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まさとパパ
元家電量販店歴10年のYouTuber。家電と金融の知識で、知らないことで損をしないための『守りの知識』を広め、1人でも情報弱者と言われる人を減らしたいと考えています。
Canon TS3530のレビュー
2023年12月にプリンター機種ごとにユーザーアンケートを実施しました。印刷品質や使用感、故障の有無などプリンター本体に対する満足度を5点満点で評価していただき、自由記述形アンケート式で感想を書いていただきました。ここでは、アンケート結果の一部をご紹介します。
【機種】キャノン PIXUS TS3530
【印刷内容】文書・資料
【総合満足度】とても満足
【価格満足度】やや満足
【使いやすさ】やや満足
【印刷美しさ】やや満足
【外観デザイン】普通
【印刷の速さ】やや満足
【壊れにくさ】とても満足店員さんに「品薄になると思うので、買うなら今ですよ」と急かされて購入しました。が、正解でした。こんなに安いのに、コピーまでとれます。用紙を入れる場所がなく、手差しなのが不便ではありますが、大量に印刷するわけではないので大丈夫です。
【機種】キャノン PIXUS TS3530
【印刷内容】文書
【総合満足度】やや満足
【価格満足度】やや満足
【使いやすさ】やや満足
【印刷美しさ】やや満足
【外観デザイン】やや満足
【印刷の速さ】やや満足
【壊れにくさ】とても満足大学に入学したので「もしかしたら使うかも?」と思って、用意しました。今のところ出番なしですが、いろいろ印刷して楽しんでいます。本体が1万円を切る価格帯で安くて良かったです。印刷もキレイにできます。スマホからも印刷できるので面白いです。
【機種】キャノン PIXUS TS3530
【印刷内容】文書
【総合満足度】普通
【価格満足度】普通
【使いやすさ】普通
【印刷美しさ】やや満足
【外観デザイン】普通
【印刷の速さ】普通
【壊れにくさ】とても満足とりあえず「コピーと印刷ができるプリンター」で、できるだけ安いものと思って探しました。なので、スペック的に劣っているのは重々承知です。この値段で普通に使えるので、ありがたいです。インク代が高いのが心配ですが、印刷枚数は少ないのでいいか…という感じです。
【機種】キャノン PIXUS TS3530
【印刷内容】文書
【総合満足度】やや満足
【価格満足度】普通
【使いやすさ】やや満足
【印刷美しさ】やや満足
【外観デザイン】普通
【印刷の速さ】やや満足
【壊れにくさ】とても満足Amazonで買いました。WiFi設定で白熱しているレビューがあったので、心配でしたが、普通に接続できました。あれは何なんでしょう?で、今のところ不満なのはインク代ぐらいです。これは、いずれ互換インクを使うつもりなので、クリアできます。ということで、私にとっては、マイベストなプリンターです。
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オペレーター 杏奈
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TS3530の市場価格
TS3530の予想実売価格は8,800円。前機種TS3330の価格は販売当初6,600円でしたが、新型コロナウイルスによる需要拡大を受けて2021年春から急激な値上が起き、「最低価格15,000円を超える」「購入から自宅配送まで2ヶ月かかる」など大変な人気を見せました。
TS3330の販売は在庫限りとなりますが、まだオンライン上で在庫もあるようです。TS3530とよく比べた上で、値下がりしたTS3330を買うことを検討しても良いかもしれません。
▼TS3330
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元家電販売員 まさとパパ
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TS3530の特徴・仕様
TS3530の特徴
2022年3月中旬発売のTS3530は、基本機能を備えたコンパクトでシンプルな家庭用インクジェットプリンターです。色は全機種TS3330同様、ブラックとホワイトの2色展開。フタ部分がスタイリッシュなメタリックなカラーになりました。
おうちでスマホプリを搭載しているため、スマホから多彩なプリントを楽しむことができます。本体に触れなくても自動で電源ONとプリントができる「自動電源ON」機能を装備していて便利です。
顔料ブラックインクも含めた4色ハイブリッドインクで、細かな文字もくっきりにじまず印刷できます。
▼TS3530の仕様
サイズ | 約435×327×145(mm)・約4.0kg | 給紙トレイ | 背面のみ |
インク形状 | 4色。一体型インク | 用紙サイズ | L判 ~ A4、レター |
液晶 | 1.5型。タッチ機能なし | 接続 | USB2.0、無線LAN(Wi-Fi) |
印刷スピード | L判:約52秒、A4カラー:約15秒 | インク代(L判/A4カラー) | 27.0円/17.6円(いずれも大容量タイプ使用時) |
複合機 | 〇(コピー・スキャン) | その他機能 | ネットワーク印刷、フチなし印刷 |
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TS3530をまさとパパが解説
