ベテランGメン園川
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMの価格相場
まずは、Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMの本体価格相場とリース料金相場を事業規模別に紹介します。
ベテランGメン園川
スループットとは、機器や通信路などの性能を表す特性の一つで、単位時間あたりに処理できる量のこと。ITの分野では、コンピュータシステムが単位時間に実行できる処理の件数や、通信回線の単位時間あたりの実効伝送量などを意味することが多い。
オペレーター 杏奈
中小規模向け機種の価格相場
まずは、小規模・中規模事業所向け機種の価格相場をご覧ください。
▼中小規模向けPalo Alto Networks『PAシリーズ』の価格相場
性能 | 価格相場(本体代金) | リース料金相場(5年リース) | PC接続台数 | スループット |
---|---|---|---|---|
PA-220 | 450,000円 | 8,800円/月 | 15台 | 320Mbps |
PA-440 | 500,000円 | 9,500円/月 | 50台 | 1Gbps |
PA-450 | 900,000円 | 17,000円/月 | 75台 | 1.6Gbps |
PA-460 | 1,250,000円 | 24,000円/月 | 100台 | 2.4Gbps |
PA-820 | 1,30,000円 | 25,000円/月 | 30台 | 840Mbps |
PA-850 | 2,500,000円 | 47,500円/月 | 50台 | 1Gbps |
大規模向け機種の価格相場
▼大規模向けPalo Alto Networks『PAシリーズ』の価格相場
性能 | 価格相場(本体代金) | リース料金相場(5年リース) | PC接続台数 | スループット |
---|---|---|---|---|
PA-3220 | 4,500,000円 | 81,000円/月 | 250台 | 2.3Gbps |
PA-3250 | 6,000,000円 | 105,00円/月 | 500台 | 2.7Gbps |
PA-3260 | 9,000,000円 | 160,000円/月 | 550台 | 4.3Gbps |
他社と比べて相場は高め
小規模・中規模・大規模向けPalo Alto Networks『PAシリーズ』価格相場を紹介しました。Palo Alto NetworksのUTMの価格相場は、他メーカーのUTM価格相場と比較して高めです。
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
オペレーター 杏奈
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMの評判
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)の価格相場は他社と比較して高めですが、UTMを選定するために重要なのは価格だけではありません。性能面も重要です。
そこで、Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)のUTMを実際に利用しているユーザーの評判を参考にしてみましょう。
スループットの安定感は屈指
旧来のFWではIPSやアンチウイルスといった機能を有効にするごとにスループットが低下するということがありがちでしたが、PAシリーズは全ての機能をオンにしても体感で分かるような速度減は見られません。(中略)ただ、URLフィルタリングとサンドボックスは別料金なので、機能を全部盛りすると維持費が高くなります。
引用:ITレビュー
高機能な次世代ファイアウォールだが、高い
UTM製品の中では高価だが高機能です。機能によってスループットが緩衝されないよう制御されているため、大規模環境に適している点です。また、アプリケーション単位で細かく制御できる点も秀逸。機能的は申し分なく、ファイアウォールもIPSもURLフィルタも問題ないです。ただ、かなり高価なので、改善要望としてはコストの部分くらいです。
引用:ITレビュー
評判は悪くない
オペレーター 杏奈
- スループットが安定している
- 性能が良い
- 大規模事業者に最適な性能
- 自社に合うようカスタマイズできる
- 価格が高い
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMの評判は「良い」です。特に性能面に満足されている企業様が多い印象でした。一方で多くのユーザーが不満点として挙げていたのが「価格」です。
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMの特徴
最後に、Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMの特徴を確認しておきましょう。
- 世界シェア2位!次世代ファイアウォール
- 高度なアプリケーション制御
- 高機能なのに処理速度が落ちない
世界シェア2位!次世代ファイアウォール
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)のUTMに搭載されている次世代型のファイアウォールは、世界シェア2位の実績を誇ります。
ファイアウォールとは、UTMのメイン機能の一つで、簡単に言うとウイルスや不正アクセスを通さないための障壁のようなものです。
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)の次世代ファイアウォールは、自身で学習する機能を持っているので、まだ解析の済んでいない未知のウイルスからの攻撃を阻止できます。
アプリケーション制御
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMは、配下の端末が利用するアプリケーションの利用状況を可視化し、アクセス制限を行うことができます。
ユーザー別に権限を設けることもできるため、業務に支障が出ないよう柔軟なアプリケーション制御が可能です。
