【全メーカー対応】複合機のお見積り
30社の複合機販売店を独自調査したコピー機Gメンが、安さと対応力に優れた販売店を2~3社ご紹介します。
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普段は調子が良いのに、急ぎで必要なときに限って壊れるのが複合機です。印刷が止まると営業や受発注などの重要な業務が止まってしまう会社は特に、コピー機が壊れたらすぐに対応してほしいと思うでしょう。
そんな会社に最もおすすめの複合機メーカーが富士フイルム(ゼロックス)です。コピー機Gメンが471社から収集したアンケートでも「耐久性・壊れにくさ部門」でダントツの1位評価でした。
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富士フイルム(ゼロックス)複合機の保守について、元富士ゼロックスの販売店の営業マンのR氏に伺いました。
–「富士フイルム(ゼロックス)の保守はすごい」とよく耳にしますが。
私の会社では富士フイルム(ゼロックス)コピー機以外にもシャープ・キャノン・京セラも販売していますが、保守体制についてはゼロックスがダントツだと感じますね。他の販売会社さんと情報共有しても、それは感じますね。その分、価格の高さも日本一ですけど。
–何がすごいのでしょうか?
複合機の保守に対する評価と言うと「壊れたあとにすぐに来社すること」が重要とされがちですが、富士フイルム(ゼロックス)さんの場合は違いますね。彼らの製品の設計思想は「稼働を止めない」ことを最重要視しているので、壊れてから訪問しているようでは不合格なのです。人間で言えば病気になる前に治療するということです。
–具体的には?
例えば、富士フイルム(ゼロックス)の複合機はすべての部品にセンサーが仕込まれているため、小さな歯車の回転が0.001秒遅れただけでも本部でそれを察知することができます。つまり、故障の「前触れ」を察知して故障する前に対応できるということです。
–すごい仕組みですね。
さらに、一般的なメーカーは保守サポートを販売会社に委託しているケースも多いのですが、富士フイルム(ゼロックス)はほとんどを自社とグループ会社が実施している点も大きいですね。
販売店にサポートを委託していると、訪問したり部品交換をするかどうかはその販売店の判断になってしまいますが、富士フイルム(ゼロックス)グループであればすべて均一レベルでの対応が可能というのも強みですね。
一部は特約店という外部の会社にメンテナンスを出していますが、彼らの保守レベルも相当高いと聞きますよ。富士フイルム(ゼロックス)主催の修理選手権で優勝するのは案外それらの特約店の人だったりもするみたいです。
–富士フイルム(ゼロックス)を使っている会社は印刷枚数が多いですよね。
富士フイルム(ゼロックス)さんは、歴史的に大企業を中心に販売していた経緯もありますし、現在でも印刷枚数ベースで見れば日本でのシェアは1位なのではないでしょうか。それらユーザに入っている全ての部品からデータを収集しているので、故障予知の精度もかなり高いと思いますよ。
–各部品自体の質も高いと聞きますが。
部品もそうですが、フレーム開発に対するお金のかけかたもハンパではないみたいですよ。
▼複合機のフレーム
出典:シャープ公式サイト
複合機の基礎をなす骨格の部分で、建物の基礎部分、車で言えばシャーシに当たる部分です。
複合機が故障すると部品交換を基本として修理をするのですが、フレーム自体が歪んでしまえば部品交換しても紙詰まりなどのトラブルが頻発します。印刷枚数が多くなると少しずつフレームが歪んでいくものなのですが、富士フイルム(ゼロックス)の場合はフレーム開発に対する基準が他社より圧倒的に高いため、ヘビーユーザーがどれだけ印刷してもフレームが歪むということがほとんど起こりません。
–だから価格も必然的に高くなってしまうんですね。
これは富士フイルム(ゼロックス)の開発の人から聞いた話なのですが、富士フイルム(ゼロックス)は完成品の複合機を一度燃やすらしいですよ。
–え、燃やすんですか?
燃やすらしいです。で、全然燃えない材質の状態でないと出荷が許されないらしいのです。
–他社でも同じようなことはやるんですかね?
燃えにくい部品を使うということはされているでしょうが、実際に燃焼試験までやるメーカーというのは私が知る範囲では聞いたことがないですね。
–複合機が燃えることって、実際にあるんですかね?
無いんじゃないでしょうか・・・・。富士フイルム(ゼロックス)は全体的にオーバースペックだと言われるのはこういうところでしょう。私がユーザなら、多少燃えても良いから安くしてくれと思ってしまいますよ。
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