【全メーカー対応】複合機のお見積り
30社の複合機販売店を独自調査したコピー機Gメンが、安さと対応力に優れた販売店を2~3社ご紹介します。
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コピー機のリース料金は定価よりどのくらい安くなるのか?
前回お伝えした「みんなのコピー機選び」で、コピー機Gメンのお見積もりについてチラッと触れましたが、複合機(コピー機)を導入する場合、本体価格は定価(メーカーの希望小売価格)よりも大幅に割り引かれる傾向にあります。
家電量販店やスーパーみたくチラシやネットで、販売店がリース料金を公表すれば話は早いものの、様々な理由で外部に向けて公表されていません。たとえば、以下 のような理由があります。
- 販売店がメンテナンスを行う場合、カウンター料金は高く設定される一方で本体は安くなることが多い。逆にメーカーがメンテナンスを行う場合、カウンター料金は安く設定される一方で本体は高くなることが多い。
- 社員数または月間の印刷枚数が多いとカウンター料金や本体価格は安くなることが多い。
- 地域によってカウンター料金が違う。
- 会社の所在地がメンテナンス拠点(メーカーあるいは販売店)から近いとカウンター料金は安くなることが多い。
- 導入する台数が多いと本体価格やカウンター料金は安くなることが多い。
- メーカーを他社から変更する、もしくは他社の見積もりがあるとカウンター料金は安くなることが多い。
- 大幅な値引き額を公表することでメーカーからクレームが入る。
いろいろと書きましたが、要するに「申し込み内容によって金額が大きく変動する」ため、具体的なリース料金を表記することが不可能な現状です。実際にコピー機Gメンでも複数の販売店に見積もりを依頼してみましたが、見積もりには「通常の価格で利用しているユーザーや販売店がいるため、他社への公開を控えて下さい」との文言がありました。
それでも、販売店の名前を完全に分からないようにして、公開してみます!怒られたら削除するので、期間限定の記事になるかもしれません…泣。
【検証1】コピー機のリース料金:富士ゼロックス DocuCentre-VI C2271PFS
印刷枚数:月間1,000枚(カラー500枚、モノクロ500枚)
設置場所:都内ー設置台数:1台で、都内の販売店A社に見積もりを依頼しました。
※リンク先のページは DocuCentre-VI C2271P で、機種名の最後のアルファベットがPで終わっていますが、これはプリントとコピー機能のみの機種。最後のアルファベットがPFSならF(FAX)とS(スキャン)機能が付いており、その他の性能についてはほぼ違いがありません。
公式サイトによる本体価格&カウンター料金
富士ゼロックスの公式サイトによると該当機種「DocuCentre-VI C2271PFS」の本体標準価格(税抜)は185万円。その他、本体の標準的な搬入設置に関する料金である搬入設置調整料金が3万円。保守サービスとしてカウンター料金は、白黒1カウント(1~1,000カウントまで)8.5円、カラー1カウント(同じく1~1,000カウントまで)45円でした。
見積もりでの本体価格&カウンター料金
一方、見積で提示された料金は…見積書の公開がNGなので、モザイクを強く入れ過ぎたため、写真では何が何だか全く分からない状態ですが、本体価格185万円+設置導入費5万円+ドライバー&スキャナーインストール費4,000円=190万4,000円(税抜)。しかし、特別割引で110万円が差し引かれ、合計金額は80万4,000円(税抜)でした。
カウンター料金もモノクロ1.9円、カラー18円と大幅に下がっています。
【検証2】コピー機のリース料金:富士ゼロックス DocuCentre-VI C2271PFS
印刷枚数:月間1,000枚(カラー500枚、モノクロ500枚)
設置場所:都内ー設置台数:1台で、こちらは都内の販売店B社に見積もりを依頼しました。【検証1】と同じ機種ですが、別の販売店への見積もりです。
公式サイトによる本体価格&カウンター料金
【検証1】と同じ機種で、本体標準価格(税抜)は185万円。搬入設置調整料金は3万円。保守サービスとしてカウンター料金は、白黒1カウント(1~1,000カウントまで)8.5円、カラー1カウント(同じく1~1,000カウントまで)45円と公式サイトには記載されています。
見積もりでの本体価格&カウンター料金
見積で提示された料金は、設置導入費込みで特別割引価格の70万円(税抜)でした。【検証1】の販売店と機種だけではなく印刷の条件等も全く同じですが、約10万円も【検証2】の販売店の方が安く、相見積の大切さが分かります。
カウンター料金は白黒2円、カラー15円と公式よりは大幅に下がっており、【検証1】の販売店と比べるとモノクロは0.1円高く、カラーは3円安くなっています。
