ベテランGメン園川
オペレーター 杏奈
新人Gメン及川
コピー機の悪徳リース具体例を紹介
ベテランGメン園川
悪徳事例1:リース料が相場よりもはるかに高い
▼高額なリース料金を払っている会社様の相談例
【月間印刷枚数】カラー1000枚、モノクロ2,000枚程度
【機種名】リコーMP C2504
【月間リース料金】22,000円 ※5年リース
【カウンター料金】カラー20円/枚、モノクロ5円/枚
現在、上記の条件でコピー機のリース契約を結んでおり、支払額が5万円を超える月もあります。今回コピー機を入れ替えるにあたり、安くリースできる機種はないかと探しています。リコー機にこだわりませんので、もう少し安いリース料金で導入できるコピー機はないでしょうか?
ベテランGメン園川
オペレーター 杏奈
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悪徳事例2:7年など長期リースを勧めてくる業者
オペレーター 杏奈
コピー機のリースは3.5~7年の間で自由に設定できますが、コピー機の耐用年数は5年と定められています(※国税庁HPを参照)。5年を超えての使用も可能ですが、古くなればなるほど故障率は上がり、業務効率に影響する可能性が高いです。
コピー機の耐用年数を考えると「5年リース」が適当であるため、多くの販売店では一般的に5年リースを推奨しています。ただ、中には月額のリース料金を安くみせるために「7年リース」を勧めてくる業者も…。
そういった業者はそもそも適正な価格でコピー機を販売しておらず、リース料率も高く設定しています。7年リースの見積は安く見えますが、総額にすると大損していることがありますので気を付けてください。
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悪徳事例3:オーバースペックの機種、複数台の契約
オーバースペックの機種や複数台のコピー機の設置をすすめるなど、必要のない契約を迫る悪徳リース事例も散見されます。当然ながら、スペックの高い機種のほうがリース料金は高くなります。また、複数台のコピー機の設置による負担感はかなり重いものとなるでしょう。
まず、コピー機のスペックに関しては、月間の印刷枚数によってある程度決定できます。
20枚機 | 30枚機 | 40枚機 | 50枚機 | |
月間印刷枚数 | 1,000~3,000枚 | 3,000~6,000枚 | 6,000~10,000枚 | 10,000枚~30,000枚 |
リース料金目安 | 13,100円/月 | 16,300円/月 | 22,000円/月 | 23,000円/月 |
例えば、月間印刷枚数が2,000枚程度なのに40枚機を勧めてくるのは悪徳業者の可能性が高いと言えます。
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悪徳事例4:見積価格の内訳が不明瞭
コピー機・複合機リースの見積書には、コピー機リースに伴う費用を事細かに記載してあるのが「普通」です。以下のように、「総額」「年数に応じたリース金額」「コピー機の本体価格」「設置搬入費」などが記載されます。
下記は、見積の見本です。金額とリース期間に注目してみてください。
しかし、中には「総額」だけが記されており、内訳が明記されていない見積書があります。そのような見積書を出してくる販売店からは、絶対にコピー機をリースしないでください。そのような業者は、悪徳業者である可能性が高いでしょう。
後からどんどん追加費用が発生し、当初の見積額よりも大幅に高い金額で契約させられてしまいます。追加費用が発生するのは、いざ導入が決まってから…という場合もあるようです。導入を急いでいる場合は他を探す時間もなく、そのまま泣く泣く業者の言い値で契約させられてしまうケースがあります。
オペレーター 杏奈
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悪徳事例5:相場より高いリース料率を提示してくる
悪徳販売店は、相場より高いリース料率を提示してくることがあります。
ちなみにリース料率とは、物件価格に対して毎月支払う割合のことです。例えば、100万円のコピー機をリース料率1.9%でリースする場合の計算式は以下のとおりです。
100万円×1.9%=19,000円(月間のリース料)
リース期間によって変動しますが、複合機なら下記が適正なリース料率です。
- 3年(正式には3.5年)のリース期間→3.1~3.2%
- 4年のリース期間→2.5%~2.6%
- 5年のリース期間→1.9%~2.0%
- 6年のリース期間→1.6%~1.7%
- 7年のリース期間→1.3%~1.4%
