ベテランGメン園川
高額コピー機リースには「からくり」がある!
ベテランGメン園川
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
ベテランGメン園川
- コピー機リースの契約期間が7~8年
- リース料金は相場よりも高い(※20枚機で13,100円以上)
- カウンター料金が相場よりも高い(※カラー12円/枚、モノクロ1.2円/枚以上)
- ダブルリースで月々リース料金が高額になっている(※20枚機で2万円以上など)
オペレーター 杏奈
ベテランGメン園川
コピー機リースの仕組み
ベテランGメン園川
▼コピー機リースの仕組み
コピー機のリースとは、コピー機をリース会社から借り受けるサービスのことです。
コピー機を購入するとなると、数十万円~数百万円といった費用を一括で用意する必要がありますが、コピー機リースの場合、わずかな初期費用(搬入代金+コピー機リース料)でコピー機を導入できます。
ユーザーはあらかじめ設定されたリース料金をリース会社に毎月支払います。
その他、コピー機リースでは様々な制約が発生します。
コピー機リースとは?仕組みを解説
- リース会社とリース契約を結ぶ(毎月リース料をリース会社に支払う)
- リース期間はあらかじめ定められている(3~8年)
- リース期間中は解約できない(解約する場合は解約料が必要)
- リース前には審査がある(支払い能力の確認)
- コピー機本体の保証料は発生しない(リース会社もち)
- コピー機の保守契約は別途結ぶ
- リース満了後、再リースができる(それまでのリース料金の1/10~1/12)
- リース期間中に新しい機種に乗り換えたい場合は、「リース組み換え」も可能
オペレーター 杏奈
ベテランGメン園川
コピー機リースの「からくり」を解説
ここからは、コピー機・複合機のリースのからくりについて解説します。高額リースで悩まないために、以下3つの「からくり」に注意しましょう。
- リース期間の「からくり」
- カウンター料金で儲ける「からくり」
- リース組み換え提案の「からくり」
リース期間の「からくり」
コピー機・複合機のリース期間は、通常5~6年で設定されます。Gメンでのアンケート結果でも、ほとんどの企業が5年リース契約を結んでいました。
しかし、中にはリース期間が7年や8年のユーザーも……!!!リース期間は長くなればなるほど、月々の支払額は小さくなるため、負担が少なく感じますが、支払総額は高額になります。
▼リース期間の違いによる支払い額の違い
リース期間 | 5年 | 8年 |
月々のリース料 | 12,000円 | 10,500円 |
支払い総額 | 720,000円 | 1,008,000円 |
※本体価格100万円の機種で設定。カウンター料金除外。
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
カウンター料金で儲ける「からくり」
少し前になりますが、コピー機Gメンに以下の問い合わせが届きました(お客様より掲載許可を頂いております)。
投稿日:2021年6月11日
【業種】保険代行業
そろそろコピー機のリースが切れるので、新しくコピー機のリースを考えています。今のところだと、ちょっとカウンター料金が高すぎるので、どうにかもう少し下がらないか、と…。参考までに、今のリース料とカウンター料金を書きます。
【リース契約期間】8年 ※8月で切れます。
【月々リース料】8,800円(税込)
【カウンター料金】カラー30円/枚・モノクロ2円/枚
【月々印刷枚数目安】カラー1,000枚・モノクロ500枚
導入当初は、カラーコピーをそれほどしていませんでしたが、最近はむしろカラーコピーの方が多いぐらいなので、総費用がえらいことになっています。A3必要です。印刷速度は速いほうがいいですが、価格重視なので、多少遅くてもいいです。
ちなみに…継続をプッシュされているので、こちらでお願いするかどうかは分かりません。ひとまず、見積もりだけでもお願いできたらと思います。昼間はほとんど事務所に人がいませんので、メールでの返答希望です。
こちらのお問い合わせでは、現行機種こそ不明ですが、月額のリース料金が8,800円と安い金額で設定されています。
しかし、リースの契約期間を見ると『8年』と長く、1つ目の「からくり」で述べたように、長いリース期間で契約することでリース料金を安く見せる手法が取られています。さらに、カラーのカウンター料金が異常に高く、相場の2倍~3倍程度の単価です。
オペレーター 杏奈
メーカーによっても異なりますが、現在のカウンター料金の相場はモノクロ1円/枚、カラー10円/枚です。月間の印刷枚数、保守拠点からの距離など、複数の要素で決まるため、仮にカラーの単価が10円以上でも一概に「高い!」とは言えませんが、さすがにカラー1枚30円ではコンビニと変わりません(例:ミニストップ=モノクロ1枚5円、カラー1枚30円)。
リース契約前であれば、カウンター料金も交渉可能です。相見積を取得しておくと、交渉材料として有効なので、複数社の見積を使って、上手に交渉を進めるようにしましょう。
リース組み換え提案の「からくり」
リース契約期間中に販売店から「新しい機種に変更しませんか?」と持ち掛けられることが多々あります。これも、コピー機リース契約のからくりの1つで注意が必要です。
リース契約期間が残り1年程度になると、今まで音信不通だった販売店の営業マンから、以下のような売り込みが始まります。
- 新しい機種への変更
- リース残額を新機種リースへ引き継いでOK
- リース料金は多少上がります⇒でも数千円程度です!