【検証3】コピー機のリース料金:富士ゼロックス DocuCentre-V C2263
印刷枚数:月間1,000枚(カラー500枚、モノクロ500枚)
設置場所:都内ー設置台数:1台 で、こちらは関東にある販売店C社に見積もりを依頼しました。この機種は、さらにモデルが細分化されており、スキャンやFAX、自動両面原稿送りの装置が標準装備されているModel-CPFS-4Tで見積もりを依頼しています。
高品質で知られる富士ゼロックスの複合機(コピー機)の中では手頃な価格。わりとコンパクトで音も小さいのでスモールオフィスにも最適です。
公式サイトによる本体価格&カウンター料金
富士ゼロックスの公式サイトによると該当機種「DocuCentre-V C2263 Model-CPFS-4T」の本体標準価格(税抜)は145万円~。その他、本体の標準的な搬入設置に関する料金である搬入設置調整料金が2万5,000円。保守サービスとしてカウンター料金は、白黒1カウント(1~1,000カウントまで)8.5円、カラー1カウント(同じく1~1,000カウントまで)45円でした。
見積もりでの本体価格&カウンター料金
見積で提示された料金ですが…販売店オリジナルの特殊なファイルで見積書を提示され、モザイクの入れようがなかったため、画像は掲載できませんが、本体価格145万円+搬入設置費5万5,000円+オプションのTEL/FAX切替セット33,800円(富士ゼロックス公式サイトと同額)=153万8,800円(税抜)。しかし、特別割引で95万円が差し引かれ、合計金額は58万8,800円(税抜)でした。
カウンター料金も白黒2円、カラー15円と大幅に下がっています。
【検証4】コピー機のリース料金:SHARP MX-2650FV
印刷枚数:月間1,000枚(カラー500枚、モノクロ500枚)
設置場所:都内ー設置台数:1台 で、都内の販売店D社に見積もりを依頼しました。
同じMX-2650シリーズの両機種。定価や基本スペックなどは変わらず、FNをマイナーチェンジした機種がFVです。FNの発売日は2015年10月なのに対して、FVは2017年12月発売なので、これからSHARPのMX-2650シリーズの導入を検討している場合は、保守の面も考慮してFVの方が良いでしょう。
公式サイトによる本体価格&カウンター料金
SHARPの公式サイトによると該当機種「MX-2650FV」の本体標準価格(税抜)は128万5,000円。オプションとして3段給紙デスクを付けてもらいたかったので、プラス30万円。保守やカウンター料金については特に記載がありませんでした。
見積もりでの本体価格&カウンター料金
見積で提示された料金は、本体価格128万5,000円+3段給紙デスク30万円+搬入設置費5万5,000円=164万円(税抜)。しかし、特別割引で93万円が差し引かれ、合計金額は71万円(税抜)でした。
カウンター料金も白黒1.8円、カラー16円で、その他に保守プランとして1台につき月2,000円が発生します。
条件だけじゃない!販売店でも価格は異なる
多数の従業員を抱える大企業じゃないから安く導入できない…。月間印刷枚数が多くないから割高になってしまう…。
冒頭にも述べたように、さまざまな理由があってリース料金やカウンター料金は大きく変動しますが、同じ条件で見積もりを依頼しても、【検証1】と【検証2】から分かるように、販売店によって金額は異なります。
検証1 | 販売店A社(都内) | ゼロックス:DocuCentre-VI C2271PFS | 定価より110万円割引 | 合計金額80万円 |
検証2 | 販売店B社(都内) | ゼロックス:DocuCentre-VI C2271PFS | 定価より118万円割引 | 合計金額70万円 |
検証3 | 販売店C社(関東) | ゼロックス:DocuCentre-V C2263 | 定価より95万円割引 | 合計金額約59万円 |
検証4 | 販売店D社(都内) | SHARP:MX-2650FV | 定価より93万円割引 | 合計金額71万円 |
ここまで大きな割り引きになると、メーカーの手前、おおっぴらには公表できないですよね…。定価で購入されているユーザー様もいますし、「同じ機種なのにウチは30万も高かった!」なんてクレームに発展しかねません…。
しかし、言い換えれば、コピー機はここまで安く導入することができるんです!メーカーのサイトやカタログを見て「高すぎるなぁ」と諦める前に、お見積もりを依頼してみることをオススメします。
もちろん、コピー機Gメンでもお見積もりは可能です!
しつこい営業もありませんので、是非この機会に価格チェックだけでも試してみて下さい。
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