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IP-PBXの種類とビジネスフォンとの違い
多くのオフィスに導入されている『IP-PBX』をご存知でしょうか。そもそも、PBXとは企業内に設置された構内交換機(Private Branch eXcanger)=電話回線の交換機のことで、『IP-PBX』は、そのPBXのIP電話機バージョンのことを指します。
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
※赤い線が外線、緑の線は内線
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多くのPBXは1,000台以上の接続が可能で、しかも複数の拠点で内線ネットワークを構築することができます。一方、ビジネスフォンは最大でも1,000台未満(なかには100未満のタイプも)にしか接続できず、同一拠点でなければ内線ネットワークを構築できません。
オペレーター 杏奈
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ベテランGメン園川
◆PBXはスマホをコードレス電話機のように内線として使用することが可能
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
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オペレーター 杏奈
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IP-PBXとPBXの違い
おさらいとして、PBXとビジネスフォンの違いを述べましたが、次にPBXとIP-PBXの違いを整理してみましょう。以下が、先ほども見て頂いたPBXの仕組みです。
これが「IP-PBX」になると、どのように変わるのでしょうか?
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
従来の電話は基地局を経由して音声を届けますが、IP電話はインターネットを介し、デジタル化した音声を届けます。NTTの「ひかり電話」などが有名で、音声の品質は通常の通話と変わりません。
よって、『IP-PBX』とはPBXのIP電話機バージョンのことを指します。
新人Gメン及川
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IP-PBXのメリット
企業で構築したネットワークにIP電話機を接続するので、LAN・電話回線の配線に関連するコストや通常のIP電話機に掛かる設定費などのコストを節約することができます。
また、たとえ離れた拠点でもネットワークさえ繋がっていれば、1セットのIP-BPXの設備で運用が可能なので、各拠点に設置する必要がありません。
拠点同士の通話は内線のため通話コストが抑えられる他、通話内容をデジタルデータとして保存することや顧客データとの連携などもできます。
◆配線コストやIP電話機の設定コストを下げられる
◆1セットで離れた拠点とも運用が可能
◆通話コストを抑え、データの保存・連携ができる
IP-PBXのデメリット
オペレーター 杏奈
◆ハッキングされるリスクがある
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
過去に行った事例ですが、ハッキングによる「乗っ取り」で、勝手に国際電話を掛けられ、高額な通話料金を請求されました。セキュリティの脆さや設定の甘さが主な原因で、乗っ取られたことに気付きにくく、数日で100万円以上の損害が出たケースも報告されています。
【出典】NTT東日本:ひかり電話における第三者による不正な利用に関する今後の対策等について
上記は2015年の事例で、現在は対策が講じられていますが、発覚当時、総務省が注意を喚起する通達を出すなど大きな騒ぎとなりました。
企業側でも、外部からPBXやルータの設定接続が禁止になっているか?の確認・不要な接続環境の削除・定期的なパスワード変更・国際発信規制の設定などを念入りにチェックし、日頃からセキュリティの意識は高めておきましょう。
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IP-PBXの種類
最後にIP-PBXの種類について紹介します。
IP-PBXには大きく分けて「ハードウェアタイプ」「ソフトウェアタイプ」の2種類があります。
「ハードウェアタイプ」のIP-PBX
いわゆる主流のタイプで、電話交換用の専用機器を設置して使用します。レガシーPBXよりは小型で軽量化され、大半がルータ機能を備えています。
また、オフィスに設置するタイプのため、セキュリティ面や稼働の安定性に優れており、発売されている製品数も多く、拠点数や従業員の人数など、会社の規模や用途に応じて最適な製品を選ぶことができます。
ただし、ハードウェアタイプのIP-PBXは、交換機を必要とするため、拡張性が限定されてしまい、電話機の数や機能を安易に増やせない欠点もあります。電話機や機能を増やす際には、専用機器の追加や交換が必要です。
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「ソフトウェアタイプ」のIP-PBX
オフィスのサーバにインストールするだけで利用できるタイプで、LAN・電話回線の配線工事さらには新しいハードウェアが不要のため、コストを安く抑えれます。
また、ハードウェアタイプの欠点である拡張性にも優れており、たとえ利用する数が増えても製品によっては、ライセンスを追加購入するだけで、簡単に増やすことができます。もちろん、ソフトウェアなので常に最新の状態にアップデートすることも可能です。
数や機能を柔軟に増やせるタイプのため、従業員数の増加が見込まれる企業や将来的に新たな拠点を設ける可能性が高い企業に向いている他、近年では小規模オフィスにも最適な製品も開発されています。
ただし、ネットワークを介したサービスなので、セキュリティ面のリスクを伴うことは忘れず、信頼できるメーカーやベンダーを選びましょう。
オペレーター 杏奈
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