【互換インクとは?】レンタルプリンターのインク

【互換インクとは?】レンタルプリンターのインク

レンタルプリンターで使われるインク

前回の「プリンターを選ぶポイントは?」ではプリンターの種類と選び方について、お伝えしました。まずは、簡単に、プリンターを選び方をおさらいしましょう。

本体のデザインや大きさ、給紙枚数、消費電力、メーカーなど、こだわりたいポイントは各々異なるでしょう。しかし、本体価格だけで比較をしてしまうと、インク代がやたらと高額で、当初の予算をはるかにオーバーしてしまうこともあるので、ランニングコストを想定して選ぶことが大切です。

レンタルの場合は「定額で印刷し放題」のプランを利用すると、基本的に月額のレンタル料金以外発生しないので、毎月の出費額を計算しやすく、インクの費用を気にする必要がありません。また、ウルトラプリントでは月間印刷枚数が1,000枚以下(インクジェットプリンターの場合。レーザープリンターは月間印刷枚数が3,000枚以下)なら、スリホでは月間印刷枚数の目安が2,000枚程度なら、それぞれ「ライトプラン」を用意しています。その他のレンタル会社でも、月間印刷枚数に応じてリーズナブルなプランを用意していることが多いので、購入ではなくレンタルを検討する際は、月間の印刷枚数もプリンター選びの基準として念頭に入れておきましょう。
※ライトプランは「定額制で印刷し放題=インクの使い放題」ではありません。

レンタルプリンターでは、このように「定額制で印刷し放題」のプランに申し込むと、インクを好きなだけ使うことができます。プリンター本体は安くても、インクは驚くほど高額なケースが多いのに、どうして太っ腹なサービスを展開できるのでしょうか?

その前に、インクジェットプリンターのインクカートリッジとインクについて、もう一度おさらいしてみましょう。

インクカートリッジとインクの種類 

カートリッジ:独立型インク 出典:日本HP なくなった色だけ交換することができるインクカートリッジ。カラーや写真印刷が多い場合に適しています。レンタルプリンターでよく使われているタイプです。
カートリッジ:一体型インク 出典:日本HP 黒とカラーのインクがセットになったインクカートリッジ。インク詰まりが起こってもカートリッジを交換すれば解消するのでメンテナンスが簡単。モノクロ印刷が多い場合に適しています。
インク:顔料インク 出典:日経トレンディネット 水に溶けることなく、色素が粒子のまま残るインク。 耐水性に優れるため滲みにくく、さらに光にも強く退色しにくいことから保存に向いているインクと言えます。 ブラックインクなら普通紙でも滲みを抑えるので、文書の印刷にも最適。ただし、レンタルプリンターで使われていることは少なく、使い放題なのに顔料インクなら、かなり貴重です。
インク:染料インク 出典:日経トレンディネット 水に溶け、紙の繊維質に浸透する色素を使ったインク。 色の再現性に優れ、光沢や発色性が高いため写真などを綺麗にプリントしますが、乾きにくく水に滲みやすい欠点があります。レンタルプリンターでよく使われているインクです。

このようにカートリッジやインクも種類によって特徴があります。さらにカートリッジやインクは、もう少し細かく分けることができます。

リサイクルインクや互換インクも!

それぞれにメリットとデメリットがあり、プリンターによっては使用できるインクが限定される事もあります。
インクとカートリッジ メリット  デメリット  用途や特徴
純正品インク ・色褪せしにくい
・無料修理対応が可能※
・単価が高い
・純正品以外との混合不可
・長期保存や写真印刷に◎
メーカー純正カートリッジ
リサイクルインク ・単価が安い
・純正品との混合可能
・故障時はメーカー保証外※
・品質にバラつきがある
・用紙との相性で色に差が出る場合もある
・コストを削減できる
・大量印刷向き
・文書の印刷向き
リサイクルカートリッジ
互換インク
独自開発のカートリッジ

※純正インク・カートリッジの「修理対応可能」はメーカー保証期間内の場合です。また、リサイクルインクや互換インクなど純正品以外を使用している場合は、保証期間内であっても保証されません。

ここで耳慣れない言葉の登場!「互換インク」とは一体どのようなものでしょうか?

互換インクとは?

互換インクとは、EPSONやCanonのようなプリンターメーカーが製造している純正インクではなく、互換性のある非純正のオリジナルインクを指します。品質によって多少のバラつきはありますが、モノによっては純正インクと変わらない高品質の互換インクも多く、手間の掛からない使い切りタイプなので、コスパを重視するユーザーを中心に高く支持され、シェアは拡大しています。

純正インクとの大きな違いは、価格とメーカー保証。純正インクはメーカーでの開発費やトラブル時のサポート費用も加算されているので、たかがインクとは思えないほど、かなり高額に設定されていますが、純正インクの価格に慣れてしまっていると、互換インクのあまりの安さに衝撃を受け、「ちょっとこれ、大丈夫なの?」と不安を感じてしまうこともあります。

そこで、以前コピー機Gメン1号の父親・爺Gメン(40年以上も色調確認の仕事を続けており、色味を見ること以外には、ほぼ何もできない人物)がチェックした純正インクと互換インクを見比べてみましょう。

Q. どれが純正インクでしょうか?

A. 正解は左。中央と右は互換インクです。

爺によれば 爺Gメンによれば、左の純正インクと比べて、中央の互換インクは黄色が強く、右の互換インクは赤が強いとのこと。たしかに左と比べると、中央は女性の顔が黄色っぽく印刷され、右は花の色が赤みが強調されています。

デザイン会社やアパレル業界など、色を強く意識する企業でカラー印刷をするなら、この違いは大きいかもしれませんが、一般的には気にするほど差がないように思えます。青は青に見えて、赤は赤に見えますし、もはや好みの問題のような…。この程度の色の差で、インクの価格差はどのくらいあるのか?と言いますと、以下の通りです。

互換インクの価格は?

