【コピー機リースの仕組み】からくりを解説

  • 公開日:2020年11月12日
【コピー機リースの仕組み】からくりを解説

オペレーター 杏奈

ズバリ!コピー機のリースには、からくりがあります。コピー機はリースするのが一般的ですが、コピー機リースの仕組みを理解したうえで決めないと、めちゃくちゃ損しますよ。
どしたん?杏奈はん。今回は、気合い入ってんな。いきなり、ドヤ顔やん。

新人Gメン及川

オペレーター 杏奈

はい!いまだに業界にはびこる、コピー機リース販売業者のぼったくり戦略に嫌気がさしてきたんです。先日もうちに駆けこんできたお客様が…

ベテランGメン園川

杏奈さん、分かりましたよ。読者の皆さんに、コピー機リースの仕組みをしっかりと理解してもらって、コピー機リースのからくりにからめとられる不幸(?)を無くしましょう!

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コピー機リースの仕組み

コピー機リースの仕組み、からくりを解説

まずは、コピー機リースの仕組みを解説します。事業所などでコピー機を導入する際には、「リース契約」が一般的ですが、そもそもリース契約とは一体どんなものなのか、確認しておきましょう。

 

コピー機のリースとは?

コピー機のリースとは、コピー機をリース会社から借り受けるサービスのことです。コピー機を購入するとなると、数十万円~数百万円といった費用を一括で用意する必要がありますが、コピー機リースの場合、わずかな初期費用(搬入代金+コピー機リース料)でコピー機を導入できます。

また、コピー機のレンタルでは、レンタル会社にあるコピー機から選ぶ必要がありますが、リースの場合は、借主が好みのコピー機を選べます。新製品の最新コピー機の導入も、リースなら可能です。

 

リースしたコピー機の所有権は、リース会社にある

リースしたコピー機の所有権は、リース会社にあります。毎月、リース料金を支払っていると、「自社のコピー機」という感覚になりがちですが、リースしたコピー機は、あくまで「リース会社から借りているもの」です。

そのため、リース期間が満了しても、そのコピー機が自社の財産になるわけではありません。リース期間満了後に解約する場合は、リース会社へコピー機を返さなければなりませんが、コピー機の処理費用は不要です。

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一般的なリース期間は5年

コピー機のリース期間は、3.5~7年の間で自由に設定できます。コピー機のリース期間が3.5~7年に設定されている理由は、コピー機の耐久性にあります。

国税庁により、コピー機の減価償却資産の耐用年は5年に設定されています。もちろん5年以上安定稼働してくれるコピー機もありますが、「一般的にコピー機は5年程度しかもたない」という認識が広まっており、「5年リース」を選ぶユーザーが多いようです。

 

リース期間中は解約できない

コピー機のリース期間中は、基本的に解約できません。諸事情により、どうしても解約する必要がある場合は、定められたリース期間分のリース料金を全額、リース会社へ支払うことで解約できます。

解約する可能性があるなら、コピー機のリースは不向きです。初期費用が用意できないなら、「コピー機をレンタルする」もしくは「安い中古コピー機を買う」という方法で導入しましょう。

 

リースには審査が必要

コピー機のリースには、審査が必要です。事業歴が長く、黒字経営の事業者なら、全く問題ありませんが、スタートアップや赤字続きといった事業者の場合、リース審査に通らない可能性があります。

リース審査に通るか落ちるかは、「出してみないと分からない」部分もあります。複数のリース会社へ書類を出すなど、様々な方法がありますので、ぜひご相談ください。

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コピー機のリース料の相場は、1.6万円/月

コピー機の毎月のリース料は、リース料率やコピー機の種類などによって、大きく異なりますが、相場は1.6万円/月程度です(※詳細は「コピー機のリース料相場」記事)。

印刷速度が速い機種や、有名メーカーのハイスペックな機種だと、2.5万円/月かかることもありますが、20枚機ならだいたいどのメーカーでも1.6万円/月程度でしょう。価格をおさえたい場合、印刷速度を落とすと業務に支障が出るため、コピー機のメーカー選びが大切になります。

