【専門家監修】UTMの価格相場を徹底比較|会社規模別の費用目安&安く導入する方法

  • 公開日:2020年09月21日
  • UTM
【専門家監修】UTMの価格相場を徹底比較|会社規模別の費用目安&安く導入する方法
UTMを導入したいけど、一体おいくら万円なん?どこまで費用に含まれるかも不透明やし、ほんまようわからんわ〜

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

UTMは製品ごとに性能やライセンス内容が異なるため、価格差が大きくなりがちです。後悔しないよう、導入前にUTMの価格相場・費用について知っておきましょう!
UTMの価格相場を 会社規模別(小規模〜大規模) に整理し、安く導入するためのコツや注意点をまとめて解説します。UTMの導入コストを正しく理解することで、必要以上の費用を払わずに適切なセキュリティ環境が整えられます。

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ベテランGメン園川

なお、本記事はUTM保守業務経験のある熊谷一騎さんに監修をお願いしております。
熊谷一騎【監修者紹介】熊谷一騎
官公庁での複合機およびUTM機器の保守業務に携わった経験があります。多数の利用者・複数拠点を前提とした環境で、障害対応や原因切り分け、設定復旧などの実務を担当しました。セキュリティ機器は更新・保守・復旧体制まで含めて初めて価値が出るという立場から、UTM選定記事の内容を監修しています。

UTMの価格はどう決まる?費用構成を理解する

UTM価格相場アイキャッチ

UTMとは?
UTMとは、ファイアウォールだけでなくIPS/IDS、アンチウイルス、アンチスパム、WEBフィルタリングなど、複数のセキュリティをひとつに統合した統合脅威管理システムのことです。セキュリティソフトだけでは防ぎきれないウイルスの侵入を防ぎます。

UTMは、スループット(処理能力)などの機能性によって大きく価格が上下します。また、PC・デバイスの接続数によっても変わるため、会社の規模も価格差につながる大きな要因です。

UTMの価格差が生まれる要因は主に以下5つです。

ベテランGメン園川

  • スループット(通信処理能力)
  • 同時接続数(PCやデバイスの台数)
  • ウイルス対策・IPSなどのライセンス数
  • 保守サポートの範囲
  • VPNの数・拠点数などの利用形態

 

オペレーター 杏奈

特にスループットは価格に直結するため、過剰スペックを選ぶと費用が倍以上になることも珍しくありません。
「安い本体価格」の落とし穴
UTM価格相場を公開しているサイトの中には、「本体価格」のみを提示して「UTM価格相場」としているものがあります。しかし、実際には本体価格に加えてライセンス費用や保守料などが含まれるため、純粋な「本体価格」だけではUTMにかかる総コストは分かりません。

オペレーター 杏奈

当サイトでは、UTMの契約形態で最も多い5年リースの総額を目安に価格相場をお伝えします。

【会社規模別】UTMの価格相場を比較

【会社規模別、UTM価格相場】

  1. 小規模オフィス(接続PC台数10~30台)のUTM価格相場:40~66万円程度
  2. 中規模オフィス(接続PC台数50~100台)のUTM価格相場:65~150万円程度
  3. 大規模オフィス(接続PC台数100台以上)のUTM価格相場:120万円~

※一括購入の場合のUTM価格相場

当サイトでは、PCの接続台数を基準に小規模・中規模・大規模オフィスの3種類に分類し、それぞれの導入費用の目安をわかりやすく比較します。

記載されている料金・相場について
当サイトで紹介する金額は、あくまでUTMの標準機能のみで算出した料金・相場となります。そのため、オプションを含めての詳細についてはお問合せください。

①小規模オフィス 15~60万円

Fortinet ヴィーナステック WatchGuard Cisco Meraki Sophos
現行機種 FortiGate-30G UTM-50E Firebox T45 MX64 XGS 108
価格相場(本体+初年度ライセンス) 約15〜17万円 約50〜60万円 約43万円 約43〜47万円 約28〜33万円
月額リース目安(5年) 約11,000円 約9,000円前後 約12,000円~14,500円 約7,000〜8,000円 約9,000〜10,000円
FWスループット 約4 Gbps 約1 Gbps 約3.94 Gbps 約0.25 Gbps 約7〜8 Gbps
IPSスループット 約0.8 Gbps 非公開 約716 Mbps 非公開 約1.3 Gbps
VPNスループット 約3.5 Gbps 非公開 約1.58 Gbps 約0.1 Gbps 非公開
アンチウイルス
不正侵入検知(IPS)
WEBフィルタリング
アンチスパム
同時セッション数 約700,000 約800,000 約3,850,000 非公開 約1,600,000

