【金属3Dプリンターの価格】大型機や金型に向く機種の値段は?家庭用もあり

【金属3Dプリンターの価格】大型機や金型に向く機種の値段は?家庭用もあり
金属3Dプリンターの価格って、いまだに高いんやろか?家庭用も登場しとるって聞いたんやけど。技術進歩で多少値下がりしとんちゃう?

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

金属3Dプリンターの価格は、一時期に比べると下がりましたが、「安い」とは言えませんね。
そうか~。ほんなら、まだワシのとこみたいな中小零細企業には、手が出ぇへんな。

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

1,000万円台の金属3Dプリンターも出てきています。補助金を利用すれば、購入可能なのではないでしょうか?他社がまだ導入できていないということは、開発内容やスピードに差をつけるチャンスでもありますからね。
えっ⁉ そうなん⁉

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

今回は、今後活躍が期待される金属3Dプリンターの価格を比較します。
金属3Dプリンターの価格や原理・方式の違い、材料なども詳しくご説明します。
金型に向く機種や、家庭用の金属3Dプリンターもご紹介しますよ。また、大型の金属3Dプリンターの価格も掲載します。

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目次

金属3Dプリンターの価格は安い⁉

【金属3Dプリンターの価格】大型機や金型に向く機種の値段は?家庭用もあり

数年前まで金属3Dプリンタの価格相場は、億単位でした。2014年に金属3Dプリンターの代表的な粉末焼結方式の特許が切れたため、大規模が価格破壊が起こり、爆発的に普及するのではないか、と予想する向きもありました。

2021年現在、かつて億単位だった金属3Dプリンターの価格はやや低下傾向にあります。ただ、いまだに金属3Dプリンターの中には億単位のものも存在します。金属3Dプリンターの価格相場は、数千万円~1億円程度と考えていいでしょう。

価格低下がみられる金属3Dプリンターですが、普及率はイマイチです。

え?なんで価格下がっても売れへんの?

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

金属3Dプリンターには、普及しにくい理由が揃っていますからね~。
【金属3Dプリンターが普及しない理由】

  • まだまだ高い⇒本格的な金属3Dプリンターの場合、数千万円~億単位必要
  • まだまだ大型⇒本格的な金属3Dプリンターの場合、工場設置が必須
  • ランニングコストが高い⇒金属なので、高い
  • まだまだ技術力が不透明⇒正確性・量産に難色

うん…そやな。金属3Dプリンター買うの、ちょっとためらうな。

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

そうなんですよ。ただ「金属を3Dプリンティングする」というのはかなり魅力的ですよね。上記の課題を全てクリアしたとき、爆発的に普及していくと思いますよ。と、同時に価格も下がります。

オペレーター 杏奈

そうですね。兆しはありますもんね。2019年~2021年にかけて、一気に小型化が進みましたし。金属3Dプリンターと一口に言っても様々な造形方式が採用されていますよね。

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原理の違いによる金属3Dプリンターの特徴と価格相場

金属3Dプリンターの金属溶融熱源や金属材料は、下図のように多岐に渡ります。熱源と材料の組み合わせ方によって、金属3Dプリンターには様々な造形方式パターンが生み出されました。

▼金属3Dプリンターの造形方式を決める要因

金属3Dプリンターの価格比較

今回は代表的な5つの造形方式を取り上げます。原理の違いによる金属3Dプリンターの特徴と価格相場をお伝えします。

オペレーター 杏奈

先ほど出てきた粉末焼結方式とは、金属粉末(金属パウダー)材料をレーザーや放電で溶融させ、焼結させていくことで造形する方式全般のことを指します!

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パウダーベッド方式(PBF)

パウダーベッド方式とは、敷き詰めた10μm~60μmの球形の金属パウダーにビームを当てて溶かし、固めていく方法のことです。金属3Dプリンターの多くがPBFを採用しています。パウダーベッド方式(PBF)の価格相場は、3,000万円~億単位です。

当てるビームにはレーザービームと電子ビームがあります。レーザービームの場合は窒素などの不活性雰囲気下で行い、位置決めはミラーで機械的に行います。かたや電子ビームでは、不活性雰囲気下ではなく真空であるほか、位置決めも機械的な移動ではなく磁界を使って電気的に向きを変えているのでレーザービームより高速で位置決めができます。

