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オペレーター 杏奈
3Dプリンターもリースできる
オフィス用の複合機・コピー機と同様に、3Dプリンターもリース可能です。
リースのメリットは、設備導入時に多額の資金が不要なこと。高額な3Dプリンターの導入の助けになることは間違いありません。中小企業なら定額のリース料金を経費処理することが可能なので、事務処理の負担感も少なく済みます。
3Dプリンターを購入ではなくリースで使用することは、事務担当だけでなく実務担当にもメリットがあります。リース期間は設備の使用予定期間に合わせて設定できるので、装置の陳腐化を防ぐことができます。3Dプリンターが不要になったときもリース会社が処理してくれるので、廃棄物処理法などの環境関連法案への対応が不要になり、業務効率も上がります。
3Dプリンターリースの導入手順
3Dプリンターをリースするときの手順をご説明します。リース会社によって細かい違いはありますが、基本的には以下の手順で進めることが多いでしょう。
- 3Dプリンターのメーカー・機種の選定をする
- リース会社とリース契約を結ぶ
- リース会社がメーカーと機器の売買をする
- メーカーが納品・設置・操作の教育をする
- メーカーと保守契約を結ぶ
リース会社によっては、メーカーや機種の選定の相談に乗ってもらえる場合もあります。ユーザーの要望に合わせて選んでもらえるので、3Dプリンターの知見がない方におすすめです。
3Dプリンターのリースを契約する際、リース期間中に支払いができる企業かどうか判断されるための審査があります。審査の基準はリース会社によって違いますが、コピー機や複合機のリースの審査内容や受かるコツを参考にしてみるのが良さそうです。
3Dプリンターのリースとレンタルとの比較
3Dプリンターの導入方法として、リースとレンタルで迷っている方も多いかもしれません。どちらも「製品を有償で一定期間借りる」点では同じですが、細かい違いがあります。以下の表をご覧ください。
▼リースとレンタルの比較
リース | レンタル | |
契約期間 | 比較的長期(5年など) | 比較的短期(1日〜) |
対象物件 | ユーザーの希望物件をリース会社が購入して賃借 | レンタル会社の在庫から選択 |
月額料金 | 物件価格×リース料率(レンタルより高い) | 一定の料金設定(日割りなど) |
所有権 | リース会社 | レンタル会社 |
保守・修繕義務 | 契約者 | レンタル会社 |
中途解約 | 原則不可 | 可能 |
契約期間終了後 | 返還または再リース | 返還 |
リースでは、借りた企業が保守・修繕の義務を負わなければなりません。 また、中長期間での契約となることが多いので、ミスマッチを起こさないように事前によく検討することが大切です。(想定している用途から、最適な3Dプリンターを選ぶ方法はこちら)
3Dプリンターをレンタルではなくリースするメリットは、機種の制限がないこと。3Dプリンターには造形方式ごとに多くの種類がありますが、機種ごとに使える素材の種類が変わってきます。意匠設計や試作の都合上、使いたい素材がある場合は3Dプリンターの機種が絞られてしまいます。機種の選択肢の少ないレンタルでは、希望に合うものを選べないかもしれません。
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
3Dプリンターをリースする際の注意点
3Dプリンターをリースで利用するなら、リースならではの注意点に気を付けなくてはなりません。
リースには大きく分けて2種類ある
リースには「ファイナンス・リース」と「オペレーティング・リース」の2種類があります。
ファイナンス・リースの特徴は以下の通りです。
・リース期間の中途で契約を解除できない
・ユーザーが支払うリース料金は、リース会社がリース契約に要した資金(設備等の取得価額、資金コスト、固定資産税、保険料など)のほぼ全額
オペレーション・リースは、ファイナンス・リース以外のリースを指します。
新人Gメン及川
リースでは購入するよりも総支払額が高くなることが多い
リース料金は、3Dプリンターの本体代金に加えて損害保険料や固定資産税が加わっていることがほとんどですので、総支払額は3Dプリンターの値段よりも高くなりがちです。初期費用が安いことや、中小企業の方にとっては全て経費処理できるのがメリットです。
一見、安く見えそうに見えるリース料金のカラクリについてはこちらの記事をご覧ください。月額料金が安くても、合計すると割高になる契約もありますので、契約時には総支払額をきちんと計算しましょう。
途中契約ができない
ファイナンス・リースでは途中解約はできません。途中解約ができなければ、使わなくなってしまった後も月額リース料金を支払続けなければなりません。リース期間中、無駄なく使うためにも3Dプリンターの機能をよく比較して選ぶようにしましょう。
3Dプリンターはまだまだ発展途上の装置なので、どんどん便利な機能を備えた新作が出てきています。そのことを念頭に置いて契約期間を決めるのがおすすめです。
新人Gメン及川
導入するか迷っているなら、まずは3Dプリンター出力サービス
3Dプリンターで作った造形物に興味はあるけど、導入するほど使うか分からない・・・そんなときはまず3Dプリンター出力サービスを利用してみてはいかがでしょうか。
3Dプリンター出力サービスを行なっている企業は多く、オプションもそれぞれです。2D CADデータから出力してもらえるところもありますよ。造形方式ごとに違いはありますが、1週間以内の納品も可能です。
3Dプリンター出力サービスでは造形物の用途や予算に合わせて、最適な造形材料・方式・後加工方法を提案してもらえます。3Dプリンターで作った造形品を見てみたければ、まずは気軽にご相談ください。
まとめ
3Dプリンターは購入する他に、レンタル、リース、3Dプリント出力サービスを利用することができます。
リースのメリットは低い初期費用で導入できること、料金を経費にできること、装置の陳腐化を防げることです。反対にデメリットは、レンタルや購入の場合より総支払額が大きくなってしまうことでしょう。
リースの契約前には審査がありますが、オフィス用プリンター・複合機のリース契約時の審査対策を参考に準備するのが良さそうです。