「携帯電話を外出先で落としてしまった」
なんてトラブルは何十年も携帯電話を使っていると誰しも1度は経験があるのでは?
個人の携帯電話でも、大事な情報を一気に消失してしまうのでダメージが大きいですが、法人で契約している携帯電話であればなおさら。
顧客の情報や、場合によっては企業秘密のような重要情報を外部に晒すようなことになるかもしれません。
情報流出の事故は企業の信用問題にも直結するので、しっかりと対策を行いましょう。
回線停止の前に!内部情報の保護が最優先。
携帯を失くした!となると真っ先に思い浮かぶのが「回線停止」だと思います。
通話や通信など不正利用された料金が請求されるのは困りますよね?
ただ、法人携帯ではそれ以上に大切なのは「中のデータの保護」です。
顧客情報や、メール情報など。もし落とした携帯経由で流出すると会社の信用問題に直結します。
まずはパスコードで不正利用防止を
一次保護として、携帯の画面にパスコードロックをかけておくのは必須です。
「1234」や「0000」などといった単純なものは推測されてしまいがちなので、避けるようにしましょう。
できれば複雑なもの(英数字まじりなど)を用意する方が好ましいですが、どうしても利用者の方が覚えられない場合は「会社の創立年」「代表番号の下4桁」など外部の取得者に推測されにくく、かつ社員は思い出しやすいものを使いましょう。
Apple ID やGmailアカウントからでも、紛失端末の管理が可能
スマホやタブレットなどのスマートデバイスであれば、利用しているApple IDやGmailアカウントからも、紛失時の管理をすることができます。
具体的には
- 遠隔から端末をロック
- 端末の位置情報の特定
- 端末から音を鳴らす
- 端末のデータを消去する
といったアクションを遠隔で行うことができます。
端末をロックした上で、位置情報の取得や音を鳴らすなど発見に向けたアクションを起こします。
これで、見つかる見込みが薄い、盗まれた可能性が高いようであれば、やむをえません。
データを消しましょう。勿体ないですが、外部にデータを取得されるリスクとは比較できません。
ただし、通信が可能な状態(本体 or Wi-Fi接続)になっていることが前提です。
先に回線停止を行うと、操作できなくなるので注意してください。
(回線を再開すればいい話ですが、面倒ですし、その間に電池が切れるリスクも)
「MDM」を用いても端末のロックや消去が可能
MDM(Mobile Device Management)と呼ばれるデバイス管理の機能を設定しておくことで、管理者からも端末のロック、データの消去が可能になります。Apple IDやGmailアカウントを設定していない場合や、パスワードを忘れた場合などでも、MDMがあれば対応ができます。
MDMは紛失時のみでなく、端末の運用管理全体に適用できるシステムですが、紛失時などの緊急対応も重要な役割の一つ。有料オプションですが、法人携帯の適正な運用には不可欠なものです。
こちらの適用も、回線が活きていることが前提になりますので回線停止の前に行いましょう。
まとめ
法人携帯においては、端末紛失時、顧客情報やメールなどの機密情報の保護が最優先です。
パスコードロックでまず保護しておくのは当然のこととして、スマートデバイスであれば、Apple IDやGmailアカウントもしくはMDMなどを使って、遠隔からもロック、捜索などを行いましょう。最悪のケースはデータ消去もやむをえません。