ベテランGメン園川
オペレーター 杏奈
【監修者紹介】熊谷一騎官公庁での複合機およびUTM機器の保守業務に携わった経験があります。多数の利用者・複数拠点を前提とした環境で、障害対応や原因切り分け、設定復旧などの実務を担当しました。セキュリティ機器は更新・保守・復旧体制まで含めて初めて価値が出るという立場から、UTM選定記事の内容を監修しています。
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)PAシリーズの価格相場

まずは、Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)PAシリーズの本体価格相場と、リース料金相場を事業規模別に紹介します。
ベテランGメン園川
スループットとは、機器や通信路などの性能を表す特性の一つで、単位時間あたりに処理できる量のこと。ITの分野では、コンピュータシステムが単位時間に実行できる処理の件数や、通信回線の単位時間あたりの実効伝送量などを意味することが多い。
オペレーター 杏奈
中小規模向け機種の価格相場
まずは、小規模・中規模事業所向けPAシリーズの価格相場をご覧ください。
▼中小規模向けPalo Alto Networks『PAシリーズ』の価格相場
| 機種 | 価格相場(本体代金) | リース料金相場(5年) | PC接続台数目安 | スループット |
|---|---|---|---|---|
| PA-410 | 約450,000円 | 約8,500円/月 | ~15台 | 1.4 Gbps |
| PA-440 | 約550,000円 | 約10,000円/月 | ~50台 | 2.6 Gbps |
| PA-450 | 約800,000円 | 約15,000円/月 | ~75台 | 3.3 Gbps |
| PA-460 | 約1,100,000円 | 約21,000円/月 | ~100台 | 4.6 Gbps |
※価格は本体のみの目安
※リースは「本体+基本保守」想定
※実際の運用では セキュリティライセンス(Threat Prevention / WildFire 等)費用が別途必要
※スループット値は有効化する機能(IPS、SSLインスペクション、ログ取得等)により変動します
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
本体価格は比較的抑えめですが、セキュリティライセンスと保守を含めると総額は100万円前後になりやすいです。小規模オフィス用途としては価格帯はやや高め。セキュリティ性能重視の企業に選ばれやすいでしょう。
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
▼中小規模向け Palo Alto Networks『PA-400シリーズ』ライセンス込み総額モデル(3年/5年)
| 機種 | 3年総額(本体+ライセンス+保守) | 5年総額(本体+ライセンス+保守) |
|---|---|---|
| PA-410 | 約900,000円~1,100,000円 | 約1,200,000円~1,400,000円 |
| PA-440 | 約1,100,000円~1,300,000円 | 約1,400,000円~1,600,000円 |
| PA-450 | 約1,300,000円~1,600,000円 | 約1,700,000円~2,000,000円 |
| PA-460 | 約1,600,000円~1,900,000円 | 約2,000,000円~2,400,000円 |
※ セキュリティ機能を一通り有効化した場合の目安
※ ライセンス年数・割引率・代理店により前後あり
Palo Alto NetworksのPAシリーズは、本体価格だけを見ると他社UTMと大きな差はありませんが、実際の運用ではセキュリティライセンスと保守契約が必須となるため、総額では100万円〜200万円前後になるケースが多いのが特徴です。
価格は高めですが、その分アプリケーション制御や脅威検知の精度が高く、「セキュリティ重視の中小企業」から選ばれやすい製品と言えます。
▼中小規模向け Palo Alto Networks『PA-400シリーズ』ライセンス込みリース料金相場(5年)
| 機種 | ライセンス込み5年総額 | 月額リース相場 | PC接続台数目安 |
|---|---|---|---|
| PA-410 | 約1,300,000円~1,400,000円 | 約22,000円~24,000円/月 | ~15台 |
| PA-440 | 約1,500,000円~1,600,000円 | 約25,000円~27,000円/月 | ~50台 |
| PA-450 | 約1,800,000円~2,000,000円 | 約30,000円~33,000円/月 | ~75台 |
