UVプリンターとは?
「UVプリンター」とは、UVインクを使用するプリンターで、印刷直後に紫外線を当てて瞬時にインクを硬化させることで、素材にプリントを定着させます。通常のプリンターでは対応できない様々な素材に印刷できることが大きな特徴で、立体的な素材にも簡単に印刷することが可能です。
UVプリンターの主な用途
オリジナルグッズやノベルティの作成などに使われており、業務用として企業に導入されている他、ものづくりを楽しむ方が個人で導入するケースも増えています。
また、プリントのクオリティがとても高く、既存製品にUVプリンターで印刷し、そのまま商品として販売することもできます。
UVプリンターでプリント可能な素材
様々な素材に印刷できますが、主に木材や金属、アクリル、プラスチック、革、布などに使われています。具体的には、スマホケースやスマホリング、ボールペン、キーホルダー、スチールボトル、ガラス、ペンケース、ゴルフボール、マグネットなどのオリジナル商品や販促物、記念品を作ることができます。
UVプリンターのメリット
オペレーター 杏奈
インクが瞬時に乾く
インクを紫外線で瞬時に硬化させるので、乾くまでの待ち時間が要りません。作業時間の短縮=納期の短縮に繋がります。
様々な素材に印刷できる
一般的なプリンターでは印刷できない素材にも、簡単に印刷することができるので、制作物の幅が広がります。
オリジナルグッズを製作・販売できる
誰でも簡単にオリジナルグッズやノベルティを作成できるので、気軽に商品製作・販売に挑戦することができます。近年は、個人でもネットショップを開設できるため、幅広い商品展開を視野に入れた販売ができるでしょう。
UVプリンターのデメリット
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
コストが高い
特にインクコストが高く、1kgあたり1,000円の油性インクに対して、約2倍の価格が設定されており、割高感は拭えません。
また、UVプリンターは専用のゴーグルと手袋を装着して、毎日メンテンナンスをしなければならず、人件費やメンテナンスに費やすコストが掛かります。メンテを毎日行う理由は、UV光を使用することが関係しており、霧が固まって機器が正常に動かなくなることもあれば、僅かなホコリや紙粉の付着でも正常に印刷できなくなる等、とても繊細な精密機械です。
さらに、印刷のクオリティを高めるために、UVランプなどの周辺機器も必要なので、初期投資のコストも必然的に高くなってしまいます。
凹凸がある素材への印刷は不得意
UVプリンターは平面だけでなく曲面にも印刷することが可能ですが、印刷する素材の高低差を2mm以内におさめることを推奨しています。それ以上の凸凹がある素材に印刷すると、高い確率で印刷のムラが起こり、特に薄く印刷するとムラが大きくなってしまいます(だからと言って、無理に濃く印刷しようとすると、今度は硬化不良を起こしてしまいます)。
硬化不良とは
硬化不良とは、インクを厚くし過ぎることにより、紫外線がしっかりと内側まで通らず、インクの表面が固まっても、内側はまだ固まっていない状態のことを言います。硬化不良が起こると「素材の裏までインクが滲んでしまう」「2枚目の素材を重ねた際にインクが付着してしまう」「素材同士がはりついてしまう」など、印刷の品質が著しく低下します。
素材を折り曲げると印刷に「ひび」が入る
UVインクは、印刷物の表面に固体として定着しており、素材に浸透しているわけではないので、変形にとても弱い特徴があります。そのため、印刷してから素材を曲げるのではなく、先に素材を曲げた状態で印刷するなど、工夫と技が必要です。
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