ベテランGメン園川
オペレーター 杏奈
都内にあるIT商社で数万点のIT商材を扱っています。UTMは数あるシステムの中でも販売機会が多い商材なので、勤務先での経験をお伝え出来ればと思っています。趣味は海外旅行です。
ヴィーナステックUTMの価格相場を比較
それでは早速、ヴィーナステックUTMの価格相場を比較します。ヴィーナステックのUTMには、「UTM-T60」と「UTM-50E」の2種類があります。
新人Gメン及川
ヴィーナステックとは?
出典:Venustech公式
ヴィーナステックは中国・北京に本社を置くセキュリティーメーカーの啓明星辰信息技術集団(ヴィーナステック・グループ)と、情報通信機器販売などを手掛けるレカム(伊藤秀博社長)の合弁会社で、2015年5月に設立されました。UTMやIPS・IDSをはじめとするネットワークセキュリティー対策製品やサービスに主軸を置いてサービス展開を行っています。
主に中国大手通信企業や金融機関などで利用されており、中国市場での実績が豊富で、中国内ではNo.1UTMベンダーとなっています。日本法人としてはヴィーナステックジャパン株式会社を設けており、日本市場への進出も進めています。
ヴィーナステックではUTM、MSGを主に販売しています。MSGはメールの送受信に特化したセキュリティ製品です。この記事では主力製品の一つであるUTMについて詳しく紹介していきます。
オペレーター 杏奈
UTM-T60の価格相場
出典:Venustech公式
UTMの価格は本体の標準価格を基本としますが、ライセンス期間の長さによって価格が違います。ライセンス期間は5年が標準的です。なお、UTMをリースする場合もリース期間と合わせて5年と定めるユーザーが多い傾向にあります。
ヴィーナステックUTMを5年ライセンスで購入する場合、70万円程度が価格相場となるでしょう。ただし、5年ライセンスの本体標準価格は100万円を超えるため、販売店によってはもう少し高めの価格設定を敷いているところもあります。
UTM-50Eの価格相場
出典:Venustech公式
UTM-50Eの価格相場は、55万円程度です。こちらも5年ライセンスを想定しています。UTM-50Eの5年ライセンス本体標準価格は、70万円を超えてきます。
UTM-T60同様、販売店によっては55万円より安い場合もありますが、高い場合もあります。いずれにしても、55万円を一つの指標として販売店と価格交渉することをおすすめします。
ヴィーナステックUTMの評判は?
ベテランGメン園川
安い
【機種】ヴィーナステックUTM-50E
【接続台数】5台程度
【満足度】とても満足
【感想】他社メーカーも検討しましたが、予算オーバーでした。ヴィーナステックUTMを紹介してもらい、性能の説明などを聞き、納得して導入しました。予算よりも安くおさえられて満足です。
【機種】ヴィーナステックUTM-50E
【接続台数】10台程度
【満足度】やや満足
【感想】T60と迷いましたが、予算的にも規模的にも50Eで充分だろうとのことで、こちらにしました。最近、サイバー攻撃が激しいと聞きます。やはりUTMを入れると安心感が違いますね。
新人Gメン及川
処理速度が速い
【機種】ヴィーナステックUTM-T60
【接続台数】20台程度
【満足度】とても満足
【感想】「UTMを入れるとパソコンの動作が遅くなる」と聞いたことがあり、心配でしたが、大丈夫でした。担当談によると、UTM-T60は処理速度が速いそうです。
【機種】ヴィーナステックUTM-50E
【接続台数】5台程度
【満足度】とても満足
【感想】UTMを入れる前と後で、パソコンの処理速度に大きな違いはないようです。
ベテランGメン園川
対応が丁寧だった
【機種】ヴィーナステックUTM-50E
【接続台数】5台程度
【満足度】とても満足
【感想】どのUTMを入れたらいいか分からない状態で相談しましたが、うちにピッタリのUTMを紹介してもらえて満足しています。
【機種】ヴィーナステックUTM-50E
【接続台数】10台程度
【満足度】やや満足
【感想】実は、家庭用のセキュリティしか入れていなかったのですが、このたび見事にウイルスに感染してしまいました。その後処理とUTM導入をお願いしましたが、導入後の状態確認なども徹底していただき、安心してお任せしております。
オペレーター 杏奈
ベテランGメン園川
ヴィーナステックUTMの特徴は?
