UVプリンター(家庭用)のおすすめ機種と価格
出典:ローランド ディー.ジー.株式会社
スマホケースやスマホカバーの印刷、オリジナルノベルティの作成など、UVプリンターは様々な用途で使われています。
そこで今回は、企業や個人事業主だけではなく、ご家庭からも注目を集めているUVプリンターの特徴や用途、おすすめ機種、価格などについて説明します。
家庭用としても人気のUVプリンターとは?
出典:ローランド ディー.ジー.株式会社
UVプリンターとは、紫外線を当てることで硬化する「UVインク」を用いて印刷するプリンターのことです。インクが瞬時に硬化するので、一般的なプリンターでは不可能な幅広い素材に印刷できます。
UVプリンターの特徴
UVプリンターの特徴は以下の通りです。
- 厚みのあるメディアに印刷可能
- ホワイトインクなど、特殊なインクを使用
- 立体的な厚盛り仕上げも可能
厚みのあるメディアに印刷可能
UVプリンターは、スマホケースやゴルフボールなど、厚みのあるメディアに印刷できることが特徴です。
最大、どのくらいの厚みに対応しているのか?が、UVプリンターを選ぶポイントになります。
ホワイトインクなどの特殊なインクを使用
UVプリンターは、一般的なプリンターにはない「ホワイトインク」など、特殊なインクを使用することが可能で、メーカーによって様々なインクに対応している機種があります。
立体的な厚盛り仕上げも可能
ホワイトインクなどの特殊なインクを重ねて印刷する『厚盛り仕上げ』ができることもUVプリンターの特徴で、凸凹があるポスターや絵画の再現などを目的として利用されます。
以上の特徴の通り、UVプリンターは一般的なプリンターとは全く違った印刷ができるので、業務や趣味の幅を広げることができます。
続いて、UVプリンターの主な用途について紹介します。
UVプリンターの用途
UVプリンターの用途として以下の例が挙げれます。
- スマホケース、スマホカバーの印刷
- オリジナルノベルティ作成(キーホルダー、コースターなど)
- ボールへのプリント(ゴルフボールなどもOK)
- 製品パネル
- 屋外看板
- 写真立て など
オリジナル作品はもちろん、サイン&ディスプレイ市場に参入したい方は、UVプリンターの導入がおすすめです。
おすすめのUVプリンターと価格については、以下で詳しくお伝えします。
おすすめのUVプリンターと価格
ここからは、企業の他に家庭や個人事業主でも使える人UVプリンターのおすすめ機種と特徴、価格をご紹介します。なお、価格は定価(希望小売価格)を記載するため、高額ではありますが、定価よりも安くなることが多いので、気になる製品があれば一度お問い合わせ下さい!
【ローランド】VersaUV LEF2-300D/300/200
出典:ローランド ディー.ジー.株式会社
標準価格(税抜)LEF2-300D 4,400,000円 LEF2-300 3,980,000円 LEF2-200 2,980,000円
「VersaUV LEF2-300D/300/200」は、2019年9月発売の機種です。
”使いやすさ”を重視した機種で、始業時間までにプリンター本体のメンテナンスを完了できる起動タイマーなど、便利な機能を多数備えています。また、各プリンターの稼働状況をモニターで一括管理できるので、複数台を導入した場合でも管理の手間がかかりません。
UVプリンターならではのクリア(透明)インクを利用することで、特殊仕上げ(厚盛り)や光沢仕上げ、マット仕上げなど、細かい設定が可能で、より理想に近い印刷物を作成できます。
印刷スピードや大きさが異なる3種類の機種から、目的に合わせて選択しましょう。最大538(幅)×360(奥行)×100(高さ)mmの大きさのメディアに印刷できます。
- 仕上げ方にこだわりたい
- 印刷スピードは速い方が良い
- 用途に合わせて機種を選びたい
▼ローランド VersaUV LEF2-300D/300/200のスペック
最大プリント幅 | 最大538(幅)×360(奥行)×100(高さ)mm | 色数 | 5色(CMYK、クリアインク、白インク) |
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印刷スピード(標準モード) |
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インク | ECO-UVインク |
用途 | スマートフォンケース、コースター、アクリルアクセサリー、コスメティックアイテム、フォトスタンド、屋外看板、皮革製品など | 発売 | 2019年9月 |
【Mimaki】UJF-3042MkII/UJF-6042MkII
出典:ミマキエンジニアリング
標準価格(税抜)UJF-3042MkII 2,280,000円 UJF-6042MkII 3,980,000円
「UJF-3042MkII/UJF-6042MkII」は、2016年10月発売の機種です。
新しく採用されたヘッドにより、UJF-3042MkIIは最速2.48㎡/h、UJF-6042MkIIは最速3.52㎡/hと、業界トップクラスの生産力を実現しています。テーブル駆動方式でプリント時の揺れも少なく、動作音も大幅に制限されているため、快適に使用できます。
129種類ものテクスチャが用意されているので「初めてデザインをする方」でも安心です。
- 生産性を向上させたい
- 動作音は少ない方が良い
- テクスチャは豊富な方が良い
▼Mimaki UJF-3042MkII/UJF-6042MkIのスペック
最大プリント幅 | 最大538(幅)×360(奥行)×100(高さ)mm | 色数 | 6色(C、M、Y、K、W、Cl) |
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印刷スピード | ドラフト 2.48㎡/h 高速 1.62㎡/h 標準 1.22㎡/h (カラーのみ) |
インク | LH-100(C,M,Y,K,W,Cl) LUS-120(C,M,Y,K,W,Cl) PR-200(プライマー) |
