公開日:2020年02月06日
ビジネスフォンの導入には「電話機」と「主装置・PBX」が必要です。
出典:サクサホールディングス株式会社
「電話機」と「主装置」は基本的にセットで、同じメーカーの製品でも電話機の機種を変更すると、主装置まで変えなくてはならないことがあります。
また、主装置ではなく「PBX」を導入すると、パソコンとの接続やスマホの内線化、拠点間での内線通話ができるようになります。
主装置を使ったビジネスフォンでは、最大でも1,000台程度にしか接続できないことが多く、なおかつ同一拠点でしか内線を構築できません。一方、PBXは種類によっても異なりますが、1,000台以上の接続が可能で、複数の拠点で内線ネットワークを構築することができます。
さらに、PBXは高性能CPUを二重化で実装しているため、システムの安定性や耐久性の面でも優れています。
メーカーによって呼称は違いますが、どのメーカーも「タイプS」~「タイプL」など、スペックの異なる複数の主装置を用意しており、選ぶタイプによって接続できる電話機の数が違います。
一例としてNTTの多機能ビジネスフォン「αNXⅡ」の主装置を確認してみましょう。
NTTの多機能ビジネスフォン「αNXII」 | ||
αNXII type S | 小規模オフィス向け | 外線:最大8ch(8チャンネル) 内線:最大10台 |
αNXII type M | 中規模オフィス向け | 外線:最大12ch(12チャンネル) 内線:最大30台 |
αNXII type L | 大規模オフィス向け | 外線:最大192ch(192チャンネル) 内線:最大576台 |
このように「type S」では、同時に外線通話ができる電話機は最大8台までと少ないですが、「type M」では最大12台、「type L」では最大192台と大きな差があります。そのため、「type S」より「type M」が、「type M」より「type L」が高額です。
オフィスの規模や業種、外線の使用頻度、さらには今後の増員予定などを考慮して、やや余裕があるタイプを選びましょう。
PBXには「レガシーPBX」「IP-PBX」「クラウドPBX」の3種類があります。現在の主流はネットワーク上にIP電話機を接続する「IP-PBX」か、クラウド上にPBXを設置する「クラウドPBX」で、どちらも通信コストの大幅な削減が期待できます。
詳しい特徴は以下の関連記事でご確認ください。
主装置やPBXとセットで導入する電話機には、機種によって標準搭載されている機能が異なります。
外線・内線・転送・留守番電話などは、ほとんどの機種に搭載されています。以下に、その他の便利な機能を挙げますが、これらは機種によってオプションで追加をする必要があります。
たとえ転送機能のような基本機能でも、機種によってはオプション追加になる場合があります。ビジネスフォンを選ぶ際は、業務に必要な機能を事前に洗い出しておきましょう。