- カウンター料金も新機種なので多少上がります⇒でも数円程度です!
このような事例では、支払い総額が確実に増えます。利用中のコピー機の残債はユーザー負担のままなので、単純に「利用中の機種+新しいコピー機のリース料金」の、2つのリース料金を支払うことになります(※「ダブルリース」と言います)。
あまりにも大きな負担額になると、コストを理由に断られてしまうため、リース契約の期間を長めに設定して、カウンター料金で回収するなど、販売店側も契約してもらうための工夫をします。
オペレーター 杏奈
よほどの不都合がない限り、コピー機はリース契約満了と同時に買い替えるようにしましょう。それを意識しておくだけでも、余計なコストが発生せず、さらに大きな故障や不具合がなければ「再リース」も検討すると、コストを抑えることができます。
見積書のココをチェック!コピー機リースの「からくり」を見抜く方法
ベテランGメン園川
オペレーター 杏奈
▼見積書の見本
- 【総額】総額が何円になっているか?相場より高くないか?
⇒コピー機価格相場記事参照 - 【リース期間】5年もしくは6年になっているか?
⇒コピー機のリース期間記事参照 - 【カウンター料金】相場より高くないか?
⇒カウンター料金相場記事参照
ベテランGメン園川
【まとめ】コピー機リースの「からくり」は見破れる!
コピー機リースの「からくり」について解説してきました。コピー機リースの仕組みを知ることで、「からくり」は必ず見破れます。
- 販売店が儲ける=ユーザーが損をしてしまう仕組み・からくりを知って対策を!
- からくり①:リース契約期間が長くなると毎月のリース料金は安くなるが支払総額は高くなる
- からくり②:リース料金を安く提示してカウンター料金で儲けようとすることがある
- からくり③:契約期間途中の新たなリース契約は負担が増える
「相見積ってメンドクサイ」を解決!「コピー機Gメン見積取りまとめサービス」
ベテランGメン園川
※注:お急ぎの場合や、メーカー指定がある場合、地域、希望条件によっては、2~3の販売店をお客様に直接紹介する場合もあります。
コピー機Gメンでは、2021年より「見積取りまとめサービス」を開始しました。従来型比較見積のデメリットである「販売店との面倒なやり取り」を無くす、画期的なシステムです。
お客様のご希望をGメンスタッフがヒアリングし、その結果をもとに適切な販売店からまとめて見積を取り寄せます。
見積の中で気に入った案件がある場合は、お客様からコピー機Gメンにご連絡いただき、その後、販売店とお客様をお繋ぎします。
見積の中で気に入った案件が無い場合は、販売店とお客様をお繋ぎすることはございません。
オペレーター 杏奈
ベテランGメン園川
新人Gメン及川
* * *
参考サイト
当サイトでは、正確で信頼できる情報をユーザーへ届けるために以下のサイトを参考にしています。
JBMIA 一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会
公益社団法人リース事業協会
各メーカーの公式サイト