新人Gメン及川
ベテランGメン園川
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
新人Gメン及川
2050年、国内複合機メーカーの市場規模は推定6兆円
【関連記事】勝ち組事務機屋の「あえて手離れの悪い商品を売る」戦略
国内の複合機メーカーの国内・海外を含めた市場規模は年間約6兆円ほどでは無いかと試算します。概算の根拠は下記です。
- リコーの2017年の複写機関連売上は1.8兆円
→業務用は1.5兆円と試算する - リコーは世界のA3カラー複写機市場の1/4とする
→リコーの国内シェアの数値はこちら※家庭用プリンター・複合機は除く計算
先進国でのペーパーレス化と発展途上国での普及を鑑みると、市場は縮小していくと見る向きが一般的です。おそらく発展途上国でも複合機が普及した後にはペーパーレスの波は来るでしょう。その結果、「年間3%ずつ市場が縮小した」と仮定すると、30年後の2050年に市場規模はいくらになるのでしょうか?
2050年の市場規模は2.4兆円
仮に年間3%ずつ複合機の市場が縮小したと計算すると、2050年の業務用コピー機の世界市場は2.4兆円になると試算できます。
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
ベテランGメン園川
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
■関連記事
勝ち組事務機屋の「あえて手離れの悪い商品を売る」戦略
複写機メーカー勤務です。リコー(仮)から脱出すべきでしょうか?
リストラ・早期退職続きの富士ゼロックスに未来はあるのか?社内外の声を集めてみた
リコーと富士ゼロックスはやばい!メーカーごとの複写機依存度を比較
リコーの追加での大量解雇も時間の問題?
2018年にリコーとゼロックスの大幅な人員削減が大きなニュースになりました。3%削減が続けば10年間で市場は3割小さくなるので、ゼロックスの1万人削減というのは妥当な数字と言えるでしょう。一方、同じく単純計算をしてみると、リコーの削減数である1万人では市場規模の縮小に追いつかず、リコーは今回の1万人に追加して2万人の削減をしないと合わない計算になります。
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
新人Gメン及川
【関連記事】勝ち組事務機屋の「あえて手離れの悪い商品を売る」戦略
複写機以外の主力製品は現れるか?←厳しい
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
ベテランGメン園川
複合機各社の複写機への依存度は下記のとおりです。現在の各メーカーの売上に占める複写機事業の割合が高い順に並べています。
順位 | 企業 | 会計年度 | 売上高 | 複写機売上高 | 複写機事業割合 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | リコー | 17年度 | 2,028,800 | 1,793,000 | 88.4% |
2位 | コニカミノルタ | 17年度 | 953,679 | 762,190 | 79.9% |
3位 | 富士フィルム | 16年度 | 2,322,163 | 1,080,900 | 46.5% |
4位 | キャノン | 17年度 | 4,080,015 | 1,965,928 | 45.7% |
5位 | 京セラ | 17年度 | 1,577,039 | 371,058 | 23.5% |
6位 | シャープ | 17年度 | 2,427,271 | 322,591 | 13.3% |
金額単位:百万円
上位4社は複写機売上が全体の40%を越えていますが、4社の方針は分かれています。
順位 | 企業 | 複写機事業割合 | 大方針 |
---|---|---|---|
1位 | リコー | 88.4% | 不明 |
2位 | コニカミノルタ | 79.9% | 医療業界へシフト |
3位 | 富士フィルム | 46.5% | 医療業界へシフト |
4位 | キャノン | 45.7% | 医療業界へシフト |
複写機依存度2位~4位の会社が医療業界へシフトしている一方、依存度1位のリコーは別事業の育成に遅れを取っていると言われます。但し、コニカ、富士ゼロックス(富士フィルム)、キャノンの3社が同様に医療分野にウイングを伸ばしている点も見逃せません。
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
まとめ
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
新人Gメン及川
複写機市場の将来についてのまとめ
- 複写機業界は30年後に半分以下の市場に
- リコーは2030年までに再度大規模リストラの可能性
- 医療分野に進出するメーカーが多いが、実効性は微妙
新人Gメン及川
【関連記事】勝ち組事務機屋の「あえて手離れの悪い商品を売る」戦略