ベテランGメン園川
オペレーター 杏奈
新人Gメン及川
・【プロッター・大判プリンターの比較】メーカーごとの特徴や評判は?
・プロッター・大判プリンターのおすすめ機種
・【プロッター・大判プリンターの価格相場】本体代・インク代・用紙代を含めて何円?
・プロッター・大判プリンターのランニングコスト
・プロッター・大判プリンターの選び方
・プロッター・大判プリンターの保守
プロッター・大判プリンターはリースが可能
一般的なプリンターは購入(買い取り)が主流、業務用複合機・コピー機はリースでの導入主流です。プロッター・大判プリンターも業務利用されることが多いため、基本的にリースでの契約は可能。
ただし、本体価格が30万円以下などの安価なプロッター・大判プリンターでは、リース契約はできません。リース契約できない機種では、「購入・買取」することで導入できます。もちろん、30万円以上の高額機種でも、リース契約を結ばす、購入・買取を選択されても構いません。
- 30万円以上のプロッター・大判プリンター⇒リース可能
- 30万円未満のプロッター・大判プリンター⇒リース不可、購入・買取で導入を
プロッター・大判プリンターリースの問合せ先
リース契約はリース会社と結びますが、リース会社に直接問い合わせるのではなく、販売店を通します。
ベテランGメン園川
オペレーター 杏奈
▼コピー機Gメン推奨のリース販売店に見積り依頼
プロッター・大判プリンターのリース契約期間目安
プロッター・大判プリンターのリース契約期間の目安は、5~6年です。
リース期間が長くなれば、月々のリース料金はおさえられますが、機器が古くなると故障も増えるためおすすめしません。もちろんリース契約期間を短くすることもできますが、月々のリース料金額が大きくなります。
ベテランGメン園川
▼【例】プロッター・大判プリンターリース契約期間の違いによるリース料金額の差
リース期間 | リース料金 | 総支払い総額 |
3年 | 31,000円/月 | 1,116,000円 |
5年 | 19,000円/月 | 1,140,000円 |
7年 | 13,000円/月 | 1,092,000円 |
※本体価格100万円のプロッター・大判プリンターとする ,【リース料率】3年=3.1%、5年=1.9%、7年=1.3%とする
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
7年リースにすると、月々のリース料金を安くおさえられます。その仕組みを利用して、本体価格からの値引き額を小さくして、「5年リースよりお得です」と提案してくる業者がいます。
▼【注意】7年リースを提案してくる悪徳業者事例
リース期間 | リース料金 | 総支払額 |
5年 | 19,000円/月 | 1,140,000円 |
7年 | 15,000円/月 「5年リースより安い!」 | 1,260,000円 「5年リースより高い!」 |
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
プロッター・大判プリンターのリース料金相場
プロッター・大判プリンターのリース料金は、本体価格によって大きく異なります。本体価格はメーカーや機種のスペックによって決まりますが、価格を決める大きな要因は対応サイズであると言われます。
対応サイズごとに、プロッター・大判プリンターのリース料金の相場を表にすると、以下の通りです。(※リース契約期間は5年、リース料率2.0%で計算しています)
対応サイズ | B0 | A0 | A1 | A2 |
リース料の相場 | 14,000円/月 | 10,000円/月 | 8,000円/月 | 4,000円/月 |
一括買い取りの相場 | 70万円 | 50万円 | 40万円 | 20万円 |
※「リース料の相場」はリース期間は5年、リース料率2%で計算しています。
▼コピー機Gメン推奨のリース販売店に見積り依頼
5年の契約期間で、A1サイズ対応のプロッター・大判プリンターをリースする場合、月額8,000円程度がリース料の相場です。
