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防水に対応しているビジネスフォンの選び方
スマホやパソコンをはじめとする電子機器は水に弱く、少しでも浸水すると壊れてしまうモノが沢山あります。ビジネスフォンも同様で、防水タイプを選ばなければ、雨で濡れるだけでも故障の原因になってしまいます。
現在は、防水タイプのビジネスフォンも販売されており、飲食店や水産業、食品加工業、スポーツジムなどを中心に様々な環境で利用されています。
そこで今回は、ビジネスフォンの防水性能についての説明と、オススメの防水仕様ビジネスフォンをお伝えします。
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
防水レベルの見分け方
電子機器のカタログや商品紹介ページでは「完全防水」や「防水仕様」「防水加工」などと、様々な文言で『防水』であることを謳っています。この『防水』の性能について、正しく把握することから始めましょう。
防水だけではなく防塵(ぼうじん=ちりが入ることを防ぐ)についても、JIS(日本工業規格)やIEC(国際電気標準会議)では、一定の基準を定めています。
オペレーター 杏奈
出典:HUAWEI
こちらはHUAWEIのタブレット『HUAWEI MediaPad M3 Lite 10 WP』です。防塵耐水を謳っており「IP67」と併記されています。この「IP67」が防塵防水を示す等級です。
左の6が防塵等級、右の7が防水等級を示しており、防塵性能は6級、防水性能は7級に相当するレベルであることが分かります。
ベテランGメン園川
出典:OLYMPUS
オリンパスのコンパクトデジタルカメラ『Tough TG-6』の紹介ページです。文字が小さくて見にくいですが、こちらの商品も防水仕様を謳っており「IPX8」と表記されています。
これは、防塵性能は「X=検査していない」、防水性能が8級に相当するレベルであることを意味しています。
防水性能の等級
防水性能の等級は、0級~8級に分類されており、0級は防水性能を施していない水に弱い製品、8級は水中でも使用できるほどの強い防水性能を持つ製品であることを意味します。
等級 | 保護の程度 | テスト方法 |
0級 | 水の浸入に対して特には保護されていない | なし |
1級 | 垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない | 200mmの高さより3〜5mm/分の水滴 (10分) |
2級 | 垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない | 200mmの高さより15°の範囲 3~5mm/分の水滴(10分) |
3級 | 垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響を受けない | 200mmの高さより60°の範囲 10ℓ/分の放水(10分) |
4級 | いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない | 300〜500mmの高さより全方向に10ℓ/分の放水(10分) |
5級 | いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない | 3mの距離から全方向に12.5ℓ/分・30kpaの噴流水(3分) |
6級 | いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない | 3mの距離から全方向に100ℓ/分・100kpaの噴流水(3分) |
7級 | 規程の圧力、時間で水中に沒しても水が浸入しない | 水面下・15cm〜1m(30分) |
8級 | 水面下での使用が可能 | メーカーと機器の使用者間の取り決めによる |
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ベテランGメン園川
防水仕様のビジネスフォンおすすめ5機種
防水仕様のビジネスフォンは「IP○○」ではなく「IPX◯」と記載されていることが多いので、その数字を確認し、どの程度の防水性能を搭載しているのか?をきちんと把握しておくと、職場に最適な機種を選ぶことができます。
なお、ビジネスフォンの防水仕様はコードレス電話機本体のみで、卓上タイプの固定電話機は基本的に対応外です(一部の機種では卓上タイプでも防水機能あり)。
オペレーター 杏奈
サクサ(saxa)『PLATIAⅡ』
出典:サクサホールディングス株式会社
『PLATIA Ⅱ』のマルチライン対応システムコードレス『SP800』は防水規格が「IPX5/IPX7」で、さらに防塵規格「IP5X」にも対応しています。水を扱うことの多い職場だけではなく、埃や砂が飛ぶ多い工事現場や工場にも最適です。
『SP800』防水レベルは2つの等級が並んで記載されています。このような場合は、水を掛けた際の等級と水に沈めた時の等級が分けて表記されています。水を掛けた場合の「IPX5」は、内径6.3mmのノズルで約3mの距離から毎分約12.5ℓの水を3分以上注水した際、あらゆる方向から噴流水を受けても電話機の性能が保たれます。一方、水に沈めた時の「IPX7」は、水道水(常温)を貼った水深1mの水槽に本体を沈め、約30分間放置した際、内部まで水が浸水せず、電話機の性能が保たれます。