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元家電販売員 まさとパパ
- 本体が安い
- 顔料ブラックインク
- インクコストが高い
- 4色で印刷はそれほどキレイではない
- 印刷は遅め
- 給紙が背面のみ
TS3530の強みは、なんといっても本体代の安さですね。コピー&スキャン機能つきで、1万円以下!破格の安さと言えますよね。
ただし、TS3530はCanonにとって主力機ではないため、品薄傾向にあり、市場価格は高めに推移しています。
また、インク代も高く、L判1枚印刷するのに27円もかかります。互換インクに期待したいところですが、Canonの4色インクの製造が得意な互換インクメーカーは少ないため、ランニングコストには期待できないと思っていいでしょう。
インク代が高いTS3530ですが、4色インクなので、印刷の美しさはそれほど期待できません。また、印刷速度もモノクロで7.7枚/分と…ちょっとイライラするレベルの遅さですね。給紙も背面のみなので、プリンターとしての利便性は低めです。
- 印刷枚数が少ない
- 本体を安くおさえたい
- カラー印刷さえできればキレイさにこだわりがない
- 印刷枚数が多い
- インクコストを下げたい
- キレイに印刷したい
- 用紙を入れっぱなしにしたい
「プリンター本体の価格を安くおさえたい」という方は、まずTS3530をご検討ください。ただし、「印刷枚数が多い」という方には、インク代が高く、印刷速度も遅いTS3530は向きません。
また、TS3530はインクを4色しか搭載していないため、「写真を印刷したい」という方や「グラフや画像をクリアに印刷したい」という方には向きません。
TS3530は、背面にしか給紙トレイが無いため、「用紙を入れっぱなしにしておきたい」という方にも不向きですね。
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元家電販売員 まさとパパ
印刷枚数が多く、インクコストを下げたいという方には、XK100やG3360がおすすめですね。
まず、XK100は、2021年10月に発売されたテレワーク向けの低コストインクジェット複合機です。モノクロ1枚あたり1.5円、カラーでも3.9円/枚と、大容量タンクプリンター並みの安さが魅力。インク代が安いのに、5色インクなんですよ。ただし、本体代は4万円弱と、TS3530の約4倍かかります。(※まさとパパさんの『XK100』解説動画はこちら)
Canonの大容量タンクプリンターG3360も、「インク代を節約したい」方におすすめですね。G3360は4色インクなので、印刷の美しさは、TS3530並みと考えてください。XK100より本体代は約1万円安いので、導入しやすいのではないか、と思います。
「印刷の美しさ」にこだわるなら、やはり6色インクを搭載したTS8530が良いですよ。TS8530は、Canonも一押しのプリンターなので、スペックの割にお得感のある価格帯で提供されています。
「用紙を入れっぱなしにしたい」という方は、TS3530の上位機種にあたるTS5430がおすすめです。TS5430は、TS3530の約1.5倍の価格帯ですが、前トレイに100枚ほど用紙を入れっぱなしにできます。TS3530より印刷速度も上がりますし、自動両面印刷など便利な機能もあります。
TS3530と他機種との違いを比較
TS3530とTS3330の違い
2022年3月発売のTS3530の前機種は2020年4月発売のTS3330です。TS3530とTS3330の違いは以下の通りです。
▼TS3530とTS3330の違い
TS3530 | TS3330 | |
外形寸法(mm) | 約435×327×145 | 約435×316×145 |
稼働音(dB) | 48 | 53.5 |
プリント枚ルサービス | ◯ | × |
トークプリント | ◯ | × |
標準インク名 | BC-366/BC-365 | BC-346/BC-345 |
インク代(L判/大容量) | ¥27.0 | ¥23.9 |
インク代(A4カラー/大容量) | ¥17.6 | ¥15.5 |
本体価格(公式) | ¥8,800 | ¥6,600⇒公式では販売終了 |
注目すべき違いは「トークプリント対応になった」「稼働音が小さくなった」「インクが変更された」の3点です。
トークプリントとは、iOSまたはAndroidスマートフォンからLINEでプリンターに画像を転送しプリントできる機能。スマホから簡単に画像を印刷したい方にはかなり便利な機能といえます。
高評価が多いTS3330の口コミで、多くの人が不満に挙げていたのが「プリンターの音が大きい」でした。今回TS3530では動作音が改善され5dBほど小さくなりました。
最後の大きな変更はインクの変更です。画質の向上のためなのか、互換インクへの対抗策なのか目的は分かりませんが、この変更のために印刷コストが上がってしまったのは事実です。印刷スピードにはインクの変更に伴う変化はありません。インクの変更に伴い画質が向上したかどうかは、ユーザーの口コミが届くのを待ってから評価とします。
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『PIXUS プリント枚ル サービス』とは?