パウダーベッド方式(PBF)金属3Dプリンターの特徴は、以下です。

▼パウダーベッド方式(PBF)の特徴

メリット
  • 精緻な造形可能
  • 製品数が多い
  • 最終品造形可能
デメリット
  • 造形時間が長い⇒改善傾向あり
  • 造形サイズ小さ目⇒複数レーザーにより改善傾向あり
  • 機械が大型で工場設置必須
  • 価格が高い
  • 余計な金属粉やサポートを取り除くのが手間
造形可能な製品
  • 航空宇宙・自動車・産業:エンジン部品・タービンなど
  • 医療分野:インプラント
主なメーカー EOS・3D Systems・Concept-Laser・SLM Solutions・OR laser・Arcam・Aconity3D・Velo3D・三菱電機・松浦機械製作所・ソディック・アスペクト・DMG森精機

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パウダーベッド方式を採用しとるメーカー多いなぁ!選択肢が多いんは、ええこっちゃな。

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

ただ、パウダーベッド方式はデメリットもあります。デメリットが気になる場合は、他の方式を検討しましょう。

 

デポジション方式(DED)

デポジション方式とは、金属粉末噴射と同時にビームを照射して、造形部分に溶けた金属を積層、凝固させていく方式のこと。デポジション方式は、別名「指向性エネルギー堆積法(DED)」とも呼ばれます。デポジション方式金属3Dプリンターの価格は、3,000万円~億単位です。

デポジション方式金属3Dプリンターの特徴は、以下です。

▼デポジション方式(DED)の特徴

メリット
  • 大型造形物製造OK
  • パウダーベッド方式より速い
  • 肉盛り補修作業に向いている
  • 異種金属での造形可能
  • 金属粉の除去作業不要
デメリット
  • 価格が高い
  • パウダーベッド方式より精度が低い
  • 積層痕が気になる
造形可能な製品
  • 補修作業:金型・部品など
  • 単純な形状の大型部品など
主なメーカー ニコン・スギノマシン・DMG森精機・ヤマザキマザック・オークマ・東芝機械・三菱重工工作機械など

ベテランGメン園川

デポジション方式には、「アーク放電方式」という金属ワイヤーを溶融する方式も含まれます。アーク放電方式なら、本体価格も安く、高速プリンティングOKです。

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バインダージェット方式(BJ)

バインダージェット方式とは、敷き詰めた金属粉末に液体の接着剤を噴射して造形する方式のことです。造形後、液体の接着剤(バインダー)を除去し、焼結する必要があります。価格は、3,000万円~1億円程度です。

バインダージェット方式(BJ)3Dプリンターの特徴は、以下です。

▼バインダージェット方式(BJ)の特徴

メリット
  • 造形速度が速い
  • 量産商品向き
  • サポート材が不要
デメリット
  • パウダーベッド方式・デポジション方式より密度が落ちる⇒問題ない機種もあり
  • 造形後、バインダー除去や焼結工程が必要
造形可能な製品
  • 試作品
  • 小型部品
主なメーカー ヘガネス・Hp・ExOneなど

ベテランGメン園川

近年発売されたバインダージェット方式金属3Dプリンターなら、造形物の精度がかなり高いようですよ。試作品のみならず量産品の制作もOKです。

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FDM方式

FDM方式とは、熱溶解積層方式のことです。金属の粉末を含んだ熱可塑性樹脂を押し出して積層します。FDM方式金属3Dプリンターの価格相場は、数十万円~5,000万円程度と安価。家庭用の金属3Dプリンターは、FDM方式です。

FDM方式金属3Dプリンターの特徴は、以下です。

▼FDM方式の特徴

メリット
  • 本体価格が安い
  • 本体サイズが小さい
  • 家庭用3Dプリンターにも
デメリット
  • 造形後、バインダー除去や焼結工程が必要(※別装置必要)
  • 焼結時に収縮する
  • 完成品の密度低い
造形可能な製品
  • 試作品
  • 小型部品
主なメーカー FLASHFORGE・Markforged・Desktop Metal・Airwolf 3Dなど

オペレーター 杏奈

FDM方式の金属3Dプリンターなら、費用面で悩んでいた企業様も導入できますよね。
ほやな!数十万程度やったら、家庭用に一台あっても楽しいかもな。

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

FDM方式の場合、バインダー除去や焼結が必要ですからね~。家庭用として使うなら、面倒な後処理を外注できるシステムを利用してもいいかもしれませんね。

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アーク溶接方式

アーク溶接方式とは、従来から存在するアーク溶接の技術を3Dプリンターに応用したものです。アーク溶接方式金属3Dプリンターの価格相場は、3,000万~4,000万円程度と安価