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ベテランGメン園川
ただし、「IPX7」の防水性能を維持するためには、2年毎のメンテナンスが必要です。
防塵性能の「IP5X」は、防塵等級の5級を意味し、塵埃が入った装置に電話機を8時間入れて撹拌させた後でも、電話機の機能が保たれ、安全に使える状態を指します。
オペレーター 杏奈
NAKAYO『NYC-iF』
出典:ナカヨ電子サービス株式会社
『NYC-iF』のデジタルコードレス電話機『NYC-8DCLAW/8DCLAB』や『NYC-8iF-DCLS2/IPDCLS2』は、「IPX5/IPX7」相当の防水仕様が施されています。こちらも防水性能を維持するために、異常の有無に関わらず2年に1回の部品交換(有償)が必要です。
新人Gメン及川
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どちらも完全防水ではないので、濡れたままの使用や水に浸したままでの使用、水中での使用は避けましょう。また、濡れてしまった場合は乾いた布などで水を拭き取ってから使用すると、通話性能に影響が出ません。
オペレーター 杏奈
HITACHI『integral-F』
出典:日立情報通信エンジニアリング
拡張性の高さがウリの『integral-F』は、デジタルコードレス電話機『ET-8iF-DCLS2』『ET-8DCLA』および事業所用PHS『HI-D8Ⅱ WP』で、「IPX5/IPX7」の防水性能を有しています。
電池カバー・イヤホン端子カバー・USBコネクタカバーが確実に閉められた状態に限定されますが、高い水圧で水を掛けることや長時間に渡る水中での放置は厳禁です。
また、防水機能を維持するためには定期的なメンテナンスを行う必要があります。
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IWATSU『LEVANCIO-S』
出典:岩崎通信機株式会社
コードレス端末の数をそれほど必要としないなら、接続数が1~5台のIWATSU『LEVANCIO-S』がオススメです。水回りの作業が多い飲食店や生鮮食品を扱う小売店などに向いています。
防水機能のコードレス機は、携帯型多機能デジタルコードレスの『MUJO7』『MUJO6』、転倒発報機能が搭載された多機能デジタルコードレス『DC-PS8』の3種類があり、『MUJO7』『MUJO6』は「IPX4」相当、『DC-PS8』は「IPX3」相当の防水レベルです。
サクサのマルチライン対応システムコードレス『SP800』やナカヨ『NYC-iF』のデジタルコードレス電話機『NYC-8DCLAW/8DCLAB』などは「IPX5/IPX7」相当だったので、比較をすると防水性能がやや劣る印象を受けますが、ホース等で水を掛ける工事現場や水没させてしまう恐れのある職場環境でない限り「IPX3」でも問題ないでしょう。
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
もちろん、コードレス端末の数量によっては『LEVANCIO-S』ではなく『LEVANCIO』や『Frespec』など、おすすめのシステムプランが変わります。
NTT『αA1』
出典:NTT東日本
電話通信事業をリードするNTTのビジネスフォン『αA1』では、コードレスのIP電話機『DECTコードレス電話機』と卓上タイプの『防水多機能電話機』が「IPX4」相当の防水機能を搭載しています。
こちらも、サクサのマルチライン対応システムコードレス『SP800』やナカヨのデジタルコードレス電話機『NYC-8DCLAW/8DCLAB』に比べて、低い防水等級ですが、オフィス等で使用する分には問題ありません。
また、卓上タイプの固定電話機に、ここまでしっかりした防水機能が搭載されていることは珍しいものの、この『防水多機能電話機』には、液晶ディスプレイが搭載されていないので、製品選びの際は注意が必要です。
「IPX4」相当であれば、濡れた手で触っても利用可能ですが、一度でも水没させてしまうと内部にまで浸水して壊れてしまうので『DECTコードレス電話機』を利用する際は、周辺の環境に気を配りましょう。
【まとめ】防水のビジネスフォンは等級を参考に選ぶ!
スマホやタブレットとは違って、防水機能をそこまで重視する必要がなさそうなビジネスフォンですが、持ち運びのできるコードレス機が主流になっていること、コンビニでもカップのコーヒーなどが手軽に変えるようになったことなど、様々な要因が重なって、現在では防水性能を搭載したビジネスフォンが増えています。
特に、飲食店、水産業、食品加工業、工事現場、病院、介護施設などは水回りの仕事が多く、電話機にも防水性能が求められています。
防水性能が備わったコードレスタイプのビジネスフォンを導入することで、業務効率が上がる他、水没などの心配が軽減され、ストレスや不便を感じることなく仕事に集中できるでしょう。
オペレーター 杏奈
- 職場環境や職種によってはビジネスフォンにも防水性能が備わっていると安心
- 防水レベルは「IP○○」「IPX○」などの等級によって分けられている
- 防水性能を維持するためには定期的なメンテナンスや部品交換が必要
- 防水タイプのビジネスフォンはコードレス機が主流
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
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