 

コピー機リースの保守は、カウンター保守が一般的

コピー機の保守には、カウンター保守やキットトナー保守、年間保守、スポット保守など様々な保守形態があります。最近のコピー機は壊れにくくなっているものの、「コピー機は壊れるもの」です。よって、コピー機の保守選びは、慎重にする必要があります。

コピー機リースの保守契約の中で、最も一般的なのは「カウンター保守」です。カウンター保守なら、突発的な修理も全て無料で対応可能。トナー代もかかりません。ただし、印刷するごとにカウンター料金が必要です。

 

リース満了後は再リースもできる

コピー機リースの一般的なリース期間は、5年とお伝えしました。リース期間満了後は、通常、リース会社へコピー機を戻し、新たにコピー機を選定して、新規リース契約を結ぶ、というのが一般的です。

が、それまでリースしていたコピー機がまだまだ使えそうな場合は、「再リース」という制度もあります。再リースでは、それまでのリース料金の1/10~1/12程度の料金でリース可能。複合機のコストをカットしたいという場合はおすすめですが、コピー機が古くなると不具合も多くなります。

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コピー機のリースにはからくりがある!?

ここからは、コピー機・複合機のリースのからくりについて解説します。リース契約で損をしないためには、以下の3つの「からくり」に注意をしましょう。

  1. リース期間のからくり
  2. カウンター料金で儲けるからくり
  3. 新機種提案のからくり

リース期間のからくり

コピー機・複合機のリース期間は、通常5~6年で設定されます。Gメンでのアンケート結果でも、ほとんどの企業が5年リース契約を結んでいました。

しかし、1社だけリース期間が8年のユーザーがいました。リース期間は長くなればなるほど、月々の支払額は小さくなるため、負担が少なく感じますが、リース期間の後半は故障のリスクが高まり、さらに支払総額も5年と比べて大きくなってしまいます。

▼リース期間の違いによる支払い額の違い

リース期間 5年 8年
月々のリース料 12,000円 10,500円
支払い総額 720,000円 1,008,000円

※本体価格100万円の機種で設定。カウンター料金除外。

 

数字マジックやな!提案された時に、月額リース料だけ見ると8年の方が安く感じるのに、総額で30万円も高くなるなんて。

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

リース期間が8年もある=その期間ずっとリース料金を支払い続けることでもあります。必ず総額で比較をしてから、リース契約を行いましょう。

 

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カウンター料金で儲けるからくり

少し前になりますが、コピー機Gメンに以下の問い合わせが届きました(お客様より掲載許可を頂いております)。

 

投稿日:2021年6月11日

【業種】保険代行業

そろそろコピー機のリースが切れるので、新しくコピー機のリースを考えています。今のところだと、ちょっとカウンター料金が高すぎるので、どうにかもう少し下がらないか、と…。参考までに、今のリース料とカウンター料金を書きます。

【リース契約期間】8年 ※8月で切れます。

【月々リース料】8,800円(税込)

【カウンター料金】カラー30円/枚・モノクロ2円/枚

【月々印刷枚数目安】カラー1,000枚・モノクロ500枚

導入当初は、カラーコピーをそれほどしていませんでしたが、最近はむしろカラーコピーの方が多いぐらいなので、総費用がえらいことになっています。A3必要です。印刷速度は速いほうがいいですが、価格重視なので、多少遅くてもいいです。

ちなみに…継続をプッシュされているので、こちらでお願いするかどうかは分かりません。ひとまず、見積もりだけでもお願いできたらと思います。昼間はほとんど事務所に人がいませんので、メールでの返答希望です。

 