用途 | スマートフォンケース、キーホルダー、パッケージ印刷、室内看板、プラスチック用品、トロフィーなど | 発売 | 2016年10月 |
【ローランド】VersaUV LEF-12i
出典:ローランド ディー.ジー.株式会社
標準価格(税抜)VersaUV LEF-12i 2,480,000円
「VersaUV LEF-12i」は、2011年6月発売の機種です。
最大100mmまでの高さのメディアに印刷できる機種で、デスクに置けるコンパクトなサイズが魅力的です。省スペースで設置できるので、作業や移動の妨げになることがありません。
また、独自のクリアインクで様々な仕上げ方に対応しており、質にこだわれるのはもちろん、低発熱のUV-LEDランプを採用しているため、熱に弱いメディアでも問題なく印刷できます。
- 省スペースで設置したい
- 初めてUVプリンターを導入する
- 熱に弱いメディアにも印刷したい
▼ローランド VersaUV LEF-12iのスペック
最大プリント幅 | 最大335(幅)×310(奥行)×100(高さ)mm | 色数 | 6色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ホワイト、グロス) |
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印刷スピード(標準モード) | 0.61㎡/h | インク | ECO-UV(EUV、EUV4) 220ccカートリッジ |
用途 | スマートフォンケース、コースター、キャンバス、旅行カバン、フォトスタンド、屋外看板、製品パネルなど | 発売 | 2011年6月 |
【EPSON】SC-V7000
出典:セイコーエプソン株式会社
標準価格(税抜)SC-V7000 9,300,000円
「SC-V7000」は、2020年12月発売の機種です。
サイン&ディスプレイ市場でも重宝される”赤”の表現を得意とした機種で、一般的なシアン、マゼンダなどのカラーに加え、ライトシアンやライトマゼンダ、レッドインクを合わせた合計10色のインクを採用しています。さらに、新開発のUVインクの採用により、鮮やかな色味の表現を実現しています。
- 色味にこだわりたい
- 新規でサイン&ディスプレイ市場に参入したい
- 印刷スピードは速い方が良い
▼エプソン SC-V7000のスペック
最大プリント幅 | 80㎜(厚さ) | 色数 | 10色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタ、グレー、レッド、ホワイト、バーニッシュ) |
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印刷スピード |
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インク | UltraChrome UV インク:ソフトタイプ |
用途 | 屋内サイン、屋外サイン、タペストリー、電飾サイン、ウィンドウディスプレイ | 発売 | 2020年12月 |
【MUTOH】VJ-426UF
出典:武藤工業株式会社
標準価格(税抜)VJ-426UF 2,380,000円
「VJ-426UF」は、2014年6月発売の機種です。
一般的なデザインソフトから直接印刷できることが強みです。専門的な知識がなくても、簡単にオリジナル作品を作成できます。
印刷中に印字ズレを防ぐ内臓ファンや印刷するメディアに合わせてテーブルを自動調整する機能を備えており、作業の効率化にも役立ちます。
- 簡単にオリジナル作品を作成したい
- 初めてUVプリンターを導入する
- 厚さ70㎜まで対応しているもので良い
▼MUTOH VJ-426UFのスペック
最大プリント幅 | 70㎜(厚さ) | 色数 | 6色(K、C、M、Y、Wh、Va) |
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印刷スピード | ー | インク | VJ-LUH1 |
用途 | スマホケース、ウェルカムボード、屋内看板、ゴルフボール、ミニカー、カラーボールなど | 発売 | 2014年6月 |
【Mimaki】UCJV150-160
出典:ミマキエンジニアリング
標準価格(税抜)UCJV150-160 2,180,000円
「UCJV150-160」は、2017年11月発売の機種です。
プリント&カット機能があるので、印刷した後にカットする手間がかかりません。さらに、カット情報とメディア情報を記録したIDを同時にプリントする「IDカット機能」を備えているため、1枚1枚個別に指示をしなくても、自動でカットしてくれ、作業ミスなどのリスクを軽減できます。
- 厚みがない様々なメディアに印刷したい
- さほど色味にこだわらない
- プリント&カット機能がある方が良い
▼Mimaki UCJV150-160のスペック
最大プリント幅 | 1,620㎜(幅)、1㎜以下(厚さ) | 色数 | 4色(K、C、M、Y) |
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印刷スピード |
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インク | LED-UVインク LUS-170 |
用途 | スマホケース、のぼり旗、POP、ポスター、ラベル、壁紙、障子など | 発売 | 2017年11月 |
まとめ
- UVプリンターとは、UVインクを用いて印刷するプリンターのこと
- 企業だけではなく、個人事業主や家庭用として使われることがある
- UVプリンターの特徴は「厚みのあるメディアに印刷可能」「ホワイトインクなどの特殊なインクを使用」「立体的な厚盛り仕上げも可能」
- UVプリンターの用途は「スマホケースの印刷」「オリジナルノベルティ作成」「ボールへのプリント」など
- おすすめのUVプリンターは「【ローランド】VersaUV LEF2-300D/300/200」「【Mimaki】UJF-3042MkII/UJF-6042MkI」「【ローランド】VersaUV LEF-12i」など