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自炊スキャナーの種類&特徴
自炊に向いているスキャナーの種類は大きく下記の4つに分けられます。それぞれの特徴に応じて選びましょう。
- 【破壊・早さ重視】シートフィードスキャナー
- 【非破壊・高画質】フラットヘッドスキャナー
- 【非破壊・非接触】オーバーヘッドスキャナー
- 【非破壊・携帯性】ハンディスキャナー/モバイルスキャナー
【早さ重視】シートフィード
※画像はキャノン公式より引用
シートフィードスキャナーとは、原稿を自動送りしてくれるADF機能がついているスキャナーのこと。シートフィードスキャナーは以下のような使い方をする場合におすすめです。
- 自炊の早さ重視
- 1枚ものの原稿を大量にスキャンしたい
- 本をスキャンする場合→糊付けをバラしてもOK
- 中綴じパンフ等をスキャンする場合→ホチキスどめをバラしてもOK
シートフィードスキャナーなら、いちいち原稿を手でセットする必要がないため「作業の早さ重視」という方におすすめです。ただ、糊付けされている書籍や中綴じパンフレットなどをスキャンしたいときは、製本されているものをバラす必要があります。「本を裁断するなんて嫌…」という方には不向きです。
ただしシートフィードスキャナーと一口に言っても、決して「早くない」商品もあります。例えば、一度にセットできる原稿枚数が1枚のみ…というスキャナーは、高速作業を目指す自炊には向いていません。自炊作業をより早く終わらせるには以下のポイントを重視して選びましょう。
- 一度により多くの原稿をセットできる
- 両面自動スキャン可
- 読み取り速度が速い
原稿セット枚数は多ければ多いほど、読み取り速度力が高いほど、当然本体価格も高くなります。予算に応じて適切なスペックのスキャナーを選びましょう。
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【非破壊:高画質】フラットヘッド
※画像はキャノン公式より引用
フラットヘッドスキャナーとは、平らなガラス台の上に乗せた原稿を読み取るタイプのスキャナーのことです。原稿読み取り時には外から光が入らないよう、上部の蓋を閉めます。フラットヘッドスキャナーは以下のような使い方をする場合におすすめです。
- 本を裁断したくない
- 1枚ずつ丁寧に原稿を読み取らせたい
- 省スペース設計のスキャナーがいい
- 画質の美しさにこだわりたい
- 丸々一冊の本を自炊するわけではなく「表紙だけスキャン」など部分的な使い方をする
フラットヘッドスキャナーなら、本を裁断せずにスキャンすることができます。ただし、厚みがある本には対応していない商品もありますので注意しましょう。
フラットヘッドスキャナーは省スペースで高画質という特徴がある代わりに、シートフィードスキャナーのように自動で原稿を送る機能はありません。そのため、自炊作業には時間がかかります。何百ページにもわたる本を丸々一冊自炊する…というような使い方は現実的ではありませんので、気を付けてください。
フラットヘッドスキャナーも様々な種類があります。中には自炊に向かない機種もあるため注意が必要。フラットヘッドスキャナーを自炊用として選ぶ場合は、以下の点に気を付けましょう。
- 本を破壊するか破壊しないか選びたい→→→フラットヘッドスキャナーにADF機能がついた機種を選ぶ
- 分厚い本を自炊する→→→「ブックスキャナー」と呼ばれる本の厚みに対応した機種を選ぶ
ちなみに、フラットヘッドスキャナーにADF機能がついているタイプで充分な機能性を持つものはどうしても高額になります。中には安価なものもありますが、「読み取り速度が遅い」「重送防止機能がない」「解像度が不十分」「耐久性に問題がある」など様々な問題を抱えている場合も…。
そういう場合は思い切って、フラットヘッドスキャナーとシートフィードスキャナーの両方を購入するという手もあります。別々に購入したほうが、高額な複合機種を購入するより安価です。
【非破壊:非接触】オーバーヘッド
※画像は富士通公式より引用
オーバーヘッドスキャナーとは、原稿の上部から原稿をスキャンするスタンド式のスキャナーのことです。スキャナー部分が原稿に触れることがないため本を裁断する必要はありません。また例えば、クレヨン画など被写体にスキャナーを触れさせたくない場合にも活用できます。
- 本を裁断したくない
- 原稿に触れずにスキャンしたい
- 設置スペースは充分にある
オーバーヘッドスキャナーはその形状上、どうしても設置スペースを大きくとります。また、オーバーヘッドスキャナーも様々なグレードのものが発売されており、選び方を間違うと思ったように自炊作業は進みませんので気を付けましょう。
- 画質が悪いのは嫌だ→→→富士通のScanSnap SV600一択
- スキャナーに5万円も出せない→→→富士通のScanSnap SV600以外の機種選択
- 5万以下の機種で少しでも画像を良くしたいなら→→→1200万画素以上で自動補正機能ありを選ぶ