こちらのお問い合わせでは、現行機種こそ不明ですが、月額のリース料金が8,800円と安い金額で設定されています。

しかし、リースの契約期間を見ると『8年』と長く、1つ目の「からくり」で述べたように、長いリース期間で契約することでリース料金を安く見せる手法が取られています。さらに、カラーのカウンター料金が異常に高く、相場の2倍~3倍程度の単価です。

 

オペレーター 杏奈

このように、リース料金を安く見せかけて、実は契約年数が長いため総額が高くなり、なおかつカウンター料金で儲けようとする手法には気をつけましょう。

 

メーカーによっても異なりますが、現在のカウンター料金の相場はモノクロ1円/枚、カラー10円/枚です。月間の印刷枚数、保守拠点からの距離など、複数の要素で決まるため、仮にカラーの単価が10円以上でも一概に「高い!」とは言えませんが、さすがにカラー1枚30円ではコンビニと変わりません(例:ミニストップ=モノクロ1枚5円、カラー1枚30円)。

リース契約前であれば、カウンター料金も交渉することが可能です。相見積を取得しておくと、交渉材料として有効なので、複数社の見積もりを使って、上手に交渉を進めるようにしましょう。

▼カウンター料金とは?カウンター料金の仕組みと相場

複合機のカウンター料金とは?2023年の価格相場はモノクロ1円、底値は0.6円!?

 

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新機種提案のからくり

リース契約期間中に販売店から「新しい機種に変更しませんか?」と持ち掛けられることが多々あります。これも、コピー機リース契約のからくりの1つで注意が必要です。

リース契約期間が残り1年程度になると、今まで音信不通だった販売店の営業マンから、以下のような売り込みが始まります。

  • 新しい機種への変更
  • リース残額を新機種リースへ引き継いでOK
  • リース料金は多少上がります⇒でも数千円程度です!
  • カウンター料金も新機種なので多少上がります⇒でも数円程度です!

 

このような事例では、支払い総額が確実に増えます。利用中のコピー機の残債はユーザー負担のままなので、単純に「利用中の機種+新しいコピー機のリース料金」の、2つのリース料金を支払うことになります。

あまりにも大きな負担額になると、コストを理由に断られてしまうため、リース契約の期間を長めに設定して、カウンター料金で回収するなど、販売店側も契約してもらうための工夫をします。

 

オペレーター 杏奈

カウンター料金は0.1円単位なので、少し高くなってもダメージを受けないように感じますが、ジワジワと効いてきます…。

 

よほどの不都合がない限り、コピー機はリース契約満了と同時に買い替えるようにしましょう。それを意識しておくだけでも、余計なコストが発生せず、さらに大きな故障や不具合がなければ「再リース」も検討すると、コストを抑えることができます。

 

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まとめ

最後に、ここまで説明してきた複合機のリースの仕組みについて、簡単にまとめます。

▼コピー機・複合機のリースの仕組み

  • コピー機・複合機は、リース会社が購入した機器を借りる「リース契約」が主流
  • 一般的なリース期間は5年で、リース期間中は解約できない
  • リースには審査が必要
  • リース料金は5年リースで16,000円程度が相場(コピー機Gメン調べ)
  • コピー機リースの保守は、カウンター保守が一般的
  • リース満了後は再リースできる
  • 安さ重視ならメーカーは京セラ、シャープがおすすめ
  • 品質重視ならメーカーは富士フイルム(旧 富士ゼロックス)がおすすめ

▼コピー機・複合機リースの仕組み(からくり)について

  • 販売店が儲ける=ユーザーが損をしてしまう仕組み・からくりを知って対策を!
  • からくり①:リース契約期間が長くなると毎月のリース料金は安くなるが支払総額は高くなる
  • からくり②:リース料金を安く提示してカウンター料金で儲けようとすることがある
  • からくり③:契約期間途中の新たなリース契約は負担が増える

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オペレーター 杏奈

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【複合機リースのホントの価格】定価より実売料金はどのくらい安くなる?

 

参考サイト

当サイトでは、正確で信頼できる情報をユーザーへ届けるために以下のサイトを参考にしています。

 

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