スキャナー一体型3Dプリンター紹介!複合機ならではのメリット・デメリットも解説!

スキャナー一体型3Dプリンター紹介!複合機ならではのメリット・デメリットも解説!

スキャナー一体型3Dプリンターを紹介

 

新人Gメン及川

なぁなぁ、スキャナーと一体型の3Dプリンターって売ってへんの?
種類は少ないですが、3Dスキャナーとレーザー刻印機能も備えた複合機など、いろいろありますよ!及川さん、一体型が欲しいんですか?

ベテランGメン園川

新人Gメン及川

どんな3Dプリンターを買おうか、いろいろ検討中なんや。一体型が実際どんなモンなんか、教えてもらえへんやろか?

オペレーター 杏奈

了解です!では、スキャナー一体型3Dプリンターをまとめて紹介しますね!一体型のメリット・デメリットも解説します!

 

3Dプリンターの価格確認・お見積り依頼はこちら

 

スキャナー一体型3Dプリンター2選

2種類のスキャナー一体型3Dプリンターを紹介します。

  • ZEUS
  • FLUX

 

ZEUS

※画像はAmazonより引用

ZEUSは2013年にアメリカで創業されたベンチャー企業「AIO Robotics社」のスキャナー一体型3Dプリンターです。

ZEUSの最大の強みは「PCレス」。多くの場合、3DプリントするにはPCに接続し、専用ソフトでデータ補正や印刷操作を行う必要があります。ZEUSはPCではなく、本体で3Dデータ補正から印刷まで完結できるのが特徴です。

3Dデータの入ったUSBを繋ぐだけでも3Dプリントが可能です。3Dプリントに必要な全ての操作を本体の7インチタッチパネル上で行うことができる、画期的な一体型3Dプリンターといえるでしょう。

また、スキャンした3Dデータを、そのまま印刷できるレベルに自動補正してくれるのもZEUSの強みです。

 

▼ ZEUSのスペック

本体サイズ 375 × 549 × 388mm
本体重量 20kg
造形方式 熱溶解樹脂積層方式(FFF)
造形サイズ 203 × 152 × 144 mm
造形精度 XY:0.0125 mm / Z:0.0004 mm
積層ピッチ 0.08mm
対応可能材料 PLA
スキャン方式 ラインレーザースキャン方式
スキャンサイズ(直径×高さ) 230 × 130 mm
スキャン解像度 0.125mm
価格 398,000円(税込)

 

PCにつないだり、ソフトを準備する必要もないんか!これは初心者にとってありがたいで!

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

ただし、やや入手困難かもです…。日本の代理店も販売を終了しているようですし、Amazonでも品切れ・入荷未定となっています。一部の海外販売サイトで売っているのは確認できているんですけどね…。
ZEUSが気になる方は、価格確認・見積もり依頼のサービスを利用してみてください!

ベテランGメン園川

 

3Dプリンターの価格確認・お見積り依頼はこちら

 

FLUX

※画像はKickstarterより引用

FLUXは台湾の若いエンジニアたちが創業したベンチャー企業のスキャナー一体型3Dプリンターです。3Dスキャナー・3Dプリンター・レーザー刻印の3つの機能を1台で実現しています。

FLUXは、製作にあたってクラウドファンディング「Kickstarter」で1億円以上の資金調達に成功したことで話題となりました。

FLUXの強みは徹底したユーザーフレンドリーの設計です。操作はBluetoothを介してスマートフォン・タブレットのアプリで行うなど、初心者にも扱いやすい設計となっています。

 

▼ FLUXのスペック

本体サイズ 305×265×550 mm
本体重量 5.4kg
造形方式 熱溶解樹脂積層方式
造形サイズ(直径×高さ) 17 x 18 cm
造形精度 XY:0.02mm
積層ピッチ 0.03mmー0.5mm
印刷速度 100mm/秒
対応可能材料 PLA
スキャンサイズ(直径×高さ) 14 x 8.5 cm
スキャン時間 10〜15分

 

ユーザーフレンドリーをうたうだけあって、スキャン機能への切り替えも簡単です。底部のトレイを外してスキャニング用の3Dカメラを引き上げてくるだけです。あとは、360度回転でスキャンしてくれますよ。

ベテランGメン園川

オペレーター 杏奈

販売当初は499ドル、その後679ドルで販売されましたが、全て完売となっています。現在の価格が気になる方は、ぜひ見積もり依頼をご利用ください!

3Dプリンターの価格確認・お見積り依頼はこちら

 

新人Gメン及川

ZEUSとFLUXの材料に書いてあるPLAって、ポリ乳酸っちゅうエコプラスチックのことやんな。それは知ってるねん。でも、たまに見かけるABSって何?あ、腹筋鍛えるマシーンのことか?
それはEMSですよね。Sしか合ってませんよ…。ABSはアクリロニトリル・ブタジエン・スチレンの略。フィラメントの1種です。どちらも3Dプリンターで加工可能な材料です。

ベテランGメン園川

 

▼PLAとABSの違い

PLA ABS
出力温度 低(180〜230度) 高(230〜260度)
特徴 造形中に反りにくい 造形中に反りやすい
造形物の強度 弱(壊れやすい) 強(曲げや伸びにも耐性がある)
表面加工(やすりがけ)の容易性 ×
塗装のしやすさ
向いている造形物 ・形状確認

・後工程の少ない実用品

・大きいサイズのもの

・耐摩耗性を確保したいもの など

・仕上げ工程で研磨を行う試作品

・プラモデル・フィギュアのパーツ

・稼働機構を持たせたいもの など

 

オペレーター 杏奈

PLA対応の3Dプリンターに比べて、ABS対応の3Dプリンターは少ないのが現状です。自分で探すのが面倒だなぁと感じたら、ぜひ我らがGメンへお申し付けください!

