新人Gメン及川
ベテランGメン園川
オペレーター 杏奈

都内にあるIT商社で数万点のIT商材を扱っています。UTMは数あるシステムの中でも販売機会が多い商材なので、勤務先での経験をお伝え出来ればと思っています。趣味は海外旅行です。
おすすめUTMの選び方
UTMメーカー選びのポイントは以下の4つです。
- 販売実績
- 価格
- スループット
- サポート制度
販売実績
多くのメーカーから販売されているUTMですが、主なメーカーは以下の5社です。
- Fortigate
- WatchGuard
- Sphos UTM
- Cisco Meraki
- Check Point
この5社の中で日本国内において最も販売実績があるのは、Fortigate。販売実績が多いことによるメリットは以下です。
- 販売実績が多い→人気がある→機能性や価格などがある程度適正であると言える
- 販売実績が多い→導入経験のある業者が多い→UTM構築を依頼しやすい
- 販売実績が多い→ネット上に多くの情報が掲載されている→トラブル時や構築時に助かる!
上記のようなメリットをUTMに求める方は、迷わずFortigateを選択されることをおすすめします。
価格
UTMの価格相場はメーカーによって大きく異なります。例えば、パソコン接続台数100台以上を担保するUTMで価格比較すると、130万円以上の価格差がでることもあります。
この価格差は、単純にスループットの差や販売台数の違い、サポート力の違いなど様々な要因から生まれます。UTMは企業において最早必須とも言えるセキュリティですが、必ずしも価格が高いものでないとダメというわけではありません。
ちなみに、安いUTMといえばWatchGuardですが、様々な条件を考え併せると「他社の方がお得!」という場合も多いでしょう。UTMは自社の条件に合うものを用意するのが最も大切です。安く、自社の条件に合うUTMをお探しなら、ぜひGメンにお問い合わせを!
スループット
UTMの機能をみる場合、スループットが重要になります。似たような価格帯のUTMで迷った場合、スループット数をチェックして、よりスループット数が高いほうを選びましょう。
スループットとは、単位時間あたりにどれだけの情報量を処理できるのかを数値化したものです。スループットの数値が高くなればなるほど、高性能ということ。逆にスループット数が小さいものは、処理に時間がかかり、業務内容に支障をきたす恐れがあります。
ちなみに、どのぐらいのスループット数なら安心か…というのは、自社の業務内容にもよります。「自社に適切なスループット数が分からない」という場合は、ぜひお問合せください。
小規模オフィス(接続PC台数10~30台)の場合
Fortigate-60E | Firebox T35 | Sophos SG105 | Csico Meraki MX64 | Check Point 750 | |
ファイアウォールスループット | 3,000 Mbps | 940 Mbps | 2,500 Mbps | 250 Mbps | 1,100 Mbps |
IPSスループット | 400 Mbps | 573 Mbps | 350 Mbps | 200 Mbps | 200 Mbps |
AV スループット | 35 Mbps | 325 Mbps | 380 Mbps | ||
VPNスループット |
2,000 Mbps | 560 Mbps | 325 Mbps | 100 Mbps | 500 Mbps |
中規模オフィス(接続PC台数50~100台)の場合
Fortigate-100E | Firebox T70 | Sophos SG135 | Check Point 790 | |
ファイアウォールスループット | 7,400 Mbps | 4,000 Mbps | 6,000 Mbps | 1,800 Mbps |
IPSスループット | 500 Mbps | 1,500 Mbps | 1,500 Mbps | 330 Mbps |
AV スループット | – | 1,200 Mbps | 1,400 Mbps | |
VPNスループット |
4,000 Mbps | 740 Mbps | 1,000 Mbps | 1,000 Mbps |
※Cisco Merakiは該当製品がありません。
大規模オフィス(接続PC台数100台以上)の場合
Fortigate-200E | Firebox M370 | Sophos SG230 | Csico Meraki MX84 | Check Point 910 | |
ファイアウォールスループット | 20,000 Mbps | 8,000 Mbps | 14,500 Mbps | 500 Mbps | 2,000 Mbps |
IPSスループット | 2,200 Mbps | 4,800 Mbps | 3,000 Mbps | – | 350 Mbps |
AV スループット | – | 3,000 Mbps | 800 Mbps | 320 Mbps | – |
VPNスループット |
9,000 Mbps | 4,600 Mbps | 2,000 Mbps | 250 Mbps | 1,000 Mbps |
サポート制度
UTM選びで注意したいのが、サポート制度です。UTMがトラブルを起こした場合、会社内すべてのパソコン業務が続行不可能になります。企業の生産性を低下させないためには、いかにスムーズにUTMトラブルを解決するかということが重要。
UTMのサポート制度選びでの注意点は以下です。
- 国内サポートが充実している?
- サポート受付時間は自社の体制に合っている?
- オンサイト?センドバック?クラウド?
