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ビジネスフォンの通話中にノイズが入る時の対処方法
ビジネスフォンでの通話中にノイズ(雑音)が入ってしまうことは稀にあります。故障かな?と思っても対処方法が分からず、少しのノイズであれば「聞こえるし…」と、そのまま放置してしまう人も少なくないでしょう。しかし、適切な処置を行わないと、ノイズは継続的または断続的に発生し、一向に解決しません。
そこで今回は、ビジネスフォンの通話中にノイズが入った場合の対処法をお伝えします。
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
ビジネスフォンの配線方式を知ろう
出典:NTT西日本
ビジネスフォンは基本的に「主装置(またはPBX)+電話機」をセットで導入します。主装置は外線と内線、または内線同士を繋ぐ役割を果たし、これがなければ通話ができません。
電話回線は、まず主装置に接続され、次にモジュラーケーブル(電話線)を「ローゼット」と呼ばれる機器に接続します。ローゼットへ接続したら、今度は「機ヒモ」で電話機に配線します。これでようやく、通話ができます。
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
また、ビジネスフォンの配線は「スター配線」と「バス配線」の2種類の方式があります。
主流は上の画像にもあるように「スター配線」で、電話機1台に対して1本の配線を主装置と繋ぎます。主装置を中心に、スター(星)のような形状で配線するため「スター配線」と呼ばれています。
一方の「バス配線」は、1本の幹線(バス)から枝分かれした配線で接続する方式です。現在は、NTTのビジネスフォン「αNXⅡ」だけで採用されています。
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
出典:株式会社サザンプラン
「スター配線」では1台ずつの配線なので、仮に1ヵ所で断線が起きた場合、使用できなくなる電話機は1台です。しかし「バス配線」では断線した箇所にもよりますが、たった1ヵ所で断線しても全ての電話機が使えなくなる恐れがあります。
ここまでが、ビジネスフォンの配線の仕組みです。これを理解しておくと、ノイズや不通などのトラブルが発生した際に、対処がしやすくなります。
ノイズが発生する状況を把握する
ビジネスフォンでの通話中にノイズが入る場合は、全ての電話機で起きているのか?内線でも起きるのか?など、ノイズの状況をオフィス全体で確認しましょう。
ノイズが入る電話機が1台のみのケース
先ほどもお伝えしたように、現在は「スター配線」のビジネスフォンが主流のため、ノイズが入る電話機は1台のみのケースがほとんどです。
この場合、電話回線ではなく電話機に接続しているモジュラーケーブル(電話線)か、カールコード(電話機のコード)の接続不良がノイズの原因として考えられます。
各ケーブルの接続を確認して、断線しているようなら交換が必要です。また、カールコードが変形していると、カバー内で断線していることもあるので、交換を検討した方が良いでしょう。
ノイズが入る電話機が2台以上もしくは全てのケース
複数もしくは全ての電話機でノイズが確認される場合は、電話回線が原因として考えられます。利用している電話回線の会社に問い合わせを行い、回線の状態を調べてもらいましょう。
電話回線に「異常がない」と伝えられた場合は、主装置や配線の問題が考えられます。工事業者に連絡を行い、確認・修理を依頼します。
ノイズが内線通話でも発生するケース
外線だけでなく、内線通話でもノイズが入る場合は、主装置の故障や主装置に収容されているユニットの故障が原因として考えらえます。
こちらも工事業者に連絡を行い、確認・修理の依頼をしましょう。
このように、ノイズが発生した時は、どの電話機なのか?何台で発生するのか?どのようなノイズが入るのか?など、具体的な状況や頻度を把握することが大切です。
それによって原因が明確になり、適切な対応を行ってもらえます。
また、主装置の設定や修理は専門的な知識を必要とするため、決して触わらずに、工事業者や販売会社へ相談しましょう。
ノイズ以外の不具合と対処法
次に、ノイズの他にもありがちな不具合と原因をまとめます。
自分の声だけ届かない
相手の声や音は聞こえるのに、こちら側の声や音だけ届かない場合は、以下のようなことが原因として考えらえます。