アーク溶接方式金属3Dプリンターの特徴は、以下です。

▼アーク溶接方式の特徴

メリット
  • 本体価格が安い
  • 汎用金属アーク溶接ワイヤーの使用OK
  • ランニングコストが安い
  • 強度高い造形可能
  • 造形サイズ大型化
デメリット
  • 造形後、仕上げ切削加工が必要
  • 繊細な造形は難しい
造形可能な製品
  • 付加造形(厚盛り・リペア)
  • 大型部品
主なメーカー 武藤工業・Meltioなど

ベテランGメン園川

アーク溶接方式金属3Dプリンターは、「切削前段階まで3Dプリンターで仕上げることで大幅なコストカットを狙う」というコンセプトのもと、開発されました。

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金型造形OK!金属3Dプリンターの価格を比較

ここからは、おすすめの金属3Dプリンターを価格別にご紹介します。金型造形に向く機種を中心にピックアップしました。

【7,000万~8,000万円】EOS「M 290」

金属3Dプリンターの価格比較

※画像はNTTデータエンジニアリングシステムズ公式より引用

金属3Dプリンターといえば、ドイツのEOS。EOSの金属3Dプリンターの中でもEOS M290は、多岐に渡る金属素材を使用して、試作品~最終製品まで造形可能です。マルエージング鋼も使用OKで、金型作成も問題ありません。

EOS M290では、金型に3次元水管を組み込むことができます。金型の冷却時間が短くなり、成形サイクルが短縮されると同時に、金型自体の品質向上にもつながります。

▼EOS M 290スペック

造形方式 パウダーヘッド方式 造形サイズ 250×250×325 mm
本体サイズ/重量 2,500×1,300×2,190 mm/ 1,710 kg 素材 マルエージング鋼・ステンレス・コバルトクロムモリブデン合金・チタン・ニッケル・アルミニウム
金型  

ベテランGメン園川

EOS M290には、さらに小型のEOS M100や、大型のEOS M404-4があります。小型のEOS M100には歯科業界向けのEOS M100 Dentalも発売されています。

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【7,000万~8,000万円】3Dsystems「DMP Flex 350」

金属3Dプリンターの価格比較

※画像は3Dsystems公式より引用

3DsystemsのDMP Flex 350は、長時間の安定的な金属造形を可能にした金属3Dプリンターです。独自のコンセプトに沿って作られた真空チャンバーにより、アルゴンガスの使用量を大幅に削減し、また化学的純度の高い造形品を製造可能です。その品質の高さは鍛造部品並みとか。

3次元水管の造形もOKなので、レベルの高い金型を造形できます。3DsystemsのDMP Flex 350は、DMP Factory 350へのアップグレードも可能。

▼3Dsystems DMP Flex 350スペック

造形方式 パウダーヘッド方式 造形サイズ 275×275×380 mm
本体サイズ/重量 2,350×2,300×2,300 mm/ 4,700 kg 素材 インコネル・チタン・コバルトクローム・アルミニウム・鉄材など
金型  

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ベテランGメン園川

3Dsystemsの金属3Dプリンターは、全部で7機種あります。その中でもDMP Flex 350は、扱えるメタル材料の種類が多く、造形サイズも大き目というハイスペック機です。

 

 

【6,600万円~】ソディック「LPM325S」

金属3Dプリンターの価格比較

出典:ソディック公式

2021年9月に発売されたソディックの「LPM325S」は、自動で金属粉末を回収してくれるユニットMRSのシステムが秀逸です。プリント時間を従来機よりも大幅に短縮させ、稼働率の向上を実現しました。

また、1台のマシンで複数の金属素材を扱えるため、様々な製品作成に対応できます。造形不良を未然に防止するシステムも、オプションで追加可能。失敗なく、ハイスペックな製品づくりを目指すなら、おすすめの一台です。

 

