ベテランGメン園川
再リースとは?仕組みをわかりやすく解説

コピー機・複合機の再リースとは、リース契約期間が終了したあとに、同じ複合機を引きつづき利用できる延長契約のことを指します。この再リース料金は非常に安く、従来の1~2ヶ月分のリース料金で1年間利用できるケースが一般的です。
また、新たな機器を導入しないため、追加で初期費用や設置費用もかかりません。コストを抑えて、コピー機・複合機を使い続けたい企業にとっては魅力的な選択肢といえます。
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
リース以外の契約形態について
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ちなみにチャージ/カウンター契約やキット契約と呼ばれる契約はリース契約とは別の、保守契約の話です。今回はそれとは別で複合機本体の購入方法について記載します。 現在、複合機の契約形態で一般的な契約がリース契約です。 それぞれの違いが以下表です。
▼3つの契約形態の違い
| リース | レンタル | 買取 | |
|---|---|---|---|
| 契約形態 | リース会社との賃貸借契約 | 販売店との賃貸借契約 | 販売店との売買契約 |
| 製品の選定 | ユーザー自由選択 | 販売店より指定 | ユーザー自由選択 |
| 製品の所有権 | リース会社 | 販売店 | ユーザー |
| 契約期間 | 3~7年(年単位で5年が通常) | 月単位 | 特になし |
| 契約中の解約 | 原則不可(解約料とリース残支払で可) | 可(要解約料) | – |
| その他 | ドラム、トナーなどの消耗品は対象外 | 建設事務所など半年~1年の短期利用が多い | ドラム、トナーなどの消耗品は対象外 |
ここで注目してほしいのがリース契約の契約期間です。 表には期間は3~7年とありますがリースの契約期間で1番スタンダードなのが5年契約(60カ月)です。>>複合機レンタルとリースの違いを比較
【注意】再リースは全員にお得ではない!
再リースは確かに月額リース料金は安くなりますが、トータルで見ると割高になる可能性もあります。その最大の理由が「カウンター料金」です。
なぜなら、月々のリース料金が下がっても、印刷1枚あたりの料金が高ければ、結果的に毎月のコストは下がらないどころか上がってしまうこともあるからです。
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再リース中のお客様の事例
オペレーター 杏奈
| 契約内容 | 再リース(リコー機) | 新規導入(京セラ機) |
|---|---|---|
| リース料金 | 年額 29,000円 | 月額 約10,000円(年額 約12万円)※5年リース |
| カウンター料金 | カラー25円/枚モノクロ3.0円/枚 | カラー6円/枚モノクロ0.6円/枚 |
| 月間印刷枚数 | カラー1,000枚モノクロ500枚 | 同条件 |
| 年間印刷コスト | 318,000円 | 75,600円 |
| 年間総コスト | 347,000円 | 195,600円 |
| 差額 | – | 約15万円お得! |
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オペレーター 杏奈
| モノクロ | カラー | |
| 京セラ | 0.6~0.8円/枚 | 6~8円/枚 |
| シャープ | 0.8~0.9円/枚 | 8~9円/枚 |
| 富士フイルム(ゼロックス) | 1.0~1.2円/枚 | 10~12円/枚 |
| キヤノン | 1.0~1.2円/枚 | 10~12円/枚 |
| コニカミノルタ | 0.7~1.0円/枚 | 7~10円/枚 |
※設置地域によっては、上記価格では出せない場合もあります
※上記は2024年の実績平均値です
再リースのメリット4選
- 初期コストを抑えられる
- 操作性が変わらないため業務が安定する
- 周辺機器やネットワークとの互換性を維持できる
- 故障が少ないなら十分実用的
1. 初期コストを抑えられる
新たに複合機を導入する場合、リース審査や契約書類の手続き、搬入・設定といった初期対応が必要となり、これらに伴う費用や時間的コストが発生します。一方、再リースであれば、現在使用中の機器をそのまま継続利用できるため、機器の入れ替えや初期費用が不要です。
さらに、再リースであれば短期間の利用にも柔軟に対応可能です。「あと1年だけ今の機種を使いたい」「次の入れ替えタイミングまで繋ぎたい」といった企業にとって、再リースは非常に有効な選択肢です。
2. 操作性が変わらないため業務が安定する
複合機を入れ替えると、操作パネルの構成やスキャン設定、ジョブ登録などが変わることがあります。これにより、現場スタッフの再教育やマニュアル更新が必要になり、業務の効率が一時的に低下することもあるでしょう。