| PA-460 | 約2,200,000円~2,400,000円 | 約36,000円~40,000円/月 | ~100台 |
※5年リース、国内代理店・一般的な割引想定
※本体+Threat Prevention+WildFire+URL Filtering+基本保守(Standard Support)
ベテランGメン園川
新人Gメン及川
他社と比べて相場は高め
小規模・中規模・大規模向けPalo Alto Networks『PAシリーズ』価格相場を紹介しました。PAシリーズは、他メーカーのセキュリティゲートウェイ製品と比較すると、価格帯はやや高めです。
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
オペレーター 杏奈
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)PAシリーズの評判
Palo Alto NetworksのPAシリーズは、価格帯は他社製品と比較して高めですが、製品選定において重要なのは価格だけではありません。セキュリティ性能や安定性といった「中身」も、同じくらい重要なポイントです。
そこで、実際にPalo Alto NetworksのPAシリーズ(次世代ファイアウォール)を利用しているユーザーの評判を見ていきましょう。
スループットの安定感は屈指
旧来のFWではIPSやアンチウイルスといった機能を有効にするごとにスループットが低下するということがありがちでしたが、PAシリーズは全ての機能をオンにしても体感で分かるような速度減は見られません。(中略)ただ、URLフィルタリングとサンドボックスは別料金なので、機能を全部盛りすると維持費が高くなります。
引用:ITレビュー
高機能な次世代ファイアウォールだが、高い
UTM製品の中では高価だが高機能です。機能によってスループットが緩衝されないよう制御されているため、大規模環境に適している点です。また、アプリケーション単位で細かく制御できる点も秀逸。機能的は申し分なく、ファイアウォールもIPSもURLフィルタも問題ないです。ただ、かなり高価なので、改善要望としてはコストの部分くらいです。
引用:ITレビュー
評判は悪くない
オペレーター 杏奈
- スループットが安定している
- 性能が良い
- 大規模事業者に最適な性能
- 自社に合うようカスタマイズできる
- 価格が高い
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)PAシリーズの評判は「良い」です。特に性能面に満足されている企業様が多い印象でした。一方で多くのユーザーが不満点として挙げていたのが「価格」です。
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)PAシリーズの特徴
最後に、Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)PAシリーズの特徴を確認しておきましょう。
- 世界的に高い評価を受けている次世代ファイアウォール
- アプリケーション単位での高度な制御
- 高機能でも処理速度が落ちにくい
世界的に高い評価を受けている次世代ファイアウォール
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)のPAシリーズに搭載されている次世代ファイアウォールは、エンタープライズ向けセキュリティ分野において世界的に高い評価を受けています。
ファイアウォールとは、社内ネットワークとインターネットの境界に設置され、不正アクセスやマルウェアなどの脅威を遮断するためのセキュリティ機器です。
Palo Alto Networksの次世代ファイアウォールは、通信内容をアプリケーション単位で識別・制御できる点が大きな特徴です。既知の脅威だけでなく、未知の攻撃に対しても振る舞い検知やクラウド連携型の解析機能を活用することで、高度な防御を実現しています。
アプリケーション単位での高度な制御
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)のPAシリーズは、社内ネットワークで利用されているアプリケーションの通信を可視化し、アプリケーション単位でアクセス制御を行うことができます。
ユーザーやグループごとに利用権限を細かく設定できるため、業務に必要なアプリケーションは許可しつつ、不要・危険な通信のみを制限するといった柔軟な運用が可能です。
高機能でも処理速度が落ちにくい
一般的に、セキュリティ機器は通信内容を検査・分析するため、導入後にネットワーク全体の通信速度が低下する可能性があります。特に、複数のセキュリティ機能を有効にした場合、その影響を受けやすくなります。