しかし、中には相場よりもかなり高いリース料率で提案してくる悪徳業者がいます。
というのも、リース会社から信頼されていない販売店は、適正なリース料率を提示できないからです。
リース料率を決めるのはリース会社であり、販売店が自由に設定することはできません。悪徳販売店は、故意に事実と異なる説明をして契約をしたり、契約書類に不備があったりで、リース会社にクレームが入ることも少なくありません。
そのため、リース会社としても悪徳販売店を通しての契約にはリスクがあり、リース料率を高く設定してくるのです。
このような業者は、もう後には引けないという状況になってから「いや~、あのリース料率ではリース会社がOK出してくれませんでした」などと言って、リース料を上げてきます。「相場より明らかに安いリース料率」を提案してくる業者には、くれぐれもお気を付けください。
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悪徳事例6:「補助金で安くなる」と嘘をつく
コピー機・複合機の導入費用を安くおさえるには、補助金や助成金を活用する方法があります。例えば、「業務改善助成金」や「創業助成金」、「小規模事業者持続化補助金」などです。
ただ、これらの補助金や助成金には諸条件があり、申請手続きも複雑です。悪徳業者は補助金・助成金制度の煩雑さを利用し、コピー機リースを持ち掛けます。
「このコピー機を契約してくれたら、必ず補助金がおりますよ」
「補助金の複雑な手続きもお任せください!申請は全てこちらでやります」
など、言葉巧みに騙しますが、実際には申請作業を肩代わりしてくれません。
補助金・助成金の相談に乗ってくれる優良業者も存在しますが、当然ながら相談料金が発生します。「コピー機を導入してくれたら、無料で補助金申請までやります」は嘘だと覚えておいてください。
【参考サイト】厚生労働省「業務改善助成金」、東京都創業ネット「創業助成金」、「小規模事業者持続化補助金」
悪徳事例7:リースの組み換え提案、実はダブルリースで負担増
「あと1年、現在のコピー機のリース期間が残っている」という場合は、リース残債を新規のリース料に上乗せして支払うのが一般的です。これを「リース組み換え」と言います。
例えば、既存機のリース料が19,000円/月でリース期間が1年残っているなら、リース残債は22,8000円です。本来は、この金額を新規リース機の本体価格に上乗せしてリース料を算出します。
しかし、リース残債がない場合に比べてリース料が高くなりがちのため、販売店からすれば契約してもらえる可能性が低くなってしまうのです。
そこで悪徳販売店は、
「ウチでリースしてくれたら、既存機の残債をウチで負担します(チャラにしますよ)」
「ウチでリースしてくれたらリース残債はゼロにします。既存機のリース解約もウチでやります」
「ウチでリースしてくれたら、リース残債分と同額を振り込みますよ」
などと適当なことを言って、契約を取ろうとします。
しかし、基本的に「既存機のリース残債がゼロになる・販売店がリース残債を肩代わりする、などは絶対にない」と覚えておいてください。
悪徳販売店は、「チャラにします」と言ったリース残債をちゃっかり新機種のリース料に上乗せしています。(見積書を見れば分かります。)
「残債はゼロにします、既存機のリース解約もウチでやります」と言っておきながら、実際には解約しません。既存機と新機種の両方のリース料を支払わせるのです。(ダブルリース)。
「契約してくれたら振り込む」と言っていたリース残債額が振り込まれることはありません。
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
他にも、リース残債があるにもかかわらず、何食わぬ顔でしれーっと新規リースの場合と同額で提案してくる販売店も存在します。このような販売店は、契約後に「既存機のリースはお客様自身で解約してください」と言ってくるのです。
お客様自身でリースの途中解約を行う場合は、リース会社に違約金を支払わなければなりません。しかしそのような説明も一切なしに、です。
やはり、コピー機を入れ替えるなら既存機のリース満了時がベストです。満了時の1〜2ヶ月前に見積依頼するようにしましょう。
また、たとえ残リース期間が1〜2年あっても販売店やメーカーを変えるなどすれば、リース残債を組み込んでも今よりコスト削減できる可能性があります。
「リース期間が残っているけど、新しい複合機を今より安くリースしたい」とお考えの方は、まずはお気軽にコピー機Gメンまでお見積をご依頼ください。
リース残債がゼロになる・販売店がリース残債を負担する、は基本的にない
契約後は、ダブルリースになっていないか必ずチェックを!