▼ソディック「LPM325S」スペック

造形方式 パウダーヘッド方式 造形サイズ 250 x 250 x 250mm
本体サイズ/重量 2,160 x 2,235 x 2,240 mm/ 120 kg 素材 ULTRA21(マルエージング鋼)・OPM HYPER 1(コバルト free マルエージング鋼)・SUPERSTAR 21(SUS420J2)・OPM STAINLESS 316・OPM STAINLESS 630・LPW-TI64Gd23-AAOK(64チタン)・CT PowderRange 718 F(インコネル718)・CT PowderRange CCM F(コバルトクロム)・CT PowderRange ALSi10Mg F(アルミニウム)
金型  

 

ベテランGメン園川

ソディックには、他にも第57回十大新製品賞を受賞した「OPM250L」や「OPM350L」もあります。

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【6,500万円】松浦機械製作所「LUMEX Avance25」

金属3Dプリンターの価格比較

※画像は松浦機械製作所公式より引用

2014年に発売された日本製LUMEX Avance25。松浦機械製作所は、日本の3Dプリンター製作のパイオニア的な存在です。

LUMEX Avance25は、パウダーヘッド方式による3Dプリントと、エンドミルによる高速・高精度切削をワンマシン・ワンプロセスで行うことが可能。独自の高速化・自動化システムの導入により、加工時間も大幅に短縮されました。2017年にはワンサイズ大き目の造形OKなLUMEX Avance-60も発売されています。

▼松浦機械製作所「LUMEX Avance25」スペック

造形方式 パウダーヘッド方式 造形サイズ 256×256×185 mm
本体サイズ/重量 3,200×4,650×2,060 mm/ 4,500 kg 素材 マルエージング鋼・ステンレス・コバルトクロムモリブデン・チタン・ニッケル・アルミニウム
金型  
お!日本製やん!頑張っとるな。

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

松浦機械製作所のLUMEX Avance25と似たような金属3Dプリンターに、ソディックのOPM250Lがあります。こちらも造形後の切削まで一貫して行えるスタイルです。

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【5,000万円台~】三菱重工工作機械「LAMDA200」

【引用】日本産機新聞

2019年3月に発売された三菱重工工作機械製作のLAMDA200。デポジション方式の金属3Dプリンターで、世界発の新機能を搭載した話題の商品。本体価格は5,000万円台です。

新機能の1つモニタリングフィードバック機能では、レーザー光と同軸上にカメラを設け、造形中の変化を即座に検出できるようにしており、検出した変化量をもとに造形位置やレーザーの出力指令をフィードバック制御できます。

もう1つの新機能ローカルシールドの付加では、溶融・凝固位置に対して空気の流入を防止するように不活性ガスを噴射することで、造形中の金属の酸化を防止します。

▼三菱重工工作機械「LAMDA200」スペック

造形方式 デポジション方式 造形サイズ 200×200×200 mm
本体サイズ/重量 4,000×2,600 mm/ 2,500 kg 素材
金型  

ベテランGメン園川

LAMDAシリーズには、LAMDA200よりも造形サイズの大きいLAMDA500、LAMDA2000もあります。

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【4,400万円程度】Hp「Metal Jet」

金属3Dプリンターの価格比較

※画像は、メディアマート公式より引用

Hp「Metal Jet」は、従来の金属3Dプリンターと比較し、約50倍もの生産性アップを実現したハイスペック金属3Dプリンターです。にもかかわらず、価格帯は5,000万円台と安価。

Hp「Metal Jet」の一般向け発売は2021年~。金属3Dプリンターの中では、やや後発ですが、既存の金属3Dプリンターにはない技術力と価格の安さで勝負!

▼Hp「Metal Jet」スペック

造形方式 バインダージェット方式 造形サイズ 430×320×200 mm
本体サイズ/重量 素材

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【3,000万円】ニコン「Lasermeister 100A」

金属3Dプリンターの価格比較

※画像はニコン公式より引用

ニコンのLasermeister 100Aは、ニコン独自の光技術により、コンパクト化を実現!オフィス設置もOKな金属3Dプリンターです。価格も3,000万円と安価。今まで金属3Dプリンター導入に二の足を踏んでいた企業にもおすすめできます。

ニコンのLasermeister 100Aは、一から金型を造形するという使い方ではなく、既存の金型の補修や肉盛りにおすすめです。使える素材もニコン指定のSUS316Lのみ。

▼ニコン「Lasermeister 100A」スペック

造形方式 デポジション方式 造形サイズ 297 x 210 x 200 mm
本体サイズ/重量 850× 750×1,700 mm/310 kg 素材 SUS316L
金型 △ ※肉盛り・補修には最適  