自炊用オーバーヘッドスキャナーの選び方は他機種と違ってやや特殊。なぜなら、富士通のScanSnap SV600は他のオーバーヘッドスキャナーとは別格のスキャナーだからです。
富士通ScanSnap SV600以外のオーバーヘッドスキャナーの場合、画像がゆがみます。そのかわり価格も富士通ScanSnap SV600よりもはるかに安価。価格と機能面を天秤にかけて選びましょう。
【非破壊:携帯性】ハンディ・モバイル
※画像はサンワサプライ公式より引用
ハンディスキャナーとは、片手で持てるぐらいのコンパクトサイズのスキャナーのことであり、モバイルスキャナーとも呼ばれます。書類の上を滑らせてスキャンするタイプと、ハンディスキャナーの中へ原稿を送って読み取らせるタイプとがあります。また形状も画像のように直方体のものと、マウス型のものの大きく2種類存在します。
- スキャナーを外に持っていきたい
- 読み取りたいドキュメントの数は少な目
- 手軽に使えるスキャナーが欲しい
ただ、ハンディスキャナーにも様々なタイプがありますので、自炊用として選ぶ場合は選び方が重要になります。
- 本を破壊したくない→→→シートフィードタイプではなく、原稿面を滑らせるタイプを選ぶ
- パソコンを外に持って行かない場合→→→スキャナー単体で画像保存できるタイプを選ぶ
- 外でスキャンしてスマホにデータを保存したい場合→→→Wi-Fiダイレクト機能があるものを選ぶ
- ハンディスキャナーを主に外で使う場合→→→できるだけ軽量なものを選ぶ
- ランニングコストが気になる→→→乾電池ではなく内蔵バッテリー搭載タイプを選ぶ
本の非破壊自炊をしたいなら、原稿面を滑らせるタイプを選びましょう。ハンディスキャナーの中にはシートフィードを基本としているものも多くあります。つまり、サイズ感だけコンパクトなシートフィードスキャナーというものです。このタイプでは1枚ものの原稿しかスキャンできません。
またハンディスキャナーを主に外出先で使うなら、スキャナー単体で駆動できるタイプを選ぶのが鉄則です。理想はスキャナー単体でSDカードなどに情報を保存でき、Wi-Fiダイレクトでスマホとつなげることができ、軽量で、内蔵バッテリーがあるもの。
特にWi-Fiダイレクト機能があればいちいちWi-Fiポイントを探す必要もなく、USB接続する必要もないのでおすすめです。
安い自炊スキャナーおすすめ7選
それではここからは安い自炊スキャナーのおすすめ商品をタイプ別にご紹介します。
- 【シートフィード】エプソンDS-570W・キヤノンDR-C230
- 【フラットヘッド】エプソンGT-S650・Plustek OpticBook 3800
- 【シートフィード+フラットヘッド】エプソンDS-1630
- 【オーバーヘッド】富士通ScanSnapSV600
- 【ハンディ・モバイル】ブラザージャスティオ MDS-940DW
【シートフィード】エプソンDS-570W
最大原稿サイズ | A4まで ※別売りキャリアシート購入でA3対応可 | 最大セット可能枚数 | 50枚まで |
解像度 | 50~1200dpi | 両面同時読み取り | 〇 |
読み取り速度 | 35枚/分(A4カラー300dpi) | 重送探知機能 | 〇 |
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【シートフィード】キヤノンDR-C230
キヤノンのDR-C230も自炊スキャナーとしておすすめです。スペックとしては上記でご紹介したエプソンのDS-570には劣ります。ただ富士通のScanSnapiX1500と比べるとやや劣るかなというレベル。現在の市場価格は3万円程度とかなりコスパが良い商品です。(※発売当初価格は4万円程度でした)
もちろんシートフィードスキャナーとして欲しい機能は全て搭載されています。重送防止や斜め読み込み防止など、ADF機能で起こりがちなトラブルも未然に防ぎます。
最大原稿サイズ | A4まで | 最大セット可能枚数 | 60枚まで |
解像度 | 50~600dpi | 両面同時読み取り | 〇 |
読み取り速度 | 20枚/分(A4カラー300dpi) | 重送探知機能 | 〇 |
【フラットヘッド】エプソンGT-S650
フラットヘッドスキャナーで自炊を考えるなら、エプソンのGT-S650がおすすめです。GT-S650の実売価格は9,980円(税抜)程度と非常に安価!GT-S650は非常にコンパクトで薄く、縦置きスタンドに立てて使うこともできる省スペース設計です。
解像度も高く、文字をくっきりはっきりと読み取る機能もついています。厚みのある本を読み取る際には上部カバーを取り外してスキャンすることもでき、とても便利です。
また、別売りの接続ユニットを使うことによって、別売りシートフィードスキャナーDS-530と連結させて使うこともできます。
最大原稿サイズ | A4まで | 最大セット可能枚数 | 1枚 |
解像度 | 50~4800dpi | 両面同時読み取り | × ※別売りシートフィードスキャナーに接続可能 |