再リースなら同じ操作環境で業務を継続できるため、多人数が共有して使う場合でも安定稼働を維持できます。
3. 周辺機器やネットワークとの互換性を維持できる
複合機は、PC・サーバー・クラウド・認証システムなどと連携して使われることが一般的です。機種を入れ替えると、設定変更や接続トラブルが発生するリスクがあります。
再リースなら、現在のネットワーク環境や周辺機器との互換性をそのまま維持でき、システム担当者の負担を軽減。安定した運用を途切れさせずにつづけることが可能です。
4. 故障が少ないなら十分実用的
現在使用している複合機に大きな不具合がなく、印刷品質や速度に満足している場合は再リースでも十分に実用的です。保守契約を継続すればサポートも受けられるため、安心して使いつづけられます。
特に印刷枚数が多くないオフィスでは、無理に新機種へ買い替えるよりも、再リースのほうがコストパフォーマンスは上がる可能性があります。
再リースのデメリット4選
- 最新機能・セキュリティへの対応が遅れる
- 部品供給や保守対応のリスク
- 消耗品コストが上がる可能性
- 環境性能が劣る・電力消費が多い
1. 最新機能・セキュリティへの対応が遅れる
複合機の進化は早く、5年前の機種と最新機種では大きな違いがあります。特にクラウド連携(Google Drive、OneDriveなど)やモバイル印刷、セキュリティ認証などの機能は年々強化されています。
再リースする機種が古い場合、これらの機能に対応していない可能性もあり、利便性や安全性の面で最新機種と比べ見劣りするかもしれません。さらに、メーカーがセキュリティ更新を終了している場合、情報漏洩リスクが高まる点にも注意が必要です。
2. 部品供給や保守対応のリスク
複合機を再リースする際には「部品」が供給可能な状態かどうか確認しましょう。複合機の部品供給可能な期間は、終売後5~7年です。コピー機の終売から8年が経つと、メーカーが機種の部品生産を終了している可能性があります。
修理に必要なパーツが入手できないと修理不能と判断されることもあり、たとえ修理できたとしても「対応までに時間がかかる」「代替機の提供が遅れる」など、業務へ影響が出かねません。再リースを検討する際は、販売店やメーカーのサポート体制を確認することが重要です。
3. 消耗品コストが上がる可能性
再リースする頃には、すでにメーカー純正トナーやドラムの在庫が減少しており、消耗品に対して価格が上昇しているかもしれません。また、代替品や汎用トナーを使うと、印字品質の低下や紙詰まりの発生リスクも高まります。
そのため、予期せぬところでコストがかかったり業務効率の低下を招いたりするかもしれません。
4. 環境性能が劣る・電力消費が多い
リース期間が終わる頃には、同じ機種の最新モデルが発売されているかもしれません。最新の複合機は、省エネ性能・スリープ復帰速度・静音性などが大きく向上している可能性が高く、再リース機ではどうしても「電力消費」「環境性能」といった機能面で見劣りしてしまいます。
企業のSDGs・環境経営への取り組みが重視されるなか、旧型機を使いつづけることで企業のイメージにも影響を与える可能性があるため、コスト面だけで再リースを検討しないようにしましょう。
【比較表】再リースと新規リースの違い
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
| 比較項目 | 再リース | 新規リース |
|---|---|---|
| リース料金 | ◎ 年間数千円~数万円 | △ 月1〜2万円 |
| カウンター料金 | △ 以前の単価を継続 ※高い場合は損! | ◎ 最新相場で算出 ※参照⇒Gメンの最新実績 |
| 機能・性能 | × 古い | ◎ 最新機能 |
| セキュリティ | × 旧式 | ◎ 最新対応 |
| 故障・保守リスク | × 高 | ◎ 安定稼働 |
| 総コスト | × or ◎(印刷枚数・カウンター単価次第) | × or ◎(印刷枚数・カウンター単価次第) |
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- 複合機の使用頻度が少なく、印刷枚数が少ない
- 最新機能を必要としていない(コピー・FAX中心の利用)
- 操作を変えずに現行環境を維持したい
- 新しいリース契約に踏み切る前の「つなぎ期間」として使いたい
- 事業拠点を一時的に運営している(仮設オフィス・短期プロジェクトなど)
- 印刷枚数が多く、カウンター料金が高い
- セキュリティ対策を強化したい
- 最新機能(クラウド連携・OCRなど)を使いたい
- 故障が増えて業務に支障がでている
再リースに関するよくある質問
Q1. 再リースするとどれくらい安くなる?本当にお得なの?