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)のPAシリーズは、アプリケーション制御や脅威防御といった高度な機能を有効にした状態でも、通信速度の低下が起きにくい設計が特徴です。実際に、他社製品と比較して「性能をフルに使っても体感速度が落ちにくい」という評価も多く見られます。
もちろん、処理速度を重視するあまりセキュリティ対策を疎かにしているわけではありません。高い検知精度と安定した通信性能を両立している点が、PAシリーズが支持されている理由の一つです。
PAシリーズを導入するメリット
非常に高機能なPalo Alto NetworksのPAシリーズですが、導入前にはメリットをしっかり把握しておくことが重要です。
メリットを理解しないまま導入してしまうと、「自社の規模や用途には合わなかった…」といった事態にもなりかねません。そうならないためにも、ここではPAシリーズを導入する主なメリットを分かりやすく解説していきます。
一般のUTMよりネットワークを快適に使える
PAシリーズを導入する大きなメリットの一つが、セキュリティ機能を有効にした状態でも、ネットワークを快適に利用しやすい点です。
PAシリーズは、通信内容をアプリケーション単位で識別・制御する設計となっており、不要な検査によるパフォーマンス低下が起きにくいのが特徴です。そのため、複数のセキュリティ機能を同時に有効化した場合でも、通信速度の低下を感じにくいケースが多く見られます。
通信量の多い環境や、比較的大規模な企業でも、パケット検査による影響を過度に心配せず運用しやすい点は大きなメリットと言えるでしょう。
ログやフィルタリングなどの管理がしやすい
PAシリーズは、管理性の高さにも定評があります。主な理由は以下の通りです。
・アプリケーション単位での通信管理が可能
・新しいアプリケーションへのアクセス許可を柔軟に設定できる
・ユーザー単位でのログ確認や追跡が可能
・ログを長期間保存できる
・URLごとのフィルタリング設定が可能
他社製品では、管理画面が分かりづらかったり、設定手順が複雑になりがちなケースもありますが、PAシリーズは比較的直感的に操作できる設計となっています。
専門的なIT知識が少ない場合でも、日常的な管理や設定変更を行いやすい点は、大きなメリットと言えるでしょう。
高い検知機能と防御機能
PAシリーズは、1台でネットワークの基本的な防御を担える高いセキュリティ性能を備えています。
既知の脅威だけでなく、未知の攻撃に対しても、振る舞い検知やクラウド連携型の解析機能を活用することで、多層的な防御を行います。そのため、新しいマルウェアや不正な通信に対しても、迅速な対応が期待できます。
また、誤検知によって業務アプリケーションやWebサービスが不必要に遮断されるケースが少ない点も評価されています。セキュリティ対策の存在を強く意識することなく、業務に集中しやすい環境を構築できるでしょう。
Palo Alto Networks PAシリーズのデメリット
PAシリーズは高機能な反面、導入前に理解しておくべきデメリットも存在します。
導入後に「やり直し」が難しい製品だからこそ、メリットだけでなくデメリットもしっかり把握しておきましょう。
価格が高い
PAシリーズの最大のデメリットは、価格が高めである点です。
本体価格に加えて、脅威防御やURLフィルタリング、サンドボックス解析などの各種セキュリティ機能は、基本的に個別ライセンスとなります。そのため、必要な機能をすべて有効化すると、導入費用や維持費が高額になりやすい傾向があります。
他社製品では、これらの機能がパッケージ化されているケースも多く、比較するとコスト面で割高に感じられることがあるでしょう。
バージョンアップに時間がかかる
PAシリーズは、バージョンアップに時間がかかります。 段階的にしかバージョンアップできないからです。
例えば、8.0バージョンをお使いの場合、9.1のバージョンを目指すには 8.0→8.1→9.0→9.1 と順番にバージョンアップする必要があります。 バージョンアップ作業はバックグラウンドで進みますが、完了時には再起動が必要となるため、その間は通信が停止します。業務への影響を考慮し、実施タイミングには注意が必要です。
まとめ
今回は、Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)の次世代ファイアウォール「PAシリーズ」について、価格相場や評判を紹介しました。最後に、今回の記事の要点をまとめます。
- PAシリーズの価格相場は、同クラスの他社製品と比べてやや高め
- 小規模から大規模まで対応できる、豊富なラインナップを展開
- 価格は高いが、セキュリティ性能や安定性に対する評価は高い
- 世界的に高い評価を受けている次世代ファイアウォール
- アプリケーション単位での柔軟な制御が可能
- 高機能でも通信速度が落ちにくい設計