読み取り速度 | 10枚/分(A4カラー300dpi) | 重送探知機能 | - |
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【フラットヘッド】Plustek OpticBook 3800
「分厚い本を裁断せずにキレイにスキャンしたい」という方におすすめなのが、Plustek OpticBook 3800です。エッジ部分が6mmと薄く、スキャン時に本の綴じ部分に段差が生まれないため影を作らずにスキャンできます。ただしこちら…若干お値段高め。新品購入するとしたら、4万円は下りません。
ちなみに、上記機種4800はエッジ部分が2mmとさらに薄く、読み取り速度もA4カラー300dpiでわずか3.6秒と高速。ただしこちらの価格は6万弱です。
最大原稿サイズ | A4まで | 最大セット可能枚数 | 1枚 |
解像度 | ~1200dpi | 両面同時読み取り | × |
読み取り速度 | 7秒/枚(A4白黒300dpi) | 重送探知機能 | - |
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【フラットヘッド+シートフィード】エプソンDS-1630
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エプソンのDS-1630は、フラットヘッドスキャナーにシートフィードスキャナー機能もついたタイプのスキャナーとしてはかなり安いのが魅力。価格は4万円程度です。
スキャン時の解像度もフラットヘッドなら1200dpiまで対応可能。ADF利用時は600dpiまでです。ただ、ドキュメントスキャンなら300dpiで充分なので問題ないスペックと言えます。
一つ注意したいのが、重送探知機能がないということ。ADF時、原稿が数枚重なって出てしまうということはよく起こりがちなトラブルです。ADFメインで使いたい場合には、こちらの機種はあまりおすすめできません。
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最大原稿サイズ | A4まで | 最大セット可能枚数 | 50枚 |
解像度 | 50~1200dpi | 両面同時読み取り | 〇 |
読み取り速度 | 25枚/分(A4カラー300dpi) | 重送探知機能 | × |
【オーバーヘッド】富士通ScanSnap SV600
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非破壊自炊スキャナーの代表格といえば、オーバーヘッドスキャナーです。ただオーバーヘッドスキャナーは解像度が低いのが難点。いわば…スマホのカメラでカシャっと撮影していく…という画質レベルのオーバーヘッドスキャナーが多いのが現状です。
しかし、富士通ScanSnapSV600だけは、スペックが違います。きちんとCCD式の読み取り形式を採用しており、スキャナーとして確立しています。オーバーヘッドスキャナーの最大の問題である原稿の歪みを補正する機能が搭載されていることによって、美しいドキュメントデータを作成できます。
最大原稿サイズ | A3まで | 最大セット可能枚数 | 1枚 |
解像度 | ~285dpi | 両面同時読み取り | - |
読み取り速度 | 3秒/枚(A4カラー200dpi) | 重送探知機能 | - |
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【モバイル・ハンディ】ブラザー ジャスティオ MDS-940DW
出先でパソコンなしでモバイルスキャナーを使いたいという場合には、ブラザーのジャスティオMDS-940DWがおすすめです。データをSDカードに保存できるので、パソコンは不要。参考価格は27,000円ですが、現在は1,9000円~に値下がりしています。
電源はUSBに加え、リチウムイオン電池なので電源が無い場所でもスキャン作業できます。ちなみにWi-Fiポイントがあるところならスマホアプリとの連携も可能です。両面を一気に読み取ってくれるという点もとても便利。
最大原稿サイズ | A4まで | 最大セット可能枚数 | 1枚 |
解像度 | ~1200dpi | 両面同時読み取り | 〇 |
読み取り速度 | 4秒/枚(A4カラー300dpi) | 重送探知機能 | - |
まとめ
- 自炊スキャナーで早さ重視なら、シートフィードスキャナー一択
- 自炊スキャナーで非破壊なら、フラットヘッド・オーバーヘッド・ハンディ/モバイル
- シートフィードスキャナーでおすすめは、エプソンDS-570W・キヤノンDR-C230
- フラットヘッドスキャナーでおすすめは、エプソンGT-S650・Plustek OpticBook 3800
- フラットヘッドスキャナーADF機能つきでおすすめは、エプソンDS-1630
- オーバーヘッドスキャナーでおすすめは、富士通ScanSnapSV600
- モバイル・ハンディスキャナーでおすすめは、ブラザージャスティオ MDS-940DW