【関連記事】「プロッター・大判プリンターの価格相場」記事
オペレーター 杏奈
- 3年(正式には3.5年)のリース期間→3.1~3.2%
- 4年のリース期間→2.5%~2.6%
- 5年のリース期間→1.9%~2.0%
- 6年のリース期間→1.6%~1.7%
- 7年のリース期間→1.3%~1.4%
プロッター・大判プリンターのリース審査
プロッター・大判プリンターのリースでは、リース審査があります。
リース会社によって基準は異なりますが、主に会社の業績が判断基準となっています。業績が良くても、代表者個人に問題があった場合は審査が通らないこともあります。
また、個人事業主の場合は代表者以外に保証人が必要で、経営年数が浅い場合は、他の項目も審査基準としてチェックされます。
必要な書類はリース会社によって異なります。リースを申し込む際に、販売店に問合せましょう。
一例ではありますが、リースの申し込みの際に財務諸表(営業報告書、貸借対照表、損益計算書、剰余金処分案)または税務申告書の写しなど3期分の決算書類が必要です。また、契約の際には登記簿謄本、印鑑証明書などが求められます。
プロッター・大判プリンターのカウンター料金・保守
複合機のリースでは、モノクロ1枚〇〇円、カラー1枚〇〇円とカウンター料金が掛かりますが、プロッター・大判プリンターは家庭用のプリンターと同じでインクが切れたら、その都度インクを購入します。
また、複合機の場合はカウンター料金に保守料金が含まれていますが、プロッター・大判プリンターの場合は、保守契約を別途結びます。
【関連記事】「プロッター・大判プリンターのランニングコスト」記事
新人Gメン及川
プロッター・大判プリンターをリースするメリット・デメリット
プロッター・大判プリンターの導入方法には「リース」「レンタル」「購入・買取」と3種の形態があります。プロッター・大判プリンターのリースを選ぶメリット・デメリットをおさえておきましょう。
リースのメリット
プロッター・大判プリンターをリースするメリットは大きく3つ挙げられます。
- リース料を経費として計上できる
- 常に最新の機器を利用できる
- イニシャルコストを書けずに設備を導入できる
一括で購入した場合、減価償却分のみが損金となるので、全額を経費に充てることはできませんが、リース契約で購入することで、毎月のリース料を全額経費として計上できます。税金面で有利なだけでなく、固定資産に計上されないので、財務比率を悪化させません。
機器を購入すると、償却が進むまでは新しい機種を購入しにくくなってしまいますが、リース契約で各機器の法定耐用年数に合わせたリース期間を設定すると、その期間内に完全償却したことと同じ結果になります。新しい機種の導入もスムーズに処理することができ、常に最新の機器を利用できます。
リースでは一括購入と異なり、導入時のイニシャルコスト(初期費用)を少額で済ませることができるため、余剰資金を有効に運用することができます。また、月々一定のリース料金なので、コスト管理が容易になり、資金計画が立てやすくなります。
リースのデメリット
プロッター・大判プリンターをリースするデメリットも大きく3つあります。
- 途中解約できない
- 支払い総額が高くなる
- 機器の所有権がない
ファイナンス・リースは、税法上、リース期間中の中途解約が禁じられています(残りのリース料相当額の解約損害金を支払うことで解約できます)。万が一、機器が陳腐化し不要となった場合でも、リース料は支払わなければならず、費用の固定化を招くことになります。
リース料金には、機器料金の他にリース会社の手数料やリース期間中の金利、固定資産税や動産総合保険料等が含まれているため、一括で購入するよりも高くなる場合があります。
機器の所有権はリース会社にあるので、リース終了後も機器を使用したい場合は再リース料金が掛かります(再リースをするか?返却をするか?は自由に選べます)。
法定耐用年数以上使用できる機器の場合、リース契約の方が一括で購入した場合よりも不利になることがあります。
プロッター・大判プリンターのリース・買取・レンタル、どれが得?
