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著者紹介
数年前まで、業務用エアコン販売会社で施工管理士として空調設備の保守・販売を行っていた加藤と申します。ダイキン、三菱重工、三菱電機、パナソニック等のメーカーを扱ってきたから書ける独自の評価で各メーカーをご紹介出来ればと思います。
業務用(パッケージ)エアコンの修理費用相場
エアコンを長く使用するうえで故障は避けて通れません。「原因は分からないがこのような症状で故障している」、「目に見えて破損している箇所があり、修理したい」といった時、費用はいくら位かかるのか、修理費用の相場とともに症状や原因についても紹介します。
サーミスタ（温度検知センサー）交換
必要となる修理費用項目
- サーミスタ
- 部品交換作業
- 作業後動作確認
室内温度が変わらない原因としてサーミスタの故障が挙げられた場合の交換費用相場は数万円程度です。部品代は高くはなく、交換作業も複雑ではないため比較的安価となっています。
冷媒漏れ箇所の修繕
必要となる費用項目例
- 配管溶接 ※要資格
- 窒素加圧（修理後の漏れがないか再確認を行う）
- 真空引き（窒素加圧後、配管内に冷媒以外の不純物が混ざらないよう真空状態にする）
- 冷媒充填技術費 ※要資格
- 冷媒費
- 作業後動作確認費等
冷媒漏れの修繕作業において「※要資格」で示したものについては資格が必要な作業となり、誰でも交換できる作業ではない事、作業に高度な技術が必要とされる事などにより修理費用は高額になる事が多いです。
冷媒漏れは通常であればオイルも同時に漏れ、オイルが完全に乾きってしまう事はありません。その為配管が不自然に濡れている場合は「そこから漏れている」とアタリをつけることができますが、穴が針のように小さすぎて見えづらかったり、配管が入り組んでいて全く見えなかったりする場合があります。
そういった場合にはガス漏れ検知器や漏れ検知スプレーを用いてしらみつぶしに漏れ箇所を探す作業から始まるため、その分の人件費などがかさむことも考えられます。
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基板の交換
必要となる費用項目例
- 基板
- 交換作業
- 作業後動作確認
基板交換手順に冷媒漏れ修理ほど複雑な作業工程はなく、作業費としてはそこまで高額な費用とはなりません。基板にはリモコン用、制御用などいくつか種類がありますが、どの基板が故障しているかによって修理費用が増減します。
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室内機ファン交換
必要となる費用項目例
- ファン本体
- ファン回転用ゴム
- ファンモーター
- ファン回転用ベルト
- ファン調整費
- 交換作業
- 作業後動作確認など
室内機のファンは羽根だけでなく様々な部品によって構成され、それぞれが連動することで風を送り出している為、一概にファン交換としてまとめることはできません。
故障個所や故障個所数によって費用が大きく変わるのがファン交換の特徴です。
ベルトや回転用ゴムだけであれば1万円で済むこともありますが、モーターやプーリーと呼ばれる部品交換では部品自体が高額であったり、正常に動作させるための調整費用も加算されたりするために10万を超えるケースがあります。
また、経年劣化などにより以上のような部品類の不具合が見られた場合にはファンの再点検をお勧めします。
不具合箇所の数によっては修理しながら使い続けるよりも買替のほうが安く済む場合があります。
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お見積もりはコピー機Gメンまで
- 故障の症状だけで修理代を予想することはできない
- 構成が複雑な部品修理、又は有資格者でないと出来ない修理は費用が高額に
- 使用年数や故障具合によっては部品全てを買い替えたほうが安く済む可能性も
エアコンが故障した場合には、
- 故障したエアコンのメーカーに依頼する
- 修理専門業者に依頼する
という2つのパターンがあります。
どちらも修理までの工程として現場調査（故障原因の特定）や交換品の調達、修理を行う事に変わりはありませんが、それぞれ違ったメリットを持っています。エアコンの利用状況に合わせて修理を依頼するとスムーズに対応ができますのでご参考までにお目通しください。
エアコンメーカーに修理を依頼するメリット・デメリット
- ◯ 現場調査から修理までにかかる時間が比較的短い
- × 施設内のエアコンメーカーが混在した場合、メーカーとの取引が煩雑に
修理専門業者に依頼するメリット・デメリット
- ◯ 施設内のエアコンメーカーが混在しても一業者で済ませられる可能性がある
- × 現場調査から修理までにかかる時間は比較的長い
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