業務用防犯カメラの価格相場は?
「業務用防犯カメラの導入費用は、メーカーや性能によって様々」と言われますが、全く価格相場が分からず導入してしまうと「必要以上に高い物を導入してしまった」ということになりかねません。
そこで今回は、業務用防犯カメラの価格相場を紐解きます。本体代や記録媒体費用、工事費用の目安をお伝えします。
業務用防犯カメラの導入方法には、「買取」「レンタル」「リース」の3つが考えられます。業務用防犯カメラの買取・レンタル・リースのうち、最もお得な導入方法はどれなのか、についても解説します。
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ベテランGメン園川
業務用防犯カメラの価格構成要素
業務用防犯カメラを導入するには、カメラ本体だけを購入すればいいというわけではありません。主に下記の3つの価格構成要素があります。
- カメラの本体代金
- 記録媒体の費用
- 工事費用
それぞれ導入規模によって大きく金額が変わりますので、順番に解説します。
カメラの本体代金
出典:AXIS公式
まずは、カメラの本体代金について解説します。
基本的に業務用カメラの導入費用の中で最も大きな金額となるのが「カメラの本体代金」です。
メーカーや形が様々であり、価格相場は1台あたり2万円〜20万円程と、安価な物から高価な物まで様々なラインナップがあります。
もちろん高性能なほど価格は高くなり、そうでないものほど安くなります。ちなみに、業務用防犯カメラの性能は以下のポイントで見極めることができます。
- 画素数(解像度)
スマホのカメラと同様に撮影した画像の鮮明さのことです。しかし、画素数の高い映像は容量も大きいので、記憶媒体の容量にも注意しましょう。 - 画角(撮影範囲)
一度に撮影する範囲のことです。画角が大きい程1台のカメラの広い範囲を撮影することができます。 - PTZ対応
カメラの首振り、拡大、縮小機能に対応しているかどうかです。Panoramac(パン)、Tilt(チルト)、Zoom(ズーム)の頭文字です。 - ズームの種類
カメラのズームには一般的に「光学ズーム」と「デジタルズーム」の2つがあり、光学ズームを搭載している方が画質を劣化せずに拡大できます。もちろん価格も光学ズームの方が高くなります。 - 夜間撮影
赤外線照射機能を使い夜間の撮影を行う技術です。夜間の映像を撮影したい場合は夜間撮影に対応しているものを選びましょう。 - 防塵・防水性能
カメラの防塵、防水性能は「IP〇〇」というJIS規格で表します。「〇〇」の左側の数字(0〜6まで)は防塵性能の等級で、右側の数字(0〜8まで)は防水性能の等級です。 - 遠隔監視機能
監視カメラの映像をスマホやPCなどを使って遠隔で確認する機能のことです。会社の拠点を本社から監視したい場合などはこの機能が必要になります。 - PoE電源対応
カメラ本体をLANケーブル経由で電源供給する技術のことです。コンセントの位置を気にするが必要なくなるので、様々な場所にカメラを設置できます。 - 動体検知機能
動くものを検知して、自動追尾する機能です。夜間のオフィスなどで主に利用されています。
このようにカメラの機能は様々です。業者によって取り扱うカメラは決まっており、そのカメラに標準搭載されている機能は必要がなくても金額に反映されてしまいます。
どの機能が必要なのかをしっかりと吟味した上で、最適な業務用防犯カメラを選定することが重要になります。
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記憶媒体の費用
出典:パナソニック
業務用防犯カメラで撮影した映像は、どこかに記録しておかないと後で見直すことができません。映像を記憶しておく媒体が必要になります。
「どのくらいの容量の映像を何に記憶するか」によって金額は大きく変わりますが、業務用防犯カメラの記憶媒体の価格相場は2万円〜30万円程です。
カメラ1台分の映像であれば、記憶媒体の容量が2TBで約1ヶ月、4TBで約2ヶ月、8TBで約半年分を保存することができます。ただし、映像の圧縮率によって異なります。
また、記憶媒体には以下の種類があり、どれを選ぶかによっても金額は大きく変わります。
- 外付けHDD
比較的安価な記憶媒体で、映像記憶用の外付けHDDは4TBで約2万円ほどで購入可能です。ただし、他の機器よりもデータを読み書きする速度が遅く、寿命が短いというデメリットがあります。 - NAS
