◆台湾旅行のついでにインク事情を観察
沖縄の少し向こう、台湾の首都台北にお邪魔してきました。台湾は太平洋戦争終結までの50年間日本によって統治されていましたが、お近くのK国やちゅ○国とは大違いの親日国です。台湾の歴史資料館に行くと「日本に統治してもらったおかげで教育制度が整った」「日本人に勤勉さを学んだ」など不思議と植民地支配に前向きな言葉が並んでいます。
◆いきなりですが、台湾視察をまとめます
▼カートリッジ交換不要でそのままインクを注げる特殊タンク
台北では、上の画像のような「CISS」という純正カートリッジ不要の特殊タンクと、互換インクを駆使して徹底的に印刷コストをカットしている現状が垣間見えました。また、街中にあるプリンターの修理屋さんを見ている限りでは、メーカーの保守契約はあてにせず、「壊れたら修理する!」「修理している期間はご近所にでも借りる!」「保守契約?バカじゃねえの?」という状況だと推測しました。日本のように保守契約や保証期間をバカ正直に大事にするくらいなら、中古を使って壊れたら修理する方がメーカーの価格設定のいいなりにならないので安く済むことを多くの人が知っているようでした。
◆台北に到着し、Japanの強さを実感
台北の空港から中心地までバスで移動します。その間にも街中には富士ゼロックスやキャノンの看板が目立ちます。さすが日系メーカーin親日国です。まずは現地のセブンイレブンに入ります。日本のセブンイレブンと言えばゼロックスの複合機が入っていることで有名ですが、現地ではどうでしょうか。
台湾のセブンイレブンは日本のセブンとは関係がない台湾資本の統一(トンイー)が経営しているので経営的には独立しているはずなので、さすがゼロックスというところでしょう。さらに、台湾資本のハイ・ライフというコンビニでもゼロックス複合機でした。
◆プリンターは日本より少し割高?
続いて台北のイオン的な大型ショッピングモールで家庭用のプリンターをチェックします。
ここではキャノン、エプソン、brotherの日系トリオとHPのラインナップが充実していました。価格をチェックすると、エプソンのプリンターが10,000元(当時レートで35,000円)程度。日本で販売されていない機械ということと、当時ドル円120円という円安時なので単純比較はできませんが、プリンター価格は高めのようです。続いて純正インクの価格もチェックします。
エプソンの単色最小のカートリッジが400元(当時レートで1,400円)ですので日本での小売価格よりインクも少し高いイメージです。本体もインクも日本より高いとなれば、台湾の家庭や企業がマジメに純正インクとカートリッジを使っているとは考えにくい!Gメンは調査を進めます。
◆ボロボロのプリンターを修理する中古屋発見
百貨店を出て街中をウロつきます。廃墟大好きのGメン(私ごとで恐縮です)が美しく寂れたビルの隙間に吸い込まれていると、突然現れました。
見たところ、すでにボロボロになっているキャノンやエプソンのプリンタを何度も修理して使っているように見えました。メーカーの修理に任せがちな日本とは違っているようです。プリンターをじっと見据えながら入り口近くで修理するマフィアのようなおじさんにビビってちゃんと写真が撮れませんでしたが、通常のカートリッジを使わずにインクを供給するための「CISS」と言われる外付けのタンクが付いている機械もちらっと見えました。
ここからは台北の秋葉原や大型家電ビルで特殊タンクや互換インクが溢れかえる実態をレポートします。
台湾レポート後半はコチラ >> 台湾も外付けタンク(CISS)と互換インクまみれだった