社内のスペースを圧迫する備品や文書をまとめて保管できる法人向けトランクルーム。上手く活用すればオフィスのスペースを確保することができて非常に便利です。しかし、「調べてみてもどのくらい費用がかかるのか分からなかった」という方も多いのではないでしょうか。
事実、法人向けトランクルームの費用はサービスによって大幅に違う上に非常に複雑です。実際の利用料金を知りたい場合は、直接業者に聞く必要があります。とはいえ、適正の料金なのか判断するには相場も知っておかなくてはいけません。
そこで今回は、複雑に書かれている法人向けトランクルームの料金を整理して、分かりやすく解説します。自社の場合はどのくらいの費用が適正なのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
法人向けトランクルームの料金相場比較ポイント
なぜ法人向けトランクルームの料金が複雑なのかというと、一口に「トランクルーム」といっても業者によって、設備やサービス内容が大幅に違うからです。また、同じ業者でも利用するトランクルームやオプションにより料金は大きく変化します。
まずは、法人向けトランクルームの料金の比較ポイントを抑えておきましょう。
- トランクルームの広さ
- トランクルームが屋内と屋外どちらにあるか
- セキュリティ体制
- トランクルームの空調設備
- エリア
- サービスの充実度
トランクルームの広さ
レンタルするトランクルームが広ければ広いほど、料金が高額になります。坪単価で基本料金を計算する場合がほとんどなので、必要以上に広いレンタルルームを選ぶと割高になってしまいます。
ベテランGメン園川
トランクルームが屋内と屋外どちらにあるか
トランクルームが屋内にあるか、屋外にあるかによっても料金は変化します。
▼屋外型トランクルーム
出典:ドッとあ~るコンテナ
屋外にトランクルームがある場合は、空調設備のない物置倉庫のようなイメージです。温度や湿度で劣化してしまう書類などの保管にはおすすめしません。しかし、屋内型に比べて料金が安価であり、24時間365日荷物の出し入れが可能といったメリットがあります。短期間の保管や温度湿度の変化に強いものを保管する際は、屋外に設置型を選択しましょう。
▼屋内型トランクルーム
出典:ドッとあ~るコンテナ
一方で、屋内にトランクルームが設置されている場合は屋外型に比べて料金は高額になりますが、空調設備やセキュリティ体制がしっかりしています。文書や機密情報を保管する場合は、屋内型のトランクルームの方が安心です。
セキュリティ体制
法人向けトランクルームに導入されているセキュリティ対策が、高度であるほど安心ですが、費用は高くなります。ちなみに法人向けトランクルームのセキュリティ対策は下記のようなものがあります。
- 入退室管理体制生体認証システム
- 監視カメラ
- 車両(GPS追跡機能、完全密封車など)
オペレーター 杏奈
トランクルームの空調設備
出典:ダイキン公式
衣類や文書など、温湿度の影響を受けやすい保管物は温湿度の管理が必須になりますが、トランクルーム内に24時間体制で稼働する空調設備が導入されていれば、費用が高くなります。
ベテランGメン園川
エリア
トランクルームは、賃貸マンションンを契約するのと同じで、人気のエリアほど坪単価が高くなります。かといって、会社から距離のあるところにトランクルームをレンタルしては利便性が損なわれてしまいますので、慎重にトランクルームの場所を選択しましょう。
法人向けトランクルームの料金内訳
次に、法人向けトランクルームの料金内訳をご紹介します。まず、大きく分類すると下記の3項目に分けることができます。
- 初期費用
- 月額料金
- オプションサービス費用
順番に詳しく解説します。
初期費用
法人向けトランクルームを契約する際は、下記の初期費用が発生します。
- 事務手数料
業者によって差があるが、3,000円〜8,000円程度が平均。 - 保証料
利用する保証会社によって大きく変化。1ヶ月分の月額料金を必要になることもあれば、数百円で済む場合も。 - 敷金・礼金
全く必要のない場合もありますが、必要な場合は1ヶ月〜3ヶ月分の月額料金が必要とされるケースが多い。
新人Gメン及川
月額基本料金
法人向けトランクルームの基本料金は、部屋のタイプやサービス内容によって坪単価が決められ、トランクルームの広さを参照して計算されるのが一般的です。また、設備の管理費用などが追加で必要になるケースもあります。
