スマートフォン、タブレット、ポケットWi-Fiなど、データ通信を行う端末を契約する場合、適切なデータ量に迷うことがあると思います。
ただ、それぞれの利用者が似たような使い方をしているのならば目安はわかりやすいですが、
利用者によって異なるというケースもありますよね?
特定の方から「データが足りなくなった!」なんて要望が来つつ、
一方で全然使ってなさそうな人も。
そんな時、「データシェア」が解決してくれれるかもしれません。
データシェアとは?
仕組みです。
たとえば、親回線で10G契約し、子回線と合計5台でシェアするとします。
「平均」は1台あたり2G使える計算になりますが、たとえば、うち3台は月1Gしか利用がなかった場合、残りの2台は1台あたり3.5G使えることになります。全体で10Gを使い切った場合、低速化、もしくは追加課金になります。
ちなみに、親回線、子回線の種類は契約名義、請求区分さえ一緒なら柔軟に設定できます。
子回線の中に、ポケットWi-Fi、iPad、Androidスマホが混在する、というのもアリです。
- 親回線になれるもの:ガラケー、スマホ(iPhone、Android)、タブレット(iPad、Android)
- 子回線になれるもの:ガラケー、スマホ(iPhone、Android)、タブレット(iPad、Android)、ポケットWi-Fi
ポケットWi-Fiだけ親回線になれない、と覚えておきましょう。
データシェアのメリット
データシェアは以下のようなメリットがあります
- 契約したデータを無駄なく使える
- 定価で個別契約するよりも安いかも
もし、契約しても全然データ量を使っていない回線があったとしても、利用量が多い回線と同じデータシェアのグループにいれることで、無駄なく使えるかもしれません。
どの回線がデータを沢山使うかが時期によって異なるなんて法人様だと、データシェアがメリットが出やすいかもしれません。
また、親回線でまとめてデータを買い、子回線は「子回線オプション500円/月」を払ってそのグループに入る形になります。親回線がまとめて契約した場合のデータの料金は、定価で個別契約するよりはお買い得になっています。
データシェアのデメリット
- 運用が意外と面倒
- 相対契約を前提にすると割高
仕組みとしては便利なデータシェアなのですが
- 新しく契約した回線はグループに組み込むまでに1か月かかる
- 手続きの変更が面倒で親回線が解約しにくい
- ポケットWi-Fiは親回線にはなれない
など、制約事項が多いです。運用を変更する可能性がある場合は、後々面倒になる可能性があります。
それだけでなく「定価ベース」であればオトクに見えるデータシェアですが、どうも相対契約での割引はしにくいようです。
データシェアと個別の契約で相見積を取ったところ、データシェアが圧倒的にコストメリットが出たというケースはあまり聞いたことがありません。
まとめ:シェアせずに単価を叩くのが運用も楽
利用状況や使いようによっては便利にも安くもなるデータシェアですが、制約事項が多かったり、運用の変更が面倒だったりします。
また、個々でデータを契約するよりも割引もかけにくいようですので、個人的には1台ごとの契約のプランを叩いた方がメリットが大きいかな、という感触です。