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近年、総務省からも指摘を受けている「2年縛り」の契約ですが、法人では3年縛りといった契約も存在しています。
この回線契約の縛りについて、認識しておかないと痛い目に合う事項がいくつかありますので、まとめてみました。
更新月を忘れることを前提とした、「2年契約」「自動更新」
この記事をご覧の皆様は、ご自身が個人で契約されている回線の「更新月」を把握されていますか?直近でキャリアを変えられた方やMVNOに乗り換えられた方は把握されているかもしれませんが、多くの方は「更新月」の存在もわすれて何となく使っているのではないでしょうか?
人間、2年も経てば、自分がどの時期に回線の契約が更新されたかなど忘れてしまう方が普通です。それを見越しての「2年(もしくは3年)契約」であり、「自動更新」であることは念頭に置いておきましょう。
回線の契約と端末の契約がずれているケースに注意
「更新月いつだっけ?」と考えられた際、もしかしたら「機種変更した時期」であれば覚えているという方もいらっしゃるかもしれません。機種変更を確実に更新月で行っていれば問題はないのですが、キャリアを変えずに機種変更を行うだけならば、更新月に行う必要はありません。(端末代金支払い前に機種変更すると、月々の割引が消滅するなどの金額的なデメリットはあります。)
もし、更新月を迎えた後に機種変更した場合、違約金はなく転出や解約ができたとしても、端末の代金の残りが割引なく請求されるといったケースもあるので注意しなければなりません。
「2年縛り」とは25ヵ月契約のことである。
回線契約において、もっとも気を付けなければならないのは、「2年縛り」の期間は24カ月ではなく、25カ月であるということです。(3年縛りは37カ月です。)
たとえば、2018年9月19日に2年縛りで契約した回線の更新月は、「2年縛り」を念頭に置くと、
契約期間 2018年9月~2020年8月までの24カ月
更新月 2020年9月1日~(1か月もしくは2カ月 ※プランにより異なる)
と考えてしまいがちです。
しかし、実際には2018年9月19日に行った契約の2年縛りの更新は
契約期間 2018年10月~2020年9月までの24カ月
更新月 2020年10月1日~(1か月もしくは2カ月 ※プランにより異なる)
です。
これは、必ずしも騙そうという意図があるわけではない(と思いたい)のですが、
日割り計算となる契約初月はカウントに入らない
という前提のもとにプランが組まれているため、このような仕組みになっています。
末日近くに契約すれば限りなく24ヵ月に近い契約になりますが、月初近くでの契約であれば、実質25カ月近い縛りが発生することになるので、要注意です。
まとめ
「最低利用期間」として期間縛りがあるのは、ビジネスモデル上仕方のない部分もありますが、それでも「自動更新」の仕組みは、顧客の囲い込みとしてキャリアが一方的に得をするものです。また、機種変更を行ったタイミングとずれたり、契約期間がきっかりと「N年」ではなかったりする部分も意識して、更新月の確認を行うことが奨励されます。