【コピー機のゴミ箱】トナー回収ボトル(廃トナーボトル・回収トナー容器)の交換方法と注意点

【コピー機のゴミ箱】トナー回収ボトル(廃トナーボトル・回収トナー容器)の交換方法と注意点
あかん!機械が止まってもーた!故障や!忙しいのに!修理呼ばな!

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

落ち着きなさい、トナー回収ボトルを交換してくださいって書いてあるから!トナー回収ボトルはいっぱいになると機械が止まるんですよ。sakuraさんに教えてもらいましょうね

 

複合機のメンテナンスを担当しています、sakuraです。

今回は、イマイチ存在価値のわかりにくいコピー機の消耗品、コピー機の廃棄トナーを回収するボトルについて解説したいと思います。

 

呼び方は各社それぞれ!

コピー機の廃棄トナーを回収するボトルの名称は、なんとメーカーによってバラバラです。まずは、各社の名称について押さえておきましょう。

富士ゼロックス → トナー回収ボトル

リコー → 廃トナーボトル

コニカミノルタ → 廃棄トナーボックス

キャノン → 回収トナー容器

シャープ → トナー回収容器

ボトルなのかボックスなのか、回収トナーなのかトナー回収なのか、非常にややこしいですね。今回の記事では、私が主に修理を担当しているメーカーがF社さんなので、「トナー回収ボトル」で統一していきたいと思います。ユーザーの皆さんは、それぞれ自分の使っているメーカーの名称に読み替えてみてくださいね。

 

 

トナー回収ボトルの正体

各色トナー、ドラムと並んでコピー機に必要な消耗品のひとつであるトナー回収ボトルですが、その正体はコピー機のゴミ箱です。ゼロックス複合機の場合、下の写真の位置に設置されています。

 

トナー回収ボトルの位置トナー回収ボトル【引用】youtubeより

 

 

なぜゴミ箱が必要なのか

コピー機では、トナーという粉を使って印刷しています。実際に印刷される文字やイラスト、写真をトナーで作って印刷していく以外にも、印刷を綺麗に保つために、機械はこっそりとトナーを使って図形などを作っているのです。イメージとしては、本番で綺麗に印刷するために準備運動をしている、という感じです。その際に、印刷されなかったトナーをゴミ箱に捨てるという動作がされているのです。

 

 

トナー回収ボトルは必ず予備を準備する

ゴミ箱がいっぱいになったら溢れるのと同じで、トナー回収ボトルもいっぱいになったら廃棄トナーを回収できなくなります。つまり、機械が止まって、印刷がまったくできなくなってしまうのです。もちろん、大切なFAXなども出力できなくなってしまいます。「予備を用意してください」という表記が機械のパネル上に出てから、「交換してください」という表記と共に機械が停止するまでに猶予が若干ありますが、機種や印刷枚数によって前後するので、必ず準備しておくようにしましょう。

 

最近は、コピー機がインターネットに繋がっていることを利用して、自動で残量を検知して、発注や使用済みの消耗品の回収依頼を機械がしてくれるサービスも定着してきました。そのため、在庫は常に管理されているから大丈夫!というユーザーさんもいらっしゃるでしょう。

私が気をつけていただきたいと思っているのは、トナー回収ボトルを電話などで随時注文しているユーザーさんです。頻繁に「トナー回収ボトルがいっぱいで機械が止まった!早く来て!」という訪問依頼をいただくのが現状だからです。トナー回収ボトルは容赦なく機械を止めてくれます。皆さんの業務のためにも、予備のトナー回収ボトルを1本、安全安心のためにどうぞ。

 

 

使用済みのトナー回収ボトルは業者に回収依頼!

燃えるゴミで捨てると粉塵爆発してしまいます。絶対に火に近づけないようにしましょう。詳しくは、【転倒・火災を防ごう!】複合機の安全な使い方で解説しています。消耗品の回収依頼先に問い合わせるか、訪問したエンジニアに回収してもらいましょう。

また、いっぱいになったトナー回収ボトルは振ったり落としたりしないようにしましょう。服やカーペットにつくとなかなか落ちません。少量ならほうきやエアダスターで綺麗になります。大量にこぼれた場合は、エンジニアに清掃を依頼してください。専用の掃除機で掃除させていただきますよ。

複合機から変な音がする場合の対策

 

まとめ「ふたつのアドバイス」

トナー回収ボトルについて、皆さんにお伝えすることができたでしょうか。最後に私sakuraから、トナー回収ボトルに関するアドバイスをさせていただきたいと思います。ひとつ目は、「トナー回収ボトルの扱いは慎重に」ということです。

このように、廃棄トナーを床に撒いてしまうと、掃除は本当に大変ですし、墨をこぼしたように薄くグレーのシミが残ってしまいます。交換する時は、ゆっくり慎重にしましょうね。

そしてふたつ目のアドバイスは、「交換の表示が出ていたら、次の人のためにも交換してあげましょう」ということです。交換表示が点灯してからしばらくは使用できますが、機械はいずれ停止してしまいます。そうすると、どうなるでしょうか。

このように、次に使いたい人が困ってしまうことになってしまうわけです。最近は業者が交換してくれることも多いですが、自分で交換しているオフィスの皆さんは、早めの交換を心がけましょうね。

 

補足 各メーカーの交換手順動画

各社のトナー回収ボトルの交換方法について、動画で解説しているメーカーさんを紹介させていただきます。

 

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