再リース料金は通常のリース契約よりも大幅に安く、1年分を以前の月額1~2か月分程度で延長できることが多いです。 たとえば月1万円だったリース料が、再リースでは「年1万円」で済むケースもあります。
しかし、この金額の中には印刷単価(カウンター料金)は含まれません。カウンター料金が高いままだと、総支出が新規リースよりも多くなる可能性もあります。 再リースが本当にお得かを判断するには、年間トータルコスト(リース料+印刷費+保守費)」で比較することが大切です。
Q2. 再リース中も保守や修理対応はつづくの?
ほとんどの場合、再リース中でも保守契約は継続できます。しかし、古い機種はメーカーの保守対象外になるリスクもあります。 そのため、再リース前には以下を必ず確認しておきましょう。
- メーカーの「保守対応期限」に達していないか
- 販売店の保守契約範囲(修理・部品交換・出張費など)
- 故障時の対応スピードと代替機提供の有無
保守が不明確な状態で再リースをつづけると、業務停止リスクが高まり、結果的にコスト増につながる場合もあります。
Q3. 再リース期間はどれくらい?何年でも使いつづけられるの?
再リースは基本的に1年単位の更新契約です。1年ごとに契約を更新すれば延長利用できますが、同じ複合機を5年以上再リースで使いつづけることはおすすめできません。
複合機には「法定耐用年数(5年)」があり、それを超えると以下のリスクが増加します。
- 部品の劣化による故障増加
- 印刷品質の低下(かすれ・ムラ)
- 最新OSやクラウド連携への非対応
- セキュリティ更新が止まる
再リースは「一時的な延命策」と考え、新規導入の計画を早めに立てることが重要です。
まとめ
- 再リース契約することでリース料金は抑えられる
- カウンター単価は新規でリース契約するほうが安い可能性がある
- 再リース・新規導入ともにメリット・デメリットはある
オペレーター 杏奈
ベテランGメン園川
相見積の手間をゼロに!コピー機Gメンが徹底サポート
ベテランGメン園川
「コピー機Gメン見積取りまとめサービス」の仕組みを解説!
※注:お急ぎの場合や、メーカー指定がある場合、地域、希望条件によっては、2~3の販売店をお客様に直接紹介する場合もあります。
コピー機Gメンでは、2021年より「見積取りまとめサービス」を開始しました。従来型比較見積のデメリットである「販売店との面倒なやり取り」を無くす、画期的なシステムです。
お客様のご希望をGメンスタッフがヒアリングし、その結果をもとに適切な販売店からまとめて見積を取り寄せます。
見積の中で気に入った案件がある場合は、お客様からコピー機Gメンにご連絡いただき、その後、販売店とお客様をお繋ぎします。
見積の中で気に入った案件が無い場合は、販売店とお客様をお繋ぎすることはございません。
オペレーター 杏奈
ベテランGメン園川
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「コピー機Gメン見積取りまとめサービス」の口コミ評判は?
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