インクの価格は種類によって大きく異なるので、あくまでもザックリとした相場です。

メーカー/インク 純正インク リサイクルインク 互換インク
EPSON 3,960~6,690円程度 2,550~4,470円程度 950~1,000円程度
Canon 1,730~6,890円程度 1,420~4,260円程度 520~1,980円程度
brother 4,610~8,210円程度 3,090~6,710円程度 840~1,480円程度

純正インクが高いのは当然のこと。さきほど開発費やサポート費も上乗せされていると書きましたが、基本的にメーカーはプリンター自体を格安で販売して、高額な純正インクを購入し続けてもらうことで、利益が生まれるビジネスモデルを構築しています。…腹筋マシン自体は安いけれど、パッドの粘着力に限界があって、継続的に割高なパッドを買い続けなければならないようなイメージです。

なお、リサイクルインクは使用済みの純正インクを回収し、中に別のインクを補充したものなので、純正インクではありませんが(カートリッジは純正のまま)、空いたカートリッジの回収や運搬などでコストが掛かるため、互換インクより高くなります。

そして、互換インクは純正インクの半額どころか3分の1以下!!
最初は、安すぎることに疑いや抵抗を感じるかもしれませんが、半額どころか3分の1以下の価格で、生活が豊かになったものは沢山あります。息抜きとして御覧下さい。

LCC  今月末の東京→福岡便。ANA/JAL:17,040円でLCC:7,830円
ヘアカット  1,000円で髪をカットできる時代になりました。
寿司  一皿たったの100円で、なおかつ大将の顔色を窺うこともありません。
通話代・パケット代  電話代高いから折り返して!と怒鳴っていた遠い記憶。
お酒  ビール飲む?お気遣いありがとうございます、でもこれは発泡酒ですよ。

しかし、LCCは安い一方で、機内食や飲み物は全て有料。欠航時の保証がなく遅延も頻繁です。1,000円カットも安くて早い一方で、予約が取れず、スタッフの指名は不可。回転寿司もスマホも発泡酒も、確実に節約できる一方で、別の何かを妥協しなくてはなりません。

世の中に広く浸透するまでは、その「何か」を欠点と捉え、批判や敬遠をする人もいましたが、これらのサービスや商品は今、デメリットや多少の物足りなさも承知のうえで、れっきとした一つの選択肢として社会的にも受け入れられています。

互換インクも同様で、今まで高いインク代を払い続けて来た方々にとっては、それまでの出費を否定されているような気持ちになるかもしれません。しかし、情報リテラシーが低いと損をしてしまいがち。新しいサービスを試してみることで、価値観や優先順位が大きく変わることもあります。もちろん、互換インクにも「故障時の保証対象外」など、多少のデメリットは存在しますが、レンタルプリンターなら、その点でも安心です!!そもそも互換インクを使うので、もしプリンターにトラブルが起きても、保守サービス(※)として迅速に対応してくれます。
※基本は電話でのサポートです。

レンタルプリンターの互換インク

レンタルプリンターで使用するインクは互換インクです。どのようなインクを使っているのか、幾つかの会社をピックアップして紹介します。

ウルトラプリントのインク

ウルトラプリントは、海外ではスタンダードとなっているCISS(インク連続供給システム)技術で、高品質なインクを低価格で提供しています。それにより定額での使い放題サービスを実現しており、インクの減りを気にすることなく、自由に印刷することができます。インクジェットプリンターは4色独立インクで、レーザープリンターは4色独立トナーです。

プリント放題のインク

プリント放題は、印刷の品質や美しさにこだわった顔料インク(かなり貴重!)を使用している数少ないレンタルプリンター会社です。顔料インクはインクの性質上、高度な技術が求められるので、製造コストも染料インクの数倍になります。そのため、インクを使い放題にしているレンタル会社で顔料インクを提供することは極めて稀と言えるでしょう。インクジェットプリンターは4色独立インクで、レーザープリンターの取り扱いはありません。

アスクルのカウンター式プリントサービスのインク

こちらはレンタルではなくブラザー社のプリンターを購入しますが、カウンター料が発生する代わりにブラザー社の純正インクを無料で使用することができます。4色独立です。

高品質な印刷にはインクジェット専用紙

『普段はオフィス内で使う資料がメインだから、印刷の質にはそれほど強くこだわっていません。でも、たまに顧客へ渡す印刷物は高品質にしたいんです。ほんの数枚だけクオリティを上げる方法は、ありませんか?』

そんな時は用紙を変えてみるのも一つの手です。
最後に、写真のプリントなどに最適なオススメの用紙を紹介して、本日は終わりにしたいと思います。

光沢紙

表面に光沢がある用紙で、写真やデザイン画をインクジェットプリンターで印刷する場合に最適な用紙です。印刷した後の滲みが少なく、鮮やかに発色します。

印画紙

光沢紙よりもさらに高品質な写真の印刷をしたいのなら、印画紙が良いでしょう。インクの乗りや色艶だけではなく、耐久性を向上させた写真印刷用の用紙です。長期間経過しても色褪せしにくい特殊なコーディング加工が施されています。

マット紙

セピアやモノクロの写真印刷に向いている用紙で、紙の表面に艶を消すためのコーティングが施されています。光沢紙よりも落ち着いた色味の高画質な印刷が可能で、モノトーンでも美しさを表現することができます。

 


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