※上記価格は、一般的な市場価格です。当サイトにてご案内できる金額とは異なります。また、上記には設置費は含まれません。
※スループット値はメーカー公表の最大値(Up to)を参考にした目安です。実際の性能は有効化する機能(IPS、SSLインスペクション、ログ取得等)や通信状況により変動します。
※Cisco Merakiはクラウド管理型UTMのため、同時セッション数など一部指標は非公開となっています。
※WatchGuardの価格は「Basic Security Suite(3年)」を前提とした参考価格です。

UTMのPC接続台数が10~30台の小規模オフィスの場合、価格相場は15~60万円程度です。業者からこれ以上の価格帯を提示された場合は「なぜそんなに高いのか?」一度立ち止まって検討することをおすすめします。

上記のUTMで比較すると、Fortinetの「Fortigate30G」、Sophosの「XGS108」が高機能であることが分かります。特に「XGS108」は価格もおさえられているため、コストパフォーマンスは非常に良いです。

②中規模オフィス 23~95万円

Fortinet ヴィーナステック WatchGuard Cisco Meraki Sophos
現行機種 FortiGate-50G UTM-T80 Firebox T145 MX67 XGS 138
価格相場(本体+初年度ライセンス) 約23万円 約60〜70万円 約50万円 約85〜95万円 約75〜85万円
月額リース目安(5年) 約13,500円 約11,000円 約14,000円~16,500円 約15,000円 約30,000円前後
FWスループット 約5 Gbps 約4.7 Gbps 約3.9 Gbps 約0.7 Gbps 約7〜8 Gbps
IPSスループット 約2.25 Gbps 約0.9 Gbps 約1.03 Gbps 非公開 約1.3 Gbps
VPNスループット 約4.5 Gbps 約1.4 Gbps 約1.94 Gbps 約0.3 Gbps 約0.9 Gbps
アンチウイルス
不正侵入検知(IPS)
WEBフィルタリング
アンチスパム
同時セッション数 約1,000,000 約1,200,000 約3,850,000 非公開 約1,600,000

※上記価格は、一般的な市場価格です。当サイトにてご案内できる金額とは異なります。また、上記には設置費は含まれません。
※スループット値はメーカー公表の最大値(Up to)を参考にした目安です。実際の性能は有効化する機能(IPS、SSLインスペクション、ログ取得等)や通信状況により変動します。
※Cisco Merakiはクラウド管理型UTMのため、同時セッション数など一部指標は非公開となっています。
※WatchGuardの価格は「Basic Security Suite(3年)」を前提とした参考価格です。

PC接続台数が50~100台の中規模オフィスの場合、UTMの価格相場は23~95万円程度です。

ベテランGメン園川

上記はあくまで相場のため、実際にはもう少し安い金額を提示できる業者もあるようです。詳しくは、お問合せください。

③大規模オフィス 120万円~

Fortinet ヴィーナステック WatchGuard Cisco Meraki Sophos
現行機種(最新世代) FortiGate-200G ※該当モデルなし Firebox M590 MX95 XGS-2100
価格相場 約260〜300万円 約170〜190万円 約120〜140万円 約330〜370万円
月額リース目安(5年) 約43,000〜50,000円 約28,000〜32,000円 約20,000〜23,000円 約55,000〜62,000円
FWスループット 約25〜30 Gbps 約18 Gbps 約3 Gbps 約30 Gbps
IPSスループット 約3〜4 Gbps 約3.3 Gbps 約2 Gbps 約6 Gbps
VPNスループット 約15〜18 Gbps 約1.8 Gbps 約2.5 Gbps 約17 Gbps
アンチウイルス
不正侵入検知(IPS)
WEBフィルタリング
アンチスパム
同時セッション数 約3,000,000 約4,500,000 非公開 約6,500,000

※上記価格は、一般的な市場価格です。当サイトにてご案内できる金額とは異なります。また、上記には設置費は含まれません。
※上記性能値はメーカー公表の最大値(Up to)を参考にした目安です。実際の性能は設定内容(IPS・SSLインスペクション・ログ取得等)や通信状況により変動します。
※スループット値は、メーカーが公表している複数の測定条件(機能有効・無効、パケットサイズ等)を踏まえた参考値です。実際の性能は設定内容や通信状況により変動するため、本記事では比較しやすいよう「目安」として幅を持たせて掲載しています。
※Merakiはクラウド管理型の特性上、同時セッション数など一部指標が非公開となっています。

大規模オフィスのようなPC接続台数が100台以上の環境だと、価格相場は安くて120万円、高いところでは370万円にもなります。この規模のUTMだと、 WatchGuardシリーズがコストパフォーマンスも良くおすすめです。

大規模オフィス向けUTMでは、価格だけでなく「UTM有効時の実効スループット」と「同時セッション数の余裕」が安定運用のカギになります。

ベテランGメン園川

 