インターネットの速度を落としにくい
UTMは負荷の高い通信を行う機械です。そのため、UTM導入後にネットワーク全体の回線速度が低下する可能性があります。
UTMそのものに、ネットワークに干渉しづらい機能がついているからです。
UTMは負荷の高い通信を行う機械です。本来であれば、UTM導入後にネットワーク全体の回線速度が低下する可能性があります。
しかし、Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMは、回線速度を落とさないことに注力した商品。「Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMは、他社製品に比べて速度低下が少ない」と評判です。
もちろん、回線速度を落とさない分セキュリティ対策を疎かにしているわけではありませんのでご安心ください。
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMを導入するメリット
非常に高機能なPalo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMですが、導入前にはメリットを把握しておきましょう。
メリットを知らずに導入してしまうと
「うちに会社には合わなかった!」
なんてことにもなりかねません。そうならないためにも、ここでは、Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMを導入するメリットを簡単に解説していきます。
UTMを導入してもネットワークを快適に使える
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMを導入する一番のメリットは、導入後もネットワークを快適に使えることです。
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMには、ネットワークに干渉しづらい機能を搭載しています。
そのため、全てのフィルタリングや検知機能を全てオンにしても、快適にネットワークを利用することが可能です。
巨大な通信を用いる大規模な会社でも、パケット監査などを気にせず安定して使うことができるでしょう。
ログやフィルタリングなどの管理がしやすい
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMは、管理性が高いのも特徴です。その理由は次の通り。
- アプリケーション単位で管理できる
- 新しいアプリへのアクセス許可が簡単
- ログオンユーザーを表示し、細かく追跡可能
- 長期間のログ保存が可能
- URLごとのフィルタリングが可能
こういった機能は他社のUTMを使うと、管理画面が見づらかったり、手順が複雑だったりします。
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMなら、そのような心配はありません。管理画面は見やすく、ユーザーが比較的簡単に操作できるように設定されています。
ITの知識がない方でも、簡単に管理することができるでしょう。
高い検知機能と防御機能
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMが1台あれば、基本的な防御が可能です。
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMは、AIとビックデータを連携させながら、マルウェアやフィッシング対策を行っています。そのため、新しいウイルスやサイトにも即座に対応可能です。
また、Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMでは、誤検知によるアプリやネットサービスの遮断が殆どありません。
そのため、UTMへの煩わしさを感じることなく、集中して業務に取り組むことができるでしょう。
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMのデメリット
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMを導入するデメリットも知っておきましょう。
UTMは導入に大きなコストと時間がかかります。
「合わないのでやり直し」
なんてことが簡単にできません。合わないUTMを導入すると、大きな損失になってしまいますので、導入するデメリットもしっかり把握しておきましょう。
価格が高い
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMは、価格が高いことが一番のデメリットです。
本体価格も高いですが、一番の要因はオプションがそれぞれ別料金であること。
ファイアウォールもそうですが、URLやアプリのフィルタイング機能や仮想環境を作るサンドボックス機能なども、別料金。
他社ではパックになっていることが多いので、維持費が割高になりやすい点は大きなデメリットと言えるでしょう。
バージョンアップに時間がかかる
Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMは、バージョンアップに時間がかかります。
段階的にしかバージョンアップできないからです。
例えば、8.0バージョンをお使いの場合、9.1のバージョンを目指すには
8.0→8.1→9.0→9.1
と順番にバージョンアップする必要があります。
時間はかかりますが、バージョンアップはバックグラウンドで行われるため、バージョンアップ中にもUTMの使用は可能です。
まとめ
今回は、Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMの価格相場や評判を紹介しました。最後に、今回の記事の要点をまとめます。
- Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)UTMの価格相場は他社と比べてやや高め
- 機種のラインナップが豊富
- 評判は悪くない
- 世界シェア2位!次世代ファイアウォールを搭載
- アプリケーション制御が柔軟
- 回線速度を落としにくい