テレアポリストに入りやすい業種
「うちの会社、田舎で小規模なのになんでこんなにテレアポが多いんだ?」それ、御社がテレアポリストの一軍業種に入っているからかもしれません。
* * *
建設業は「電話で会話しやすい・即断・財布がゆるい」の三拍子
営業マンの架電リストに最初に入れられやすい業種が建設業です。理由は
-
決済者(社長)が電話に出る確率が高い
-
せっかちでその場で決めてくれる人が多い
- 普段扱う機械が高額なのでコピー機が「安く」見える
事務職を通したり、相見積もりにならずに社長判断で売れる可能性が高い建設業は圧倒的に時間効率が良いのです。
福祉系は「反論が弱い・決済者が施設長に任せがち・施設長炎上」
次にテレアポリストで“鉄板”として名前が挙がるのが、介護施設・デイサービス・福祉法人系です。特徴は以下です。
-
優しい人が多く、NOを言いづらい
-
決裁者(理事長)が判断を施設長に任せがち
- アポ対象(施設長)が決済者(理事長)ではない
福祉・介護施設は施設長が優しいタイプが多く、電話で話を聞いてもらいやすいため、営業のアポ対象として非常に人気があります。
特に、理事長から現場を任されている施設長は業務に忙殺されており、価格相場を調べたり相見積もりを取る余裕がないため、1社だけの見積もりでも話が進むことが珍しくありません。
ただし施設長=決裁者ではないのが最大の注意点です。
理事長が現場出身ならそのまま通ることもありますが、管理系出身の理事長だと相見積もりを求められ、難易度は上がります。この業界は「アポは取りやすいが、決め切るにはもう一段階必要」という見られ方をしている印象です。
幼稚園・保育園は「倫理トークに弱く、断らない」
保育園・幼稚園などの法人も介護施設に似た特徴があります。さらにカメラ・セキュリティ商材で格好のターゲットになっています。その理由は
-
「子どもの安全」の話をされると断りづらい
-
理事長や園長が“良いこと”に弱い
-
保護者からの電話も多く、冷たく切られにくい
送迎車への子どもの置き去りが社会的に問題になったため、これを防止するという観点であれば施設を動かしやすいという特徴があります。
また介護施設同様優しいタイプの人が多く、営業マンにとっては、最初の1件目にかけるにはちょうどいい相手と言えます。営業電話で雑談が生まれやすいので心理的負担が少なく、雑でもアポが取りやすい対象で「営業の肩慣らし」にちょうどいい業界と見られることも多いようです。
【まとめ】テレアポで最初に電話される業種
業種 | テレアポ営業にとってのメリット | 備考 |
---|---|---|
建設業 | 社長が電話に出る / 決裁が早い / 財布がゆるい | 感情判断タイプが多い |
福祉・介護業 | 断られにくい / 判断は施設長任せ / 相見積りにならない | アポ対象は決済者では無い |
幼稚園・保育園 | 倫理トークが効く / 情報弱者が多い | 「子どもたちのため」に弱い |
裏側の本音:「最初に電話する=断られにくい会社」
テレアポ営業マンが1日のスタートにまずかけるのは、「話を聞いてくれそうな会社」です。この「なんとなく聞いてくれる」「優しそう」「断らなそう」という直感判断で、建設・介護・保育系はリスト上位に来やすい業種です。
一方で、論理的なタイプが比較的多い
-
IT企業
-
士業・会計事務所
などの業種は後回し、あるいはリスト落ちしやすいです。
「うちはよく営業電話が来るな…」と思っているあなたへ
それ、“かけやすい会社”としてリストに常駐してるだけかもしれないので、くれぐれも即断しないようにご注意ください。