新人Gメン及川
ベテランGメン園川
オペレーター 杏奈

都内にあるIT商社で数万点のIT商材を扱っています。UTMは数あるシステムの中でも販売機会が多い商材なので、勤務先での経験をお伝え出来ればと思っています。趣味は海外旅行です。
FortinetのUTM Fortigateの相場価格
UTMで最もメジャーで最も売れているFortigateシリーズ。Fortigateの価格はいずれもオープン価格なので、Fortigate公式をみても「判然としない…」と悩まれる方も多いよう。ここでは、IT商材専門家がFortinetのUTM Fortigateの価格相場をお伝えします。
なお、Fortigateの価格を検討するなら、本体以外のバンドルや保守の組み合わせについても確認することが重要です。組み合わせ方による価格例も合わせてお伝えします。
FortinetのUTM Fortigaeの価格表【企業規模別】
Fortigateの価格はいずれもオープン価格。つまり「販売店によってFortigateの価格は違う」ということです。
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▼FortinetのUTM Fortigateの価格相場表【企業規模別】
Fortigate-50E | Fortigate-60F | Fortigate-80E | Fortigate-100E | Fortigate-200E | |
目安接続人数(企業規模) | 20~40台規模 | 20~40台規模 | 50~80台規模 | 50~100台規模 | 100台以上 |
本体(初年度基本保守含む) | 73,000円 | 91,000円 | 137,000円 | 245,000円 | 460,000円 |
次年度基本保守1年 | 18,000円 | 28,000円 | 36,000円 | 50,000円 | 85,000円 |
UTMバンドル本体(初年度基本保守含む) | 110,000円 | 141,000円 | 189,000円 | 376,000円 | 640,000円 |
UTMバンドル次年度基本保守1年 | 66,000円 | 76,000円 | 101,000円 | 186,000円 | 321,000円 |
平日9-17時オンサイト1年 | 28,000円 | 36,000円 | 41,000円 | 61,000円 | 119,000円 |
24時間365日オンサイト1年 | 42,000円 | 51,000円 | 68,000円 | 98,000円 | 172,000円 |
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オペレーター 杏奈
本体?UTMバンドル本体?どっちを選ぶ?
まず、保守のことは置いておいて…、本体とUTMバンドル本体の違いについて説明します。
Firewall機能のみで、ルーターとして利用する場合に選択します。いわゆる一般的なUTMとして使うには機能不足ですが、他にセキュリティを入れている場合は、本体のみという選択肢もありです。
UTMバンドル本体とは、Firewall機能に加えて、アンチウィルスやアンチスパム、不正侵入検知、WEBフィルタリングなどのUTM機能が付いた製品のことを言います。本来のUTMとしての機能を求めるには、このUTMバンドル本体を購入する必要があります。
- 他にセキュリティ入れてるので、ファイアウォールだけでOK→本体
- 一般的なUTM機能が必要・セキュリティを全てFortigateに任せたい→UTMバンドル本体
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
保守の選び方で合計価格が変わる
UTMを選ぶ際には、必ず保守についても確認が必要です。特にFortinetのUTM Fortigateの場合、多彩な保守のバリエーションの中から選べるようになっており、保守の選び方で合計価格が変わります。
ベテランGメン園川
まずいずれの本体にも初年度の保守しかついていません。本体についている保守は、いずれも先出センドバック保守です。
先出センドバック保守とは、製品不具合が発生したら利用中の機器を送って修理するのではなく、先に代替機を発送してくれる保守サービスのことです。
今後、継続して利用する予定があるなら、次年度保守も申し込みと同時に入れておいたほうが安心です。その際は、「次年度基本保守1年」を別途有償でつけましょう。
ちなみに、UTMを保守無しで運用するという考え方はあり得ません。UTMがトラブルを起こすと、UTMにつないでいるコンピューター全てがストップします。UTMを使い続ける以上、保守代は毎年発生する必要経費と考えましょう。
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
基本保守のみだと、不具合が起きた際、「自分で機器を取り外してメーカーに送る」「メーカーから送られてきた代替機器を自分で取り付ける」という手間が発生します。「UTMって何?」「セキュリティって何をどうやればいいの?」というIT知識レベルの方や、セキュリティ専門社員を配置できない企業の場合、オンサイト保守をつけたほうが安心です。
FortinetのUTM Fortigateのオンサイト保守は、下記の2種類から選択できます。