UTMは海外製のものが多く、「サポートは英語のみ」「拠点が国内に少ない」という場合も多く見受けられます。日本国内でのサポートがどうなっているのか、必ず確認を。
また、サポート受付時間が自社の稼働時間とマッチするかどうかも重要なポイントです。サポート時間が長くなればなるほど、価格も高くなる傾向が強いため「必ずしも24時間体制でなくてもいい」という場合は、検討しましょう。
UTMにはオンサイトサポートとセンドバックサポートの2種類があります。どちらのサポートにするかは、自社にセキュリティ専門社員がいるかいないか、で決めるといいでしょう。
- 自社にセキュリティ専門社員がいる→→→センドバックで充分
- 自社にセキュリティ専門社員がいない→→→オンサイトorクラウド型を選ぶ
最近はクラウド型のUTMもあり、駆け付けなくても保守員がお客様の環境に成り代わりでログインして解決できるケースもあるので、クラウド型UTMの場合はそこまでオンサイト保守を必要しないケースも多いです。
UTMのサポートは、メーカーで受けられる場合もありますが、販売業者単体のオリジナルサポートを準備しているところも。信頼できるUTM業者を選ぶことが最も大切です。
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
ベテランGメン園川
UTMのおすすめランキング5選
どのUTMも各々特徴があるので、前提条件なくこのUTMがおすすめという風には伝えにくいものです。したがって「〇〇を重視するなら、××がおすすめ!」といった要望ケース別におすすめのUTMをご紹介していきます。
重視するポイントに合わせて、検討すべきUTMを選択していきましょう。
1位【Fortinet】国内UTM販売実績ナンバー1
※画像はFortigate公式より引用
導入実績を重視するならFortigateがおすすめです。Fortigateは国内販売量No.1を誇り、UTMと言えばFortigateと言われるほどの知名度と実績があります。機能やスペック的にも安定感があり、どのユーザー層にも利用しやすいラインナップが揃っています。
導入実績が豊富だとどのような利点があるのでしょうか。まず、トラブル発生時に対処方法がコミュニティサイトなどにたくさん載っており、即時対処がしやすいです。また、細かな設定方法やノウハウも多数情報があり構築がしやすいという点も挙げられます。多くの導入実績があるということは製品への信頼度が高いことにもなるため、導入時の安心感を得られます。
オペレーター 杏奈
【Fortigateってどんなメーカー?詳しくは】UTMのお問合せはこちら!
2位【WatchGuard】価格が安い
※画像はWatchGuard公式より引用
価格を重視するならWatchGuardがおすすめです。スペック面では他UTMに劣る面はありますが、セキュリティ機能が弱くなるという心配があるということはありません。セキュリティ品質はアワードを受賞した実績もあります。
セキュリティを担保できればスペック面や実績は求めないという方であれば、価格は大事な選定要素になります。価格を抑えられれば、他事業へ投資できるものが増やせたり、保守をアップグレードしたり、構築を委託したりという選択肢が出てきます。
オペレーター 杏奈
【WatchGuardってどんなメーカー?詳しくは】UTMのお問合せはこちら!
3位【Cisco Meraki】管理しやすい
※画像はCisco公式より引用
管理しやすさを重視するならCisco Merakiがおすすめです。
Cisco Merakiはクラウドで一元管理ができ、わかりやすいダッシュボードが提供されます。直感的にわかりやすい画面で、誰でも容易に管理ができます。「ゼロタッチ導入」が特徴で、ネットにさえ接続できれば、Merakiのクラウドに対して自動的に通信を開始してくれます。作業者は機器の設定やステータスを意識せずに(ゼロタッチで)機器を導入できるのです。
管理しやすさはIT管理者のいない会社に重要な要素です。ITに詳しくない方でもわかりやすいグラフィックを用いた画面で、いつでも状態の確認ができます。
オペレーター 杏奈
【Cisco Merakiってどんなメーカー?詳しくは】UTMのお問合せはこちら!
4位【Sophos】UTMのスペック高い
※画像はSophos公式より引用
スペックを重視するならSophos UTMがおすすめです。同等規模向けのUTMを比較すると、スループット数が高いことが一目瞭然で、ストレス少なく作業ができる可能性が最も高いと考えて良いでしょう。
スペックが高いとネットワークが遅くならず、ストレス少なく作業ができるなど良い点がたくさんあります。
UTMのスペック良し悪しは主にスループット数で判断をします。ファイアウォールスループットやIPS・AVスループットと表記されますが、これらはファイアウォールやIPS/AV機能を有効にした時の単位時間あたりに処理できる量のことです。UTM機能を有効にするとネットワークスピードが下がるという欠点がありますが、スループット数が高いとスペックが良く、ネットワークが比較的早いということを示しています。
オペレーター 杏奈
【Sophosってどんなメーカー?詳しくは】UTMのお問合せはこちら!
5位【Check Point】ラインナップが豊富
※画像はCheckPoint公式より引用
豊富なラインナップから選びたいならCheck Pointがおすすめです。小規模オフィス向けから大企業向けまで規模にマッチする製品が揃っています。価格は若干高めですが、セキュリティは世界トップクラスの機能を搭載していて安心感があります。ネットワークでの脅威を感じている会社には十分おすすめできます。
オペレーター 杏奈
まとめ
- UTMメーカー選びのポイントは、販売実績・価格・スループット・サポート制度の4つ
- 販売実績でおすすめのUTMメーカーは、Fortigate
- 価格でおすすめのUTMメーカーは、WatchGuard
- 管理のしやすさでおすすめのUTMメーカーは、Cisco Meraki
- スループット数でおすすめのUTMメーカーは、Sophos
重視するポイント別におすすめのUTMをご紹介してきました。どのUTMも機能はきちんと備わっており、稼働には全く問題ありません。おすすめとして挙げていないUTMでも大差はありませんので、おすすめしたUTMをまず調べてみて、次に他のUTMとも比べてみるといった手順で選定するとよいでしょう。
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