ヴィーナステックのUTMは「VENUSENSE UTM」というブランド名で、UTM-70E・UTM-50Eの2種類を展開しています。特徴をいくつかご紹介していきます。
低価格でセキュリティ機能を搭載
X86ベースマルチコアハードウェアアーキテクチャとソフトウェアの一体化設計を採用しています。ファイアウォール・VPN・IPS・AVなどセキュリティ機能一式が全て搭載されています。購入時に必要なライセンスを選別する手間をかけず、低価格でセキュリティが全て入っており、簡単で導入しやすいです。購入後の管理や運用もシンプル。
高性能でサポート体制も万全
UTM-T60・UTM-50Eはスペックが異なりますが、UTM-T60は接続台数80台程度が目安となり、UTM-50Eは接続台数20台程度が目安となります。他メーカー(WatchGuard)で同程度の接続台数規模の製品とスペックを比較してみましょう。
【UTM-T60とFirebox T70の比較】接続台数:80台程度
UTM-T60(ヴィーナステック) | Firebox T70(WatchGuard) | |
ファイアウォールスループット | 2,000 Mbps | 4,000 Mbps |
UTMスループット | 1,000 Mbps | 1,000 Mbps |
同時セッション数 | 1,200,000 | 800,000 |
【UTM-50EとのFirebox T35比較】接続台数:20台程度
UTM-50E(ヴィーナステック) | Firebox T35(WatchGuard) | |
ファイアウォールスループット | 1,000 Mbps | 940 Mbps |
UTMスループット | 700 Mbps | 278 Mbps |
同時セッション数 | 800,000 | 135,000 |
どちらもメジャーUTMベンダーであるWatchGuardに引けを取らないスペックです。特に小規模向けモデルのUTM-50Eは高スペックであることがデータからもわかります。UTM-50Eのスループット性能は強みとして挙げられるポイントです。
また、ログ監視などの機能も全面的にサポートしているので安心して運用ができます。
1か月のトライアル実施も
導入に当たっての不安や懸念事項を解消するため、ヴィーナステックでは1カ月のトライアルやレポート提供など柔軟な販売体制を敷いています。購入してみないとどういう製品かわからないという購入者の誰もが抱く不安を取り除けるので、有効にトライアルを活用してみましょう。
オペレーター 杏奈
ヴィーナステックの今後
UTM市場への参入が後発であることから、FortinetやWatchGuardのようにまだ存在を知られていないメーカーであることも事実です。日本市場での本格的な販売拡大に向けて、ヴィーナステックではこのような目標を掲げています。
- 販売代理店を増やす
販路を拡大することが消費者の手に届く最も早い方法です。ヴィーナステックの製品を販売してくれるパートナーを募集しており、販路が拡大することによる導入実績や知名度向上を目指しています。
- さらなるサインナップの拡大
現在2種類のみのラインナップですが、ラインナップを増やすことで選択幅が広がるので、今後はさらにラインナップを増やすことを目指しています。
- 販売実績の拡大
UTM-50Eは2018年10月に販売が開始されましたが、2022年までに5万台の販売を目標としており、着実に販売台数を伸ばしています。
オペレーター 杏奈
まとめ
今回は、ヴィーナステックUTMの価格相場を比較し、評判をご紹介しました。
- UTM-T60の価格相場(5年ライセンス):70万円程度
- UTM-50Eの価格相場(5年ライセンス):55万円程度
- 他社と比較して安い
- 処理速度が速い
- 対応が丁寧
ヴィーナステックUTMは、低価格で機能性の高いUTMです。小規模~中規模事業者に最適なスペックを備えています。社内のセキュリティ対策にご不安をお持ちの方は、ぜひお問合せください。