プリンターメーカーの選び方
ビジネスツールとしてオフィスに欠かせないプリンター。文書や写真の印刷はもちろんコピー・FAX・スキャナとの複合機もあり、様々なメーカーが製品をラインナップしています。メーカーそれぞれに特色がありセレクトに迷うところですが、使い方や機能に合わせて選ぶことでビジネスの効率も上がるでしょう。今回はプリンターメーカーを選ぶポイントを3点ご紹介します。
人気のプリンターメーカーはこの3社
多くの比較サイトで必ず上位にランクインするのが「キャノン・エプソン・ブラザー」の3社です。どのメーカーもコンパクトなインクジェットプリンターから多機能な複合機まで多彩な品揃え。ラベル・カード・フォト専用のモデルや、ポスターや図面を印刷できる大判モデルを用意するメーカーもあります。
選び方のポイント1:ラインナップで選ぶ
下記が人気3社のラインナップ一例です。
キャノン | エプソン | ブラザー | |
---|---|---|---|
ファミリーインクジェット | ○ | ○ | ○ |
ビジネスインクジェット | ○ | ○ | ○ |
レーザー | ○ | ○ | ○ |
大判 | ○ | ○ | × |
フォト | ○ | × | × |
カード | ○ | × | × |
ラベル | ○ | ○ | × |
ケーブル/プレート | ○ | × | × |
ドットインパクト | × | ○ | × |
レシート | × | ○ | × |
3D | ○ | × | × |
IDカード | ○ | × | × |
コピー・スキャナ | ○ | ○ | ○ |
FAX | × | × | ○ |
キャノン:フォトやカードなど目的別に特化した製品が多い
エプソン:他にはないレシートやドットインパクトモデルを揃える
ブラザー:FAXを備えたモデルがあり、それぞれに細かいグレードが設定されている
このように各メーカーのラインナップには特色がありますので、どのような機能・特徴が必要かによってメーカーの選び方が変わります。
選び方のポイント2:利用用途でメーカーを選ぶ
各メーカーに特色がありラインナップも豊富ですが、それぞれに一押しの強みがあります。
◇提案資料の印刷向き:キャノン
文字がはっきりと印刷できる顔料インクと、画像が綺麗に印刷できる染料インクの利点を活かした「6色ハイブリットインク」を採用したモデルを用意。パワーポイントやポップなど、文書と画像が混在したドキュメントに適しています。
◇写真印刷向き:エプソン
光沢感があり鮮やかで自然な発色の「Epson ClearChrome K2インク」と、微細なインク制御ができるマイクロピエゾヘッドを採用したモデルを用意。高精細で滑らかなグラデーションを再現したいフォトプリントに適しています。
◇大量&高速の文書印刷向き:ブラザー
原稿の自動送り装置や大容量の給紙トレイを備え、毎分A4カラー20枚・A4モノクロ22枚の高速印刷ができるモデルを用意。自動両面印刷機能も便利で、4色インクですがこのスペックでモノクロ1円以下のコストを実現、配布資料の印刷などに適しています。
選び方のポイント3:単一メーカーで選ぶ
導入する台数が1~数台程度であれば印刷ボリュームや機能に応じて選ぶのが好適ですが、印刷品質やランニングコストは導入するプリンターの機種などによっても一長一短です。文書印刷が多い、写真の高画質印刷がしたい、など目的に合わせて選ぶことがポイントといえます。
一方ある程度の台数を導入する場合はメーカーや機種の選定によってコスト面でも大きく変わってきます。単一メーカーで複数台を導入すれば導入コストを抑えることができ、メンテナンスの効率も良く消耗品発注などの手間も省けるでしょう。また使用方法の差異がないため操作マニュアルを統一できることも利点。接続や設定方法も同じで、ファームウェアのアップグレードなどもまとめて対応することができます。
選び方のポイント4:複数のメーカーから選ぶ
単一メーカーのみで導入した場合には、突発的な事態でサービスが受けられなくなるなどの事態も想定されます。このためマルチベンダーという考え方で、複数のメーカーを導入すればリスクヘッジにつながるといえるでしょう。
また各種の機能や目的によって特化した製品など、そのメーカーにしかない特徴もあります。例えば大量のモノクロ文書印刷はコストの安いA社のレーザープリンターで、綺麗な写真を印刷したい場合はB社のフォトプリンターで、など使い分けることでコストダウンと効率化が図れることもポイントです。
最適なプリンターを選んで効率的なオフィスワーク
プリンターメーカーを選ぶポイントを3点ご紹介しました。概念的なことがメインとなりましたが、このポイントを前提としてコストや機能などを勘案して選ぶことで効率的なオフィスワークを実現できるでしょう。