本当にリース契約はオトクか
現在、多くの法人コピー機ユーザはリース契約を行っていますが、そのリース契約は普通に買うよりも、ローンを組んで買うよりも、割高になってしまうことをそれほど意識せずに活用している企業も多いようです。
リース契約とは、月々のリース料を払って使用権を得るということで、DVDのレンタルと似ています。DVDのレンタルと同様に、一定の期間が来ると商品を返却しなければいけません。期間はほとんどの場合5年です。
一括で買うよりも高い
一括で買うよりは出費の繰り延べをしている分、当然高くなります。
どれくらい高くなるかというと、100万円のコピー機をそのまま買うと、100万円以外に別途固定資産税の3万円が必要になりますので、103万円になります。 リース料率1.9%の5年契約の場合114万円ですので、リースの方が11万円高くなる計算になります。
※リース契約の場合、固定資産税の負担はリース会社になります
ローンで買うよりも高い
リースの場合、購入するより高いだけでなく、なんとローンを組んで買うよりも高くなってしまいます。
リース契約の場合、2%程度のリース代金が上乗せされることになります。これはローンを組んだ時の金利のようなものですが、金利ではなく、リース会社の利益が乗せられているので、金利より高くなります。例えば、1.9%のリース料率の場合、ローンの年利率に換算すると5.28%となりますが、金利として考えれば相当高いことがわかります。
2%の金利の5年ローンで100万円のコピー機を購入したとすると、支払い総額は約105万円で、固定資産税3万円をプラスしても108万円ですので、リースの方が6万円ほど高くなっていることがわかります。 トータルコストという意味ではリース契約にメリットはありません。
買取り | ローン | リース |
---|---|---|
103万円 | 108万円 | 114万円 |