UTMの導入コストをおさえる5つのポイント

ベテランGメン園川

ここからは、UTMの導入コスト削減につながる5つのポイントについて紹介します。

①スループット数をおさえる

UTMを快適に稼働させるには、スループット数が高い商品を選ぶことが重要です。ただし、スループット数が高い高機能なUTMほど導入費は高額になります。UTMの導入費用をおさえたいなら、どこまでの機能性を求めるかをよく考えて選びましょう。

ベテランGメン園川

無駄に機能性が高い商品を選ばないようにしましょう。自社の利用環境を専門家に相談し、最適なスループット数のUTMを選んでもらうのがおすすめです。

②保守内容についても把握しておく

UTMの保守にはいくつかの種類があります。保守内容によって、不具合が出たり壊れたりした場合の修理方法は様々なため、事前に把握しておくことが重要です。

▼UTM保守の種類

  • センドバック保守…壊れたUTMを業者に送り、新しいUTMを送り返してもらう
  • 先出しセンドバック保守…先に新しいUTMを送ってもらい、後日に壊れたUTMを送る
  • オンサイト保守…出張修理
  • クラウド保守…遠隔操作で保守管理

「センドバック保守」は、費用を大きくおさえられる点から、UTMの保守として最も一般的な種類です。一方、オンサイト保守は大手企業を中心に導入率が高いものの、近年はクラウド保守へ移行するケースが増えています。

オンサイト保守・クラウド保守・先出しセンドバック保守を併用し、状況に応じて最適な保守形態を選択することも可能です。

オペレーター 杏奈

ITに詳しい人材がいない場合は、保守管理を全て販売店やメーカーに任せるしかありません。すると、どうしてもUTMにかかる総額は高くなります。業務効率と費用を天秤にかけて自社に合った保守体制を選んでください。
【関連記事】UTMの選び方

③自社に合った導入形態を選ぶ

UTMの導入方法には、購入・リース・レンタルの3つがあります。レンタルはリースより月々の費用をおさえられますが、3つの中で最も総額が高くなる点には注意。対して最も総額をおさえられるのは購入ですが、UTMの価格相場は50台規模になると65~150万円と高額になるため、バランスの良いリースを選択される事業者が多いです。

なお、UTMのライセンス期限は1~5年で設定されることが多く、それに伴いリース期間も基本的に「5年以内」で設定されます。(※詳細は、「UTMリース」記事)。

④見積の書き方に騙されない

UTM契約時の見積ですが、「見積の書き方」には注意してください。

例えば、最初の見積の段階で「初期導入費用」や「本体価格」しか提示してこない業者は要注意です。UTMの運用には必ず「ライセンス費用」や「保守費用」が必要なため、本体価格で契約を結ばせたあとに必要な費用を請求される可能性があります。

必ず、UTMを契約する際には「総額でいくらになるのか?」を明確にしておきましょう。UTM契約時に確認してほしいポイントを列挙しておきます。

▼UTMの見積で確認したい内容

  • 本体価格
  • スペック
  • ライセンス費用
  • 保守費用と内容
  • 総額

⑤相見積をとる

複数の業者で見積をとることで、業者間の価格競争がより一層激しくなり、その結果現状の「最安値」を引き出しやすくなります。

また、UTMは業者によって見識の違いが多くみられる商材のひとつです。複数業者から提案を受けることで、自社に適したUTMを見つけやすくもなるでしょう。

ベテランGメン園川

当サイトでもUTMの相見積を推奨しています。安くて高性能なUTMをご紹介できる優良販売店と提携しておりますので、ぜひお問合せください。

 

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UTMメーカー3社比較

  • Fortinet
  • Sophos
  • WatchGuard

この3社はUTM業界では老舗に分類されますが、3社のUTMはそれぞれ異なる特徴を持ちます。ここでは、上記の3社を徹底比較します。

Fortinet

UTM価格相場(Fortinet)

出典:Fortinet

Fortinet社のFortigateシリーズは、世界出荷シェア50%超・累計1,470万台以上の導入実績を持ち、日本でもトップクラスのシェアを誇るファイアウォール製品です。GartnerのMQでも“リーダー”に位置付けられ、国際的にも信頼性が高く評価されています。

ちなみに、Fortinetはアメリカに本社を置く企業ですので、中国製のUTMに不安を感じる方にもおすすめです。

【Fortinetの強み】

  • ハードもソフトも全てFortinet自社開発製品→製品の整合性が高く、パフォーマンス〇
  • 小規模オフィス~大規模、大企業に至るまでUTM製品フルカバー
  • 世界6か所のセキュリティセンターで24時間365日徹底管理
  • 日本での販売実績多数あり→システム構築できる業者多し


