A0プリンターとは?
前回は「A1プリンターの用途や機種」についてお伝えしました。今回は、さらに大きいサイズまで印刷可能な「A0プリンター」について紹介します。
「A0プリンター」とは、一般的なプリンターでは印刷できないA0サイズの大きさまで印刷できるプリンターのことで、「プロッター」や「大判プリンター」とも呼ばれています。主にインクジェット方式で印刷するので、色味の再現性が高く、より鮮やかでダイナミックな印刷物を作成できます。
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
日本JIS規格 | 大きさ(単位:mm) | 主な用途 |
A0ノビ | 914×1292 | 案内看板 |
A0 | 841×1189 | 案内看板 |
A1 | 594×841 | 横断幕・垂れ幕 |
A2 | 594×420 | 横断幕・垂れ幕、社内提示物 |
A3 | 420×297 | 横断幕・垂れ幕、社内提示物 |
A4 | 297×210 | 書類、チラシ |
A5 | 210×148 | 書籍 |
A6 | 148×105 | 文庫本 |
B0ノビ | 1118×1580 | POP・ポスター |
B0 | 1030×1456 | POP・ポスター |
B1 | 728×1030 | POP・ポスター |
B2 | 515×728 | POP・ポスター |
B3 | 364×515 | チラシ |
B4 | 257×364 | チラシ、書類 |
B5 | 182×257 | 書類、単行本 |
B6 | 128×182 | 手帳 |
「A0プリンター」の対応用紙サイズは、メーカーによって書き方が異なりますが(例:エプソン「A0 PLUS」、キャノン「A0ノビ」、HP「A0プラス」等)、いずれも幅914mmが最大用紙サイズです。
A0プリンターの主な用途
上記の表でも確認できるように、A0サイズはA判サイズの中で最も大きく、強いインパクトを与えることができます。そのため、宣伝や広告などを目的としたポスターやPOPに使われることが多い他、工事現場や建設現場でもCAD・図面の出力などに使われています。
業務用として活用されることが大半ですが、各種イベントや展示会、学会用のポスター、塾や学校の授業などに使われることもあります。
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
A0プリンターの人気のメーカーは?
A0プリンターのメーカーでは、エプソン・キャノン・HPなどが人気で、エプソンは使いやすさや画質の美しさ、キャノンは画質の美しさに加えてサポートの充実さ、HPは主にコスト面で高く評価されています。
他にもOKIやMimakiなどのメーカーもA0プリンターを取り扱っており、メーカー毎に様々な特徴があります。導入する目的や使用頻度などを考えて、最適なメーカーを選択しましょう。
A0プリンターを導入するメリットとデメリットは?
オペレーター 杏奈
A0プリンターのメリット
A0プリンターを導入する最大のメリットは、ポスターやPOPを簡単に内製化できることや、図面や地図をA1サイズよりも大きく、鮮明に印刷できること等が挙げられます。
内製化することで外注費用が掛からなくなり、コストの削減に繋がることはもちろん、ポスター・POPなどの掲示物は納期を気にすることなく、常に最新の情報をオリジナリティ溢れるデザインで作成することができます。
また、A0プリンターでも通常のプリンターと操作方法は基本的に変わらないので、ポスターの作成も決して難しくはありません。メーカーによっては、ポスター作成をアシストしてくれるソフトなどもあります。
A0プリンターのデメリット
デメリットとしては、A0プリンターを導入したものの、有効に活用できないと、リース料や購入費などの元が取れず、かえって無駄になってしまうことや、ポスター等の掲示物を内製化することで負担やコストが増加してしまう可能性があることが挙げられます。
外注ではプロの業者に任せていた用紙の選定や細かなデザインの作成などを自分たちで行わなければならず、慣れるまでは負担に感じてしまうことがあります。また、外注する量が少ない企業は、外注のままの方が安い場合もあるので特に注意が必要です。使用目的や使用頻度を明確にして、導入前に必ずコストシミュレーションを行いましょう。
さらに、A0プリンターは本体のサイズが大きいので、あまり広くないオフィスでは、設置後にスタッフのスムーズな移動が困難になることもあります。生産性や業務効率が低下してしまう恐れもあるので、事前に設置スペースを確保しておくことも大切です。
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
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