プロッター・大判プリンターの導入方法の「リース」「購入・買取」「レンタル」には、それぞれメリットとデメリットがあります。ゆえに一概に「どれが得」とは言えません。それぞれのメリット・デメリットをよく確認して、最も自社に合う導入方法を選びましょう。
新人Gメン及川
▼プロッター・大判プリンター導入方法の違い
リース | 購入・買取 | レンタル | |
総額 | やや高い | 最も安い | レンタル期間によっては高いが、期間が短い場合は安い |
月々の負担額 | リース料金+ランニングコスト+保守料 | ランニングコスト+保守料 | 月額レンタル料金のみ |
初期導入費用 | 設置費+その月のリース料金と保守料+インク代 | 本体代+保守料+インク代で高額 | 初期費用(※短期利用で必要、長期利用の場合は不要の場合もあり)+月額レンタル料金 |
審査 | あり | 無し | 無し |
機器の所有権 | リース会社 | 自社 | レンタル会社 |
機器選択の自由度 | 自由に選べる | 自由に選べる | レンタル会社の商品から選ぶ(※中古) |
契約期間の縛り | リース期間(5~6年) | 無し | 月単位で利用可能 |
廃棄 | リース会社が引き取り | 自社で廃棄 | レンタル会社が引き取り |
【関連記事】「プロッター・大判プリンターはリース・買取どっち」記事
プロッター・大判プリンターリースにおすすめの機種
最後に、プロッター・大判プリンターリースにおすすめの機種を印刷目的別にご紹介します。
【POP・ポスター印刷におすすめ】エプソン『SC-P6050』
出典:エプソン
印刷可能サイズ | A1プラス |
プリント速度:薄手光沢紙 双方向印刷オン | A1サイズ 約3.6分 |
インクの種類 | 顔料インク |
インクの色数 | 9色 |
本体の価格(定価) | 40,1940円(税込) |
本体の価格相場 | 約30万円 |
ランニングコスト ※1 | 約125円 |
リース料金相場 ※2 | 約6,000円/月 |
保守費用目安 | 5年保守で+117,600円 |
※1:ランニングコストは、A1サイズ1枚あたりのコスト ※2:リース料金相場は、保守無しの5年リース
POP・ポスター印刷するなら色の再現性の高さで評判のエプソン『SC-P6050』がおすすめです。本体価格相場が30万円ほどですので、月額リース料金も6,000円ほどと安価。保守費用は別途必要ですが、ランニングコストも安いのでお得な1台です。
【CAD・図面・ポスターにおすすめ】キヤノン『TX-2100』
出典:Canon
印刷可能サイズ | A1プラス |
プリント速度:普通紙 | A1 ポスター出力 約3.3分 A1 CAD出力 約18秒 |
インクの種類 | 顔料インク |
インクの色数 | 5色 |
本体の価格(定価) | 469,480円(税込) |
本体の価格相場 | 約33万円 |
ランニングコスト | A1 ポスター出力 約73円 A1 CAD出力 約7円/枚 |
リース料金相場 ※1 | 6,500円/月 |
保守費用目安 | 5年保守で+20万円程度 |
※1:5年リースの場合
キヤノンの『TX-2100』なら、CAD・図面の繊細な線の再現と、ポスターの鮮やかな発色の両方を1台で叶えられます。多機能ですが、本体価格相場は安く、リース料金も6,500円/月程度。ランニングコストが安いのも魅力です。
【サイン・ディスプレイにおすすめ】エプソン『SC-S80650』
出典:エプソン
印刷可能サイズ | 64インチ |
プリント速度 | 【塩ビ】 Speed:18.2m²/時 720×720dpi 6パス Production:13.2m²/時 720×720dpi 8パス Quality:8.8m²/時 720×1,440dpi 12パス High Quality:6.8m²/時 720×1,440dpi 16パス 【バナー】 Draft:95.1m²/時 360×360dpi 1パス Billboard:52.3m²/時 360×720dpi 2パス Speed:26.8m²/時 720×720dpi 4パス Production:18.2m²/時 720×720dpi 6パス Quality:13.2m²/時 720×720dpi 8パス High Quality:12.5m²/時 720×720dpi 8パス |
インクの種類 | 溶剤インク |
インクの色数 | 10色 |
本体の価格(定価) | 2,541,000円(税込) |
本体の価格相場 | 約230万円 |
ランニングコスト | - |
リース料金相場 ※1 | 55,000円/月 |
保守費用目安 | 5年保守で+55万円程度 |
※1:5年リースの場合
サイン・ディスプレイ機種になると、本体価格がぐっと高くなります。このエプソン『SC-S80650』も本体価格相場は200万円を超えるため、リース料金も5万円以上。保守代も非常に高額です。が、品質は非常に良い機種。溶剤インク特有の臭いも軽減されており、質感豊かな表現が期待できます。
まとめ
今回は、プロッター・大判プリンターのリースの仕組みについてご紹介しました。
- プロッター・大判プリンターは、本体相場が30万円以上ならリース可能
- プロッター・大判プリンターリースは、販売店に問い合わせる⇒コピー機Gメンでも受け付け中!
- プロッター・大判プリンターリース期間は、5~6年が目安
- プロッター・大判プリンターリース料金相場は、A1サイズなら8,000円/月程度
- プロッター・大判プリンターリースには審査がある
- プロッター・大判プリンターはカウンター料金制ではない
- プロッター・大判プリンターリースにはメリットとデメリットがある
- プロッター・大判プリンター導入方法は、「リース」「購入・買取」「レンタル」の3種
- プロッター・大判プリンターリースにおすすめの機種は、エプソン『SC-P6050』、キャノン『TX-2100』、エプソン『SC-S80650』
ベテランGメン園川