オペレーター 杏奈
オプションサービス費用
ただ単に保管するだけなら月額利用料金だけで済みますが、法人向けトランクルームは、多くの便利なオプションが用意されています。利用すれば追加費用がかかりますが、上手に使えば大幅に手間を軽減できます。
下記3つは法人向けトランクルームの代表的なオプションです。
- 運搬サービス
- Webシステム
- 保管物の破棄
例えば、上記3つのオプションを全て利用すると、保管物の預け入れや引き出し、破棄を全てweb上で行うことができます。配送も専任のスタッフが行ってくれるので、依頼主はデスクに座ったままで完結してしまいます。
【タイプ別】法人向けトランクルームの料金相場を比較
それでは、法人向けトランクルームの料金相場をご紹介します。トランクルームが屋内にある「屋内型」と屋外にある「屋外型」に分けて紹介しますので、それぞれを比較してみてください。
屋外型
まずは、屋外型のトランクルームの料金相場を紹介します。
トランクルームが屋外にある屋外型の法人向けトランクルームの料金相場は、3,500円/畳〜6,500円/畳です。立地やセキュリティ体制によって幅がありますが、2階建ての場合は、2階のトランクルームの料金が安く利用できることもあります。
基本的には、保管するスペースを借りるだけなので追加のオプション料金もかかりません。「特に保管環境や利便性は求めてない」「保管場所が確保できればいい」という場合は料金の安い屋外型の法人向けトランクルームがおすすめです。
屋内型
次に、屋内型のトランクルームの料金相場を紹介します。
トランクルームが屋内にある屋内型の法人向けトランクルームの料金相場は、4,000円/畳〜20,000円/畳です。こちらも立地やセキュリティ体制によって幅がありますが、オプションや設備の充実度が豊富な分、差が大きくなります。
費用は高くなりますが、会社にとって重要度の高い文書や備品を保管する場所は、どこでもいいというわけではありません。重要なのは、保管物の重要度に合わせて相応な保管場所を確保することです。
利用する業者の公式サイトを確認したり、実際に足を運ぶなどしてしっかりと設備やサービス内容を把握して「適正な料金なのか」判断しましょう。
法人向けトランクルームを格安で利用するには?
ここからは「せっかくなら少しでも安く利用したい」という方のために、格安で利用するコツを紹介します。
相見積もりを取る
相場に幅がある法人向けトランクルームの料金を下げるには、相見積もりを取るのが非常に効果的です。業者にも相見積もりを取ることを伝えておけば、「料金を安くしないと獲得できない」と思わせることができます。
相見積もりをとるとなると、最低でも3社からは見積もりを取りたいところです。しかし、日々の仕事の中で3社以上の業者とやり取りをするのが大変という方もいるでしょう。
当サイトがご紹介する業者とは全て「しつこい営業禁止」と約束をしております。「契約する気のない業者とのやり取りが無駄に長引いてしまう」こともありません。ぜひ当サイトへお問い合わせください。
宅配型トランクルームを利用するという手も
宅配型トランクルームとは、ここで紹介した屋内型や屋外型よりも簡易的なトランクルームサービスです。段ボール一箱300円/月程度のお手軽な費用で利用可能です。
使い方は、保管したい物を段ボールに詰めて宅配業社に集配してもらうだけ。個人で利用する人が多いサービスですが、業者によっては法人利用もできます。
しかし、屋内型や屋外型と違って、必要な時にトランクルームまで行ってすぐに引き出すことはできません。全て宅配業社による配送で保管物を運ぶ必要があります。そのため、保管物が手元に来るのは早くても翌日以降ということです。
すぐに引き出す必要がなく、保管物が少量であれば料金が安価な宅配型も検討してみてください。
まとめ
今回は、法人向けトランクルームの料金について解説しました。簡単に記事のポイントをまとめます。
- 法人向けトランクルームの料金は、設備の充実度やタイプ、セキュリティ体制などによって変動する
- 費用の内訳は大きく分類すると初期費用、月額基本料金、オプション利用料金
- 屋外型の料金相場は3,500円/畳〜6,500円/畳
- 屋外型の料金相場は4,000円/畳〜20,000円/畳
- お得に利用するには、相見積もりをとるか宅配型トランクルームを利用する