来ると思います。

 

ーー修理せずに交換だけなので「チェンジニア」って呼ばれますよね。

そうそうそう(笑)。あと、シャープや京セラもユニット交換がしやすいメーカーです。

 

ーー新品複合機の設定担当の方も、シャープが一番設定が簡単だと仰っていました。逆に富士フイルムと同様に修理が面倒なのは?

コニカミノルタですね。パーツもなかなか入らないですし。キヤノンを販売したあるお客様では4年も同じ機械を使っているのですが、今まで修理は一度だけです。

 

ーー4年で1回ですか?

一時転写ベルトのブレードを交換をしただけで、それくらい耐久性は高いです。これは55シリーズ(iR-ADV C5535)という2016年頃発売の少し大きな機械なのですが、それくらい耐久性には信頼感がありますね。

 

ーー富士、リコーと並ぶ3大メーカーと言われるだけありますね。

ただ話はそれますが・・・キヤノンの営業さんはドラム1本で10万枚以上耐久と言うんですよ。

 

ーーはい。

そんなこと絶対に無いです。

 

ーーなんと(笑)。あくまでメーカーのテスト結果ということですね。

そんな耐久しないです。

 

ーー実際どれぐらいのイメージですか?

3万枚から5万枚ぐらいじゃないですか。ブレードがダメになっちゃいますね。何回もドラムを買いに行きましたから。

 

ーー実際はテストデータの半分くらいということですね。ちなみに、メーカーごとに静音性の違いは感じますか?

キヤノンはちょっとうるさいですね。

 

ーーどんな音がするんですか?

一時転写ベルトとブレードが擦れる音が「キュイーン、キュイーン」と鳴ることがあります。機械が新しい時は出ないですけどね。

 

ーー対策とかあるんですか?

ベビーパウダーってあるでしょ。ドラッグストアとかで売ってる。

 

ーーはい。

あれを塗ったら鳴り止みます。

 

ーーえ、すご・・・。 一時的じゃなくて?

いえ、それが馴染んで、ずっと鳴り止みますよ。

 

ーーそれどうやって発見したんですか?

最初に使う「セッティングパウダー」っていう粉のがあるんです。それの代わりにうちのエンジニアが使っていたんです。

 

ーー立ち上がりの早さはどうですか?

京セラは早いですね。シャープも早いかな。

 

ーー安価なメーカーの方が早いんですね。

富士フイルムやキヤノンが遅くて、リコーがその中間という感じですね。

 

* * *

 

中古複合機屋のAさん、複合機メーカーに忖度の無いご意見を頂き有難う御座いました。続きの回「中古複合機販売・修理業者の利益構造」はこちらをご覧ください。

 

 

 

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