「Network Attached Storage」の略語で、ネットワークに接続して他の機器とデータの共有ができる記憶媒体です。複数台のHDDを組み合わせて1台のHDDを形成しているため、単独のHDDよりも安全性が信頼できる記憶媒体です。機能や容量によって金額は大きく変わりますが、映像記憶用のNASは4TBで約10万円程が相場です。 - NVR
「Network Video Recorder」の略語で、主に防犯カメラの映像を記録するのに使われる記憶媒体です。防犯カメラと連動する様々な機能が予めインストールされているので、防犯カメラ用の記憶媒体として非常にパフォーマンスが高いです。機能や容量によって金額は大きく変わりますが、4TBで20万円程が相場です。 - クラウド
インターネット上にある記憶領域である「クラウド」は防犯カメラの映像記憶用途で利用することができます。クラウドを利用する場合は、月額料金制が一般的なので、初期費用を抑えることができます。記録する日数によって金額は変わりますが、30日間の映像を保存しておく場合の費用は2,000円/台程が相場です。 - SDカード
業務用防犯カメラによっては、カメラ本体にSDカードを差し込むタイプもあります。SDカードに映像を記憶する業務用防犯カメラは比較的安価で導入可能ですが、カメラ1台につき、SDカードが1枚必要になります。映像記憶用のSDカードは1TBで13,000円程で購入可能です。
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工事費用
出典:パナソニック
業務用防犯カメラの設置工事は、専門知識が必要なため業者に依頼しなければなりません。
設置する場所によっては追加工事費用が発生しますが、カメラ1台につき2万円〜4万円程が一般的です。
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業務用防犯カメラの価格相場はない⁉
出典:パナソニック
ここまで業務用防犯カメラの導入費用の相場について解説しました。業務用防犯カメラは必要な機能や設置台数、機器の種類によって費用が大幅に変わります。
そのため、「業務用防犯カメラの価格相場」を具体的な金額で紹介することは非常に困難です。
結局いくらかかるのか具体的な金額を知りたい場合は、業者に依頼して見積もりをとってみるほかありません。
しかし、業者から出てきた金額が安いのか高いのかを判断することもまた困難です。ここで紹介した情報を参考に「不要な機能がついていないか」「映像の保存容量は適正か」などを確認してみてください。
また、現地調査を行わずに提示された見積もりは、後々追加料金が発生する可能性が高いので注意してください。
さらに、業務用防犯カメラを導入するには
- 買取
- リース
- レンタル
3つの購入方法がありますので「どの方法で導入するか」も考えなければいけません。
ここからは、業務用防犯カメラを3つの導入方法で導入した時の費用やメリットをそれぞれ紹介します。
ベテランGメン園川
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業務用防犯カメラの買取の価格相場
出典:AXIS
まずは、業務用防犯カメラを買取で導入する場合について解説します。
買取で導入する際は、カメラ+記憶媒体+工事費用を現金一括で支払うことになるので、ランニングコストを抑えられるメリットがあります。
ただし、記憶媒体にクラウドを選択した場合は月額料金が発生します。また、業務用防犯カメラの多くは保守費用として毎月1,000円/台ほどかかりますので、完全にランニングコストを0にできるというわけではありません。
しかし、リースやレンタルよりもランニングコストは安いので、長期利用すれば金額的なメリットが最も大きくなります。
ちなみに性能やメーカーによって金額は大きく変わりますが、目安として業務用防犯カメラを4台導入した時の費用は50万円〜になります。内訳は以下の通りです。
項目 | 価格 |
---|---|
カメラ | 5万円×4台 |
NVR(4TB) | 20万円 |
工事費 | 8万円 |
その他諸経費 | 2万円 |
ベテランGメン園川
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業務用防犯カメラのリース価格相場
出典:パナソニック
業務用防犯カメラをリースで導入する際のメリットは初期費用がかからないことです。毎月定額で利用できますので、経費を効率的に運用することができます。ただし、買取した場合と比較するとトータルで支払う金額は大きくなります。