ベテランGメン園川

ニコンのLasermeister 100Aは、価格が安価で手軽な分、用途は限られますが、金型補修や肉盛りには最適です。

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【2,500~3,000万円程度】O.R. Laser「Coherent CREATOR」

金属3Dプリンターの価格比較

※画像はシステムクリエイト公式より引用

O.R. Laser「Coherent CREATOR」の最大の魅力は、本体価格の安さとコンパクトさ。初期投資2,500万円~3,000万円ほどで、3次元水管を備えた金型を造形できます。本体は、冷蔵庫ほどのサイズしかないため、小規模オフィスでも導入可能。

▼O.R. Laser「Coherent CREATOR」スペック

造形方式 パウダーヘッド方式 造形サイズ Ø 100 × 100 mm
本体サイズ/重量 717× 858×1,794 mm/ 410 kg 素材 マルエージング鋼・SUS・インコネル・ハステロイ・銅合金など
金型  

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【2,000万円台】Markforged「METAL X」

金属3Dプリンターの価格比較

※画像はファソテック公式より引用

低コストの金属3Dプリンターをお探しなら、FDM方式のMarkforged「METAL X」がおすすめです。Markforged「METAL X」はFDM方式を採用しており、従来の金属3Dプリンターより10分の1ほどの価格で運用できます。

また、使える金属素材の種類も多く、金型製作も可能。造形後のサポート除去は必要ですが、作業は簡単です。

▼Markforged「METAL X」スペック

造形方式 FDM方式 造形サイズ 300×220×180 mm
本体サイズ/重量 575×467×1,120 mm/ 75 kg 素材 ステンレス鋼・インコネル・工具鋼・銅 ※今後アルミニウムリリース予定
金型

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【1,000万円~】Desktop Metal「Studio システム2」

金属3Dプリンターの価格比較

※画像はブルレー公式より引用

Desktop Metal Studio Systemは、金属粉末と熱可塑性のバインダーを混ぜた材料をプリントしていく、BMD方式の金属3Dプリンターです。従来品の「システム+」よりも、造形の手順が簡素になったため、導入の一台としてもおすすめできます。

本体価格は1,000万円~と、従来の金属3Dプリンターの中では最も安価。ただし、別途、焼結工程と専用装置も必要です。

▼Desktop Metal 「Studio システム2」スペック

造形方式 BMD方式 造形サイズ 300×200×200 mm
本体サイズ/重量 948×823×529 mm/ 97 kg 素材 SUS316L・高強度ステンレス鋼・クロムモリブデン鋼・工具鋼・銅など
金型  

ベテランGメン園川

Desktop Metal Studio システム2では、パウダーヘッド方式やDED方式では使えなかった、工具鋼や銅も使用OKです。

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大型金属3Dプリンターの価格を比較

それでは次に、500mm四方程度の大型造形物の作成が可能な大型金属3Dプリンターの価格を比較します。

オペレーター 杏奈

大型金属3Dプリンターの場合、価格は1憶円以上が目安です。また、保守やオプションも加える必要がありますので、必ず別途見積もりをしてもらいましょう。

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【1.7億円以上】GE Concept-Laser「X Line 2000R」

金属3Dプリンターの価格比較

出典:GE Concept-Laser公式

GE Concept-Laser「X Line 2000R」は、800×400×500 mmという最大レベルの造形サイズを誇る金属3Dプリンターです。価格は、約1.7憶円~。最終製品の造形が可能で、航空業界や自動車業界で導入事例があります。

 

▼GE Concept-Laser「X Line 2000R」スペック

造形方式 パウダーヘッド方式 造形サイズ 800×400×500 mm
本体サイズ/重量 素材 ステンレス鋼・17-4PH・マージ鋼・アルミニウム合金(AlSi10Mg)・アルミニウム合金(A205)・ニッケル合金・チタン合金・コバルトクロムモリブデン

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【要見積もり】EOS「M400-4」

金属3Dプリンターの価格比較

出典:EOS公式

金属3Dプリンターといえば、EOS。もちろんEOSにも大型金属3Dプリンターが存在します。EOSの大型金属3Dプリンターは、400mm四方の造形が可能な「M400-4」です。価格は、要見積もりですが、1億円以上。