【Fortinetの弱み】

  • 保守サポート体制が業者頼み ※メーカー対応ではない


どのレンジの製品でも安定の性能とコストパフォーマンスを発揮しています。UTMを初めて選ぶ場合は、Fortinet製品から探してみるのがおすすめです。

Sophos

UTM価格相場(SophosのXGS Firewall)

出典:Sophos公式

Sophos社は、コンピュータセキュリティのソフトウェアおよびハードウェアベンダーで、主に法人向けセキュリティに注力して開発・販売を行なっています。UTM開発はイギリスのアビンドンで行なわれており、ヨーロッパを基盤とした最大規模のコンピュータセキュリティ会社です。

【Sophosの強み】

  • 小規模オフィス~大規模、大企業に至るまでUTM製品フルカバー
  • ソフォスラボで24時間脅威解析
  • 同等接続目安台数の他社製品より高スペック


【Sophosの弱み】

  • 世間的な認知度がやや低い。


Fortinetと同様、どのレンジの製品でも安定の性能とコストパフォーマンスを発揮しています。特にスペックの良さを求めるのであればSophosはおすすめです。

WatchGuard

UTM価格比較(WatchGuard)

出典:WatchGuard

WatchGuardもアメリカ発企業ですが、歴史は古くUTM業界の中では最も老舗企業。WatchGuardは2019年にIT World Awardsプログラムの3部門で金賞を受賞しており、セキュリティの高さは業界髄一です。

【WatchGuardの強み】

  • 第3者から評価された高セキュリティプログラム
  • スループットの高さのわりに、価格が安価
  • 世界での導入実績は120万台以上
  • 機能が1台に集約されシンプル→設定もしやすい


【WatchGuardの弱み】

  • Fortinetと比べると国内シェア率低い→構築できる業者少ない


高機能かつコストパフォーマンスも高いことが特徴。中小企業向けラインアップも充実しているため、高い処理能力を求めるならWatchGuardがおすすめです。

老舗3社のまとめ

 

メーカー 概要・特徴 強み 注意点
Fortinet 国内シェアNo.1のUTMメーカー。性能と価格のバランスが良く、小規模〜大規模まで幅広く対応。 ・性能と価格のバランスが◎
・構築できる業者が多く導入しやすい
・機種ラインアップが豊富
・保守サポートがメーカーではない
Sophos コンピュータセキュリティに強いメーカー。他社よりスペックが良い製品が多い。 ・性能と価格のバランスが◎
・脅威検知・解析に強い
・小〜大規模まで対応可能
・国内認知度がやや低く、扱える業者が限定的
WatchGuard UTM業界で最も老舗のメーカー。機能がまとまっており設定がシンプル。 ・性能と価格のバランスが◎
・高い処理性能(スループット)
・運用がシンプルで扱いやすい
・国内シェア率が低く、構築できる業者が少ない

オペレーター 杏奈

UTMには他にもおすすめの業者があります(おすすめUTM紹介記事はこちら)。ぜひ参考にしてくださいね。

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【注目】UTM導入に利用できる補助金

UTMの価格相場については分かったけど、やっぱり高いことは高いよな。でも、セキュリティ対策を怠って、サイバー攻撃されたら大変やし、払うしかないよな…。

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

及川さんのように、費用面で頭を悩ませている企業の方は一度補助金制度について検討してみてください。

【IT導入補助金】

企業が抱える経営課題を、ITツールの利用によって解決することを促進する事業です。セキュリティ対策やインボイス対応のためにツールを導入する事業者が、特定の要件を満たすことで補助が受けられます。補助金額や要件については、公式サイトをご覧ください。
▶IT導入補助金2025

【まとめ】UTM導入前に見積をとろう

ベテランGメン園川

今回は「わかりにくい」と言われるUTMの価格相場についてお伝えしました。UTM価格相場は企業規模(接続台数)に大きく左右されます。

  • PC10~30台ならUTM価格は15~60万円
  • PC50~100台ならUTM価格は23~95万円
  • PC100台以上ならUTM価格は120万円~
  • PC100台以下ならFortinetのFortigateシリーズがおすすめ
  • PC100代以上の大規模オフィスなら、WatchGuardがおすすめ
  • スループット(処理能力)や機能で価格は上下する

※上記価格は、一般的な市場価格です。当サイトにてご案内できる金額とは異なります。また、上記には設置費は含まれません。

オペレーター 杏奈

上記のUTM価格相場はあくまで目安です。UTMには定価がなく、販売店によって価格が大きく異なります。飛び込み営業のUTM販売の場合、「相場より高く、ぼったくり」の可能性が高いと言えます。UTMを導入する際は、必ず複数業者から見積をとってくださいね

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