【関連記事】「複合機のリース解約について」記事
悪徳事例8:帰らない営業マン
複合機業界全体の特徴として、営業の当日に購入を求めることは多々あります。
とは言え何かを購入または予約をする際に「早くしないと他の人に取られてしまうかも」と思ってしまうのは、営業マンの巧みな話術にハマっている証拠です。最近では、ネットでも「現在3人が見ています」「24時間以内に6人が予約をしました」と心理戦を仕掛けています。
さらに、中々帰ってくれず、居座り続けるのです。
例えば、お客様が「当日の購入は難しいので後日なら……」と言ったとしましょう。通常の営業マンであれば、次に繋げるためにも折れることが大半です。
しかし悪徳業者の場合はここで折れません。「契約するまで帰らない」と言わんばかりに圧力をかけ、絶対に契約してもらうスタンスを貫くのです。
こういったトラブルは、「飛び込みの営業マン」や「HPを見て、直接こちらからアクセスした販売業者」などで起こりがちです。対策としては以下が挙げられます。
- 飛び込み営業マンの話は、絶対に聞かない
- 破格の安さでHP掲載している業者に連絡しない
- 契約書には判を押さない
- 被害に遭いそうになったら即、警察を呼ぶ
飛び込み営業マンは即座にお断りしましょう。また、HPにコピー機を破格の安さで掲載している業者も要注意です。
悪徳事例9:抱き合わせ商法、キャッシュバック提案
「コピー機の導入を決めていただいたら、オフィスに最適なビジネスフォンをプレゼントしますよ」
「コピー機の新規リース契約で、空気清浄機をプレゼントします」
「コピー機の新規リースで、〇円キャッシュバックします」
など、いわゆる「抱き合わせ商法」や「キャッシュバック」を提案してくる業者も注意が必要です。
「プレゼント」と言われると「無料」を想像しますが、実は無料ではありません。当然ながら、プレゼントと言われた商品は全てリース料に上乗せされています。
ただ、実際にプレゼントされる商品がそれほど高いものではない場合も多く、抱き合わせ商法を完全に「悪徳」とは言い切れません。コピー機・複合機業界だけでなく、テレビショッピングの家電販売などでも「Aを買ってくれるなら、今だけBをプレゼント!」という商法は存在します。
キャッシュバック商法も、もちろん合法です。取引額の2/10までのキャッシュバックを認める法律(※「景品表示法」)があります。
コピー機・複合機業界で問題になるのは、以下のようなやや高度な抱き合わせ商法です。
- 安値のコピー機で釣る⇒コピー機以外の商材を高値で売りつける
- 「Aを契約してくれたら、負担になっているコピー機リースの残債をチャラにします」と提案してくる⇒実際は、残リース分をAのリース料に付帯
- キャッシュバック金額を高額に見せかけるため、リース料金自体を高く見積る
上記の場合、単純に「○○をプレゼント」の場合に比べて被害金額が高額です。言葉巧みに「お得感」を演出してくるため、被害者自身が被害にあっていることに気づかないケースも多数存在します。
【参考記事】消費者庁「景品表示法」
悪徳事例10:契約書の中の「小さな文字」が重要事項なことも
ベテランGメン園川
コピー機・複合機の見積をとって納得できたら、いざ契約です。契約書にサインする際には、契約書を隅から隅まで読むようにしましょう。契約書に小さく記載してある不審な内容はありませんか?
特に、見積は必ず細部まで見るようにしてください。
例えば、以下のような内容です。
- リース満了の2年前に新規リースを結び、残リースは新規リース分に組み替えること
- 販売店の変更がある場合は、違約金〇円を支払うこと
- コピー機リース契約後、UTM、ビジネスフォンの契約も弊社と行うこと
大手企業の場合は、契約関連の専門部隊が控えているので安心です。しかし、個人事業主や小規模事業者の場合は、契約に関する専門知識が不足していることもあります。できれば数日かけて契約書を読み込み、不都合な内容がないか確認しましょう。
悪徳リースではないが「昔からの付き合い」で損をした事例
コピー機・複合機業界には、悪徳リース事例ではないもののユーザーが損をする黄金パターンがあります。それは、「昔からの付き合い」の販売店の言い値でコピー機・複合機を契約してしまうことです。
コピー機Gメンには、「コピー機・複合機のリース料金をどうにか下げたい」というご相談が数多く寄せられます。その中でも多いのが、「昔から付き合いがある販売店での契約内容を見直したい」です。
▼コピー機Gメンに寄せられたご相談内容より一部抜粋
代々、家族経営で小さな会社を運営しています。弊社のコピー機は、付き合いのある事務機屋さんから長年にわたりリースを繰り返してきました。リース満了するごとにその事務機屋さんから見積をもらってきましたが、他社で見積を取ったこともないし市場価格も調べなかったので、価格に疑問を持ちませんでした。
今の契約は、このような状態です。
【機種】富士フイルムの25枚機
【5年リースでの月額リース料金】35,000円
【カウンター料金】カラー28円/枚、モノクロ4.6円/枚
コピー機Gメンのサイトを偶然見つけて驚きました。25枚機の富士フイルム機のリース料相場が、21,000円/月というのは本当ですか?カウンター料金も、うちの契約だと随分と高いようです。次に契約する際の参考にしたいので、見積をお願いできないでしょうか?