3Dプリンターの価格確認・お見積り依頼はこちら

 

スキャナー一体型3Dプリンターを選ぶメリット

スキャナー一体型3Dプリンターを選ぶメリットを解説します。

 

価格を抑えることができる

一体型であれば、スキャナーと3Dプリンターを別々で揃えるよりも価格を抑えることができます。

もし3Dスキャナーと3Dプリンターをそれぞれ購入するのであれば、20万円は必要です。どちらも、それなりの精度の製品は10万円前後で販売されているからです。

仮に、3Dプリンターを低価格帯(3万円ほど)の製品にしたとしても、13万円〜15万円はかかってしまいます。

 

新人Gメン及川

ダヴィンチ 1.0 Pro 3in1やったら、118,000円でスキャナー・3Dプリンター機能の両方をゲットできるもんな!
価格を抑えたい人にとっては、スキャナー一体型を買う方がコストパフォーマンスは良いといえますね。

ベテランGメン園川

 

 

別々の購入を検討している人は、おすすめ3Dスキャナーの紹介記事も参考にしてみてください!

ベテランGメン園川

 

おすすめ3Dスキャナー徹底比較!価格が安く家庭用で高精度なのは?

 

3Dデータの編集が比較的容易

3Dデータの編集が容易な点も、スキャナー一体型3Dプリンターのメリットです。

スキャンした3Dデータには穴やひび割れがたくさんあります。それらを修復しなければキレイに印刷できません。

 

新人Gメン及川

スキャンしたデータは、そのままでは印刷できへんのか…。スキャンしてすぐに印刷できるモンやとばかり思っとったわ!
編集に使用するソフトも別で用意する必要があります。編集ソフトも様々な種類があるので、どれを使えばいいか迷うんですよね。編集作業自体も慣れるまでは難しいので、初心者の人は3Dデータの編集で心が折れることもあるんですよ。

ベテランGメン園川

オペレーター 杏奈

ZEUSはデータ自動補正機能がついているので、データ編集の知識がない初心者でも3Dプリントできますね!
ダヴィンチ 1.0 Pro 3in1もプリンター付属のソフトで直接編集できます。ソフトを別で用意する必要がないのはありがたいですよ。

ベテランGメン園川

 

3Dプリンターの価格確認・お見積り依頼はこちら

スキャナー一体型3Dプリンターを選ぶデメリット

オペレーター 杏奈

スキャナー一体型3Dプリンターにはデメリットもあります。

 

スキャン精度はやや落ちる

スキャナー一体型3Dプリンターのスキャン精度は、3Dスキャナーに比べてやや劣ります。

3Dスキャナーはスキャン性能に特化しているため、様々な機能を複合させた一体型よりもスキャン精度が高くなるのです。

ただ、決して「一体型のスキャン精度が低い」というわけではありません。ご家庭で造形を楽しむ目的なら十分の精度といえるでしょう。

 

新人Gメン及川

確かに、パスタ食べるなら「うちは、パスタも焼肉もラーメンもやってます!」って店より、「自分、パスタ一本で勝負してますから!」っちゅう店の方が美味いもんな!
なぜにパスタ…??

ベテランGメン園川

 

スキャンサイズが小さくなる

スキャナー一体型3Dプリンターは、スキャナー単体よりもスキャンサイズがやや小さくなります。

 

▼【一体型と3Dスキャナー】スキャンサイズ比較

ZEUS FLUX スキャナーA スキャナーB スキャナーC
スキャンサイズ 230 × 130 mm 140 x 85 mm 180 × 250 mm 170×170 mm 200×200×200 mm

 

ほんまや!スキャンサイズは一体型の方がちょっと小さいな!

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

比較表のスキャナーA・B・Cは全て家庭用の据え置き型3Dスキャナーですが、これくらいのサイズ差があります。ハンディタイプや業務用になれば、その差はもっと大きくなりますよね。
一体型の購入を決める前に、印刷物のサイズも考慮しなければいけませんね!

ベテランGメン園川

3Dプリンターの価格確認・お見積り依頼はこちら

スキャナー一体型3Dプリンターはこんな人におすすめ!

スキャナー一体型3Dプリンターは以下のような人におすすめです。

  • 3Dプリントは初心者である
  • 複雑な造形物は製作しない
  • できればデータ編集などの難しい工程を減らしたい
  • 予算を抑えたい
  • 作業スペースが限られている

3Dプリンターの価格確認・お見積り依頼はこちら

新人Gメン及川

なるほどな!確かに一体型なら、3Dスキャンの詳しい知識がない初心者でも扱えるわな!ワシら初心者は、できるだけややこしい工程を省いて気楽に3Dプリントを楽しみたいんや。
ただ、高い造形精度にこだわるなら、スキャナーとプリンターは別で揃える方がおすすめです。家庭用3Dプリンターの比較記事や、おすすめスキャナー比較記事も参考にしてください!

ベテランGメン園川

 

【3Dプリンター家庭用おすすめ比較】低価格?高精度?最新?選び方を伝授

おすすめ3Dスキャナー徹底比較!価格が安く家庭用で高精度なのは?

 

まとめ

  • ZEUSの強みはスキャン〜印刷に関わる全ての操作が本体のみで完結すること
  • FLUXは初心者に扱いやすい設計が強み
  • スキャナー一体型3Dプリンターのメリットは「価格を抑えられる」「データ編集が容易」の2点
  • スキャナー一体型3Dプリンターのデメリットは「スキャン精度が劣る」「スキャンサイズが小さい」の2点
  • 複雑な工程を減らしたい人にはスキャナー一体型3Dプリンターがおすすめ

3Dプリンターの価格確認・お見積り依頼はこちら

3Dプリンターカテゴリの最新記事