先出センドバック保守は初年度本体に含まれていますが、センドバックではなくオンサイトの保守を受けたい場合は、オンサイト保守を追加で購入する必要があります。次年度以降も基本保守+オンサイトという形での購入が必須です。平日9時~17時に電話で受付をし、ハードウェアの障害と確定後、係員が現場に駆けつけて交換作業や設定復元作業に当たります。
【24時間365日オンサイト1年】
こちらも平日9-17時オンサイトと同様に、基本保守にプラスして購入する必要があります。24時間365日電話受付が可能なので価格は高いですが、休日や夜間に稼働している会社にとっては欠かせない保守となります。
オペレーター 杏奈
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FortinetのUTM Fortigateのケース別価格例
ケース①:IT知識弱めの小規模企業
・30名の平日勤務の会社。
・セキュリティ対策は他にしていないので、UTM機能を利用したい。
・ITに詳しい社員がいないので、障害発生時は駆け付けてほしい。
このケースの場合は、まず30名規模なので、Fortigate-50EかFortigate-60Eを選択します。両方とも対象規模に入っているので、スペックを比較しましょう。
ここでは一旦スペックは置いておいて、より安価なFortigate-50Eを選択することとします。UTM機能を利用したいので、UTMバンドル版を選択します。オンサイトが必要ですが、平日勤務の会社なので平日9-17時オンサイトでよいでしょう。
そうすると、予算感はこちらになります。
【Fortigate-50E】
UTMバンドル本体 110,000円 +平日9-17時オンサイト保守1年 28,000円=138,000円
※次年度かかる費用:UTMバンドル次年度基本保守1年 66,000円+平日9-17時オンサイト保守1年28,000円=94,000円
ケース②:24時間体制中小企業(他社セキュリティも使用中)
・150名 24時間体制の会社。
・セキュリティ対策は他のソフトウェアで行っているので、ファイアウォールのみでよい。
・24時間体制の会社なので、常時障害受付してほしい。
150名規模なので、Fortigate-200Eを選択します。ファイアウォールのみでよいので、UTMの付いていない本体のみでOKです。
保守ですが、センドバックは対応時間が9-17時なので、24時間受付対応を希望する場合、24時間365日オンサイト保守を申し込みましょう。
そうすると、予算感はこちらになります。
【Fortigate-200E】
本体 460,000円 +24時間365日オンサイト保守1年 172,000円=632,000円
※次年度かかる費用:次年度基本保守1年 85,000円+24時間365日オンサイト保守1年172,000円=257,000円
ケース③:IT知識あり&成長途上の小規模企業
・50名 平日勤務の会社。今後社員数が数十名増えるかも。
・セキュリティが心配なので、UTM機能も必要。
・詳しいIT管理者がいるので、センドバック保守で十分。
50名規模なので、Fortigate-80EかFortigate-100Eが候補になりますが、今後社員増員計画があるので、Fortigate-100Eを選択するのがベターでしょう。UTM機能必須なので、バンドル版を選択します。
自社内で障害対応がある程度できる会社なので、基本保守のみで保守費用を抑えます。
【Fortigate-100E】
UTMバンドル本体 376,000円
※次年度かかる費用:UTMバンドル次年度基本保守1年 186,000円
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FortinetのUTM Fortigate構築価格
自社で導入が困難な場合は、構築業者へ頼むこととなりますが、どのくらいの費用が掛かるのでしょうか。構築費用については、いつ(平日日中・休日夜間など)実施するか、どこまで設定をするかを一からヒアリングをして、個別に算出する形をとることが多いです。
そのため、一概には言えませんが、概ね50,000円~200,000円くらいが相場です。上位機器であればあるほど、設定が細かければ細かいほど高い料金が設定されています。オンサイトでの作業を依頼する場合は、作業会社から現場までの交通費も実費で請求がされます。それが休日や夜間の作業であれば、さらに高くなります。
オペレーター 杏奈
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まとめ
今回は、FortinetのUTM Fortigateシリーズの価格についてご紹介しました。Fortigateの価格の仕組みを理解いただけたでしょうか。自社内で予算化する際に、ぜひ参考にしてみてください。
- ファイアウォールのみなら→73,000円~
- ファイアウォールのみ先出センドバック保守(次年度1年)→18,000円~
- UTM→110,000円~
- UTM先出センドバック保守(次年度1年)→66,000円~
- 平日9-17時オンサイト保守→28,000円~
- 24時間365日オンサイト保守→42,000円~
※いずれも接続台数20~40台規模のFortigate-50Eの場合
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