M400-4は、4本の独立した高性能レーザーにより、高速&高性能を実現しました。使用できる素材種類も豊富です。

▼EOS「M400-4」スペック

造形方式 パウダーヘッド方式 造形サイズ 400×400×400 mm
本体サイズ/重量 4,181×1,613×2,355 mm/ 4,835 kg 素材 EOS NickelAlloy HX・EOS MaragingSteel MS1・EOS NickelAlloy IN718・EOS Aluminium AlSi10Mg・EOS Titanium Ti64・EOS Titanium TiCP grade 2・EOS StainlessSteel 316L

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【1.5憶円】松浦機械製作所「LUMEX Avance-60」

金属3Dプリンターの価格比較

出典:松浦機械製作所公式

日本製の金属3Dプリンターの中では、松浦機械製作所の「LUMEX Avance-60」が人気。日本国内だけでなく世界への輸出も堅調です。

価格は、1.5億円ほど。他社製の金属3Dプリンターではオプションになりがちな自動粉末回収システムが、LUMEX Avance-60では標準搭載されています。

▼松浦機械製作所「LUMEX Avance-60」スペック

造形方式 パウダーヘッド方式 造形サイズ 600×600×500 mm
本体サイズ/重量 素材 マツウラマルエージングⅡ・マツウラアルミニウムSi10Mg

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【1.8億円】HBD「HBD-1000」

金属3Dプリンターの価格比較

出典:HBD公式

中国製金属3Dプリンターの中でも、HBDの製品は技術力が高く、おすすめです。数多くのラインナップがありますが、HBD-1000は、600×600×1000 mmという大型サイズの金属造形が可能な3Dプリンター。

価格は、1.8億円以上です。レーザーパラメーターの多用な設定により、あらゆる種類の金属造形に対応できます。

▼HBD「HBD-1000」スペック

造形方式 パウダーヘッド方式 造形サイズ 600×600×1,000 mm
本体サイズ/重量 6,200×4,500×4,800 mm/ 20,700 kg 素材 アルミニウム合金(AlSi10Mg)・ステンレス鋼(SUS316L)・コバルトクロム合金(CoCrMo)・
インコネル(Alloy718)・チタン合金(TC-4)・ダイス鋼(18Ni300)

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【3憶円】三菱重工工作機械「LAMDA2000」

金属3Dプリンターの価格比較

出典:日本電産マシンツール公式

三菱重工工作機械の「LAMDA2000」は、2,500×900×1000 mmという特大の金属加工ができる3Dプリンターです。価格は3憶円以上しますが、造形サイズと完成品のレベルの高さは、他社製品を圧倒します。

▼三菱重工工作機械「LAMDA2000」スペック

造形方式 デポジション方式 造形サイズ 2,500×900×1,000 mm
本体サイズ/重量 7,000 × 5,500 mm/ 12,000 kg 素材 チタン合金・インコネル・ステンレス・マルエージング鋼・コバルトクロム合金・インバー

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【要見積もり】Aconty3D「AconityTWO」

金属3Dプリンターの価格比較

出典:株式会社エイチ・ティー・エル公式

Aconty3D社の「AconityTWO」は、400×400×400 mmサイズの造形が可能な大型金属3Dプリンターです。価格は要見積もりにはなりますが、1億円以上。AconityTWOは、2021年11月にリリースされたばかり。AconityONEの後継機種です。

AconityTWOには、以下の特徴があります。

▼AconityTWOの特徴

  • 自動粉末処理機能
  • 4つのレーザー
  • 400mm四方と大型の造形可能
  • セットアップ時間の短縮
  • Aconty3D社のエンジニアがリモートアクセス可能

 

▼Aconty3D「AconityTWO」スペック

造形方式 粉末焼結法 造形サイズ 400×400×400 mm
本体サイズ/重量 3,000×1,700×3,000 mm/ 1,600 kg 素材 AlSi10Mg (アルミ合金)・Ti6Al4V・Inconel 718・ Inconel 625・ CuCr1Zr (銅合金)・ Cu-OF (純銅)・ 純チタン(Gd I/Gd II)・ CoCrMo・ SUS316L (1.4404)・M300 Maraging Steel (1.2709)

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【要見積もり】SLM solutions「SLM500」

金属3Dプリンターの価格比較

出典:SLM solutions公式

大型金属3Dプリンターなら、SLM solutionsの「SLM500」も候補の一つです。500×280×363mmという大型の造形領域を備えており、特許取得済みのマルチレーザー技術により、非常に高い生産性を有しています。