出典:Canon公式
『プリント枚ル』サービスとは、プリントやインク交換のたびにポイントが貯まるCanonオリジナルのポイント制度です。プリント1枚=1枚ル、新品インクカートリッジ装着=10枚ル、誕生日など=特別枚ルプレゼントなど。Canonオンラインショップでは、500枚ル=250円で使えます。2500枚ル貯めると、1,000円のJCBギフトカードに交換できます。
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残念ながらTS3330で不評だった「コピーの倍率変更ができない」点はTS3530でも変化はありませんでした。自動両面印刷や前面給紙もないままです。
さらに印刷可能な用紙の種類も少ないままです。一般的なコピー用紙に印刷するだけの方は良いですが、光沢紙等への印刷をする可能性がある方は購入前に印刷可能かチェックすると良いでしょう。
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TS3530とTS5430の違い
2022年3月発売のTS3530と、2021年12月発売の上位機種TS5430の違いは以下の通りです。
▼TS3530とTS5430の違い
TS3530 | TS5430 | |
本体色 | ブラック、ホワイト | ブラック、ホワイト、ピンク |
外形寸法(mm) | 約435×327×145 | 約403×315×148 |
前面給紙/背面給紙 | なし/60枚 | 100枚/100枚 |
自動両面印刷 | × | ◯ |
印刷可能サイズ | L判 ~ A4、レター | 名刺サイズ ~ A4、レター |
印刷スピード(L判) | 52秒 | 36秒 |
印刷スピード(A4カラー) | 15秒 | 8.8秒 |
インク代(A4カラー/大容量) | ¥17.6 | ¥19 |
本体価格(公式) | ¥8,800 | ¥13,750 |
TS3530とTS5430の大きな違いは「本体色」「印刷スピード」「印刷可能サイズ」「自動両面印刷の有無」「給紙トレイ」「印刷コスト」「本体価格」です。
TS3530はスタイリッシュでコンパクトな見た目ですが、TS5430はスタイリッシュながらも優しい色合いです。色もTS5430はピンクを含めた3色展開で、TS3530よりも親しみやすい見た目だといえます。
上位機種であるTS5430は性能面においてTS3530より優れています。TS5430の方が印刷スピードは30〜40%早く、印刷可能な用紙サイズや種類もTS5430の方が豊富です。TS5430なら、給紙トレイに用紙を入れっぱなしにできますし、TS5430ではコピー用紙の自動両面印刷もできます。
TS3530の方がコスト面では優秀です。A4カラー1枚印刷あたりの印刷コスト・使用する純正インクの値段・本体コストは全てTS5430よりもTS3530の方が安価です。
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TS3530とTS203の違い
2022年3月発売のTS3530と、2018年2月発売の下位機種TS203の違いは以下の通りです。
▼TS3530とTS203の違い
TS3530 | TS203 | |
外形寸法・重さ | 約435×327×145mm・約4.0kg | 約426×255×131mm・約2.5kg |
液晶サイズ | 1.5型 | なし |
Wi-Fi | ◯ | × |
スマホからのプリント | ◯ | × |
コピー・スキャナー | ◯ | × |
スクエアサイズ対応 | ◯ | × |
インク代(L判/大容量) | ¥27.0 | ¥23.9 |
インク代(A4カラー/大容量) | ¥17.6 | ¥15.5 |
本体価格(公式) | ¥8,800 | ¥4,950 |
TS3530とTS203の大きな違いは「Wi-Fiやスマホとの連携機能」「コピー・スキャン機能」「本体価格」です。
TS3530には搭載しているWi-Fiやスマホとの連携機能はTS203にはありません。さらにコピー・スキャンの機能もないため、機能を絞ったシンプルなプリンターだと言えます。
機能が少ない分、TS203はTS3530に比べてかなりコンパクトです。TS3530よりもTS203の方が高さ10cm、重さ1kg以上軽いので、置き場所に困ることはないでしょう。
本体価格はTS3530が8,800円でTS203は4,950円と約3,000円の違いです。印刷コストは1枚あたり2円ほどの違いですが、TS3530のインクは新たに開発されたものですので、互換インクがまだありません。よって、トータルではTS203の方が安く使うことができます。
まとめ
- コピー&スキャンつきなのに本体価格が安くてありがたい
- 印刷もキレイ
- インク代が高いのは不満
- 用紙を入れっぱなしにできないのもやや不満
- TS3530の市場価格:8,800円前後の予想
- TS3530のインク代:4本セットで約3,000円
- 家庭用インクジェットプリンター
- スマホからの印刷が便利
- 前機種からの変更点は「稼働音が静かになった」「スマホとの連携がさらに便利になった」「インクが変わった」の3点
- ランニングコストは高いので印刷量が少ない方向け
元家電販売員 まさとパパ
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