- 受話器の故障(送話部分)
- カールコードの接触不良
- 送話カット機能がONになっている
特に「通話モニター機能(通話には参加せずに内容を聞くだけの機能)」を利用している場合、送話カット機能をONにするので、OFFに切り替え忘れてしまうと、こちらの声だけ届きません。
相手の声だけ聞こえない
先ほどの逆で、こちら側の声や音は届くのに、相手の声や音だけ聞こえない場合は、以下のようなことが原因として考えらえます。
- 受話器の故障(受話部分)
- カールコードの接触不良
受話器は「受話部分」や「送話部分」だけ故障することがあります。特定の電話機だけで発生するのか?全ての電話機で同じ状況なのか?も忘れずに確認しましょう。
相手の声が小さくて聞き取りにくい
これとは逆に自分の声を、相手が聞き取りくい場合も原因は同じです。
- 受話器の故障(受話部分)⇒相手が聞き取りにくい場合は送話部分
- 通話のボリューム調整が低すぎる
通話の相手がボリューム調整を下げ過ぎている場合もあります。
ハウリングが起きる
受話器を下す時に「キーン」や「ボーン」など耳を突くような不快な音が出ることを「ハウリング」と言います。原義は英語の「遠吠え」を意味します。
ハウリングが起きる場合は、以下のようなことが原因として考えらえます。
- 通話のボリューム調整が高すぎる
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
通話が全くできない
完全に通話ができない場合は、以下のようなことが原因として考えらえます。
- 受話器の故障
- 電話機本体の故障
- カールコードの断線
- モジュラーコードが抜けている
- 電話回線の異常
- 主装置あるいはPBXの故障
業者に連絡する際は、受話器を上げた時に「ツーツー」の音がするか?しないか?も伝えると、早期の原因究明に繋がるでしょう。
コードレス機やPHS子機での通話が途切れる
コードレスフォンやPHS子機での通話中に異常が発生する場合は、以下のようなことが原因として考えらえます。
- 移動中に電波の圏外になってしまった
- バッテリー切れ
- 電波を妨げる障害物がある
これらの不具合は故障ではなく、使い方に問題があるケースがほとんどです。たとえハンドオーバーが可能(複数の基地局をまたがって通話できる機能)な機種でも、部分的に電波が弱い場所があります。
IP電話機が全て使えない
インタ―ネット回線を使うIP電話機が使えなくなった場合は、以下のようなことが原因として考えらえます。
- LAN上で異常が発生
- 停電
- メインHUBの電源またはLANの幹線ケーブルが抜けている
- メインHUBの故障
特定の内線だけ繋がらない
特定の内線だけ通話中などで、いつまで経っても繋がらない場合は、以下のようなことが原因として考えらえます。
- 電話線のショート(アナログ回線の場合)
- ビジネスフォンやPBXの設定上の問題
- 内線回路の故障
- 受話器が上がっている
【まとめ】ビジネスフォンにノイズやエラーが生じたら現状確認を!
ビジネスフォンでの通話中にノイズがあった場合は「電話機本体」「電話回線」「主装置」など、様々な部分で原因が考えられます。
ノイズ以外の不具合では、それに加えて「設定の問題」や「操作ミス・使い方の問題」などもあるので、どのような症状であっても、冷静に現状を把握することから始めましょう。
また、専門知識を持たない人が主装置の設定などをいじってしまうと、問題が余計に複雑になってしまうこともあるので、工事業者や販売会社に相談するようにスタッフへの周知を徹底しておくことが重要です。
ベテランGメン園川
- 特定の電話機1台のみでノイズが発生する場合は、ケーブルかコードの接触不良が濃厚
- 複数または全ての電話機でノイズが発生する場合は、電話回線の異常か主装置の故障が原因
- 内線通話でもノイズが発生する場合は、主装置やユニットの故障が原因
- ノイズ以外の不具合でも「特定の電話機か?」「全ての電話機か?」を確認する
- 工事業者や販売会社に相談する時は具体的な症状や発生頻度などを細かく伝える
- 専門知識や専門の技術を持たない人は主装置を触らないこと!
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
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