ベテランGメン園川
オペレーター 杏奈
事例悪徳商売店に騙されたくない!対応策は?
それでは最後に、コピー機リースの悪徳販売店に騙されないための対応策をまとめます。
1.コピー機のリース料金相場やリースの仕組みを知る
コピー機の悪徳販売店に騙されないためには、知識を固めることが大切です。コピー機・複合機のリース料金相場や、カウンター料金相場・リースの仕組みを把握し、悪徳業者の口車に乗せられないように理論武装しましょう。
消費者を騙そうとする業者の販売手法には、どこか「おかしな点」が隠されています。
【関連記事】「コピー機・複合機のリース料金比較」記事、「複合機のカウンター料金」記事
2.相見積をとる
コピー機・複合機リース導入時には、必ず複数業者から相見積をとりましょう。「悪徳」とまでは言えない業者でも、相見積をとらないお客様には高いリース料金で契約を迫りがちです。
相見積をとれば業者同士が勝手に価格競争をしてくれるため、リース料金は適正価格へと落ち着きます。
【関連記事】「複合機・コピー機の見積の取り方」記事
3.しつこい営業はアウト
「長時間居座る」「突然、訪問してくる」「高額な契約を迫る」など、しつこい営業をかけてくる業者はアウトです。そういった業者が提案するコピー機のリース料金は、相場よりも高く損をします。また、企業姿勢が良いとは言えないため、購入後のメンテナンスにも不安が残るでしょう。
「飛び込み営業は即、帰す」「他社と比べて安すぎる価格で釣る販売業者とは連絡をとらない」など、悪徳業者に引っかからないよう自衛に努めてください。
【コピー機元販売業者の本音】悪徳業者の見極めは難しい!
ベテランGメン園川
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
▼元コピー機販売業者勤務のAさんにインタビュー!
オペレーター 杏奈
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新人Gメン及川
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ベテランGメン園川
まとめ
今回は、コピー機・複合機のリースで悪徳業者に騙されないために、コピー機・複合機の悪徳リース事例とその対処法をお伝えしました。
- リース料が相場よりもはるかに高い
- 7年などの長期リースを勧めてくる
- オーバースペックの機種を勧めてくる
- 必要のない複数台の設置を迫られる
- 見積価格の内訳が不明瞭
- 相場より安いリース料率は嘘
- 補助金の話をちらつかせて契約を迫る
- 「リース残債をチャラにする」「販売店がリース残債を肩代わりする」
- ダブルリース
- しつこい営業マン
- 抱き合わせ商法
- 契約書の小さい文字
コピー機・複合機の悪徳リースに騙されないためには、以下のような自衛策が必要です。
- コピー機・複合機のリース相場、カウンター料金相場、リースの仕組みを知る
- 相見積をとる
- しつこい営業は、初めからシャットアウト!
ただし実際のところ、コピー機の悪徳リース業者をユーザー側が見極めるのは非常に困難です。
ベテランGメン園川
相見積では一括見積サイトを利用するのが一般的です。
しかし、電話番号やメールアドレスを入力すると、いきなり電話がかかってきたり何度もメールが届いたりと対応に余計な時間がかり業務に支障が出ることも。
そこでコピー機Gメンでは、お客様の代わりに販売店を選定して見積を取得する「見積取りまとめサービス」の提供を開始しました。お客様からいただいた情報をもとに、当社のスタッフがプロ目線で見積の取得を代行し、2~3社をピックアップしてご紹介します。
ベテランGメン園川
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