業務用防犯カメラをリース契約する場合、期間はおよそ5年〜7年が一般的です。業者によってはリース料金の中に保守料金が含まれている場合とそうでない場合があります。
ちなみに、業務用防犯カメラをリースで導入するときの目安はカメラ1台につき2,000円〜4,000円×7年ほどです。
もう少し具体的な例をあげると、4台で総額50万円の業務用防犯カメラ一式を7年間のリース契約で導入すると、7,300円/月になります。
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業務用防犯カメラのレンタル価格相場
出典:オフィスクリエイト
業務用防犯カメラをレンタルで導入する場合、リース契約と混同しがちなのでまずはそれぞれの違いについて表にまとめました。
レンタル | リース | |
---|---|---|
契約期間 | 数ヶ月〜5年 | 5年〜7年 |
月額料金 | 2,000円〜5,000円/台 | 2,000円〜4,000円/台 |
初期費用 | 工事費用 | 0円 |
途中解約 | 可能 | 不可 |
業務用防犯カメラをレンタルする場合も毎月定額の料金がかかりますが、リース契約と違い数ヶ月〜短い期間での利用も可能です。
ただし、レンタルする場合、リース料金より料金が割高になり、初期費用として工事費用を支払わなければいけないデメリットがあります。
目安として4台のカメラをレンタルで導入する場合の費用は、初期費用が8万円、月額料金は約1万円程です。
ベテランGメン園川
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買取・リース・レンタルなら、どれが得?
出典:パナソニック
では、業務用防犯カメラの導入方法はどれが一番お得なのでしょうか?
その答えは「場合による」です。3つの導入方法それぞれにメリット・デメリットがありますので、状況に応じて最適なものを選びましょう。
ここではそれぞれの導入方法が、どんな場合におすすめなのかを解説しますので参考にしてみてください。
まず、買取がおすすめなのは以下の様な場合です。
- 一度導入したら長く使いたい
- 導入費用を少しでも安く済ませたい
- ランニングコストは少しでも安いほうが良い
買取を選択するメリットは導入費用のトータルが一番安くなることです。リースだと期間を満了しても再リース料金がかかりますし、レンタルの場合は利用し続ける限りレンタル料金がかかってしまいます。
そのため、長く使えば使うほどトータルで見ると買取が一番お得な選択になります。
ただし、導入費用を一括で支払わないといけない、会計処理が他の選択肢より複雑といったデメリットもあります。
次に、リースがおすすめなのは以下の様な場合です。
- 毎月定額で使いたい
- 経費として処理したい
- 初期費用を抑えたい
毎月定額で利用できるリースは、工事費用も含まれているため初期費用がかかりません。毎月のリース料金は経費として処理できるので会計処理も比較的簡単です。
同じく月額料金を支払って利用するレンタルよりも月額料金は抑えられるので、定額で業務用防犯カメラを長く使いたい場合はリース契約が最適な選択です。
最後に、レンタルレンタルがおすすめなのは以下の様な場合です。
- 短期間だけ利用したい
- 本当に防犯カメラが必要か試してみたい
業務用防犯カメラをレンタルで導入する場合、リース契約よりも月額料金が割高になり、初期費用とし工事費用が発生してしまいます。
ただし、数ヶ月間など短い期間でも利用できるというメリットがあります。
「業務用防犯カメラを導入したいけど本当に必要か試してみたい」「移転の予定があるため短期で利用したい」という場合はレンタルで業務用防犯カメラを導入することをおすすめします。
ベテランGメン園川
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まとめ
今回は、業務用防犯カメラの価格相場について解説しました。業務用カメラは「カメラ本体」「記憶媒体」「工事費」の3つの価格構成要素があり、価格の目安は以下です。
- カメラ本体代金:2万円〜20万円/台
- 記憶媒体:2万円〜30万円(月額料金性もあり)
- 工事費用2万円〜4万円/台
リモートワークの普及により、従来の「防犯」以外にも遠隔監視や、従業員の労務管理など、様々な用途で設置される様になった「業務用防犯カメラ」。
その導入費用は性能やメーカー、導入方法によって大きく変わります。具体的な金額が知りたい方はぜひ当サイトまでお問い合わせください。
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