複合機のメンテナンスに10年以上携わっていたM氏は「契約前に、保守メンテナンスのレベルを知ることはほぼ不可能」と複合機の保守メンテナンス会社の選び方記事で教えてくださいました。
- 自社から近いメンテナンス会社を選ぶ
- 定期点検と来社時間を契約してもらう
- 2の契約が難しければメール文面でもらう
さらにM氏曰く
複合機のメンテナンスは床屋やキャバクラ・ホストクラブと同じで、サービスレベルは会社ではなく個人に大きく依存します。なので、良いメンテナンス担当についてもらえるかどうかがポイントです。
と語ります。
–では、良いメンテナンス担当についてもらうためにはどうすれば良いのでしょうか?
良いメンテナンス担当とは
- メンテナンス経験年数が長い(最低でも5年)
- 連絡がマメで、定期的に来社してくれる
- 症状についての説明が上手い
などの条件を満たしていることかと思います。しかし、メンテナンス担当はどの修理会社でもエリアごとに担当が決められているので、良い担当が来てくれるか悪い担当に当たるかは運次第となります。
–これも運次第ですか・・・。
その担当との相性が悪ければメンテナンス担当の変更を申し出ることは出来ます。但しその場合、近くのエリアから来てもらうことになるので、少し時間がかかってしまうかもしれません。
–なるほど。
唯一ユーザーが出来ることといえば「その担当者を良いメンテナンス担当に育てる」ということです。
–どういうことですか?
ユーザーからは見逃されがちですが、メンテナンス担当も人間です。仲が良いユーザーと行きたくないユーザーの2つがあれば、前者を丁寧にメンテナンスしたくなるものです。
–具体的にどういう対応の違いになりますか?
仲が良いユーザーの機械は、購入後何年経っても便利に使い続けてほしいので、出来る限り丁寧に点検しますし、部品もケチらずに交換します。一方、鬱陶しいユーザーに対しては、購入後4年か5年くらい経ったところで、故障がある程度出るだろうなという処置をしますね。古い部品を古いまま使わせたりすることで不便さを感じてもらって、買い替えを促すという方法ですね(笑)
–そんな裏事情が・・・。
新しい複合機を買ってもらうと利益が出ますし、利益については営業だけでなくメンテナンス担当もある程度意識はしていますので、どこの会社も上記のようなことはやっていると思いますよ。特にお客さんは営業よりもメンテナンス担当の言うことを信じますから。
それをさせないために、メンテナンス担当とは人間として良い関係を築いておくことはメリットがあると思います。もちろん要求すべきことは要求して良いですが、ぞんざいに扱ったり横柄な態度を取ることは好ましくないですね。
–仲が良かったユーザーの話を聞かせてください。
関係が良かったユーザーに対しては、複合機と関係ないパソコンのメンテナンスまでしたことがありますね。その会社の総務担当は年配の女性だったのですが、いつも僕のことを気遣ってくれるような雰囲気がありがたく、妙に仲良くなってしまいました。
なので、用事が無くても近くにいればその会社に寄って点検していましたし、とても快適に複合機も使ってもらえていましたよ。
–なるほど。良い保守サービスを受けるポイントをまとめます。
- メンテナンス担当と仲良くなる
- 相性が悪い担当は、すぐに変更してもらう
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