価格は1憶円以上。オプションとして「自動パウダー供給ユニット PSV」や「手動造形部品取出しユニット PRS」を選択できます。

▼SLM solutions「SLM500」スペック

造形方式 粉末焼結法 造形サイズ 500×280×363 mm
本体サイズ/重量 5,200×2,800×2,700 mm/ 3,100 kg 素材 SUS316L/SUS630・M300/SKD61・コバルトクロム合金 2.4723/ASTM F75・IN625/IN718/IN939/ハステロイ・グレード1-2・6-4チタン/6-7チタン・ AISi7MgCu/AISi10Mg/AISi12など

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ベテランGメン園川

SLM solutionsの大型金属3Dプリンターには、SLM500の他にSLM800もあります。SLM800の造形領域は、500×280×850 mmと、SLM500を500mmほど凌駕します。

 

 

家庭用金属3Dプリンターの価格を比較

金属3Dプリンターは上記のような産業用が主流ですが、家庭用として使える商品もあります。ただし、造形方式は限られていて、使える素材も少ないです。

100万円未満&コンパクトタイプの家庭用金属3Dプリンターをピックアップしました。

【50万円程度】Airwolf 3D「EVO R」

金属3Dプリンターの価格比較

※画像は日本バイナリー公式より引用

金属だけでなく40種以上ものフィラメントを造形可能なAirwolf 3D「EVO R」。Airwolf 3D「EVO R」はデスクトップタイプでコンパクトですが、工業レベルの加工も可能なハイスペック金属3Dプリンターです。

▼Airwolf 3DEVO R」スペック

造形方式 FDM方式 造形サイズ 300 x 220 x 229 mm
本体サイズ/重量 712 x 635 x 737 mm/ 25 kg 素材 Ultrafuse 316LX ※他に40種以上のPLAなどのフィラメント使用可

 

【89,000円】FLASHFORGE「Adventurer3X」

金属3Dプリンターの価格比較

※画像はFLASHFORGE公式より引用

FLASHFORGE「Adventurer3X」はABS・PLAメインの3Dプリンターですが、ステンレス316Lも造形可能。本体価格は、89,000円と今回ご紹介した金属3Dプリンターの中で最安です。

完成した造形物は、脱脂・焼結が必要ですが、FLASHFORGE代理店であるApple Treeが、脱脂・焼結作業を請け負います。

▼FLASHFORGE「Adventurer3X」スペック

造形方式 FDM方式 造形サイズ 150×150×150 mm
本体サイズ/重量 388×340×405 mm/ 9 kg 素材 ステンレス316L ※他にABS・PLA
本体価格、謎すぎるぐらい安いな!これは売れてるんちゃう?

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

はい!FLASHFORGEのAdventure3Xは、売れに売れているらしいですよ。2020年12月時点で1万台を突破したそうです!

 

 

金属3Dプリンターの価格は高い!補助金を利用しよう!

金属3Dプリンターて、やっぱり価格は高いな。小規模事業者や中小企業では、なかなか手が出ん価格やぞ?

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

確かに金属3Dプリンターの価格は高いですね。導入するなら、ぜひ補助金の利用を考えてはどうでしょうか?
補助金?

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

「ものづくり補助金」制度は、小規模事業者や中小企業のために用意されている、国の公的な支援制度です。

ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金は、中小企業・小規模事業者等が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入等)等に対応するため、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援するものです。(「ものづくり補助金総合サイト」より引用)

オペレーター 杏奈

補助金利用には様々な条件が必要ですが、1,000万円の補助を受けることも可能なんですよ。
それは、めっちゃお得やな!利用せな!どうやったらええ?

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

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まとめ

  • 近年、金属3Dプリンターの価格は低下しているが、普及率はイマイチ
  • 金属3Dプリンターの価格相場は、造形方式によって大きく異なる
  • パウダーべッド方式価格相場:3,000万円~億単位
  • デポジション方式価格相場:3,000万円~億単位
  • バインダージェット方式価格相場:3,000万円~1億円
  • FDM方式価格相場:数十万円~5,000万円程度
  • アーク溶接方式価格相場:3,000万円~4,000万円
  • 金属3Dプリンターの価格は、やっぱり高い⇒補助金利用も考えよう

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